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健達ねっと>健康お役立ち記事>健康診断>健康診断の項目一覧|特殊健康診断と一般健康診断の違いと結果の見方

健康診断の項目一覧|特殊健康診断と一般健康診断の違いと結果の見方

健康診断は、全身の健康状態を検査し、病気の兆候の有無を調べることを目的とします。

健康診断では、どのような項目が含まれているのでしょうか?
特殊健康診断と一般健康診断では、どのような違いがあるのでしょうか?

本記事では、健康診断の項目について以下の点を中心にご紹介します。

  • 健康診断とは
  • 健康診断の項目一覧とは
  • 特殊健康診断と一般健康診断の違いとは
  • 食事が影響する健康診断の項目とは

健康診断の項目について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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健康診断とは

健康診断は、全身の健康状態を検査し、病気の兆候の有無を調べることを目的とします。
健康診断を受けることによって、

  • 生活習慣病
  • 他さまざまな病気

などの早期発見・早期治療はもちろん、病気そのものを予防することができます。

自覚症状がなくても、病気が潜んでいる場合があります。
定期的に健康診断を受けることにより、早期発見・早期治療につなげることができます。

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健康診断の項目一覧

健康診断には、どのような項目が含まれているのでしょうか?
健康診断の項目について詳しく見てみましょう。

身体計測

身体計測のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

身体計測では、身長・体重・腹囲を計測します。

腹囲は、

  • 着衣のまま測定すること
  • 労働者が健診会場で自己測定すること

が認められています。
腹囲を着衣の上から測定した場合は、実測値から1.5cm引いた値を検査値とします。

検査でわかる異常

身長・体重から算出したBMIで肥満度が判定されます。

腹囲はメタボリック症候群の指標のひとつとされています。
腹囲が基準値以外の場合は、メタボリック症候群の予備軍の指標のひとつと考えられます。

血圧測定

血圧測定のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

血圧は、座った状態で身体の力を抜いて1〜2分安静にし、測定します。

検査でわかる異常

血圧の測定値から循環器系の状態を把握します。

血圧が正常値から逸脱している場合は、

  • 高血圧症
  • 動脈硬化症
  • 心疾患
  • 脳卒中

など循環器系の疾患が疑われます。

心電図

心電図のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

一般的な心電図検査は安静時心電図といわれ、ベッド状に仰向けになった状態で行います。
両手足と胸に電極をつけ、記録した波形から、異常がないかを判定します。

検査でわかる異常

心電図検査は、心臓が拍動する際に生じる電気信号を波形としています。
この波形から、心臓の状態を把握します。

安静時心電図では、心電図の波形が正常か異常かを診断します。
正常と異なった心電図の波形から、心疾患などの早期発見につながります。

ただし、正常の心電図波形と異なっていても、心臓に何らか問題が必ずあるとはいえません。
安静心電図で異常が指摘された場合は、精密検査が必要になることがあります。

眼底・眼圧・視力検査

眼底・眼圧・視力検査のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

眼底検査は、眼底カメラで瞳孔から網膜を撮影し、眼底の血管の状態を調べます。
眼圧検査は、空気眼圧計で裸眼に空気を吹きかけて測定します。
視力検査は、裸眼視力もしくは矯正視力を検査します。

検査でわかる異常

眼底検査では、糖尿病に関連する眼疾患や動脈硬化の状態などを診断することができます。
眼圧検査で眼圧が高い場合は、緑内障や網膜剥離などの眼疾患の可能性があります。
視力検査で視力が基準値よりも低い場合は、視力の低下や眼疾患の可能性があります。

