認知症

down compression

介護

down compression

健康

down compression

専門家コラム

down compression

連載マガジン

down compression

おすすめ書籍

down compression
健達ねっと>健康・生活>緑内障>【最新版】緑内障のレーザー治療は怖くない?失明と転倒リスクを防ぐ早期治療の重要性と費用・安全性

【最新版】緑内障のレーザー治療は怖くない?失明と転倒リスクを防ぐ早期治療の重要性と費用・安全性

  • 「最近、なんとなく視野が欠けている気がする」
  • 「眼科で『緑内障の気がある』と言われたが、目薬だけで大丈夫だろうか?」

緑内障は、日本人の失明原因の第1位であり、40歳以上の20人に1人が発症すると言われる身近な病気です。
しかし、自覚症状が乏しいために発見が遅れやすく、気づいた時には視野の欠損が進行しているケースも少なくありません。

中高年にとって、視力の低下は単なる「見えにくさ」にとどまらず、転倒や骨折による寝たきりリスクや、視覚情報の減少による認知機能の低下にも直結する深刻な問題です。

点眼薬だけでなく、「レーザー治療」という選択肢を知っておくことは、ご自身の視界と自立した生活を守るための大きな武器になります。
「手術」と聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、レーザー治療は身体への負担が少なく、日帰りで受けられる安全性の高い治療法です。

この記事では、緑内障のレーザー治療の仕組みやメリット、介護・認知症予防との関連性、費用相場についてわかりやすく解説します。

関連記事

緑内障は日本人が失明する原因の第1位ともいわれています。自覚症状があらわれにくいため、気づいたときには症状がかなり進行していることもあります。緑内障とは、いったいどのような病気なのでしょうか。緑内障を治療する方法はあるのでし[…]

スポンサーリンク

なぜ中高年は緑内障を放置してはいけないのか?

緑内障のイメージ

緑内障は、視神経が障害され、視野が徐々に欠けていく病気です。
一度失った視野は二度と戻りません。

視力低下が招く「転倒」と「認知症」のリスク

高齢者において、視覚障害は身体機能や認知機能に大きな影響を与えます。

  • 転倒・骨折リスクの増大: 足元の段差や障害物が見えにくくなり、転倒しやすくなります。
    高齢者の転倒による骨折(大腿骨骨折など)は、そのまま「寝たきり(要介護状態)」に直結する大きな要因です。
  • 認知機能の低下: 人間の情報の8割は視覚から得ていると言われます。
    視野が欠けて情報量が減ると、脳への刺激が減り、認知症のリスクが高まると指摘されています。
    また、見えにくいことで外出が億劫になり、社会的な孤立(フレイル)を招くこともあります。

早期発見・早期治療が健康寿命を延ばす

緑内障の進行を食い止めることは、単に「目」を守るだけでなく、「自分の足で歩き、認知機能を保つ」という健康寿命の延伸に不可欠なのです。

関連記事

緑内障は視野が欠けてくる病気です。また、緑内障は日本人の失明原因の第1位です。緑内障の失明率はどれくらいなのでしょうか?緑内障を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか?本記事では、緑内障の失明率について以下の点を中心にご紹介します。[…]

スポンサーリンク

緑内障治療の3本柱とレーザー治療の位置づけ

緑内障のイメージ

緑内障治療の基本は、眼圧(目の硬さ)を下げることです。
眼圧を下げることで、視神経へのダメージを軽減し、進行を遅らせます。

  • 点眼薬(目薬): まず最初に行われる基本治療。
  • レーザー治療: 点眼薬で効果が不十分な場合や、副作用で点眼が続けられない場合、急性発作の予防などに選択されます。
    近年は、早期からレーザーを行うケースも増えています。
  • 観血手術(切開手術): レーザーでも眼圧が下がらない場合の最終手段。
関連記事

緑内障は、見たものを脳に伝える視神経に異常が起こり、視野が狭くなる病気です。また、緑内障は治療が遅れると、失明することもあります。緑内障には、どのような治療方法があるのでしょうか?緑内障の治療は、どのようなメリットやデメリッ[…]

レーザー治療の種類と効果|痛みはある?

