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健達ねっと>健康お役立ち記事>花粉症>花粉症の検査方法と費用相場|受診する科と花粉の飛散時期を説明

花粉症の検査方法と費用相場|受診する科と花粉の飛散時期を説明

日本全国を対象にした調査では、10人に1人が花粉症で悩んでいるといわれています。
「国民病」と異名のあるアレルギー症状ですが、症状が出た場合はどのような検査を行うのでしょうか。
また数ある病院の中で花粉症は「何科」に受診すれば良いのでしょうか?

本記事では花粉症の検査について以下の点を中心にご紹介します。

  • 花粉症の検査方法は?
  • 花粉症の検査費用はどれくらい?
  • 花粉症は何科で受診すればいいの?
  • 花粉症の初期治療とは

花粉症の検査について理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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花粉症とは

花粉症とは、スギやヒノキなどの花粉が原因で起こるアレルギー疾患です。
現在、日本の植物の中で約50種類がアレルギー症状の原因になるといわれています。

花粉症はくしゃみや鼻水、目のかゆみなどのほかに、咳や発熱などの症状があらわれる場合があります。
これらのアレルギー症状は、「免疫機能」のエラーによって引き起こされます。

私たちの体にはもともと、外部からの抗原(細菌やウイルス)を排除する働きがあります。
異物と判断したものを攻撃し、撃退するのが免疫機能です。

しかし何らかの要因で一度体内に入った物質を異物と捉えて過剰に攻撃します。
そして体に悪影響を及ぼすアレルギー症状としてあらわれるのです。

アレルギーの原因となる植物の花粉が飛ぶ季節に症状が出ることから「季節性アレルギー性鼻炎」とも呼ばれています。

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花粉症の検査方法

春先や季節の変わり目に鼻水が出たり咳が出る場合、寒暖差による風邪なのか、それとも花粉症なのかと悩む方が増えるものです。

もしも花粉症の場合は、原因となるアレルゲンを除去することが大切です。
そのため自分がどの植物の花粉に反応しているのかを特定する必要があります。

ここでは「花粉症の検査」にはどのようなものがあるのか、以下にまとめていきます。

血中IgE検査

採血で血液中の「lgE量」を調べて、自身がアレルギー体質であるか否かを判断することができます。

「IgE」とは、体内に入ってきた抗原に対して生じる「抗体」のことです。
血液中にIgE抗体の総量が多いほど、一般的にアレルギー体質やアトピー体質といわれます。

血中lgE検査では、原因となるアレルギー物質を特定することができる「特異的IgE抗体」を検出する検査もあります。

近年多くのクリニックで採用しているのが「Viewアレルギー39」という検査方法です。
名前の通り39種類のアレルゲンを一度の採血で特定することができます。
Viewアレルギー39項目については、以下の通りです。

【Viewアレルギー39項目】

樹木スギ、ヒノキ、シラカンバ、ハンノキ
草木カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、オオアワガエリ
室内ハウスダスト、ヤケヒョウヒダニ
動物ネコ、イヌ
昆虫蛾(が)、ゴキブリ
真菌(カビ)アルテルナリア、アスペルギルス
真菌その他カンジタ、マラセチア、ラテックス(天然ゴム)
卵白、オボムコイド、
牛乳ミルク
小麦小麦
豆・穀物類大豆、ピーナッツ、そば、ごま、米
甲殻類えび、かに
果物キウイ、バナナ、りんご
魚・肉類マグロ、サバ、サケ、牛肉、豚肉、鶏肉

そのほかのlgE検査で「イムノキャップラピッド」という8種類のアレルゲンを調べる検査があります。
指先から極小量の血液を採取して、どのアレルゲンに反応するかを検査します。

20分ほどで結果がわかり、痛みなども少ないので小さなお子様など幅広い年代の方が受けることができます。

【イムノキャップラピッド8項目】

樹木スギ
草木カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ
室内ヤケヒョウヒダニ
動物ネコ、イヌ
昆虫ゴキブリ

 

皮膚反応検査

採血の検査のほかに追加の検査が必要な場合は「皮膚反応検査」も実施します。
皮膚反応検査は大きく分けて4種類あります。

  • プリックテスト
  • スクラッチテスト
  • 皮内テスト
  • パッチテスト

【プリックテスト】
皮膚の表面に傷をつけて、そこから微量のアレルゲン物質を垂らし反応をみる検査です。
傷の部分が赤くなったり腫れることで、原因となるアレルゲンを特定することができます。