聴力検査

聴力検査のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

聴力検査は、オージオメーターという機械を用いて検査します。

検査でわかる異常

聴力検査で正常値よりも逸脱している場合は、難聴や中耳炎などの可能性があります。

肺機能検査

肺機能検査のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

肺機能検査は、息を大きく吸って吐くことで、呼吸機能を確認します。

検査でわかる異常

肺機能検査で正常値より逸脱している場合は、肺疾患の可能性があります。

尿検査

尿検査のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

尿検査の尿は、起床後すぐの中間尿を採尿コップの1/3程度出します。

前日にビタミン剤やビタミンが配合されている薬剤、ドリンク剤は摂取しないでください。
ビタミン剤などを摂取した場合、尿検査の結果に影響を及ぼす場合があります。

出した尿を、尿試験薬で検査します。

検査でわかる異常

尿検査で正常値より逸脱している場合は、腎・尿路系の疾患、糖尿病などの可能性があります。

胸部X線検査

胸部X線のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

胸部X線検査は、X線管側に背を向けて、パネルに胸をつけます。
腕をできるだけ全体的に前に突き出し、息を吸ったところで呼吸を止めて撮影します。

検査でわかる異常

胸部X線写真から、心疾患や肺疾患などの有無を診断します。

胃部X線検査

胃部X線検査のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

胃部X線検査は、造影剤(バリウム)を飲み、上腹部にX線を照射します。
胃部X線検査は、食道から胃、十二指腸までの撮影をします。

検査でわかる異常

胃部X線写真から、消化管疾患などの有無を診断します。

腹部超音波検査

腹部超音波検査のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

腹部超音波検査は、仰向けになった状態で超音波を出すプローブを用いて検査します。
腹部超音波検査では、プローブとお腹がぴったりくっつくように超音波ゼリーを塗ります。
技師の指示に従って、息を吸ったり、吐いたり、止めたりして検査します。

検査でわかる異常

腹部超音波検査から、消化管疾患などの有無を診断します。

検便

検便のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

検便は、排泄した便に検便スティックの先を回転させながら先端に適量の便を付着させます。
検便スティックを容器に差し込み、パチンと音がするまで押し込みます。
提出された検便を化学法と免疫法の2パターンで検査します。

検査でわかる異常

検便から、寄生虫や細菌の有無、消化管疾患の有無を判断することができます。

血液検査

血液検査のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

血液検査は、検査項目に沿って、専用スピッツで血液を静脈から必要量採取します。

検査でわかる異常

血液検査の各項目の正常値から逸脱している場合は、全身の様々な疾患の可能性があります。

子宮頚部細胞診

子宮頸部細胞診のやり方と検査でわかる異常について見てみましょう。

やり方

子宮頸部細胞診専用の検査キットを用いて、医師が子宮頸部の細胞を採取します。

検査でわかる異常

子宮頸部細胞診で異常がみられた場合は、子宮頸部の疾患の可能性があります。

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「特殊健康診断」と「一般健康診断」

「特殊健康診断」と「一般健康診断」は、どのように異なっているのでしょうか?
「特殊健康診断」と「一般健康診断」の違いについて詳しく見てみましょう。

特殊健康診断

特殊健康診断は、労働安全衛生法で定められた健康診断になります。
特殊健康診断は、特に有害と定められた業務に従事する労働者を対象としています。
特殊健康診断の対象となる業務は、以下の8項目になります。

  • 高圧室内作業および潜水作業
  • 放射線業務・除染等業務
  • 特定化学物質の製造、取扱い業務
  • 鉛業務
  • 四アルキル鉛業務
  • 有機溶剤の製造、取扱い業務
  • 石綿の粉じんを発散する場所における業務
  • 粉じん作業に従事する労働者(じん肺法による)

一般健康診断

一般健康診断は、すべての企業に義務付けられています。
一般健康診断の項目は、以下の7項目になります。

  • 雇入時の健康診断
  • 定期健康診断
  • 特定業務従事者の健康診断
  • 海外派遣労働者の健康診断
  • 給食従業員の検便
  • 深夜業従事者の自発的健康診断
  • 労災保険の二次健康診断等給付

