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トップページ>健康お役立ち記事>栄養>乳酸菌を加熱殺菌したら意味がない?死んだ菌の効果9選をご紹介

乳酸菌を加熱殺菌したら意味がない?死んだ菌の効果9選をご紹介

乳酸菌は殺菌することにより、品質を一定に保つことができます。
乳酸菌は殺菌すると死菌となりますが、生菌とほぼ同じ効果があります。
では、乳酸菌の殺菌にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?

本記事では、乳酸菌の殺菌について以下の点を中心にご紹介します。

  • 乳酸菌を殺菌するメリットとデメリットについて
  • 生菌のまま使うメリットとデメリットについて
  • 乳酸菌を殺菌した死菌の健康効果とは

乳酸菌の殺菌について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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乳酸菌とは

乳酸菌とは発酵により糖から乳酸をつくる微生物のことをいいます。

乳酸菌は腸内で悪玉菌の増殖を抑制し、腸内環境を整える働きがあります。
また、最近の研究ではピロリ菌を排除する働きをもつ乳酸菌の存在もわかっています。

腸内環境が整うと、便通の改善やコレステロール低下、免疫力向上などのさまざまな健康効果があります。

食品では、ヨーグルト、チーズ、漬物、日本酒などの発酵食品の製造に乳酸菌が使われています。
ヨーグルトで知られているビフィズス菌は乳酸菌の一種になります。

出典:厚生労働省「乳酸菌 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

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乳酸菌を殺菌するのはなぜ?

乳酸菌を殺菌する理由にはどのようなことがあるのでしょうか?
以下でそれぞれご紹介いたします。

乳酸菌を殺菌するメリットとデメリット

乳酸菌を殺菌するメリットとデメリットには以下のようなことがあります。
それぞれみていきましょう。

品質を一定に保つことができる

乳酸菌が含まれる食品は、菌が生きていると風味や味が変化していきます。
キムチがだんだん酸っぱくなるのも乳酸菌が含まれているためです。

しかし、乳酸菌を殺菌していれば、菌の数、菌の種類を一定に保つことができます。
また、食品の製品加工も簡単なため、同じ工場でつくっているほかの食品に影響を与えることも少なくなります。

免疫効果を高める死菌もある

前述のとおり乳酸菌には、さまざまな健康効果があります。
乳酸菌を殺菌すると死んでいる菌になるので、熱や胃酸の影響を受けにくくなります。

また、死菌によっては生きている菌よりも免疫効果を高くする死菌もあります。

腸内で増殖できない

食品ではヨーグルト、乳酸菌飲料、漬物、納豆などに乳酸菌が豊富に含まれています。
乳酸菌は食品などで摂ったあと、腸内である程度の間は存在しています。

しかし、乳酸菌は腸内で増殖できず住みつくことはないため、毎日コツコツ摂ることが大切です。

生菌のまま使うメリットとデメリット

生菌のまま使うメリットとデメリットにはどのようなことがあるのでしょうか?
以下でみていきましょう。

体への健康効果が多くなる

乳酸菌は、生菌のまま摂ると体への健康効果が多くなります。
乳酸菌は、毎日継続して摂ることで少しずつ健康効果があらわれるため、継続して摂るようにしましょう。

また、乳酸菌の摂取量は菌の種類や体質などにより異なるため、とくに決められていません。
そのため、毎日少しずつでも乳酸菌を摂るようにするとよいでしょう。

乳酸菌が増え続けると酸っぱくなる

ぬか漬けや野沢菜漬けなど発酵する漬物は、塩漬けにした野菜が乳酸菌の力で発酵します。
乳酸菌は発酵する中で乳酸という強い酸をつくります。

そのため、乳酸菌が増え続けると酸っぱくなってしまいます。

乳酸菌が増殖しすぎると腐敗が始まる

腸内のバランスが崩れると、腸内では悪玉菌が増殖して腐敗を引き起こします。
腐敗が始まると、腸内に有害物質がつくられ、さまざまな病気の原因となります。

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乳酸菌の殺菌方法

乳酸菌の殺菌方法には

  • 75度の殺菌温度を15分間保つ
  • カテキンやにんにく、唐辛子では殺菌できない

などの特徴があります。

それぞれ具体的にご紹介いたします。

75度の殺菌温度を15分間保つ

乳酸菌の殺菌方法は、75度以上の殺菌温度で15分間加熱すると殺菌されます。
家庭で乳酸菌を殺菌する場合、瓶や食品に生きた乳酸菌がついていると味などが変化してしまいます。

