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健達ねっと>健康お役立ち記事>免疫>流行性角結膜炎とは?症状、感染経路、結膜炎との違いまで

流行性角結膜炎とは?症状、感染経路、結膜炎との違いまで

流行性角結膜炎、一般的に「はやり目」として知られるこの感染症は、多くの人々が名前を耳にしたことがあるでしょう。

この病気は、特に集団生活をする場所や季節によっては急速に拡大することが知られており、社会全体の健康を脅かす可能性があります。
感染症としての流行性角結膜炎の特性や、その予防・対策は非常に重要です。

多くの国々では、このような感染症に対する法律や規定が設けられ、感染の拡大を防ぐための取り組みが行われています。

この記事では、「流行性角結膜炎」について以下の項目を中心に解説します。

  • 流行性角結膜炎の定義
  • 流行性角結膜炎の原因
  • 結膜炎と流行性角結膜炎の違い

流行性角結膜炎の発生時の対応についても触れていきますので、健康を守るための知識として、ぜひ最後までお読みください。

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流行性角結膜炎とは?

流行性角結膜炎とは、一般的に「はやり目」として広く知られている、目の感染症の一つです。

この病気は、特定のウイルス、特にアデノウイルスによって引き起こされることが多いです。
感染力が非常に強く、集団での発生がよく見られるため、感染予防が極めて重要です。

以下では、流行性角結膜炎の詳細や、その背景について深く探ります。

流行性角結膜炎の定義

流行性角結膜炎は、結膜という眼の粘膜部分が炎症を起こす疾患です。
結膜は、眼球とまぶたの間に存在し、涙によって眼球を保護する役割を果たしています。

感染すると、結膜が赤く腫れ上がり、目やにや涙の増加、かゆみやゴロゴロ感などの症状が現れます。

この病気の予防や治療には、正確な知識と早期の対応が求められます。

「はやり目」としての認識

はやり目」は、流行性角結膜炎の俗称として知られています。
この名前は、短期間で多くの人々が感染することから名付けられました。

特に、ウイルスによる感染が最も一般的で、感染力が非常に強いため、学校や職場などの集団での発生が特徴です。

感染予防としては、こまめな手洗いや、症状が出た場合の早めの休養、人混みを避けることなどが推奨されています。

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流行性角結膜炎の主な症状

流行性角結膜炎、一般に「はやり目」として知られるこの病気は、特定のウイルスによって引き起こされる目の感染症です。
感染力が強く、一度感染すると様々な症状が現れます。

以下では、流行性角結膜炎の主な症状とその進行について詳しく解説します。

流行性角結膜炎の初期症状

流行性角結膜炎の初期症状は、突然の白目の赤みや「めやに」の大量の分泌が特徴的です。
特に朝起きたときに「めやに」で目が開かないほどの状態になることもあります。

また、涙目や目のゴロゴロ感、まぶたの腫れなどが現れることがあります。
これらの症状は、他の結膜炎と比べて重いことが多いです。

流行性角結膜炎の進行時の症状

病状が進行すると、症状はさらに重くなり、耳の前のリンパ節が腫れて痛みを伴うことがあります。
子供や症状が強い人の場合、まぶたの裏の結膜に偽膜という白い膜が形成されることがあります。

さらに、発病から1〜2週間後には、黒目に小さな濁りが現れ、まぶしさやかすみを感じることがあります。

片方の目に症状が現れた後、4〜5日後にはもう一方の目にも同様の症状が出現します。

流行性角結膜炎が重症化する場合のサイン

流行性角結膜炎が重症化する際の警戒すべきサインとしては、角膜の濁りや視力の低下が挙げられます。
特に、角膜の濁りは治療を怠ると持続的に残ってしまう可能性があるため、注意が必要です。

また、結膜の充血やめやにの症状が持続的に続く場合も、重症化のサインとして捉えるべきです。

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流行性角結膜炎の原因とウイルス

流行性角結膜炎、一般に「はやり目」として知られるこの疾患は、目の結膜に炎症を引き起こす感染症です。

特に、アデノウイルスによって多くのケースで発症します。
このウイルスは感染力が非常に強く、角膜にも影響を及ぼすことが知られています。

以下では、流行性角結膜炎の原因となるウイルスの特性や感染力について、詳細に解説します。

流行性角結膜炎の原因となるウイルスの種類

流行性角結膜炎の最も一般的な原因はアデノウイルスです。
このウイルスには、8型、19型、37型などのいくつかのタイプが存在し、感染すると3〜10日の潜伏期を経て症状が現れます。