上記のうち、すべての企業に共通する健康診断は、雇入時の健康診断と定期健康診断になります。

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一般健康診断は「雇入時」と「定期」がある

一般健康診断ですべての企業に共通する健康診断は、「雇入時」と「定期」があります。
一般健康診断の「雇入時」と「定期」について詳しく見てみましょう。

雇入時の健康診断

雇入時の健康診断の対象は、

  • 1年以上雇用する予定がある
  • 週の労働時間が正社員の4分の3以上である

となっています。

正社員のみに限らず、パートやアルバイトも上記の条件に該当する場合は対象となります。

検査項目

雇入時の健康診断の検査項目は、労働安全衛生規則第43条において定められています。

  • 既往歴および業務歴の調査
  • 自覚症状および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、腹囲、視力および聴力検査
  • 血圧測定
  • 心電図検査
  • 尿検査(尿中の糖および蛋白の有無)
  • 胸部X線検査
  • 貧血検査(血色素量および赤血球数)
  • 肝機能検査(GPT、GPTおよびγ-GTPの検査)
  • 血中脂質検査(HDL・LDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  • 血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c、または随時血糖)

雇入時の健康診断の検査項目は、定期健康診断の検査項目とほぼ同じです。
入社3ヶ月以内に上記の健康診断を受けた場合は、その結果を会社に提出しましょう。
入社後、新たに健康診断を受診する必要がなくなります。

定期健康診断

定期健康診断の対象は、常時雇用する労働者になります。
定期健康診断は、1年以内に1回実施されます。
定期健康診断の時期は、企業ごとに実施時期が決められています。

検査項目

定期健康診断の検査項目は、労働安全衛生規則第44条において定められています。
定期健康診断の検査項目は、雇入時の健康診断とほぼ同じです。

  • 既往歴および業務歴の調査
  • 自覚症状および他覚症状の有無の検査
  • 身長、体重、腹囲、視力および聴力検査
  • 血圧測定
  • 心電図検査
  • 尿検査(尿中の糖および蛋白の有無)
  • 胸部X線検査
  • 貧血検査(血色素量および赤血球数)
  • 肝機能検査(GPT、GPTおよびγ-GTPの検査)
  • 血中脂質検査(HDL・LDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  • 血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c、または随時血糖)

定期健康診断では、各基準に則した医師の判断によって、以下の項目を省略できます。

  • 身長、体重、腹囲、視力および聴力検査
  • 胸部X線検査および喀痰検査
  • 貧血検査(血色素量および赤血球数)
  • 肝機能検査(GPT、GPTおよびγ-GTPの検査)
  • 血中脂質検査(HDL・LDLコレステロール、血清トリグリセライド)
  • 血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c、または随時血糖)
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食事が影響する健康診断の項目

食事が影響する健康診断には、どのような項目があるのでしょうか?
食事が影響する健康診断の項目について詳しく見てみましょう。

血液検査(血糖・中性脂肪)

血液検査の空腹時血糖や中性脂肪の項目は、食事による影響を受けます。
検査の前日に摂取した食事によって、空腹時血糖や中性脂肪が高値になる場合があります。

正確な検査値を測定するためには、前日の食事から注意する必要があります。
健康診断の前日は暴飲暴食をやめ、脂質や糖質が多いもの(お菓子、果物など)やお酒などの間食も控えましょう。

胃カメラ

胃カメラは、食事による影響を受けます。
胃に内容物が残っていると正確な診断ができません。

胃カメラ検査の前日の食事は、21時までに済ませましょう。
また、胃カメラ検査の前日の食事は、消化の良い脂肪分や糖分が少ない食事にしましょう。

主食はおかゆや柔らかめのうどんなどにしましょう。
また、たんぱく質としては、鶏むね肉や白身魚、豆腐などがおすすめです。
ジュースなど清涼飲料水は避け、水やお湯、お茶などを飲みましょう。

腹部エコー

腹部エコー検査は、胃カメラ検査と同様に食事による影響を受けます。
腹部エコー検査では、

  • 胃に内容物がたくさん入っている
  • 胃が膨張している

などの状態であると、胃の後部にある臓器が見えず、正確な診断ができません。

腹部エコー検査の前日の食事は、21時までに済ませましょう。
腹部エコー検査の前日の食事は、消化の良い脂肪分や糖分が少ない食事にしましょう。
検査前日のおすすめの食事や飲料水は、胃カメラ検査と同様になります。

バリウム(胃透視)

