肩こりは日本人の国民病と言われているほど身近なものです。
特に女性は身体が冷えやすく肩こりになりやすいです。
そもそもなぜ女性の方が肩こりになりやすいのでしょうか?
肩こりを改善する方法はあるのでしょうか?
本記事では女性の肩こりについて以下の点を中心にご紹介します。
- 女性の方が肩こりになりやすいのはなぜか
- 肩こりの原因と改善方法
- 肩こりと美容の関係とは
- 肩こりに隠れた恐ろしい病気とは
肩こりを改善して健康的な生活を送るためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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肩こりとは
そもそも肩こりとはどういったものなのでしょうか。
肩こりとは、首筋から肩周囲にかけて張り感や痛み、重たさなどの症状が筋肉の緊張に伴って出現することです。
肩こりは、何らかの理由で血行不良となり、必要な栄養や酸素が不足し、疲労物質が蓄積して疲労が増加することなどが原因で生じます。
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女性の方が肩こりになりやすい?
肩こりは男女で比較すると女性の方がなりやすいと言われています。
その理由を以下で紹介していきます。
筋肉量の違い
女性は男性と比べると身体全体の筋肉量が少ないです。
肩や首回りの筋肉量も少ないので、重い頭を少ない筋肉量で支えなければいけません。
少ない筋肉量なので肩や首に負担がかかり、筋肉が緊張して凝り固まってしまいます。
この硬くなった筋肉は、血管を圧迫するので血流が滞り、その結果疲労物質が蓄積されてしまいます。
女性ホルモンの違い
女性には月経があり、女性ホルモンのバランスがくずれている時期には自律神経が乱れ、血行不良になりやすいです。
血流が悪いと、筋肉に溜まった疲労物質が排出しにくくなります。
さらに月経の時期は貧血になりやすく、身体が冷えるので筋肉が硬くなり、肩こりが誘発されやすい状態になります。
自律神経が乱れていると、ストレスが溜まりやすくなり、睡眠の質も下がるので身体が回復せず、肩こりが重症化しやすいです。
仕事内容の違い
これは男女に関係なく言えることなのですが、デスクワークでパソコンなどを長時間使用していると、思っている以上に肩周りに負担がかかります。
この理由としては、デスクワークでは首が前に傾きやすくなるので、身体の重心が前にいき、首や肩、背中にかけての筋肉に負担がかかるためです。
また、デスクワークでは肩関節も前方にずれてしまい、腕が肩からぶら下がった状態となり、肩の筋肉に負担がかかり、肩こりにつながります。
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他の肩こりになる原因
次に肩こりの原因となる生活習慣について紹介していきます。
生活習慣を見直すことで肩こりの原因を取り除くことができるので、ぜひ参考にしてください。
肩を圧迫している
肩こりの物理的な要因としては、ショルダーバッグやリュックサックなどの使用による肩の圧迫です。
ショルダーバッグは特に悪く、片方の肩に重さがかかるので、身体のバランスを取ろうとして骨格が歪み、肩こりの他にも腰痛になりやすいです。
リュックサックであれば、両肩にバランス良く重さがかかるので良いのではないかと思う人もいるかと思います。
しかし、背中側に重心がかかり、バランスを取ろうとして無意識に首が前に出て前傾姿勢になるため、首や腰への負担が大きいです。
睡眠不足
睡眠不足が続くと、自律神経が乱れてしまいます。
自律神経は交感神経と副交感神経のバランスを取っており、簡単に言うと緊張している状態とリラックスしている状態のスイッチの入れ替えをする機能があります。
しかし、自律神経が乱れていると、交感神経が優位になってしまい、筋肉や血管が収縮するので、血流不良となって肩こりの原因になります。
人は眠っているときに身体機能を回復しますが、交感神経が優位になって睡眠の質が悪いと、眠っている間も身体が無意識にこわばり、肩こりがなかなか改善されなくなります。
