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健達ねっと>健康お役立ち記事>更年期>更年期障害を治療するには?治療方法やセルフケアの方法などを紹介

更年期障害を治療するには?治療方法やセルフケアの方法などを紹介

更年期は誰もが迎える女性のライフステージです。
更年期障害は更年期にあらわれる症状ですが、人によって不調の程度はさまざます。

更年期障害の症状にはどのようなものがあるでしょうか?
更年期障害はどのように治療するのでしょうか?

本記事では更年期障害の治療について以下の点を中心にご紹介します。

  • 更年期障害の治療方法について
  • 更年期障害のセルフケアの仕方について
  • 更年期障害は自然治癒するのかについて

更年期障害の治療について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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更年期障害とは


更年期の症状は閉経前後に
女性ホルモンが減少することによってあらわれる不調です。
日本人の平均閉経年齢は約50歳で前後10年間を更年期といいます。

更年期にあらわれるイライラや頭痛などの不調を更年期症状といいます。
更年期症状が日常生活に支障が出るようになると更年期障害と呼ばれます。

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更年期障害の治療方法

更年期障害の治療方法について以下4つをご紹介します。

ホルモン補充療法

ホルモン補充療法は少量の女性ホルモン(エストロゲン)を補う治療法です。
更年期障害の主な原因は更年期にエストロゲンの急激な減少にあるからです。

ホルモン補充療法は特に血管運動神経系の症状の

  • ほてり・のぼせ
  • 動悸・息切れ
  • 寝汗・発汗
  • むくみ

などの治療に有効とされています。

またホルモン補充療法は老齢期に起こる心臓・血管の病気骨粗鬆症などの予防にも効果があります。

漢方薬療法

漢方薬は複数の配合した生薬の働きによって慢性的な症状の治療に効果を発揮します。
更年期障害の症状に対しても状態に応じて以下の漢方薬が処方されます。

  • 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン):比較的体力の低下がみられ冷え性で貧血症状のある方
  • 加味逍遥散(カミショウヨウサン):比較的体質虚弱で疲労しやすく精神症状(不安、不眠など)のある方
  • 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン):比較的体力があるが、ときにのぼせや下腹部痛などのある方

薬物療法

更年期障害では以下のような精神的につらい症状があらわれることがあります。

頭痛めまい
不眠不安感
イライラ感うつ病症状

更年期障害で精神的な症状でつらい時には以下のような向精神薬が治療に用いられます。

  • 抗うつ薬
  • 抗不安薬
  • 催眠鎮静薬

抗うつ薬では以下のような、副作用が少なくほてり・発汗などにも効く薬があります。

  • 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSR)
  • セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)

生活指導

更年期障害では自律神経を整える生活指導も有効です。
バランスの取れた食事や適度な運動など女性ホルモンの減少で乱れた自律神経を整えることを指導します。

更年期障害のセルフケア


更年期障害のセルフケアについて以下にご紹介します。

バランスの取れた食事

更年期の女性はバランスの取れた食事を心がけましょう。
更年期には女性ホルモンの減少で、

  • エネルギー
  • 脂質
  • 代謝

などに変化を来し、栄養過多もしくは栄養欠乏とバランスが崩れがちです。

バランスの取れた食事を心がけるとともに積極的に摂取したい食材があります。
積極的に摂取したい食材は大豆食品です。

大豆は女性ホルモンと性質が似た大豆イソフラボンを成分としています。
大豆イソフラボンは抗酸化物質の1種で大豆の胚芽部分に多く含まれています。

また、大豆食品はタンパク質やミネラル、ビタミン、食物繊維も含んでいます。
積極的に摂取したい食品です。

適度な運動

適度な運動習慣も更年期の症状緩和に有効です。
女性ホルモンの急激な減少は生活習慣病を発症するリスクも高めます。

女性ホルモンの急激な減少は身体的・精神的な変化をもたらし、さまざまな不調につながるからです。
運動習慣は栄養バランスの摂れた食事と同様に更年期の不調に備える大切なポイントです。

厚生労働省は「健康づくりのための身体活動2013」で運動量の目安を示しています。
また、「今より毎日10分ずつ長く歩くようにする」などの考え方も示しています。
まずはできることから始めましょう。

出典:厚生労働省【健康づくりのための身体活動基準2013 | e-ヘルスネット(厚生労働省)

十分な睡眠

更年期が不眠の原因になることがあります。
更年期で不眠になるのには以下のようなことが挙げられます。

  • 血管運動神経症状(ほてりや発汗)が夜間に起こる
  • 精神状態の乱れ(不安や抑うつなど)
  • 睡眠呼吸障害
  • 加齢

不眠の原因によって対処法は異なります。
更年期によるものは治療によりますが、加齢によるものは以下のような対処があります。

  • 規則正しい生活
  • 朝は同時刻に起きて朝の太陽の光を浴びる
  • 就寝前のアルコール類、カフェイン類、タバコ類などの刺激物を避ける
  • 昼寝は30分以内にする