バリウム(胃透視)検査は、胃カメラや腹部エコー検査と同様に食事による影響を受けます。
バリウム(胃透視)検査でも、

  • 胃に内容物がたくさん入っている
  • 胃が膨張している

などの状態であると、胃の後部にある臓器が見えず、正確な診断ができません。

バリウム(胃透視)検査の前日の食事は、21時までに済ませましょう。
バリウム(胃透視)検査の前日の食事は、消化の良い脂肪分や糖分が少ない食事にしましょう。
検査前日のおすすめの食事や飲料水は、胃カメラ検査や腹部エコー検査と同様になります。

尚、毎日服用している薬がある場合は、かかりつけの医師に確認しましょう。
検査のために服用中止になる薬もあります。

薬の使い方

健康診断の項目ごとの結果の見方

健康診断の項目ごとの結果の見方について、詳しく見てみましょう。

身体計測

身体計測のBMI値と腹囲の結果の見方について見てみましょう。

BMI値

身長・体重からBMI(体格指数)を計算します。

BMI=体重(kg)÷(身長m)2

BMIは、肥満度の判定に用いられます。
身長・体重から算出したBMIで肥満度が判定されます。

低体重(やせ)普通体重肥満
BMI18.5未満18.5以上25未満25以上

BMIが普通体重以外の場合は、要注意となります。

腹囲

腹囲はメタボリック症候群の指標のひとつとされています。

男性女性
腹囲85cm以上90cm以上

腹囲が上記以上の場合は、メタボリック症候群の予備軍となることもあります。

血圧

血圧値の結果の見方について見てみましょう。

血圧値

血圧の測定値から、心臓の機能をはじめ循環器系の状態について判断します。

正常値要注意異常
収縮期血圧130mmHg未満130~159mmHg160mmHg以上
拡張期血圧84mmHg未満85~99mmHg100mmHg以上

 

視力の結果の見方について見てみましょう。

視力

裸眼の視力が0.7未満の場合は、近視や乱視の可能性があります。

正常値要注意異常
視力1.0以上0.7~0.90.6以下

 

耳の結果の見方について見てみましょう。

聴力

日常生活で必要な低音と高音の両方が聞こえるかを調べます。
1,000Hzおよび4,000Hzの30dbで純音が用いられます。
聴力検査で35dB以上の場合は、難聴や中耳炎などの可能性があります。

正常値要注意異常
1,000Hz30dB以下35dB40dB以上
4,000Hz30dB以下35dB40dB以上

 

呼吸機能検査

呼吸機能検査の%肺活量と1秒率の結果の見方について見てみましょう。

%肺活量

%肺活量は、性別、年齢、身長から予測肺活量を計算します。
予測肺活量に対して、測定した肺活量が何%であるかを見ます。

%肺活量が80%よりも下回っている場合は、肺のふくらみが悪いことを意味します。
また、%肺活量が80%よりも下回っている場合は、間質性肺炎や肺線維症の可能性があります。

正常値異常
%肺活量80.0%以上79.9%以下

 

1秒率

1秒率は、深呼吸をして一気に息を吐き出します。
最初の1秒間に何%の息を吐き出せているかを見ます。

1秒率が70.0%よりも低い場合は、肺気腫や慢性気管支炎の可能性があります。

正常値異常
1秒率70.0%以上69.9%以下

 

血液検査

血液検査の各検査項目結果の見方について見てみましょう。

肝臓系検査

肝臓系検査は、5つの項目の検査値を調べます。

・総たんぱく

総たんぱくは、血液中の総たんぱく量を表します。

総たんぱくが6.5g/dL以下の場合は、栄養障害やネフローゼ症候群、癌疾患の可能性があります。
総たんぱくが8.0g/dL以上の場合は、多発性骨髄腫や慢性炎症、脱水の可能性があります。

・アルブミン

アルブミンは、肝臓で合成され、血液たんぱくの中で最も多く含まれる物質になります。
アルブミンが3.6g/dL以下の場合は、肝臓障害、栄養不足、ネフローゼ症候群などの可能性があります。

・AST(GOT)と ALT(GPT)