枕があっていないことも原因の一つです。
食生活の乱れ
現代人は多忙な生活を送っている人が多く、忙しいと食生活も乱れがちです。
食生活が乱れると胃の不調をきたすことが多く、姿勢が悪くなって血流が悪化し、肩こりにつながります。
また、忙しいと手軽に摂取できるジャンクフードやコンビニなどで簡単に食事を済ませてしまうことが多いかと思います。
そうなると、栄養が偏って必要な栄養素を摂取できず、筋肉の修復や血流改善が難しくなり、肩こり悪化につながります。
肩こりを改善するには
肩こりの原因が理解できたところで、次に肩こりの改善方法について紹介していきます。
以下に普段の生活でも簡単に取り入れられる改善方法を挙げるので、参考にしてください。
身体を動かすようにする
普段から適度な運動をして身体を動かすことが大切です。
特にどの年代でも負担なく行えるヨガやウォーキング、水泳はおすすめです。
適度な運動をすることで血流が上がり、筋肉量も増えるので肩こりが出現しにくい身体づくりができます。
また、運動することで「幸せホルモン」と呼ばれる「オキシトシン」が分泌されるので、ストレス解消にもつながります。
趣味の時間を作る
過度なストレスがかかると、自律神経が乱れて身体の不調をきたします。
そのため、趣味の時間を作るなどして適度にストレス発散をすることをおすすめします。
自律神経の乱れが原因の肩こりでは、ひどくなると頭痛などをきたし、生活に支障をきたすこともあります。
さらに、ストレスは肩こりだけでなく、重篤な病気の原因にもなるので、ストレスを溜めない生活が大切です。
十分な睡眠時間を作る
十分な睡眠時間を確保して規則正しい生活を送ることも大切です。
スマホの普及により寝る直前まで画面を見ている方も少なくないかと思います。
このような生活をしていると、寝付きが悪くなり、例え眠れたとしても睡眠の質が悪く十分な疲労回復ができなくなります。
日中は日の光を浴び、寝る前のスマホの使用を控えることで質の良い睡眠につながります。
身体を温める
冷えによる血流不良は肩こりにつながります。
そのため、入浴や蒸しタオル、カイロやホットパックなどを利用して身体を温めるようにしましょう。
外出先や仕事中などで入浴などが難しい場合には、温かいものを飲むことで深部体温が上がるのでおすすめです。
服装を見直す
服装を工夫して普段から冷えにくいような生活をすることも大切になります。
夏場であっても冷房が強く冷えやすい環境で作業しなければいけないことがあるので、カーディガンやストールなどの着脱しやすいものを利用すると良いです。
冬は特に冷えるので手袋やマフラー、靴下などを使用して防寒対策をしましょう。
ヒートテックなどのインナーであれば、アウターに響かずに身体を温めることができるのでおすすめです。
水分を補給する
水分を十分に摂取できていないと血液がドロドロになり、血行が悪くなり肩こりにつながります。
そのため、普段から水分摂取を心がけることで血液がサラサラになり、血流が良くなります。
食事で摂れる水分も多いのですが、その他にも1日に1000〜1500ml程度の水分を摂取できると良いです。
特に夏場などは発汗が多くなるので、十分に水分摂取をして脱水予防することが大切です。
セルフストレッチのやり方
肩こりの改善にはストレッチが効果的です。
ここからはセルフストレッチの方法について以下でいくつか紹介します。
すき間時間を利用して簡単に行うものなので、ぜひお試しください。
腕を動かすストレッチ
- 立った状態で手のひらを前に向け、片手を上に伸ばす
- 5秒かけてゆっくりと腰の高さまで下げる
- もう片方の腕も同じようにストレッチする
※腕を伸ばすときに肘を曲げずに真っすぐ伸ばすことがポイント!
肩甲骨を動かすストレッチ
- 両手を組み、手のひらを天井に向けてつき上げる
- そのままゆっくりと息を吐きながら身体を右側に動かす
- 同じように左側にも身体をたおす
※腕を左右に動かすときに下半身はできるだけ動かさないようにすることがポイント!