【スクラッチテスト】
皮膚にアレルゲン物質を垂らして、5mmほどのひっかき傷を作り反応を観察します。
プリックテストもスクラッチテストも痛みがほとんどないので小さな子どもも検査可能です。

【皮内テスト】
上記のスクラッチテストなどではっきりと反応がみられなかった場合に皮内テストを行います。
腕に注射器で微量のアレルギー物質を投与する方法です。
20分ほどで赤く腫れたり、痒みが出てきたときに原因となるアレルギー物質が確定します。
しかし体内にアレルゲンを投与するため、反応が強く出ることがあるため注意が必要です。

【パッチテスト】
絆創膏やガーゼにアレルゲンを塗って腕や背中に貼ります。
通常は1〜2日ほどで反応がみられますが、その後1週間程度は皮膚に変化や反応が起こる場合があります。

鼻粘膜誘発テスト

原因が予測される花粉エキスを染み込ませた紙を、鼻の粘膜に貼り付けて反応をみる検査です。
鼻水が出たり粘膜が赤く腫れたりするかを視診します。

また鼻水を採取して顕微鏡で確認する「鼻汁好酸球検査」もアレルギーか、そうでないかの判断がつきます。
好酸球とは炎症が起こると増殖する白血球のことで、血液より鼻の粘膜で反応が多くみられます。

この鼻汁好酸球検査では、アレルギーと風邪を区別することもできます。

花粉症の検査にかかる費用相場

花粉症の検査では、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。

血中IgE検査

花粉症の検査は、医師が必要と判断した場合に保険が適用されます。
先述した「View39」の検査は、保険適用(3割負担)で約5,000円ほどです。

View39に入っていない項目のアレルゲン検査をしたい場合は、「特異lgE検査」で
13項目まで選ぶことができます。
特異lgE検査の代金は、3,000〜5,000円(保険適用)ほどです。

アレルゲンが13項目以上ある場合は、自己負担になる場合があります。
検査前に病院に保険適用なのかを確認しておくと安心です。
検査の結果は3日〜1週間ほどで分かります。

20分ほどで検査結果がわかる「イムノキャップラピッド」は保険適用で約3,000円(3割負担)程度です。

皮膚反応検査

一般的な皮膚反応検査は「プリックテスト」で1,000〜3,000円ほどですが、病院ごとに異なります
皮膚の赤みや腫れの症状は20分前後で判定されます。

鼻粘膜誘発テスト

鼻の好酸球検査は、保険適用(3割負担の場合)500〜1,500円程度です。

風邪のひき始めや血管運動性鼻炎と、アレルギー症状はよく似ています。
診断に迷うときに用いられるのがこの「鼻粘膜誘発テスト」です。

病院によって検査費用が異なりますので、事前に確認すると良いでしょう。

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花粉症は何科で受診する?

花粉症の受診をしたいけれど「何科に行けばいいの?」と悩んでしまうこともあります。

花粉症は一般的に「耳鼻咽喉科」や「内科」「眼科」で診察できます。
ほかには子どもの場合は「小児科」、また「アレルギー科」といった専門的な診療科もあります。

ご自身の症状に応じた診療科を選びましょう。

耳鼻科/耳鼻咽喉科

鼻水、鼻づまり、鼻のかゆみが強い場合には耳鼻咽喉科を受診します。

鼻鏡という器具で鼻の穴を広げ症状を視診します
花粉症の場合は、おもに鼻粘膜が赤く腫れている症状がみられます。

耳鼻咽喉科には鼻や耳、喉を専門的に診ることができる器具が備わっています。
花粉が飛び始める少し早めの時期から病院で相談することをおすすめします。

小児科

子どもに花粉症のような症状があるときは、小児科でも診察してくれます。
子どもに合う薬の量や診察の対応などをしてくれますので、かかりつけの小児科があれば一度相談してみましょう。

内科

花粉症と風邪の初期症状は似ているため、まず内科に受診するのもひとつの方法です。
内科は専門医よりも総括的に診察・治療してくれるメリットがあります。
まずは内科を受診して、必要であれば耳鼻科などの専門医に診てもらうのも良いでしょう。

眼科

目のかゆみや充血、目やに、まぶたの腫れなど目に関する症状が強いときには眼科へ受診します。
専門の機材を通して、目や目の周り、目の筋肉、まぶたの裏側の炎症を確認します。
目薬などの点眼薬のほかに、花粉症の内服薬を処方してくれる場合もあります。

