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きのこの栄養を徹底解説!栄養価の高さを紹介

きのこはよく野菜売り場に陳列されていますが、実は植物ではなく菌類の仲間です。
そのため、きのこを食べると腸内環境を整えたり、免疫力を高めたりといった効果があります。
腸を整えると、免疫が高まり、精神面も安定するなど、健康に良いことばかりです。

きのこは低カロリーで、食物繊維も豊富なので、健康や美容、ダイエットのために積極的に食べている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
きのこはその栄養成分からスーパーフードとも言われています。

そこで、本記事ではきのこやきのこの栄養について、以下の点について紹介していきます。

  • きのこの種類
  • きのこの栄養成分
  • 目的別!きのこの栄養ランキング
  • きのこの栄養を効率よく摂るための食べ方

本記事によって、きのこの栄養成分について理解する一助になりましたら幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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きのこの種類

きのこの栄養成分について説明する前に、どのようなきのこがあるのか、まず6種類ご紹介いたします。

きのこに含まれる栄養素は三大栄養素こそ少ないのですが、食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が含まれています。
なかには、きのこによって特徴的な成分もありますので、各種きのこについてひとつひとつ見ていきましょう。

しいたけ

しいたけは煮ても焼いても美味しく、スーパーでもよく見るきのこです。
そんなしいたけに含まれる栄養素は、炭水化物、食物繊維、たんぱく質、脂質、カリウム、マグネシウム、ビタミンD、エリタデニン、βグルカンなどです。

よく聞く栄養素が多いですが、エリタデニンという成分は初めてお目にかかる方も多いのではないでしょうか。
エリタデニンは、コレステロールを下げる効果があるので、動脈硬化などの予防になります。

しめじ

しめじもスーパーでよく見かけるきのこです。
しめじはクセがなく、ほかの食材の味を邪魔しないので、さまざまな料理に使える便利なきのこです。

しめじには炭水化物、食物繊維、たんぱく質、脂質、ビタミンD、カリウム、マグネシウム、グルタミン酸、オルニチンなどが含まれています。

しめじは、ビタミンやミネラルが豊富で、特にカリウムがほかのきのこと比べて多いです。
また、しめじにはオルニチンが豊富で、疲労回復効果があります。

まいたけ

まいたけは、諸説ありますが、蝶が舞う姿に似ていることから名付けられたという説があります。
まいたけは天ぷらなど揚げ物に合うきのこです。

まいたけに含まれる栄養素は、炭水化物、食物繊維、たんぱく質、脂質、ビタミンD、カリウム、マグネシウムなどです。

さらに、まいたけには、唯一MDフラクションというβグルカンの一種が含まれています。
MDフラクションは食物繊維のひとつで、免疫機能のサポート、アレルギーの改善などが期待されている成分です。
また、抗がん作用にも注目されており、現在研究が進められています。

まいたけの多糖体の中には、MXフラクションという成分も含まれています。
MXフラクションもまいたけに唯一含まれているもので、基礎代謝を上げたり、内臓脂肪を減らしたり、脂肪燃焼したりといった効果が期待されているので、ダイエット中の方におすすめです。

えのき

えのきは白っぽい色をした、細長いきのこです。
天然のえのきは雑菌に弱く、気温が低く雑菌が繁殖しにくい冬に成長するため、ユキノシタとも呼ばれます。

えのきは鍋物などでよく食べられるきのこです。
冷凍すると栄養の吸収がよくなると言われているので、冷凍庫に常備するのもおすすめです。

えのきには炭水化物、食物繊維、たんぱく質、脂質、ビタミンD、カリウム、マグネシウムナイアシン、ビオチン、βグルカン、GABA、パントテン酸などが含まれています。

GABAはリラックスした時に出る、α波という脳波を増やすほか、副交感神経を活発にさせて心を落ち着かせる効果があります。
また、えのきに含まれるパントテン酸は、ストレスをやわらげる副腎皮質ホルモンの材料となるため、ストレスへの抵抗力を高める効果があります。
ストレス対策にはえのきがおすすめです。

エリンギ

エリンギは弾力のあるきのこで、よくスーパーで見かけるきのこです。

エリンギには炭水化物、食物繊維、たんぱく質、脂質、ビタミンD、カリウム、マグネシウム、ナイアシン、葉酸などが含まれています。

エリンギはほかのきのこに比べて、葉酸が多く含まれています。
葉酸は、赤血球の生産を助けるので、貧血予防が期待されます。

なめこ

なめこは、独特のぬめりがあるのが特徴です。

なめこには炭水化物、食物繊維、たんぱく質、脂質、ムチン、カリウム、マグネシウム、ナイアシン、葉酸などが含まれています。
なめこのぬめりはムチンという水溶性食物繊維で、タンパク質の吸収をサポートしたり、胃壁を守る働きがあります。

このぬめりを最大限活用するため、洗う時はさっと洗う程度にするのがおすすめです。

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きのこの魅力的な栄養成分は?

