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健達ねっと>健康お役立ち記事>関節痛>その関節痛は更年期?リウマチ?違いは何?症状・原因・対処法を解説

その関節痛は更年期?リウマチ?違いは何?症状・原因・対処法を解説

更年期障害のつらい症状の1つに関節痛があります。
更年期に関節痛になると更年期が原因なのか、それともリウマチなのかと心配になりますよね。

そこで本記事では、更年期の方の関節痛について以下の点を中心にお伝えします。

  • 更年期が原因の関節痛とリウマチの違いとは
  • 更年期が原因の関節痛の対処法とは

更年期による関節痛とリウマチの違いについて理解するためにも、参考にしていただければ幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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更年期障害の基礎知識

更年期障害による関節痛とリウマチの違いを知るために、まずは更年期障害に関する情報をお伝えします。

更年期障害とは?

更年期には、身体的・精神的にさまざまな症状があらわれます。
症状が重い人も、軽い人もいますし、全く不調を感じない人もいます。

更年期の症状が日常生活に支障をきたすほど重症になると、更年期障害と呼ばれます。

どうして更年期障害の症状があらわれるの?

更年期障害は卵巣の機能が低下し、女性ホルモンのエストロゲンが減少することによって現あらわれます。
女性ホルモンの分泌が急激に減少し、ホルモンバランスが乱れるとさまざま症状が起きます。

女性ホルモンの減少に加えて、心理的な要因で症状が重くなることもあります。

更年期障害の関節痛以外の主な症状は?

更年期障害の主な症状にはホットフラッシュがあります。
これは血管運動症状で、他にものぼせや発汗、息苦しさやめまいなどの症状があります。

更年期障害には精神的な症状もあります。
イライラしたり、落ち込んだり、倦怠感や不眠、食欲不振になることもあります。

更年期障害の身体的な症状は、関節痛以外には腰痛や筋肉痛です。
また冷えやしびれ、湿疹やかゆみが出ることもあります。

いつ頃から更年期障害の症状が出るの?

更年期とは、閉経時期を挟んだ前後10年間のことです。
一般的に閉経は50歳前後なので、45歳~55歳ごろに更年期障害の症状が出る場合があります。

男性も更年期障害の症状は出る?関節痛は?

男性にも更年期障害があります。
男性の更年期障害は男性ホルモンの減少が原因です。

男性の更年期障害も女性の場合と似た症状があらわれます。
精神的な症状も身体的な症状もあり、関節痛も生じます。

女性の更年期障害は時期が決まっていますが、男性の場合は男性ホルモンが減少する40代以降いつでも更年期障害になる可能性があります。

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リウマチの基礎知識

続いてリウマチの基礎知識です。
リウマチの原因や主な症状について見ていきましょう。

リウマチとは?

関節リウマチとは、関節が炎症し腫れたり激しい痛みを感じたりする自己免疫疾患です。
症状が進行すると、軟骨や骨が壊れて関節が変形してしまうこともあります。

リウマチの原因

リウマチは、免疫機能の異常が原因です。
本来免疫には細菌やウイルスなどを攻撃して体を守ってくれる働きがあります。
しかし免疫に異常が生じると、誤って自分自身の細胞や組織を攻撃してしまいます。
その結果関節に炎症し、腫れや痛みがあらわれるようになります。

なぜ免疫機能に異常が出るのかは、まだよくわかっていません。

リウマチの主な症状

リウマチの主な症状は、関節の腫れや痛みです。
左右対称にあらわれるのが特徴です。

また朝起きたときのこわばりもリウマチの症状です。
手が開きにくくなりますが、時間がたつと症状は消えます。

リウマチには関節痛の他にも、微熱や倦怠感、食欲不振といった症状もあります。

更年期による関節痛・リウマチとの違いは?

更年期による関節痛とリウマチの違いを表にしてみました。
原因や特徴など、それぞれ違う点を比べてみてください。

更年期による関節痛リウマチ
原因卵巣機能の低下による女性ホルモンのエストロゲンの減少免疫機能の異常
症状の特徴手指関節の腫れや痛み
腫れは比較的軽い
関節の腫れや痛みが強い
重症化しやすい
放っておくと骨が変形する
左右対称にあらわれる
関節痛が出る時期や時間閉経早期が最も痛みが強く、徐々に軽くなる
更年期が過ぎれば症状は治まる
起床時のこわばりが1時間以上続くこともある
寒い時期に症状が強く出やすい

 

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その関節痛は更年期?リウマチ?何科?

関節痛は放置せずに、早めに対処しないと重症化する可能性があります。
受診すべき診療科や検査方法について説明します。

関節痛になったら何科を受診すればいい?

更年期とリウマチの関節痛には違いがありますが症状が似ているので、自分で判断するのは難しいです。
関節に腫れや痛みが出たら、まずはかかりつけの医師に相談してみましょう。

関節痛の原因によっては、専門の病院で治療が必要です。
関節痛の治療は、リウマチ科、膠原病科、整形外科等で行うことができます。

関節痛の原因究明のための検査方法は?