花粉症の治療でステロイドの点眼薬が処方された場合は、緑内障などの副作用が出る場合がありますので定期的な受診が必要です。

アレルギー科

アレルギー科は厚生労働省が1996年から新たに設けた専門の診療科です。
気管支喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギーに関する疾患の診察・治療を行います。

花粉症もアレルギーによる症状ですので、アレルギー科がお近くにある場合は一度相談してみるのも良いでしょう。

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花粉症が飛散する時期

アレルギーの原因となる植物別の開花期は以下の通りです。

花粉名地域時期
ハンノキ属

(カバノキ科)

北海道3月下旬~6月中旬
関東1月初旬~6月下旬
関西1月初旬~6月中旬
九州1月初旬~6月初旬
スギ

(スギ科)

北海道3月中旬~5月初旬
関東1月~5月下旬(2月~4月が多い)
関西1月~5月初旬(2月~3月が多い)
九州1月~5月中旬(2月~3月が多い)
            ヒノキ科北海道4月~5月下旬(4月が多い)
関東1月~6月中旬(3月~4月が多い)
関西2月中旬~5月下旬(4月が多い)
九州3月上旬~6月中旬(3月~4月が多い)
    シラカンバ属

(カバノキ科)

北海道3月下旬~6月下旬(5月~6月が多い)
関東4月中旬~6月下旬
イネ科北海道5月下旬~10月初旬(6月~7月が多い)
関東2月下旬~12月下旬(5月と9月が多い)
関西1月上旬~12月
九州1月中旬~12月下旬
            ブタクサ科

(キク科)

関東7月下旬~12月下旬(8月~9月が多い)
関西8月中旬~10月下旬
九州9月上旬~10月下旬
ヨモギ属

(キク科)

北海道8月中旬~9月中旬
関東8月中旬~11月中旬(9月が多い)
関西7月中旬~11月中旬(9月下旬が多い)
九州7月下旬~11月中旬
カナムグラ

(クワ科)

北海道9月上旬
関東8月中旬~11月下旬(9月~10月が多い)
関西9月~11月中旬
九州8月下旬~11月上旬

地域によって生息している草木や樹木が異なるため、開花する植物や時期が異なります。
スギやヒノキは2月頃から本格的に開花して、西日本から東日本全域に飛散します。
北海道は5月〜6月のシラカバや、6〜7月頃はイネの花粉がピークになります。

また花粉の飛散量は前年の夏時期の気象状況が大きく影響します。
雨が少なく日照時間が多く、さらに高い気温の時期が長ければ花芽が多く形成されるため花粉量も多くなります。

出典:厚生労働省【花粉症の正しい知識と治療・セルフケア

薬の使い方

花粉症は初期療法が有効

花粉症対策として「初期療法」をすることで、症状が緩和されるということをご存知でしょうか。
初期療法とは、通常のアレルギー薬を用いて治療開始の時期を早める治療法です。

たとえばスギ花粉で考えると、例年では2月上旬ころから飛散が始まります。
花粉症の症状が出てから受診するのではなく、早めの1月中に受診し薬剤の服用を開始します。

初期療法の場合は、服用する薬の量も少ないというメリットもあります。

  • 遊離抑制薬(花粉症の原因となる化学伝達物質のヒスタミンを抑制する)
  • 抗ヒスタミン薬(ヒスタミンが神経や血管にくっつかないように先回りする作用)
  • 抗LTs薬(鼻粘膜や気管支を膨張させる伝達物質を抑える)

初期療法では上記の薬剤のうち、いずれか一つを服用し治療します。

症状が中等症、さらに重症化するとステロイド薬や点眼薬もプラスされ、薬の量も治療期間も増えていきます。

「症状が出ていないのに病院へ行くのはちょっと…」とためらわれるかもしれません。
しかし花粉症を先回りして抑制することで生活の質の維持が期待できるのなら、まずは一度試されてはいかがでしょうか。

花粉症の検査のまとめ

ここまで花粉症の検査についてお伝えしてきました。
要点を以下にまとめます。

  • 花粉症の検査方法は、血中lgE検査や皮膚反応検査、鼻粘膜誘発テストなどがある
  • 花粉症の検査費用は保険適用で、lgE検査(View39)で5,000円ほど、皮膚反応検査は1,000~3,000円ほど、鼻粘膜誘発テストは500~1,500円ほど
  • 花粉症の診察は、耳鼻咽喉科、眼科、内科、小児科、アレルギー科など
  • 花粉症の初期治療とは、花粉が飛散する前から早期に治療する方法

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
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  • 障がい者雇用

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