きのこに三大栄養素は含まれているものの、量は少ないです。
しかし、きのこには食物繊維やビタミン、ミネラルなどのほか、さまざまな栄養成分が含まれています。
きのこの中に含まれる魅力的な栄養成分をそれぞれ見ていきましょう。

カリウム

カリウムは成人の体の中に約200g含まれています。
多くは細胞の中にあり、ナトリウムと相互に作用しながら細胞の浸透圧維持や水分保持をしたりと体の中で重要な役割を担っています。

ほかにも、カリウムはナトリウムとともに神経刺激の伝達、心臓や筋肉の機能調節などの働きがあります。
また、カリウムは、腎臓でナトリウムの再吸収を抑えて尿中への排泄を促すため、血圧低下の効果もあります。

カリウムの1日の摂取基準量は、18歳以上の男性が2,500mg、女性が2,000mgです。

カリウムが不足すると、脱力感や筋力低下、食欲不振、骨格筋の麻痺などが起こります。

カリウムは食べ物に豊富に含まれているので、通常の食事ではほとんど不足することはありません。
例えば、果物、野菜、いも、豆、肉、魚介類などに多く含まれています。

しかし、激しい嘔吐や下痢をした場合や、利尿降圧剤を長期に服用した場合などは、カリウムの排泄量が増えることで、カリウム不足になることがあります。

カリウムの過剰摂取についてですが、腎機能が正常で、サプリメントなどを飲んでいない場合は、普通の食事で過剰摂取になるリスクは少ないです。
そのため、カリウム摂取の上限は定められていません。

しかし、腎臓疾患のある方は尿からカリウム排泄ができず、高カリウム血症となるリスクがあります。
高カリウム血症になると、手足の痺れや心電図異常などが起きて、重篤になると心停止を起こすこともあります。
したがって、腎臓疾患のある方は、カリウム摂取については医師と相談することをおすすめします。

リン

リンは、体内のミネラルの中で、カルシウムに次いで多い栄養素です。
成人の体内には最大で850gのリンが含まれています。

体内のリンは、約85%がカルシウムやマグネシウムとともに骨や歯をつくる成分になっています。
残りの約15%は筋肉、脳、神経などさまざまな組織の中に含まれていて、エネルギーを作り出すときに重要な働きをしています。

リンは多くの食品の中に含まれていますが、特に魚や牛乳、乳製品、大豆、肉などに豊富に含まれています。

リンの1日の摂取基準量は、18歳以上の男性は1,000mg、女性は800mgです。
上限は男女ともに3,000mgとなっています。

リンは通常の食事では不足する心配はありません。
むしろ過剰摂取が心配で、その原因の1つに、リンを多く含む食品添加物が加工食品や清涼飲料水の中に酸味の素として入っていることがあります。

リンはカルシウム代謝と深く関係しているので、カルシウム摂取量が少なく、なおかつリンを過剰に摂る食事を長い期間続けた場合は、骨量や骨密度が減るリスクがあります。

骨を健康に保つためにはカルシウムを摂ることはもちろんのこと、リンを摂りすぎないことも大切になります。

ビタミンB1

ビタミンB1は、別名チアミンという水溶性のビタミンです。
エネルギー代謝の一部で補酵素として働きます。
特に、糖質代謝に欠かせない栄養素です。

ビタミンB1は糖質を燃やして、エネルギーに変える時に必要なので、甘いものやアルコールを多く摂る方にはおすすめな栄養素です。

また、運動でエネルギー消費が多い方も、より多くのビタミンB1が必要になります。
なかなか痩せない方や疲労回復が遅いと感じる方は、ビタミンB1の摂取にも注意してみましょう。

水溶性のため、体で使われなかった不要なビタミンB1は尿の中に排出されてしまいます。
そのため、こまめに摂取するのが良いです。
野菜をゆでると、ゆで汁の中にビタミンB1が溶け出すので、無駄なく摂取するためにはスープなどにして食べるのが良いでしょう。