エンテロウイルスによる急性出血性結膜炎も存在しますが、アデノウイルスによるものが圧倒的に多いです。

アデノウイルスの感染力と特性

アデノウイルスは、その強力な感染力で知られています。
感染者の涙にはウイルスが多量に含まれ、これが水場や濡れた衣類、タオルを介して他者に感染します。

特に、感染者の涙が物体(ドアノブや手すり、キーボードなど)に付着すると、ウイルスは約1ヵ月間感染力を保持します。

このため、感染者は2週間程度の間、他者に感染させるリスクが高まり、感染予防が極めて重要となります。

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結膜炎と流行性角結膜炎の違い

結膜炎と流行性角結膜炎は、目の疾患としてよく知られていますが、これらの疾患の違いを正確に理解している人は少ないかもしれません。
特に、流行性角結膜炎はD種およびE種のアデノウイルスによる疾患で、感染力が非常に強いことが特徴です。

以下では、これらの疾患の主な違いや特徴を詳しく比較し、それぞれの症状、原因、治療法について説明します。

結膜炎と流行性角結膜炎の症状の違い

結膜炎は、結膜が何らかの原因で炎症を起こした状態で、眼脂(めやに)、充血、かゆみ、痛みなどの症状が現れることがあります。

一方、流行性角結膜炎はアデノウイルスによる結膜炎で、非常に強い充血や治りが遅いこと、さらに感染力が強いため「はやり目」とも呼ばれることが特徴です。

結膜炎と流行性角結膜炎の原因ウイルスの違い

結膜炎は、細菌やウイルス、アレルギーなど様々な原因で発症することがあります。

特に細菌性結膜炎は、インフルエンザ菌や肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などのバイ菌が原因となることが多いです。

一方、流行性角結膜炎は主にD種およびE種のアデノウイルスが原因で、感染力が非常に強いことが知られています。

結膜炎と流行性角結膜炎の治療法の違い

結膜炎の治療は、原因に応じて抗生剤や炎症を抑える点眼薬を使用することが一般的です。
特に細菌性結膜炎の場合、抗生剤が効果のない耐性菌が原因となることもあり、治療が難しい場合があります。

一方、流行性角結膜炎の治療法は、感染したウイルスに対する抗体が体内で作られるまで待つしかなく、治るまでに1〜2週間かかることが多いです。

しかし、角膜炎を生じさせないようにするための治療や、二次感染を防ぐための治療が重要となります。

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流行性角結膜炎の感染経路

流行性角結膜炎、通称「はやり目」は、アデノウイルスによる急性結膜炎で、感染力が非常に強いことが特徴です。
この疾患の感染経路について、以下で詳しく解説します。

流行性角結膜炎の直接的な感染経路

流行性角結膜炎の主な感染経路は、手を介した接触感染です。

具体的には、感染者が目をこすった後の手にウイルスが付着し、それを介して他の人や物にウイルスが移ることで感染が広がります。
このため、家庭や学校、職場などでの集団感染が報告されています。

流行性角結膜炎の間接的な感染経路

ウイルスに汚染されたティッシュペーパーやタオル、洗面器などを通じての感染も考えられます。
特に、医療機関での院内感染のリスクがあり、医療器具を介した感染も報告されています。

流行性角結膜炎の感染リスクが高まる場面と状況

流行性角結膜炎の感染リスクが高まる場面には、家族間の接触、学校や職場での集団生活、医療機関での治療などがあります。

感染を予防するための対策としては、

  • 手洗いの徹底
  • 目をこすらない
  • タオルや洗面道具の共有を避ける
  • お風呂は感染者が最後に入る

などが挙げられます。
また、感染者は症状が完全に治るまで外出を控えることが推奨されています。

薬の使い方

流行性角結膜炎の発生時の対応

流行性角結膜炎、通称「はやり目」は、アデノウイルスによる感染症であり、特に夏から秋にかけての発症が多いことが知られています。
この病気の感染力は非常に強く、学校や職場での発生時の対応が極めて重要となります。

以下では、流行性角結膜炎の発生時の対応方法や注意点を詳しく解説します。

仕事や学校での出勤停止・就業制限

流行性角結膜炎は、学校保健安全法の第三種学校伝染病に指定されています。

学童の場合、医師が感染力がなくなると判断するまでの出席は制限されることが多いです。
成人の場合、特に接触が多い職種での出勤は、感染拡大を防ぐために控えることが推奨されます。

