「ココナッツオイルにはどのような効果があるのか気になる」
「ココナッツオイルはどんな使い方ができるの?」
現在、ココナッツオイルの使い方や効果について調べている方の中には、このように考えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ココナッツオイルの効果について、以下の点を中心に詳しく解説します。
- ココナッツオイルの効果
- ココナッツオイルに含まれる栄養成分
- ココナッツオイルの使い方
ココナッツオイルの効果についてご興味のある方はご参考いただけますと幸いです。
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ココナッツオイルの特徴
まずは、ココナッツオイルの特徴について解説します。
ココナッツオイルとは、ココヤシの実の白い果肉部分から抽出される油のことです。
植物油の多くは不飽和脂肪酸を含んでいますが、ココナッツオイルは植物油にはめずらしく、飽和脂肪酸を多く含んでいます。
さらに、飽和脂肪酸のなかでも中鎖脂肪酸を多く含んでいるため、消化吸収や分解が早い点が特徴です。
また、約20℃以下になると固まりますが、酸化しにくく、熱に強いという性質も持っています。
ココナッツオイルは、生産方法によって、
- バージンココナッツオイル
- RBD(精製)ココナッツオイル
の2つに分かれます。
バージンココナッツオイルは、化学溶剤を使用せずに抽出した、精製を行っていないオイルです。
一方、RBD(精製)ココナッツオイルは、高温での圧搾や化学処理によって精製されたオイルで、販売されている多くが、このRBD(精製)ココナッツオイルです。
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ココナッツオイルの効果
次に、ココナッツオイルに期待できる効果について以下の5つをご紹介します。
- 抗酸化作用・免疫力の向上
- 抗菌効果
- 認知症の症状軽減
- ダイエット効果
- 美肌・美髪効果
①抗酸化作用・免疫力の向上
ココナッツオイルに期待できる効果の1つ目は「抗酸化作用・免疫力の向上」です。
ココナッツオイルは、ビタミンEやポリフェノールなどの抗酸化作用が期待できる成分を豊富に含んでいます。
そのため、生活習慣病や老化の原因となる活性酸素の活動を抑えて、老化防止の効果が期待できるでしょう。
また、中鎖脂肪酸の1つであるラウリン酸には、腸内環境を整える力があります。
腸内環境が整えば、善玉菌が増えて、免疫力向上につながります。
エイジングケアに興味がある人や生活習慣病の予防をしたい人にはぴったりといえるでしょう。
②抗菌効果
2つ目は「抗菌効果」です。
ココナッツオイルに多く含まれているラウリン酸には、細菌やウイルス、真菌に対する抗菌効果も期待できます。
マウスにココナッツオイルを与える実験では、皮膚のかゆみなどを起こすカンジダ菌が便の中から減少したという結果も出ています。
また、虫歯の原因となるミュータンス菌の増殖を抑える効果があるという研究結果も出ており、虫歯予防にも効果が期待できるでしょう。
そのため、風邪や病気を予防したい大人はもちろん、小さな子供にもココナッツオイルはおすすめです。
出典:大和薬品「ドクターからの健康アドバイス カンジダ菌による健康被害から身を守るためには」/かさはら歯科医院
③認知症の症状軽減
3つ目は「認知症の症状軽減が期待できること」です。
認知症を発症すると、脳のエネルギー源であるブドウ糖をうまく利用できなくなり、エネルギー不足が起こります。
脳のエネルギーが不足すると、さらなる認知機能低下につながるというサイクルが起こります。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、体内で分解されると、脳のエネルギー源としても活用できるケトン体に変わるのが特徴です。
このケトン体によって、脳のエネルギー不足が解消されると、認知機能の改善にもつながります。
そのため、ココナッツオイルには、もの忘れや性格の変容といった認知症の症状が、改善される効果が期待できます。
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④ダイエット効果
4つ目は「ダイエット効果」です。