緑内障のイメージ

緑内障のタイプによって、主に2種類のレーザー治療が行われます。
どちらも外来(日帰り)で行え、痛みはほとんどありません。

① 選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)

眼の中の水分(房水)の出口である「線維柱帯(せんいちゅうたい)」に詰まった色素細胞をレーザーで焼き、目詰まりを解消する治療です。

  • 対象: 開放隅角緑内障(房水の出口は開いているが、詰まっているタイプ)。
    多くの緑内障患者さんがこれに該当します。
  • 特徴: 組織へのダメージが少なく、繰り返し治療が可能です。
    点眼薬を減らせる可能性があります。

② レーザー虹彩切開術(LI)

黒目(虹彩)の周辺部に小さな穴を開け、房水の新しい通り道を作る治療です。

  • 対象: 閉塞隅角緑内障(房水の出口が狭く、ふさがっているタイプ)。
    急激に眼圧が上がる「急性緑内障発作」の予防として行われます。
  • 特徴: 急性発作は失明のリスクが高いため、発作を起こす可能性が高い場合に予防的に行われることが多いです。
関連記事

緑内障は、日本人の失明原因の第1位です。しかし、「緑内障の症状についてよく知らない」という方も多くおられます。緑内障では、いったいどのような症状があらわれるのでしょうか。本記事では、緑内障の症状について、以下の点を中心にご紹[…]

レーザー治療のメリットと安全性

点眼の手間や副作用からの解放

高齢になると、複数の持病で多くの薬を飲んでいる方が多く、毎日の点眼管理(種類、回数、間隔)は大きな負担です。
また、点眼薬の副作用(目の充血、かぶれ、喘息の誘発など)に悩む方もいます。

レーザー治療で眼圧が安定すれば、点眼薬を減らしたり、中止したりできる可能性があり、生活の質(QOL)が大きく向上します。

日帰りで受けられる低侵襲性

手術時間は5〜15分程度と短く、メスを使わないため出血や感染症のリスクも極めて低いです。
入院の必要がないため、ご家族の介護負担も最小限で済みます。

治療の流れと費用(保険適用)

治療の流れ

  • 点眼麻酔: 目薬の麻酔をするため、痛みはほとんどありません。
  • レーザー照射: 特殊なコンタクトレンズを装着し、レーザーを照射します(約10分)。
  • 終了: そのまま帰宅可能です。
    当日は激しい運動や飲酒を控えます。

費用相場(保険適用)

緑内障のレーザー治療は健康保険が適用されます。
費用の目安は以下の通りです(片目あたり)。

1割負担(後期高齢者等)3割負担
SLT(隅角光凝固術)約7,000円〜10,000円約20,000円〜30,000円
LI(虹彩切開術)約5,000円〜7,000円約15,000円〜20,000円

※別途、診察料や検査料がかかります。
また、「高額療養費制度」の対象となる場合もあります。

よくある質問(Q&A)

A. 残念ながら、失われた視野や視力を元に戻すことはできません。
レーザー治療の目的は、あくまで「眼圧を下げて、これ以上の進行を食い止める」ことです。
だからこそ、視野が欠ける前の早期発見・早期治療が重要なのです。

A. はい、可能です。
身体への負担が少ないため、ご高齢の方でも安心して受けていただけます。
認知症などで点眼管理が難しい方にとっても、有効な選択肢となります。

A. 一時的に眼圧が上がったり、炎症が起きたりすることがありますが、点眼薬などで対処可能です。
重篤な合併症は稀です。

まとめ

緑内障のレーザー治療は、失明を防ぐだけでなく、「見えにくさ」による転倒や認知機能低下のリスクを減らし、長く自立した生活を送るための「守りの医療」です。

「目薬が面倒で差し忘れてしまう」「最近、なんとなく見えにくい」という方は、放置せずに眼科専門医に相談してみてください。
早期の適切な治療が、あなたとご家族の笑顔ある未来を守ります。

※本記事は一般的な情報の提供を目的としており、医学的な診断や治療を代替するものではありません。
治療の方針は必ず主治医と相談して決定してください。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売

スポンサーリンク