ホーム

認知症を学ぶ

down compression

介護を学ぶ

down compression

専門家から学ぶ

down compression

書籍から学ぶ

down compression

健康を学ぶ

down compression
トップページ>健康お役立ち記事>花粉症>花粉症になる原因と原因物質|検査方法・発症しやすい人の特徴

花粉症になる原因と原因物質|検査方法・発症しやすい人の特徴

毎年、花粉が飛ぶ時期になると、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどで悩まされている方は少なくないでしょう。
いまや花粉症は、日本人のうちおよそ4人に1人の割合で発症しているといわれています。
一体、何が原因でこのようなことが起きてしまうのでしょうか?
また、花粉症の症状を抑えるにはどうしたらよいのでしょうか。

本記事では、花粉症になる原因と原因物質について以下の点を中心にご紹介します。

  • 花粉症になる原因について
  • 花粉症の原因物質について
  • 花粉症の原因を調べる検査について
  • 花粉症になりやすい人の特徴について

花粉症になる原因と原因物質について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

スポンサーリンク

花粉症とは

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となり、くしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を引き起こす病気です。
花粉症は、季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。

さらに、アレルギー性鼻炎は「季節性」と「通年性」とに分けられます。
現在、日本人の約38.8%がスギ花粉症だといわれています。

スポンサーリンク

花粉症になる原因

アレルギーの原因や、花粉症のメカニズムなどについてご説明します。

花粉症のメカニズム

  • 目や鼻の細胞の表面に付着しているIgE抗体と花粉とが結合する
  • アレルギー症状と関係している「肥満細胞」と呼ばれる細胞から化学伝達物質が分泌される
  • 化学伝達物質から物質が神経や血管を刺激することで生じる

主な症状としては目のかゆみや充血、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどがあります。
症状には個人差があり、同じ量のアレルゲンが体内に入り込んでも、症状が出る人と出ない人とに分かれます。

毎年花粉のシーズンになると同じ症状を繰り返してしまうのは、このような細胞とアレルゲンの反応が繰り返されるからです。

鼻の症状の原因

アレルギー性鼻炎は、鼻の粘膜に起こるアレルギー性疾患です。
花粉症の場合は、鼻の中に花粉が入ってくることでアレルギー反応が起こり、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状が出現します。

これらの症状は、私たちの体が花粉を害のある異物と判断し、懸命に体の外に追い出そうとするために起こるのです。

目の症状の原因

花粉症は、身体に侵入した花粉に過敏に反応する体質の方に起こります。
外敵を察知するセンサー(抗体)が、花粉が体内に入ってきたことを察知すると、アレルギー反応が始まります。

その後、眼や鼻で炎症を起こす物質(ヒスタミンなど)が放出され、目のかゆみや充血などの症状が出ます。

花粉症の原因物質

大気中に移流・浮遊する、さまざまな汚染物質と花粉との接触により引き起こされる作用が、重篤な因果関係をもって私たちを苦しめているのです。

スギ花粉症を発症させる原因になるのは、花粉の表面に付着しているCry j1と、花粉内部にあるCry j2というアレルゲン物質(抗原)です。
それらの抗原が花粉から分離し、人体内に侵入して抗体と結合することで発症します。

花粉自体は大きさ約30ミクロンと大きいので、直接に呼吸器系深部に入り込めませんが、アレルゲン物質は1.0ミクロン以下の大きさ(PM1.0)のため、簡単に体内に侵入し、呼吸器系深部の肺胞にまで到達してしまいます。

花粉は自然に浮遊している状態でも割れたり、破裂して、アレルゲン物質を放出します。
分離を助けアレルゲン物質放散を増長するのが、大気中の汚染物質です。

春先では黄砂が広く知られています。
他には自動車排気ガス、ゴミ焼却・工場排煙などの燃焼煙源からの炭素物質、金属成分、PM2.5などがそれにあたります。

大気中の汚染物質との相互作用が、花粉アレルギー性を増悪させることになります。

スポンサーリンク

花粉症の原因を調べる検査

花粉症の診断で用いられる主な検査は、どんな種類があるのでしょうか?

皮膚反応検査皮内アレルギーテスト>

皮内アレルギーテストは、患者さんの腕に微量のアレルゲンを注射で投与して、皮膚が反応するかどうか調べる検査です。

アレルゲンとはアレルギー反応の原因となる物質のことです。
微量を投与することで、わざとアレルギー反応を小さく起こして原因物質を特定します。

注射した部分が赤くなったり腫れたりすれば、そのアレルゲンが原因であることがわかります。投与するアレルゲンに花粉を使えば、花粉症であるかどうかがわかります。

皮膚反応検査<スクラッチテスト>

スクラッチテストは皮内アレルギーテストの一種です。
患者さんの皮膚に注射針で小さな傷(スクラッチ)をつけて、各種のアレルゲンを微量付着させて反応をみます。

血中IgE検査

IgE抗体検査は血液検査で、患者さんの血液のなかのIgE抗体という物質を調べます。
花粉などのアレルゲンは人の体のなかでIgE抗体と結びつき、鼻水やくしゃみなどのアレルギー反応を引き起こす化学物質を発生させます。

