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トップページ>健康お役立ち記事>脳卒中>脳卒中の8つの症状|前兆症状とセルフチェック・原因と予防法を説明

脳卒中の8つの症状|前兆症状とセルフチェック・原因と予防法を説明

脳卒中は命を落とす可能性のある疾患です。
重症化を防ぐには、症状が出た時点で適切な治療を受けることが大切です。
適切な治療につなげるためにも、脳卒中の症状をあらかじめ把握してきましょう。
本記事では、脳卒中の症状について、以下の点を中心にご紹介します。

  • 脳卒中の主な症状
  • 脳卒中の症状のチェックリスト
  • 脳卒中を予防するには

脳卒中の症状について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。

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脳卒中とは

脳卒中とは脳血管障害の総称です。
なお、卒は「突然」、中は「(毒などに)あたる」を意味します。

脳血管障害とは、血管が破れたり、詰まったりすることです。
具体的には以下のような障害が脳卒中と呼ばれます。

  • 脳出血
  • くも膜下出血
  • 脳梗塞
  • 一過性脳虚血発作

血管に障害が起こると、その先の脳細胞への血流がストップします。
血液が届かなくなった部位の脳細胞は酸素不足に陥り、やがては壊死します。

壊死した脳細胞は再生しません。
壊死の範囲が広くなるほど、脳機能に甚大なダメージが及びます。

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脳卒中の8つの症状

脳卒中ではさまざまな症状が起こります。
代表的な症状をご紹介します。

頭痛

頭痛は脳卒中の代表的な症状です。
脳卒中の中でも、特に脳出血・くも膜下出血などで目立ちます。

脳卒中による頭痛は、これまで経験したことのないような激しい痛みが突然あらわれる点が特徴です。
ただし、くも膜下出血の初期の頭痛は、さほど重くないこともあります。
短時間で痛みが消失することもあるため、症状を見逃すことも少なくありません。

突然原因不明の頭痛がある場合は、痛みの程度にかかわらず、病院を受診しましょう。
なお、頭痛に加えて吐き気・嘔吐などがある場合は、脳卒中の可能性が高いです。

麻痺

麻痺は、体の左右どちらかにあらわれることがほとんどです。
たとえば以下のような症状があります。

  • 片側の手足に力が入らない
  • 歩くときに足がもつれる・足を引きずる
  • 箸・茶碗が持てない
  • 片方の顔面が歪む

感覚障害

手足に異常な感覚があらわれます。
たとえば以下のような症状があります。

  • 片側の手足の感覚がにぶい・無い
  • 片側の手足の感覚が過敏になる
  • 片側の手足がしびれる

感覚障害は、体の左右どちらかにのみあらわれることが多いです。

言語障害

言語障害では、言葉をうまく発することができなくなります。
なお、言語障害は大きく2つのタイプに分けられます。

構音障害

1つめは構音障害です。
口・舌が動かしづらくなることで、発語が難しくなります。

【構音障害の症状】

  • ろれつが回らない
  • 話し方がぎこちない

失語症

2つめは失語症です。
言葉の意味が分からなくなるため、会話ができなくなります。

あるいは言葉の意味は理解できるものの、実際に話そうとすると言葉や名前が出てこないケースもあります。

【失語症の症状】

  • 言葉の意味が理解できず、他人とのコミュニケーションが取れない
  • 話の内容が支離滅裂になる
  • 言葉・名前がうまく出てこず「うー」「あー」という発語になる