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸には、エネルギーに変わりやすく体内に蓄積されにくいという特徴があります。
中鎖脂肪酸が体内でエネルギーに変換される際に、体脂肪を分解するため、ダイエット効果が期待できるでしょう。
さらに、皮下脂肪だけではなく、内臓脂肪の減少にも効果があるとされており、健康的に痩せたい人におすすめです。
また、ココナッツオイルには腸内環境を整える作用も期待できるため、便秘の改善効果も期待できます。
ココナッツオイルの摂取によって、内側から調子を整えて、痩せやすい身体へと変わる効果が期待できるでしょう。
⑤美肌・美髪効果
5つ目は「美肌・美髪効果」です。
ココナッツオイルには、抗酸化作用が期待できるビタミンEなどが含まれているため、シミやしわの予防によいとされています。
また、美容用のココナッツオイルを肌に直接塗布すれば、乾燥を防いで潤いのある肌になるでしょう。
さらに、髪の乾燥が気になる際は、髪に塗布すると水分を内側に閉じ込めてしっとりとまとまる髪になります。
そのほか、頭皮マッサージにも使えるため、根本から綺麗で健康的な髪を作るサポートをしてくれます。
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ココナッツオイルに含まれる栄養成分
続いて、ココナッツオイルに含まれる栄養成分についてご紹介します。
ココナッツオイルは、ビタミンEや中鎖脂肪酸、ラウリン酸を多く含んだオイルです。
ビタミンEやラウリン酸は、抗酸化作用を持っているとされているため、エイジングはもちろん、血栓や動脈硬化などを防ぐ効果が期待できます。
さらに、トコトリエノールという限られた植物油にのみ含まれる、貴重なビタミンEの成分も含んでいます。
トコトリエノールは、コレステロールや血圧を下げるほか、抗がん作用があるとされているため、中性脂肪を減らすなどの働きも期待できるでしょう。
ラウリン酸は抗炎症作用もあるとされ、体内の炎症を防ぐ効果もあるとされています。
また、中鎖脂肪酸は水溶性の栄養素のように、吸収されると血液に溶けながら肝臓へと運ばれてエネルギー源として使われます。
ココナッツオイルは、植物油のため、食品のように多くの栄養成分は含んでいませんが、健康や美容に関係のある成分を豊富に含んでいます。
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ココナッツオイルを摂取する際の注意点
ここでは、ココナッツオイルを摂取する際の注意点を3つご紹介します。
- 目安の摂取量を守る
- ココナッツに対するアレルギー反応に注意
- 心血管疾患リスク上昇の可能性
①目安の摂取量を守る
ココナッツオイルを摂取する際の注意点の1つ目は「目安の摂取量を守ること」です。
体に良いとされているココナッツオイルですが、植物油のため、100gで約920kcal、大さじ1杯で約111kcalとカロリーが高くなっています。
そのため、摂取量を守らないと脂質過多となり、肥満につながる可能性があります。
ココナッツオイルの目安摂取量は、1日で大さじ2杯です。
今の食事に使用している油を、ココナッツオイルに置き換えるようにすると、目安摂取量を守りながらココナッツオイルを摂取できるでしょう。
体に良いからといって、目安摂取量を超えて摂らないように、注意が必要です。
②ココナッツに対するアレルギー反応に注意
2つ目は「ココナッツに対するアレルギー反応に注意すること」です。
ココナッツオイルは、ココナッツの果実から油を抽出したものであるため、人によってはココナッツに対するアレルギー反応が出る場合があります。
アレルギーの症状としては、普通の食物アレルギーと変わらず、
- 口の中のかゆみや違和感
- しびれ
- じんましん
- アナフィラキシーショック
などが挙げられます。
ココナッツオイルを摂取した後に、少しでも体調に不調が起きた場合は、摂取は控えるようにしましょう。
③心血管疾患リスク上昇の可能性
3つ目は「心血管疾患リスク上昇の可能性があること」です。
ココナッツオイルは、LDLコレステロール値を上昇させる働きも持っている、飽和脂肪酸を多く含んでいるオイルです。
LDLコレステロール値が増えすぎると、動脈硬化を促進させ、心筋梗塞などを引き起こす原因になるとされています。
そのため、ココナッツオイルを大量に摂取すると心血管疾患のリスクが高まります。