次のような流れになります。

  • アレルゲン→体内に侵入
  • アレルゲンとIgE抗体が結合
  • 化学物質が発生→アレルギー反応

IgE抗体には、花粉と結びつくIgE抗体やダニの成分と結びつくIgE抗体、卵白の成分と結びつくIgE抗体など、さまざまな種類があります。

そのため、血液中のIgE抗体の種類を調べれば、その患者さんがどのアレルゲンに反応しやすいかがわかります。

アレルギー反応を起こしている患者さんの血中に、花粉と結びつくIgE抗体が多くみつかれば「花粉症だろう」と見立てることができます。

鼻粘膜誘発テスト

誘発テストは直接鼻粘膜の抗原に対する反応性をみる検査であるため、陽性抗原の診断確定に有用です。

  • 鼻内を観察して鼻内所見を記載し、できるだけ刺激しないよう過度の鼻汁を除去します。
  • 下鼻甲介前端より約1cm後方に誘発ディスクを付着させ、5分以内に痒み、くしゃみ、水性鼻汁,腫脹のうち2つ以上満たせば陽性となります。
  • 対照ディスクで陰性であることを確かめた後、両側の下鼻甲介へ同様に誘発ディスクを置きます。5分後に判定します。

誘発テストは直接鼻粘膜の抗原に対する反応性をみることで診断に対する有効性は高いです。
しかし、手技の問題から対照ディスクで反応を起こしてしまうなど偽陽性が多いことに注意しなければなりません。

また、1つの抗原で陽性となってしまうとその他の抗原を用いての誘発テストの続行ができず、他抗原の検索を行うことができないという欠点ももちます。

日常的に広く行うことのできる検査としては他の検査に劣るものの、アレルゲン免疫療法を行う時の抗原選択の際には重要度が高くなります。

健達ねっとECサイト

花粉症になりやすい人の特徴

花粉症を発症しやすいひとの特徴は下記の通りです。

  • 遺伝的にアレルギー体質である
  • 食生活が乱れている人
  • 睡眠不足
  • 不規則な生活
  • ストレスを多く抱えている人

花粉症になりやすい人は、悪化させてしまう習慣が身についてしまっているのかも知れないですね。少しでも楽になるために、習慣を学んで改善していきましょう。

①睡眠不足にならないように、規則正しい生活をする

夜ふかしの習慣がついてしまうと、睡眠不足になってしまいます。
睡眠が足りていないと免疫やホルモンのバランスを崩しやすくなり、花粉症の症状を悪化させる原因になってしまうことがあります。

花粉症の症状が出はじめると寝つきも悪くなるので、寝室の花粉除去や寝る前の入浴、自分に合った寝具選びなど、寝つきやすい環境づくりも大切です。

②ストレスを溜め込まない

ストレスは自律神経を狂わせたり、免疫のバランスを崩すと言われています。
免疫のバランスが崩れると、ちょっとの花粉に対しても過剰に反応してしまう場合があります。
そのせいで花粉症が悪化すれば、さらにそのストレスも溜まってしまい悪循環になります。

日頃から、趣味やスポーツでストレスを発散するよう心がけることが大切です。
体が疲れていると思ったら、無理せず休養をとってください。

③早朝ランニングやジムなどで、適度な運動をする

花粉症シーズンで外出を敬遠してしまい、気がつけば運動不足になることがあります。

運動不足により体力が低下すると免疫のバランスが崩れることにつながる可能性もあり、結果的に花粉症が悪化してしまうことがあります。

花粉の飛散の少ない午前中にランニングやウォーキングをしてみたり、またはジムやプールなどの屋内での運動を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

④花粉症のつらい症状は放置せず、病院に行く。

花粉症の症状が出はじめても、がまんして花粉シーズンが終わるのを待っていませんか。
放っておいても花粉の飛散量とともに症状が悪化するだけです。

きちんと病院に行って自分に合った治療を受けましょう。
また、花粉の飛散開始前の症状が軽いうちから治療開始すると、楽に花粉シーズンを乗りきれるのでオススメです。

薬の使い方

花粉症患者が増える時期

日本は国土に占めるスギ林の面積が大きく、全国の森林の18%、国土の12%を占めているため、​​花粉症の原因の約70%はスギ花粉症だと推察されています。

スギの花粉は雄花の中で成長します。
雄花は花粉が7月の初めごろから作られますが、このころに日照りが続き、雨が少ないと、雄花のもとである花芽がたくさんできます。

花芽は夏から初秋にかけて発育を続け、やがて雄花が完成します。
そして、雄花の中に花粉が作られます。花粉が完成するのは10月中旬です。

スギの成長の度合い、雄花の量から翌年のスギ花粉飛散予報がおおよそ決まります
また、この頃から少しずつ花粉が飛び始めることも知られてきています。

年を越して暖かくなり始めると、雄花は開花して花粉が一斉に飛び始めます。
世界的な温暖化の影響で、花粉飛散数も増加が予想されます。
気象庁によるシミュレーションでは、関東のスギ林密度も増加する傾向にあります。

花粉症の原因のまとめ

ここまで花粉症になる原因と原因物質についてお伝えしてきました。
花粉症になる原因の要点を以下にまとめます。

  • 鼻の症状の原因は、花粉が入ってくることでアレルギー反応が起こり、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりなどの症状が出現します。
  • 目の症状の原因は、体内に入ってきたことを察知すると、ヒスタミンなどが放出され、目のかゆみや充血などの症状が出現します。
  • 花粉症の原因を調べる検査は、皮膚反応検査、血中IgE検査、鼻粘膜誘発テストなどがある。
  • 花粉症になりやすい人は、少しでも楽になるために、生活習慣を改善していく。

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

スポンサーリンク