視野障害

脳が障害を受けると、視覚にも異常があらわれます。
脳卒中による視野障害は、麻痺・感覚障害などと同じく、左右どちらかにのみあらわれることが一般的です。

たとえば以下のような症状があります。

  • 片目が見えない
  • 二重映しにみえる
  • 視野の一部が欠ける

めまい

脳卒中ではめまい・ふらつきがあらわれることが多いです。
重症化すると、歩けなくなることもあります。

めまいの他に以下のような症状がある場合、脳卒中が原因である可能性が高いです。

  • 頭痛
  • 手足のしびれ
  • 吐き気・嘔吐
  • 言葉が出づらい

失調

体が自由に動かしづらくなることです。
運動失調とも呼ばれます。

運動失調になると、姿勢を保ったり、なめらかに筋肉を動かしたりすることが難しくなります。

  • まっすぐ立てない
  • 歩くときにふらつく
  • 歩幅にばらつきが出る
  • なにもないところで転倒しやすい
  • 目の前の物をつかめない

意識障害

意識障害は、重度の脳卒中ほどあらわれやすくなります。
たとえば以下のような症状があります。

  • 集中力が著しく低下する
  • 思考が混濁し、話が支離滅裂になる
  • 眠っていることが多い
  • 話しかけても応答がない
  • 失神・昏睡
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脳卒中の前兆症状である「TIA」

脳卒中の前兆あるいは初期には、TIAがあらわれることがあります。
TIAは一過性脳虚血発作とも呼ばれます。

TIAとは、脳の血流が一時的に停止して発作があらわれた状態です。
血流はすぐに再開されるため、発作も短時間で消失します。

TIAの発作・症状には以下があります。

  • 激しい頭痛
  • 体に力が入らない・動かしづらい
  • 片側の手足がしびれる
  • 視野が狭くなる
  • 言葉が出てきづらい

TIAの特徴は、上記のような症状が突然あらわれ、短時間で消失することです。
多くの場合、症状は数分〜1時間以内に消えます。

症状が消えたからといって、そのまま放置するのは危険です。
TIAを放置すると、高い確率で脳卒中に移行するためです。

特にTIAは、脳梗塞の前兆としてあらわれるケースが多くみられます。
一説では、TIAの発症後は48時間以内に脳梗塞が起こりやすいことも指摘されています。

もしTIAが疑われるような症状があらわれた場合は、速やかに病院で検査を受けることが大切です。

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脳卒中の症状のセルフチェック「FAST」

脳卒中の症状のセルフチェックとして、「FAST」が活用されています。
FASTとは、以下の4つの頭文字の略です。

  • F:Face
  • A:Arm
  • S:Speech
  • T:Time

F(顔の麻痺チェック)

「Face」にあたる項目です。
顔の麻痺をチェックします。

具体的には、笑顔をつくったときの顔面の異常を調べます。
もし以下のような症状がある場合は、脳卒中の可能性が高いです。

  • 片側の口角だけが上がらない
  • 片側からの口角からよだれが出ている

A(腕の麻痺チェック)

「Arm」の項目です。
腕の動きの異常をチェックします。

腕の麻痺チェックの具体的な方法は以下の通りです。

  • 両腕を胸の前に持ってくる
  • 両腕を胸の高さまで上げる
  • 2の状態をしばらく維持する

3の状態で、自然と片腕だけが下がったときは、脳卒中の可能性が高いです。
あるいは、箸・茶碗などの軽いものを取り落とすことが増えた場合も、脳卒中が疑われます。

S(言葉の障害チェック)

「Speech」の項目です。
言葉が正常に話せるかをチェックします。

以下の症状がみられる場合は、脳卒中の可能性があります。

  • ろれつが回らない
  • 話し方がぎこちない
  • 言葉・名前がうまく出てこない
  • 周囲の言葉の意味を理解できない

T(発症した時刻)

「Time」の項目です。
Timeでは、「Face」「Arm」「Speech」の症状に気づいた時間を確認してください。

「Face」「Arm」「Speech」の症状のうち、どれか1つでもあてはまる場合は、脳卒中の可能性が非常に高いです。

気になる症状が1つでもある場合は、ためらわずに病院を受診してください。
脳卒中の治療は、発症後の経過時間に応じて異なります。

症状の段階に合わせて適切な治療を行うには、発症時刻を確認しておくことがなによりも大切です。

脳卒中に似た症状があらわれた場合は、すぐに時間を確認してください。
時間を確認したら、速やかに救急車を呼びましょう。

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いびきは脳卒中の症状?