また、ニンニクや玉ねぎに含まれるアリシンと一緒に摂ると吸収率が高まるので、ぜひ取り入れてみましょう。

ビタミンB1の1日の摂取推奨量は、30〜49歳の男性が1.4mg、女性が1.1mgです。

ビタミンB1が不足すると、だるさやむくみ、食欲低下、心肥大、手足の痺れ、反射神経の異常などが起こることがあります。
ビタミンB1が慢性的に不足すると、脚気(かっけ)になるおそれもあるので、注意しましょう。

インスタント食品を中心に食べるなど偏った食生活をすると、糖質の分解にビタミンB1が大量に使われて不足しやすくなりますので、注意したいところです。

ビタミンB1は水溶性ビタミンなので、過剰摂取の心配はありません。

ビタミンB2

ビタミンB2も水溶性のビタミンです。
糖質、脂質、タンパク質の代謝やエネルギー代謝に関わる酸化還元酵素の補酵素として働きます。

ビタミンB1が糖質代謝に関わるのに対して、ビタミンB2は特に脂質代謝に関わります。
皮膚や粘膜、髪、爪を健康に保つために役立つビタミンです。
肌のターンオーバーを促す働きを期待したいときには、タンパク質やコラーゲン生成を促進するビタミンB6と一緒に摂るのが良いです。

ビタミンB2は「発育のビタミン」とも言われますので、発育促進にも欠かせない栄養素になります。

ビタミンB1と同様に、エネルギー消費が多いほどビタミンB2がたくさん必要になります。
スポーツする方も積極的に摂るようにすると良いでしょう。

また、ビタミンB2が脂質を分解してエネルギーに変えるため、ダイエット中の方や、脂っこい食事が多い方にも重要な栄養素です。
特にダイエット中は食事制限で栄養不足になりやすいので、脂質代謝のためにもビタミンB2を意識して摂るのがおすすめです。

ビタミンB2は水溶性なのですが、酸や熱には比較的強いので、調理による損失が少ない栄養素です。
しかし、光やアルカリには弱い性質で分解されてしまうので、冷暗所など光が当たらない場所に保管するのが良いでしょう。

ビタミンB2は1日の摂取推奨量が30〜49歳男性で1.6mg、女性1.2mgです。

ビタミンB2が不足すると、脂漏性皮膚炎、口内炎、舌炎、口角炎、子供の成長障害などを起こすことがあります。

逆に、過剰摂取についてですが、水溶性ビタミンのため不要なものは尿として排泄されます。
したがって、過剰摂取の心配はありません。

ビタミンD

ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進する働きや骨の成長促進、血中カルシウム濃度を調節する働きがあります。
健康な骨を保つためにはとても重要な栄養素です。

また、ビタミンDは免疫力を高める働きもあります。
殺菌作用を発揮する抗菌ペプチドをつくる働きがあり、体の中に入り込んだウイルスや細菌などに対抗します。
そのため、風邪やインフルエンザ、気管支炎や肺炎などの感染症の発症や悪化予防に良い栄養素になります。

ビタミンDを摂ると、骨粗鬆症予防にもなりますので、意識してビタミンDとカルシウムをセットで摂取すると良いでしょう。

ビタミンDは、日光を浴びると体内で合成できます。
紫外線を浴びすぎるとシミやシワ、皮膚がんの原因となるため、日焼け対策も大事なのですが、ビタミンD合成のためには日に当たる時間を持つことも必要です。
週2〜3回日焼けしない程度の時間、日光に当たるのが良いでしょう。

ビタミンDの摂取必要量は1日8.5μgなのですが、多くの方が必要量まで摂れていません。
意識して食事で摂取したり、日光に当たったりといった対策が大切です。

ビタミンDが不足すると、カルシウム吸収低下や骨の代謝異常を起こします。
大人の方ですと、骨軟化症、子供はくる病、骨の成長障害、骨粗鬆症などの病気につながります。

現代人はビタミンDを必要量まで摂れていないと言われているので、過剰摂取の心配は少ないです。
しかし、摂りすぎると高カルシウム血症や骨・歯以外の軟組織の石灰化障害、腎機能障害などを起こす可能性があります。
ビタミンDをサプリメントで摂っている方は注意が必要です。