AST(GOT)は、心臓や筋肉、肝臓に多く存在する酵素になります。
ALT(GPT)は、肝臓に多く存在する酵素になります。

AST(GOT)のみが31U/L以上の場合は、心筋梗塞や筋肉疾患などの可能性があります。
AST(GOT)、ALT(GPT)がともに31U/L以上の場合は、肝臓疾患の可能性があります。

・γ-GTP

γ-GTPは、肝臓や胆道に異常が見られる場合に血液中の数値が高くなります。
γ-GTPが100U/L以上の場合は、肝臓疾患の可能性があります。

・ALP

ALPは、肝臓、骨、腸、腎臓などの臓器に含まれている酵素になります。
ALPが350U/L以上の場合は、胆道系や肝臓系、骨の疾患の可能性があります。
ALPは、検査前に脂肪が多い食事を摂取することで検査値が高くなることもあります。

腎臓系検査

腎臓系検査は、クレアチニンの検査値を調べます。

クレアチニンは、アミノ酸の一種であるクレアチニン代謝後の老廃物になります。

クレアチニンは、筋肉量が多いほど量が多くなります。
そのため、クレアチニンの正常値は男女差があります。

クレアチニンは、腎臓でろ過されて尿の中に排泄されます。
クレアチニンの値が

  • 男性で1.00mg/dL以上
  • 女性で0.71mg/dL以上

の場合は、腎臓の機能が低下している可能性があります。

尿酸(UA)

尿酸は、たんぱく質の一種であるプリン体が代謝された後の老廃物になります。
尿酸の産生と排泄のバランスが検査値として表れます。
尿酸値が7.1mg/dL以上の場合は、高尿酸血症の可能性があります。

脂質系検査

脂質系検査は、4つの項目の検査値を調べます。

・総コレステロール(TC)

総コレステロールは、血液中のコレステロールという脂質を表した検査値になります。

総コレステロールが200mg/dL以上の場合は、

  • 動脈硬化
  • 脂質代謝異常
  • 甲状腺機能低下症
  • 家族性高脂質異常症

などの可能性があります。

総コレステロールが140mg/dL以下の場合は、

  • 栄養吸収障害
  • 低βリポたんぱく血症
  • 肝硬変

などの可能性があります。

・HDLコレステロール

HDLコレステロールは、善玉コレステロールともいわれます。
HDLコレステロールは、血液中のLDLコレステロールを回収します。

HDLコレステロールが40mg/dL以下の場合は、

  • 動脈硬化
  • 脂質代謝異常

などの可能性が高くなります。

・LDLコレステロール

LDLコレステロールは、悪玉コレステロールともいわれます。
LDLコレステロールが120mg/dL以上の場合は、心筋梗塞や脳梗塞の可能性があります。

・中性脂肪(TG)(トリグリセリド)

中性脂肪は、体内の中で最も多い脂肪になります。
中性脂肪は、主に糖質がエネルギーとして脂肪に変化したものになります。

中性脂肪が150mg/dL以上の場合は、動脈硬化を進行させる可能性があります。

中性脂肪が30mg/dL以下の場合は、

  • 低βリポたんぱく血症
  • 低栄養

などの可能性があります。

糖代謝系検査

糖代謝系検査は、2つの項目の検査値を調べます。

・血糖値(FPG)

血糖値は、血液中のブドウ糖のことで、エネルギー源として全身に利用されています。
血糖値は、ブドウ糖がエネルギー源として適切に利用されているかを示した値になります。

血糖値が100mg/dL以上の場合は、糖尿病や膵臓癌、ホルモン異常の可能性があります。

・HbA1c

HbA1cは、過去1〜2ヶ月の血糖の平均的な状態を表した値になります。
HbA1cの検査値から、糖尿病のコントロール状態を把握することができます。

HbA1cは、5.1%以上が高値になります。
また、

  • 空腹時血糖値が126mg/dL以上 かつ
  • HbA1cが6.1%以上

の場合は、糖尿病と診断されます。

血球系検査

血球系検査は、6つの項目の検査値を調べます。

・赤血球(RBC)