いびきとは睡眠中、気道に舌が落ち込み塞がれた状態のままで空気の出入りの際に、すきま風と同様の原理で起こります。
またいびきには以下の2種類があります。

  • 単純いびき型
  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS)

それぞれ解説していきます。

単純いびき型

単純いびき型は疲れや枕の高さの関係で出る場合のいびきです。
熟睡でき、寝起きも悪くなければ問題がないとされています。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

常に大きないびきをかいており、呼吸が10秒以上止まり、1時間あたり5回以上の無呼吸や低呼吸が起きている場合に睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されます。

睡眠時無呼吸症候群は脳卒中のような脳血管系や心血管系疾患のリスクを増加させると言われています。
しかし、睡眠時無呼吸症候群が脳卒中を起こすより、脳卒中がいびきを続発させることが多くあります。

特に次の症状があればすぐに救急車を呼び、早急に対処する必要があります。

  • 脳卒中によって意識を失っているため、刺激を与えるも目覚めない
  • 痙攣を起こしている
  • 脳卒中によって身体の運動機能の麻痺や筋弛緩に伴い舌根沈下が起こっており、いつも以 上に大きないびきをかいている
  • チェインストークス呼吸をしている。
    (チェインストークスとは、小さい呼吸から大きな呼吸に変化した後に10~20秒程呼吸が停止し、その後も同様に無呼吸状態から呼吸再開が反復するという周期をくり返す状態。一周期は30秒~2分程度が多い。)
薬の使い方

脳卒中のリスクを上げる症状

脳卒中は生活習慣病や生活習慣と深い関わりがあります。
脳卒中のリスクを上げる原因について解説します。

高血圧

脳梗塞と深い関わりがあるのが、高血圧です。
最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHgの場合、高血圧と診断されます。

高血圧は血管に負担をかけるため、しばしば動脈硬化を誘発します。
動脈硬化とは、血管が固くなることです。

血管がもろくなるため、破れて出血を起こしやすくなります。
血管内部が狭くなり、血流が滞るケースもみられます。

また、動脈硬化が起こると血栓ができやすくなります。
血栓とは血の塊のことです。

血栓が血流に乗って脳に運ばれると、血管を詰まらせる原因となります。
いずれも脳卒中のリスクを上昇させる要因です。
出典:厚生労働省「脳血管障害・脳卒中 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

糖尿病

糖尿病とは、血糖値が慢性的に高くなる状態です。

原因は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きが悪くなることです。

糖尿病になると、血液がドロドロになります。
血液がドロドロになると全身の血流が悪化します。
特に脳で血流障害が起こると、脳細胞に血液が届かなくなるため、脳梗塞に発展しやすくなります。

糖尿病は動脈硬化を引き起こすことも少なくありません。
動脈硬化が起こると血管がもろくなるため、破れる・詰まるなどのリスクが高まります。
出典:厚生労働省「糖尿病 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

脂質異常症

脂質異常症は、血中の中性脂肪値・コレステロール値が高すぎる状態です。
低すぎる場合も脂質異常症に該当します。

脂質異常症は動脈硬化の原因となります。
脂質異常症は自覚症状があらわれにくい点が特徴です。

気づかないうちに症状が進行し、発見したときには脳卒中の一歩手前だった…というケースは少なくありません。

不整脈

不整脈は心臓の拍動リズムが乱れることです。
不整脈の症状の一部は、心房細動とも呼ばれています。

不整脈によって心拍が乱れると、血液の成分が凝固しやすくなります。
簡単にいえば、血の塊(血栓)ができやすくなるのです。

心臓でできた血栓が血流にのって脳に運ばれると、血管を詰まらせる原因となります。
あるいは、血栓が血管を傷つけて出血を起こすこともあります。

喫煙習慣

喫煙は脳卒中の代表的な原因です。
タバコの煙に含まれるニコチンは、血管を傷つけるためです。

ニコチンを摂取すると血管が収縮します。
一時的に血圧が上昇するため、血管に負担がかかりやすくなります。

ニコチン摂取が慢性化すると血管への負担が大きくなり、動脈硬化のリスクが高まります。
結果、脳血管が破れたり詰まったりしやすくなるわけです。

自身に喫煙習慣がない方でも、受動喫煙の頻度が高い場合は、同じく脳卒中のリスクは高くなります。
出典:厚生労働省「喫煙者本人の健康影響 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
出典:厚生労働省「受動喫煙 – 他人の喫煙の影響 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