ただし、あくまでも過剰に摂取した場合に発生するリスクであり、目安量を守って摂取する分には健康に影響はないでしょう。
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ココナッツオイルのおすすめの使い方
次に、ココナッツオイルのおすすめの使い方を以下の2つに分けてご紹介します。
- ココナッツオイルを食用で使う場合
- ココナッツオイルを美容で使う場合
①ココナッツオイルを食用で使う場合
ココナッツオイルを食用で使う場合のおすすめの使い方は、以下の通りです。
- お菓子や料理作りに使う
- コーヒーやスープに入れる
- ドレッシングとして使う
- トーストに塗る
ココナッツオイルは、20℃以下で固体となる性質を持っているため、液体の状態ではオイルとして、固体の場合はバター代わりに使うといった方法がおすすめです。
また、スムージーやコーヒー、お菓子などに使うとココナッツの香りを楽しみながら、手軽に摂取ができます。
さらに、ココナッツオイルは加熱しても変性しにくいため、加熱調理に加えても効果を期待できます。
普段の炒め物や揚げ物用の油を、ココナッツオイルに変えてみるといった方法も、検討してみてください。
②ココナッツオイルを美容で使う場合
次に、ココナッツオイルを美容で使う場合のおすすめの使い方は、以下の通りです。
- 肌の乾燥対策
- クレンジング代わり
- ハンドクリームやネイルオイルとして
- 髪の乾燥対策
- マッサージオイル
- 口臭予防
ココナッツオイルには、保湿成分があるため、肌や髪の乾燥対策に使用できます。
ただし、肌に塗る場合は少量を伸ばして塗るようにしないと、油分過多となって肌荒れの原因となります。
また、頭皮マッサージの際にココナッツオイルを使用すると、頭皮の硬さを取り除くほか、臭い対策の効果も期待できるでしょう。
そのほか、ココナッツオイルを直接口に含んでうがいをする、オイルプディングは口臭のほか、虫歯の予防にもつながります。
美容目的でココナッツオイルを選ぶ時は、栄養成分が豊富に含まれている、美容用のバージンココナッツオイルがおすすめです。
美容にも力を入れたい人は、ぜひココナッツオイルを使用したケアを取り入れてみてください。
ココナッツオイルの効果は人以外にも発揮される
最後に、人以外にも効果が期待できるココナッツオイルの使い方を2つご紹介します。
- ペットに使う方法
- 家具のお手入れに使う方法
①ペットに使う方法
人以外にも効果が期待できるココナッツオイルの使い方の1つ目は「ペットに使う方法」です。
ココナッツオイルは、犬や猫の健康維持にも効果的とされています。
特に、ココナッツオイルに含まれている中鎖脂肪酸は、体重減少や抗菌、抗炎症の効果が期待できます。
皮膚被毛の健康促進や消化器系の機能向上の効果が期待できるため、湿疹や皮膚炎などがある犬や猫におすすめです。
ただし、人間と同様にペットに与える場合も摂取量に注意をしましょう。
ペットに与える場合、体重が4.5kgの場合で小さじ1杯、体重13〜14kgの場合で大さじ1杯が目安です。
目安量を超えて与えると、カロリーオーバーとなり、肥満につながります。
②家具のお手入れに使う方法
2つ目は、「家具のお手入れに使う方法」をご紹介します。
無垢材の家具を持っている場合、乾燥や割れなどを防ぐために、オイルやワックスなどでのお手入れが欠かせません。
そのお手入れに、ココナッツオイルなどの植物油は有効とされています。
オイル仕上げの家具に対して、布にココナッツオイルを染み込ませて、擦り込ませるように塗布をします。
その後、余計なオイルを拭き取って乾燥させれば、綺麗な状態の無垢材家具を楽しめます。
木製家具のお手入れ方法で悩んでいる人は、ココナッツオイルを代用したお手入れ方法も、検討してみてください。
ココナッツオイルの効果まとめ
ここまでココナッツオイルの効果についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。
- ココナッツオイルには抗酸化作用や免疫力の向上、ダイエット、認知症の症状軽減といった効果が期待できる
- ココナッツオイルにはビタミンE、ラウリン酸、中鎖脂肪酸などの成分が含まれている
- ココナッツオイルは調理油やコーヒーに入れるなど、食用としての使い方と、保湿やマッサージのために使う、美容用の使い方がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。