食物繊維

食物繊維とは、炭水化物から糖質を除いたものです。
人間の消化酵素で分解されない成分になります。
食物繊維には水溶性と不溶性の2種類に分けられます。

水溶性食物繊維は、腸の中で水分を含んで粘着性のゲル状成分になってゆっくり移動するので、お腹が空きにくく、食べ過ぎを予防する効果があります。
また、糖分の吸収をおだやかにして、血糖値の急上昇を抑えてくれます。
コレステロールなどを吸着して、体の外に排泄する作用もあります。
大腸の中で発酵、分解されると、ビフィズス菌などが増えて腸内環境が良くなるため、整腸効果もあります。

不溶性食物繊維は、胃腸の中で水分を含んで大きく膨らみ、便のカサを増すとともに、腸を刺激してぜん動運動を活発にするので、便通を良くします。
水溶性食物繊維ほどではないのですが、同じく整腸作用もあります。
穀物類やきのこ、根菜などの良く噛まないといけない食品に含まれるので、咀しゃく回数が増えることから満腹感を増してくれます。

食物繊維は腸内環境を整えるので、よく聞く腸活に良い成分です。
便秘の予防にも効果があると言われています。

食物繊維の1日の摂取推奨量は、30〜49歳の男性で21g以上、女性で18g以上です。

食物繊維が不足すると、腸内に有害物質がつくられて、長くとどまることによって腸内環境が悪化し、大腸癌の発症リスクを高めるとも言われています。
腸内環境が悪化することによって、便秘や痔になる可能性もあります。

逆に、食物繊維の過剰摂取は、軟便や下痢を起こすこともあります。
また、カルシウムや鉄、亜鉛などのミネラル吸収を阻害する可能性もあります。
しかし、現代人は食物繊維が不足している傾向にありますので、過剰となる心配は少ないです。

βグルカン

βグルカンとは、きのこやオーツ麦、大麦などに多く含まれている成分で、多糖類の一種です。

βグルカンは、血糖値やコレステロールの上昇抑制、腸内環境を整える働きがあります。

また、免疫細胞の働きを活発にするため、免疫力を高めます。
βグルカンは免疫機能をつかさどるマクロファージやナチュラルキラー細胞、白血球のT細胞、B細胞の働きを活性化したり、免疫関連物質のインターフェロンの生成を促す作用があります。

がんを抑制する効果にも注目されており、βグルカンは現在も研究が進められています。

このように、βグルカンは免疫機能を高めるので、風邪などの予防やアレルギーの予防改善の効果も期待されています。

βグルカンが不足すると何か健康被害がおこるわけではありません。

また、βグルカンは過剰摂取しても、特に大きな健康被害はありません。
しかし、有害物質や老廃物とともに、必要な栄養素まで排出されたり下痢を起こしたりといったことが起こり得ます。

どんなに健康に良い栄養成分でも、何事も過剰に摂りすぎるというのは良くないということでしょう。
栄養はバランスよく摂ることがおすすめです。

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目的別きのこの栄養

きのこには、食物繊維やビタミン、ミネラルをはじめ、βグルカンなどの健康に良い成分が含まれています。
病気の予防に摂ると良いきのこを症状ごとにまとめてみましたので、ご紹介いたします。

がん予防

がん対策には、免疫力を高める働きのあるきのこを食べると良いでしょう。
免疫力を高める栄養素は、ビタミンD、βグルカンなどが挙げられます。

特に、βグルカンはがん予防の効果があることで有名です。
がん予防の一つとして、βグルカンが多く含まれるきのこを食べることをおすすめします。

βグルカンが豊富に含まれているきのこベスト3をご紹介します。

①まいたけ
ブナピー(ホワイトぶなしめじ)
③エリンギ

このベスト3以外にも、しいたけやなめこ、ひらたけにもβグルカンが含まれるので、1種類のものだけ食べ続けずにバランスよく食べると良いでしょう。

また、食物繊維は大腸がん予防にもなります。どのきのこも食物繊維が豊富に含まれますので、食事に取り入れることをおすすめします。

高血圧予防

高血圧の予防には、水分を排出する作用のあるカリウムを摂るのがおすすめです。
カリウムを多く含むきのこベスト3はこちらです。

①しめじ
②ひらたけ
③エリンギ

このほか、まいたけにもカリウムが多く含まれるので、食事に取り入れると良いでしょう。

しかし、腎臓疾患がある方は高カリウム血症になりやすいため、食事については医師や管理栄養士などと相談することをおすすめします。

骨粗鬆症予防

骨粗鬆症予防のためには、カルシウムの吸収をサポートするビタミンDが多く含まれるきのこを食べると良いでしょう。

ビタミンDを多く含むきのこベスト3をご紹介します。

①まいたけ
②エリンギ
③干ししいたけ

このほかにもえのき、しめじ、たもぎたけ、マッシュルームなどにもビタミンDは含まれています。
きのことカルシウムを組み合わせて摂取すると良いでしょう。

便秘解消

便秘解消のためには食物繊維が豊富に含まれているきのこを食べると良いでしょう。
どのきのこはも食物繊維が多く含まれるのですが、特に食物繊維が多いきのこのランキングを見ていきましょう。