脳卒中の症状を予防する方法や対策

脳卒中によって壊死した脳細胞が元に戻ることは二度とありません。
そのため脳卒中では、大なり小なり後遺症が残ることが多いです。

後遺症を回避するには、脳卒中そのものを予防することが大切です。
すでに脳卒中を発症した方は、症状を悪化させないための対策が求められます。

脳卒中の予防法や対策法をご紹介します。

バランスのとれた食事

脳卒中の予防・対策には、食事内容を見直すことが大切です。
具体的には栄養バランスの優れた食事を心がけましょう。

積極的に摂取したいのは以下のような食品です。

  • 野菜・果物
  • 海藻
  • 良質なタンパク質(大豆・脂身の少ない肉)

栄養バランスを整えるには、さまざまな食品をすこしずつ食べるのがポイントです。
食事は一汁三菜を心がけると、自然と栄養バランスが良くなります。

脳卒中予防のために摂取を控えたいのは以下のような食品です。

  • 塩分の高いもの
  • 糖分の多いもの
  • 質の悪い油脂(脂身の肉・マーガリン・ショートニング・インスタント食品)
  • アルコール

肥満は脳卒中のリスクを高めます。
肥満を予防するためには、食事内容だけでなく、よく噛むことや腹八分目を意識することが大切です。

適度な運動

適度な運動は脳卒中の予防・改善に有効です。
全身の血流が促進されることで、高血圧・動脈硬化の改善を期待できるためです。

特におすすめなのが有酸素運動です。
有酸素運動は、息切れしない程度に一定時間続けられる運動を指します。

  • ウォーキング
  • 軽いジョギング
  • 水泳
  • サイクリング
  • 昇降運動

有酸素運動は1日30分程度、週に3~5回を目安に行いましょう。
ただし、すでに脳卒中を患っている方は、無理な運動によって症状が悪化することがあります。

運動を行うときは、かならずかかりつけ医に相談してください。
出典:厚生労働省「脳血管障害・脳卒中 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

定期的な検診

脳卒中は初期には自覚症状がないこともあります。
早期発見して治療につなげるには、定期的な検診が欠かせません。

脳卒中の検査方法は、CT検査やMRI検査が代表的です。
いずれも脳画像から異常の有無を検査する方法です。

脳の定期検診は「脳ドッグ」と呼ばれることもあります。
40歳以降の方は、できれば毎年脳ドッグを受けることが望ましいです。

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脳卒中の症状が出る再発率は5年で35%

脳卒中は再発するケースが少なくありません。
厚生労働省のワーキンググループによると、初回発症から1年以内の再発率は約12%です。

5年以内の再発率は35%まで高まります。
脳卒中の再発を防ぐには、脳卒中の原因を解決する必要があります。

脳卒中の代表的な原因として、生活習慣の乱れが挙げられます。
再発を防ぐには、食事の見直し・適度な運動・禁酒禁煙などを心がけることが大切です。

定期的に検診を受けて、自身の状態を把握しておくことも再発予防につながります。
質の高い予後を過ごすためにも、再発予防に努めましょう。
出典:厚生労働省「2017年2月3日 第2回脳卒中に係るワーキンググループ 議事録

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脳卒中の症状のまとめ

ここまで、脳卒中の症状についてお伝えしてきました。
脳卒中の症状の要点を以下にまとめます。

  • 脳卒中の主な症状は、頭痛・半身麻痺・感覚障害・運動失調など
  • 脳卒中の症状のチェックリストとして、顔・腕の動き・会話・時間をチェックする「FAST」が活用されている
  • 脳卒中を予防するには、バランスの良い食事・運動などを心がけ、生活習慣病を予防することが大切

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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