道具を使用したストレッチ
- イスに浅く腰掛ける
- タオルを右手に持ち、右手を頭の上まで上げて背中側にタオルを垂らす
- 左手を後ろに回し、タオルを持つ
- 限界の位置まで右手と左手を近づけてタオルを握る
- 反対の腕も同じようにストレッチする
※背中は丸めずに胸を張った状態でストレッチすることがポイント!
肩こりと美容の関係
肩こりは健康だけでなく、美容にも影響してきます。
肩こりは血流不良にて引き起こされることが多いです。
肩周囲の血流が悪いということは、首から上に十分な血液が巡らないということになります。
肌の張りや弾力を保つエラスチンやコラーゲンは、皮膚の下にある血液から酸素や栄養が運ばれることで正常に機能しています。
そのため、血流不良は肌の新陳代謝を悪くしてたるみやしわ、くすみやむくみ、くまの原因になります。
顔だけでなく、毛根細胞にも必要な栄養が届かなくなるので、脱毛や白髪の原因にもなります。
肩こりにはマッサージやお灸もおすすめ
人間の身体には非常に多くのツボがあります。
このツボを意識してマッサージをすることで、より効果的に肩こり解消ができます。
首筋を押すなどして自分でマッサージすることもできますが、自分でできる範囲は限られているので、マッサージ治療院やハリ治療院、エステなどに行くことをおすすめします。
知識や技術のあるプロに施術してもらうことで、より高い効果を期待できます。
マッサージの強さは好みがそれぞれなので、自分が気持ちよいと感じる程度の強さで行ってもらいましょう。
痛みを伴うマッサージだと、リンパや神経を傷つけて痛みやしびれが出現したり、もみ返しが辛くなるので注意が必要です。
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肩こりの裏にある危険な病気
肩こりが日常茶飯事になると、放置してしまうこともあるかと思いますが、実は危険な病気が隠れていることもあるので、注意が必要です。
例えば、肩こりの他に胸の痛みや息切れ、むくみなどの症状がある場合には、狭心症や心筋梗塞などの循環器系の病気を発症している可能性があります。
そのため、肩こりに胸部症状を伴う場合には、循環器内科を受診しましょう。
また、肩こりの他にしびれや吐き気がある場合には、脳動脈瘤や脳梗塞などの脳血管疾患が発症している可能性があるので、脳神経内科で精密検査することをおすすめします。
人間の身体には背骨の中にクッションの役割をしている組織があるのですが、何らかの影響でこの部分が飛び出すと神経が圧迫され頸椎ヘルニアを発症することがあります。
頸椎ヘルニアによる痛みやしびれが強い場合には、手術適応となることもあります。
症状が重症化する前に整形外科を受診することが大切です。
このように肩こりに何らかの症状が併発している場合には、恐ろしい病気が隠れていることもあるので、症状が改善しない場合には病院を受診しましょう。
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女性が不調と感じた主な症状
2020年の新型コロナウイルス大流行によりライフスタイルに大きな変化があり、リモートワークなどのデスクワークをしている人が増加しました。
コロナ禍ではさまざまな制限があり、心身共に不調を感じている方が多いです。
その中でも女性の不調のランキングを以下にまとめます。
これは全国の20〜40歳代の男女1,800人を対象にした調査結果です。
- 1位.肩こり(72.8%)
- 2位.倦怠感(71.8%)
- 3位.眼精疲労(71.7%)
このように女性の抱える不調の1位は、肩こりでした。
この調査結果によると、男性よりも女性の方がさまざまな不調をきたしやすいという結果が出ています。
今回の記事を参考にし、少しでも不調が改善できるように肩こりの予防や改善方法をぜひお試しいただければと思います。
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女性の肩こりの原因まとめ
ここまで女性の肩こりについてお伝えしてきました。
女性の肩こりの要点を以下にまとめます。
- 女性は筋肉量が少なく、ホルモンバランスの乱れなどから肩こりが出現しやすい
- 睡眠不足や食生活の乱れにより肩こりをきたしやすいため、規則正しい生活が大切
- 血流不足によりむくみやしわ、たるみなどをきたし、美容にも悪影響を与える
- 肩こりには命に関わる重大な病気が隠れていることもあるので注意が必要である
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。