①まいたけ
しめじ
③エリンギ

このほかにもひらたけにも食物繊維が多く含まれています。

免疫力を向上

免疫力を向上する栄養素といえば、ビタミンDとβグルカンです。
ビタミンDを多く含むきのこが免疫力を高めると考えて良いでしょう。
免疫力を高めるきのこは、こちらです。

①まいたけ
②エリンギ
③干ししいたけ

このほかにもえのき、しめじ、たもぎたけ、マッシュルームなどにもビタミンDは含まれています。

また、腸内環境を整えることも免疫に良い効果がありますので、食物繊維が豊富なきのこをさまざまな食材を合わせて、バランスよく食べることをおすすめします。

疲労回復

疲労回復のためには、ビタミンB1を摂るのがおすすめです。
スポーツをする方にもビタミンB1を意識して摂ると良いでしょう。
また、疲労回復にはオルニチンも効果があると言われています。

疲労回復に良いきのこベスト3はこちらです。

①しめじ
②ひらたけ
③えのき

ほかにも、しいたけ、エリンギ、まいたけ、なめこにもビタミンB1が含まれています。

No.1のしめじは、ビタミンB1も含まれているのですが、なんといってもオルニチンが豊富に含まれているのが特徴です。
しめじはよく見かけ、あらゆる食材とも合うきのこなので、疲労回復のためにも日々の食事に気軽に取り入れることができます。

ダイエット

ダイエットのためには食物繊維が多く含まれているきのこを食べましょう。
食物繊維をしっかり摂ると、腸内のコレステロールや脂質を吸着して、便とともに排出してくれます。
また、食物繊維はお腹にたまりやすく、満腹感が得られやすい利点もあります。
食物繊維はしっかりとした食感もあるため、良く噛むことで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎ防止にもなります。

何より、食物繊維は低カロリーでカサをましてくれるので、食べすぎてしまっても安心です。

そこで、きのこの中で食物繊維が多く含まれているものはどれでしょうか。
とはいっても、どのきのこも食物繊維が豊富に含まれています。
特に食物繊維が多いきのこについてベスト3をご紹介しましょう。

①しいたけ
②エリンギ
③しめじ

エリンギとしめじには、同じくらい食物繊維が含まれています。
このほかにも、まいたけやひらたけ、なめこなどにも食物繊維が豊富に含まれています。

特にしめじは、きのこの中でもカロリーが低いので、ダイエット中の方は食事に取り入れると良いでしょう。
また、まいたけも肥満予防になる内臓脂肪やコレステロールの低下が期待できるきのこです。
さらにエリンギは、中性脂肪の吸収が抑制されることが研究でわかっています。
体脂肪の低減も期待されています。

なめこにはムチンという水溶性食物繊維が含まれています。
水溶性食物繊維は、血糖値の急激な上昇やコレステロール低下を期待できます。

ダイエットのためには、どのきのこも捨てがたいです。
食物繊維のほかにもコレステロール低下が期待できるなどさまざまな栄養成分が含まれるきのこもあるので、1種類だけではなく、いろいろなきのこを食事に取り入れることをおすすめします。

美肌づくり

美肌づくりのためには、体の代謝機能を高めることが大切です。
代謝が上がることで、肌のターンオーバーのサイクルが整います。

また、腸内環境も大切です。
腸内が荒れたり、老廃物が溜まっていると、栄養素を効率よく吸収できずにいっそう肌荒れしてしまうので、食物繊維が豊富なきのこを食べて腸を整えるということも大切なことです。

さて、代謝を整える栄養素といえば、ビタミンB群です。
きのこにはそのビタミンB群が豊富に含まれています。

脂質代謝を促して、皮膚や髪、爪の健康を保つビタミンB2、血行を良くするナイアシン(ビタミンB3)、タンパク質代謝をサポートするビタミンB6、細胞の生成を助ける葉酸(ビタミンB9)などを効率よく摂ることができます。