そのため、乳酸菌を殺菌するときは、煮沸した容器に食品を入れます。
さらに、容器を熱湯につけて熱湯の中で加熱殺菌をします。

カテキンやにんにく、唐辛子では乳酸菌を殺菌できない

乳酸菌はカテキン、にんにく、唐辛子など抗菌性があるといわれる食材では殺菌できません。

乳酸菌は唐辛子などの香辛料に対して抵抗性が強いため、殺菌できないとされています。
香辛料の種類によっては、発酵を促進することがあります。

また、乳酸菌はにんにくに対してもある程度耐性があり、にんにくが腸内で細菌種の成長を促す可能性があります。

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乳酸菌を殺菌した死菌の健康効果9選

乳酸菌を殺菌した死菌の健康効果にはどのようなことがあるのでしょうか?
以下でそれぞれみていきましょう。

出典:厚生労働省「腸内細菌と健康 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

免疫機能を高める

死菌は悪玉菌が増えるのを抑えて腸内環境を整える働きがあります。
腸内環境が整うことで、免疫機能を高める効果が期待できます。

免疫機能を高めることで、生活習慣病やそのほかのさまざまな病気の原因を予防します。

コレステロール値を下げる

善玉菌は腸内でビタミンをつくり出します。

さらに善玉菌を構成する物質には、前述のとおり免疫機能を高めて、コレステロール値を低下させる効果もあります。

血圧を下げる

近年の研究結果では、乳酸菌により血圧を低下させる働きがあることがわかりました。
乳酸菌に含まれる核酸により、直接血管壁に働き血管を拡張させることで血圧を下げます。

そのほか、乳酸菌エンテロコッカスフェカリスFK-23菌抽出物には血圧を低下させる効果があると報告されています。

整腸作用を示す

乳酸菌には、腸内環境を整える効果があります。
乳酸菌は腸内に入ることで糖質から乳酸をつくり、腸内を酸性にします。

腸内には善玉菌、悪玉菌が存在しています。
悪玉菌は酸に弱いため、乳酸菌がつくる乳酸により悪玉菌が死滅します。
悪玉菌が死滅し、善玉菌が優位になることで腸内バランスが整います。

がんなどによる腫瘍をできにくくする

健康な腸内環境は、乳酸菌などの善玉菌が優位であり、そのほかの菌が少ない状態です。
善玉菌がつくる乳酸は、腸内を酸性にすることで悪玉菌の増殖を抑えます。

善玉菌が優位になることで、がんなどによる腫瘍をできにくくする腸内環境になります。

血栓ができるのを防ぐ

血栓を予防する食品として青魚がありますが、乳酸菌にも血栓を予防する効果があります。
血栓を予防することで血液をサラサラにし、さまざまな生活習慣病の予防につながります。

血液の製造を促す

貧血は鉄不足だけでなく、ビタミンB12が不足することによっても生じます。
ビタミンB12は、赤血球をつくるために必要な栄養素です。
そのため、不足すると赤血球がつくられずに貧血となります。

乳酸菌は腸の中でビタミンB群を合成し、一部が体に吸収されます。
その結果、乳酸菌は血液の製造を促すと考えられています。

アレルギー性の炎症反応を抑える

乳酸菌は、アレルギー性の炎症反応を抑える効果があるといわれています。
アレルギーとは、体の免疫機能が崩れることで、体がある特定の物質に対して過剰反応してしまうことです。

アレルギーを持つ方の腸内細菌は、善玉菌の数がアレルギーがない方よりも少ないことがわかっています。
そのため、乳酸菌を摂ることでアレルギーに効果があり、とくに花粉症に効果があるといわれています。

アトピー性皮膚炎の症状を緩和する

乳酸菌には、アトピー性皮膚炎の炎症を抑える効果が期待できます。
しかし、効果のあらわれ方には個人差があります。

また、アトピー性皮膚炎では、サプリメントや食品は治療の補助的な役割として考えられます。

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乳酸菌の殺菌まとめ

ここまで、乳酸菌の殺菌の情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • 乳酸菌を殺菌するメリットとデメリットは、品質を保つ、免疫を高める、腸内で繁殖できないなど
  • 生菌のまま使うメリットとデメリットは、健康効果が多くなる、増殖しすぎると腐敗するなど
  • 乳酸菌を殺菌した死菌の健康効果とは、コレステロール値の低下、血圧低下、血栓予防など

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

薬の使い方

監修者 メディカル・ケア・サービス

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