赤血球は、肺で取り入れた酸素を全身に運搬し、不要な二酸化炭素を回収します。

赤血球が

  • 男性で540×104/μL 以上
  • 女性で490×104/μL以上

の場合は、多血症の可能性があります。

赤血球が

  • 男性で400×104/μL以下
  • 女性で360×104/μL以下

の場合は、貧血の可能性があります。

・血色素(Hb)(ヘモグロビン)

血色素は、赤血球に含まれるヘムたんぱく質になります。
血色素は、全身への酸素の運搬を行います。

血色素が、

  • 男性で13.1×104/μL以下
  • 女性で12.1×104/μL以下

の場合は、鉄欠乏性貧血の可能性があります。

・ヘマトクリット(Ht)

ヘマトクリットは、血液全体に占める赤血球の割合をいいます。

ヘマトクリットが

  • 男性で49.0×104/μL 以上
  • 女性で44.0×104/μL以上

の場合は、多血症や脱水の可能性があります。

ヘマトクリットが、

  • 男性で38.5×104/μL以下
  • 女性で35.5×104/μL以下

の場合は、鉄欠乏性貧血の可能性があります。

・MCV・MCH・MCHC

MCVは、赤血球の体積を表しています。
MCHは、赤血球に含まれている血色素量を表しています。
MCHCは、赤血球の体積に対する血色素量の割合を表しています。

MCVの値が高い場合は、

  • ビタミンB12欠乏性貧血
  • 葉酸欠乏性貧血
  • 過剰飲酒

などの可能性があります。

MCVの値が低い場合は、

  • 鉄欠乏性貧血
  • 慢性炎症に伴う貧血

などの可能性があります。

・白血球(WBC)

白血球は、細菌から身体を守る働きをしています。
白血球が8.5×103/μL以上の場合は、細菌感染症や炎症、腫瘍の可能性があると考えられます。
また、白血球は喫煙者では、高値を示します。

白血球が3.1×103/μL以下の場合は、

  • ウイルス感染症
  • 薬物アレルギー
  • 再生不良性貧血

などの可能性があります。

・血小板数(PLT)

血小板は、出血した際に出血部位に粘着して止血する役割を担います。
血小板が35.0×104/μL以上の場合は、血小板血症や鉄欠乏性貧血の可能性があります。

血小板が13.0×104/μL以下の場合は、

  • 再生不良性貧血などの骨髄での生産低下
  • 特発性血小板減少症紫斑病などの身体の組織での亢進
  • 肝硬変など脾臓でのプーリング

の可能性があります。

尿検査

尿検査の糖と蛋白、潜血の結果の見方について見てみましょう。

尿検査の糖がプラスの場合は、糖尿病の可能性があります。

正常値再検査異常
陰性(ー)偽陽性(±)陽性(+)強陽性(2+以上)

 

たんぱく

尿検査のたんぱくがプラスの場合は、腎炎や糖尿病性腎症の可能性があります。

正常値再検査異常
蛋白陰性(ー)偽陽性(±)陽性(+)強陽性(2+以上)

 

潜血

尿検査の潜血がプラスの場合は、腎臓や尿管、膀胱などの疾患の可能性があります。
ただし、疲労などで一時的に見られる場合もあります。
確定診断のためには、複数回検査する必要があります。

正常値再検査異常
蛋白陰性(ー)偽陽性(±)陽性(+)強陽性(2+以上)

 

便

便の結果の見方について見てみましょう。

便潜血

便潜血とは、便に血液が混ざった状態をいいます。
便潜血がプラスの場合は、消化管に関連した出血性の病気の可能性があります。

正常値異常
便潜血2回とも陰性(ー)1回でも陽性(+)

便の検査では、便潜血以外にも寄生虫や細菌の有無を判断することができます。

健康診断の項目のまとめ

ここまで健康診断の項目についてお伝えしてきました。
健康診断の項目についての要点を以下にまとめます。

  • 健康診断とは全身の健康状態を検査し、病気の兆候の有無を調べることを目的としている
  • 健康診断の項目一覧には、身体計測、血圧測定、心電図などがある
  • 特殊健康診断と一般健康診断の違いは、労働環境によって対象者が異なっている
  • 食事が影響する健康診断の項目は、血液検査(血糖と中性脂肪)や胃の検査である

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
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