この情報を踏まえて、美肌づくりに良いきのこベスト3をご紹介します。

①しいたけ
②ひらたけ
③ぶなしめじ

そのほかにもエリンギ、まいたけにもビタミンB群が多く含まれています。
また、えのきは、他のきのこに比べてナイアシンが多く含まれています。

一つの栄養素だけをたくさん摂るのが良いわけではありません。
いろいろな種類のきのこを食事に取り入れてみましょう。

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きのこの栄養成分を効率よく摂るための食べ方

きのこには三大栄養素が少量しか含まれていませんが、食物繊維やビタミン、ミネラル、その他の成分が含まれているのが特徴です。

しいたけ

しいたけは、紫外線に当たるとビタミンDに変わるエルゴステロールという成分が豊富です。
天日に当てて乾燥させた干ししいたけは、生のしいたけに比べるとビタミンDが豊富に含まれます。
ビタミンDを意識して摂取したい場合は、干ししいたけを選ぶと良いでしょう。

また、生のしいたけであっても、内側のヒダの面を上にして日光に1〜2時間当てることで栄養価を高めることができます。

しいたけには三大うまみ成分のひとつであるグアニル酸が多く含まれているので、出汁も取れて、和食にもよく使われます。
煮ても焼いても美味しいですし、フライや肉詰めにしても良いですし、万能選手と言えるでしょう。
焼き物、煮物、天ぷら、スープ、パスタなどにも良いでしょう。

しめじ

しめじは味を主張しないため、どんな食材とも相性の良い便利なきのこです。

味噌汁や炊き込みご飯、シチューなどに入れるのはもちろんのこと、天ぷらやかき揚げにも良いですし、煮物にも合います。
炒め物、揚げ物、汁物、煮物などどんな料理にも合うので、日々食べるメニューに取り入れやすいきのこです。

ビタミンB1の効果を期待する場合には、ニンニクや玉ねぎに含まれるアリシンと一緒に摂ると効率よく吸収されます。
しめじとニンニクや玉ねぎを合わせて料理することをおすすめします。

まいたけ

天ぷらや汁物、炊き込みご飯にすると非常に美味です。
鍋に入れても美味しくいただけます。

えのき

えのきは食事に取り入れやすい食材で、リーズナブルなのが魅力です。
冷凍すると栄養が吸収されやすくなると言われているので、常に冷凍庫に常備するのもおすすめです。

天ぷらなど揚げ物にしても美味しく食べられます。
また、根元を輪切りにしてバター醤油で焼くと、まるで帆立のような食感になります。
普段の食べ方に飽きたら、帆立風にして食べるのもおすすめです。

ビタミンB1の効果を期待したい場合には、しめじと同様にニンニクや玉ねぎに含まれるアリシンと一緒に摂ると効率よく吸収されます。
ぜひえのきとニンニク、玉ねぎを一緒に調理してみてください。

エリンギ

エリンギは松茸に似た食感で、味わいもさっぱりとしているので、そのまま焼いて食べたり、炒めたり揚げたりもでき、料理に使いやすいきのこです。
加熱しても縮みにくく、しっかりとした食感と弾力を楽しめます。

エリンギはほかのきのこと比べて葉酸が多いのですが、葉酸はビタミンCとともに摂取することで効率よく吸収されるので、エリンギとレモンなどを組み合わせるのもおすすめです。
例えば、エリンギの天ぷらにレモン汁をかけるなどはいかがでしょうか。

なめこ

なめこ独特のぬめりのもと、ムチンの効果を最大限にするため、軽く流水で洗うにとどめて調理すると良いでしょう。
さっと茹でて和えものにしたり、味噌汁に入れて食べたりするのがおすすめです。

なめこの胃壁を守る効果を最大限に活用するため、消化酵素が含み胃腸に優しい大根おろしと和えるのも良いでしょう。

きくらげ

きくらげはコリコリした食感が特徴のきのこです。
ビタミンDが豊富です。
ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、油を使う中華料理や炒め物にすると効率よく摂取できるのでおすすめです。

健達ねっとECサイト

きのこの栄養のまとめ

これまで、きのこの栄養についてランキング形式でお伝えしました。
きのこの効果について、要点を以下にまとめます。

  • きのこには食物繊維をはじめとする、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれている
  • きのこには、がん予防、高血圧予防、骨粗鬆症予防、便秘予防、免疫力向上、疲労回復、ダイエット、美肌づくりなどの効果が期待される
  • きのこは種類豊富で、さまざまな料理に取り入れることができ、手軽に食べられる

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

薬の使い方

監修者 メディカル・ケア・サービス

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  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
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