また、アデノウイルスに対する特効薬は現在存在しないため、眼科での診察や治療が必要となります。

仕事を休めない場合の対処法

感染が疑われる場合や、症状が軽微であっても、他者への感染リスクを最小限に抑えるための予防策が必要です。

具体的には、

  • 手を頻繁に洗うこと
  • 目や物品に触れた後の手洗い
  • タオルや洗面器などの共有を避ける
  • 使い捨てのアイテムの適切な方法での処分

などが挙げられます。

公共の場所や人混みを避けること、マスクの着用や手指の消毒も、感染リスクを低減するための重要な対策となります。

流行性角結膜炎の予防方法

流行性角結膜炎、通称「はやり目」は、アデノウイルスによる感染が原因となる目の病気です。
この病気は非常に感染力が強く、一度感染すると他の人にも簡単に広がってしまいます。
そのため、予防方法を知り、日常生活での対策をしっかりと行うことが重要です。

以下では、流行性角結膜炎の予防方法について詳しく解説します。

基本的な流行性角結膜炎の予防策

流行性角結膜炎の予防の基本は、手洗いです。
アデノウイルスは手指を介して感染するため、こまめな手洗いが効果的とされています。

特に流水による手洗いが推奨されており、アルコール消毒のみでは十分な効果が得られません。

また、目や口を触ることを避けることも大切です。
感染した人が目を触った手で物を触ると、その物にウイルスが付着します。
その後、別の人がその物を触り、目や口を触ることで感染が広がる可能性があります。

家庭内での流行性角結膜炎対策

家庭内での感染を防ぐためには、以下のような対策が有効です。

まず、感染者が使用したタオルやシーツは他の家族と共有しないことが重要です。
また、使用後の食器は煮沸消毒することでウイルスを除去できます。

目を拭く際は、使い捨てのティッシュを使用し、使用後はビニール袋などに入れて処分するようにしましょう。
さらに、感染者は入浴時には最後に入るようにすると、他の家族への感染リスクを低減できます。

公共の場での流行性角結膜炎対策

公共の場所では、多くの人が触れる場所にウイルスが潜んでいる可能性があります。
ドアノブやエレベーターのボタン、手すりなど、日常生活で多くの人が触れる場所は特に注意が必要です。

外出から帰宅した際には、すぐに手を洗うように心がけましょう。
また、公共の場所での咳やくしゃみは、マスクをして飛沫感染を防ぐようにしましょう。

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流行性角結膜炎に関するよくある質問

流行性角結膜炎とは何ですか?

流行性角結膜炎は、アデノウイルスによって引き起こされる目の感染症です。
主な症状としては、目の充血、涙の分泌増加、目のかゆみ、白目の腫れ、光を見ると痛むなどが挙げられます。
特に夏場に集団発生することが多いため、この名前がつけられました。

どのように感染するのですか?

流行性角結膜炎は、感染者の目や鼻の分泌物に触れた手や物を介して他の人に感染します。
また、プールなどの共同施設での感染も報告されています。
感染力が強いため、手洗いやうがい、タオルの共有を避けるなどの予防策が重要です。

治療方法はありますか?

流行性角結膜炎はウイルス性のため、特効薬はありません。
主に症状の緩和を目的とした治療が行われます。

冷たい清潔な布を目に当てることで痛みや腫れを和らげられます。
また、重症の場合や合併症を防ぐために、医師の指示に従い抗生物質や抗ウイルス薬の点眼薬を使用することがあります。

予防方法はどのようなものがありますか?

流行性角結膜炎の予防には、まず手洗いの徹底が重要です。
また、目や鼻を触る際は手を清潔に保ち、タオルやハンカチなどの個人用品は他人と共有しないようにしましょう。
プールを利用する際は、ゴーグルの使用やシャワーを浴びることでリスクを低減できます。

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流行性角結膜炎のまとめ

ここまで流行性角結膜炎についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • 流行性角結膜炎とは一般的に「はやり目」として広く知られている、目の感染症の一つ
  • 流行性角結膜炎はアデノウイルスが原因
  • 結膜炎は、結膜が何らかの原因で炎症を起こした状態
    一方、流行性角結膜炎はアデノウイルスが原因の結膜炎のことを示す

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

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  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
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