良質な睡眠は乱れた自律神経を整えることにもなります。

ストレスの発散

更年期障害のイライラ感はストレスを発散することで改善されます。
ストレスを発散することで自律神経を整えることになるからです。

ストレスを発散する方法には以下のようなものがあります。

  • 睡眠をとる、リラックスする
  • ウォ-キングやジョギング、ストレッチ
  • 友人との会話
  • 音楽を聴く
  • 旅行やカラオケ、ショッピング   など

自分に合った方法でストレスを発散して自律神経を整え更年期を乗り越えましょう。

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更年期障害の主な症状


更年期障害の症状には身体的なものや精神的なものがあります。
以下に主な症状を表にまとめます。

【更年期障害の主な症状】

分類症状
精神神経系頭痛、めまい、不眠、不安感、イライラ感、うつ様症状
血管運動神経系 ほてり・のぼせ、動悸・息切れ、寝汗・発汗、むくみ
皮膚・分泌系のどの渇き、ドライアイ
消化器系吐き気、下痢・便秘、胃もたれ・胸やけ
運動器官系肩こり・腰痛・背中の痛み、関節痛、しびれ、手指の痛み・しびれ・変形
泌尿器・生殖器系月経異常、尿失禁、性交痛

 

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更年期障害の期間

更年期障害は一般的には50歳代後半まで続きます。
更年期は個人差はありますが平均的な閉経時期50歳前後の10年間とされています。

女性ホルモンの分泌量は30代をピークに45歳〜55歳の間に急激に減少します。
急激なホルモンの減少がさまざまな不調を起こすのが更年期障害です。

女性ホルモンの減少は50歳代後半から安定しはじめて老年期のステージに入ります。
したがって50歳代後半までが更年期障害の時期となります。

出典:厚生労働省【女性のライフステージを考慮した健康づくり(女性と男性のホルモン分泌の違い)】

 

薬の使い方

更年期障害は放置しておいても大丈夫?


更年期障害を放置しておいて大丈夫かについて以下の2つをご紹介します。

更年期障害でも診察は必要

更年期障害でも診察は必要です。
更年期といわれる年代の女性は心身にさまざまな変化や症状があらわれる年代です。

更年期障害の症状の中には別の重大な病気が原因になっている場合もあります。
更年期だからしばらく我慢しよう、いずれ不調も治るかもと放置することは大変危険です。

以下のような症状が当てはまる場合は「更年期障害」の可能性があります。

  • 「更年期」の年代にあてはまる
  • 自律神経の不調を感じる
  • 生活に支障がある
  • 「更年期障害」以外の病気の心当たりがない

あてはまる場合は病院を受診することをおすすめします。

診察は何科で行う?

更年期の年代の女性で更年期障害の症状があるときは婦人科を受診するのが一般的です。
また症状がつらい、もっと専門的に診てもらいたいときは

  • 更年期外来(更年期の専門医)
  • 女性外来(女性の症状全般を診る)

などを受診する方法もあります。

更年期障害の診断状況


女性の更年期障害の診断状況について説明します。
厚生労働省は「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果を報告しています。
報告から以下のことについて概要をまとめます(対象は40歳代~50歳代の女性)。

【医療機関の受診状況】
更年期症状を自覚した人が医療機関を受診した割合は以下の通りです。

  • 40歳代:9.1%
  • 50歳代:11.6%

受診した人の割合は1ヵ月未満~3ヵ月程度で受診の期間の人を対象としています。

更年期症状を自覚した人で医療機関を受診しなかった割合は以下の通りです。

  • 40歳代:81.7%
  • 50歳代:78.9%

【医療機関を受診していない理由】
更年期の症状があっても受診しない理由の上位2つは以下のようになっています。

  • 医療機関に行くほどのことではないと思うから
  • 我慢できるから

【更年期症状緩和のために取った手段】
更年期症状があるが医療機関に行かず緩和の為にとった手段の上位3つは以下の通りです。

  • 特に何もしていない
  • ストレスを溜めないように心がける
  • 運動(ヨガがなどを含む)をする

出典:厚生労働省【「更年期症状・障害に関する意識調査」 基本集計結果 (2022 年7月 26 日)

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更年期障害の治療まとめ


ここまで更年期障害の治療についてお伝えしてきました。
更年期障害の治療についての要点を以下にまとめます。

  • 更年期障害の治療にはホルモン補充療法、漢方薬療法、薬物療法があるが生活指導も有効
  • 更年期障害にはバランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレスの発散などセルフケアできることがある
  • 更年期障害の症状には他の病気のリスクもあるので自然に治ると放置せずつらい時は受診することが大切

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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