関節痛の原因を究明するためには検査が必要です。
ここでは、関節痛の原因の検査方法をご紹介します。

診察と問診

まずは、関節痛の症状についてチェックします。
関節痛以外にどんな症状があるのかも合わせて確認してもらいます。

レントゲン検査

骨に異常がないかレントゲンで検査します。
関節の隙間が狭くなっていないか、関節の周囲に骨びらんや強直がないか等をチェックします。

血液検査

症状に合わせた検査項目をチェックします。
血液検査によってリウマチの診断や、炎症の度合いを確認することができます。

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更年期障害による関節痛になってしまったら

関節痛の原因が更年期障害の場合の対処方法です。
関節痛を改善するためにもぜひ実践してください。

まずは生活習慣の見直しから

更年期障害の原因は女性ホルモンの減少ですが、ホルモンバランスの乱れは生活習慣が原因になることもあります。
まずは食事、運動、睡眠など不規則な生活を送っていないか、生活習慣を見直してみましょう。

十分な睡眠をとり、健康的な生活を送ることが更年期障害の症状を改善することにつながります。

食生活の見直し

更年期障害の緩和のために摂りたい成分は、イソフラボンです。
イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。
大豆や豆腐などの大豆製品を食事に取り入れて、イソフラボンを摂取するようにしましょう。

また更年期にはビタミンB群やビタミンC、ビタミンEが効果的です。
野菜や果物をバランスよく食べて、ビタミンが不足しないように気をつけましょう。

適度な運動とストレッチ

更年期障害の症状を軽くするには、適度に運動することが大切です。
関節の痛みがあるために全く動かないでいると、関節が固まって可動域が狭くなってしまいます。
無理をしない程度に動かすようにすれば、だんだん痛みが和らいでくることがあります。

運動習慣のない方は、ウォーキングなどの軽い有酸素運動やストレッチを行いましょう。
ストレッチやマッサージは体を温めながら行うのがおすすめです。

ただし、人によって関節痛の症状は異なるので注意が必要です。
運動をする場合には医師に相談して、自己判断では行わないようにしてください。

薬の使い方

更年期による関節痛に効く薬・漢方・サプリ

更年期による関節痛には薬やサプリメントを使った対処方法もあります。
それぞれ見ていきましょう。

更年期による関節痛に効く薬

更年期障害はホルモンが不足したり、ホルモンバランスが乱れることが原因です。
そこで更年期障害の症状に対処するために、ホルモン補充療法があります。
飲み薬だけでなく、貼り薬や塗り薬も用いられます。

また関節痛がひどい場合は、鎮痛剤が処方されることもあります。

更年期による関節痛に効く漢方

関節痛を改善する漢方薬には、桂皮(けいひ)、麻黄(まおう)があります。
また体を温める附子(ぶし)も効果があります。

更年期障害には五積散(ごしゅくさん)という漢方が使われます。

更年期による関節痛に効くサプリメント

更年期障害による関節痛には、女性ホルモンのエストロゲンに似た成分のエクオールがいいといわれています。

エクオールは、イソフラボンが腸内細菌によって代謝されてできる成分です。
しかしエクオールを腸内で作れるのは、日本人の約半分といわれています。

自分の体がエクオールを作れるのかは検査によって知ることができますが、エクオールを作れない人はサプリメントで摂取できます。

関節痛で疑われるその他の病気は?

関節痛は更年期障害や関節リウマチ以外の病気が原因で発症することもあります。
関節痛の原因を知るヒントとして、以下の点があります。

関節痛が慢性的か急性的か

急性的な関節痛とは、風邪をひいた時に関節が痛くなり、風邪が治ると関節痛も治るといったパターンです。
一方、慢性的な関節痛とは加齢により関節の軟骨がすり減って毎日のように関節が痛むという状態のことです。

関節痛が1カ所か複数カ所か

関節痛が1ヵ所で急性的な場合、原因は痛風やけが、感染です。
関節痛が1ヵ所で慢性的な場合は、変形性関節症が多いです。

関節痛が複数カ所で急性的な場合は、ウイルス感染症、膠原病の可能性があります。
関節痛が複数カ所で慢性的な場合は、内分泌疾患や膠原病かもしれません。

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その関節痛は更年期?リウマチ?まとめ

ここまで更年期による関節痛とリウマチの違いについてお伝えしてきました。
関節痛についての要点を以下にまとめます。

  • 更年期が原因の関節痛とリウマチの違いには、原因、症状の特徴、症状が出る時期や時間などがある
  • 更年期障害による関節痛は、食習慣や運動習慣など生活習慣を見直したり、薬やサプリメントを摂取することで対処できる

更年期による関節痛とリウマチの違いについての情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
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  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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