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トップページ>健康お役立ち記事>パーキンソン病>パーキンソン病の原因となる食べ物とは?予防する食べ物も紹介

パーキンソン病の原因となる食べ物とは?予防する食べ物も紹介

高齢になると、発症率が増えるとされるパーキンソン病。
高齢化社会の加速に伴い、今後さらに発症数が増えると考えられています。

そのような中で、パーキンソン病の原因となる食べ物があることがわかってきました。

しかし、どのような食べ物がパーキンソン病の原因となるのか、なぜ原因とされるのかご存知の方は少ないです。

そこでこの記事では、パーキンソン病に関連する食べ物について網羅的に解説していきます。

  • パーキンソン病の原因となる食べ物
  • パーキンソン病を予防する食べ物
  • パーキンソン病におすすめのおやつ

パーキンソン病の原因となる食べ物を知り、予防に役立てていただけたら幸いです。
パーキンソン病に、おすすめのおやつについても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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パーキンソン病とは

パーキンソン

パーキンソン病は、主に、動作の緩慢、手足の震えや動かしにくさ、筋肉のこわばり、転びやすさなどの症状が現れる国指定の難病です。

α−シヌクレインというタンパク質が脳に異常蓄積することで、ドパミンが減少し、症状が現れると考えられています。

しかし、明確な発症原因や根本的な治療法は、見つかっていません。

発症する方は年々増えており、日本では15万人以上の方がパーキンソン病と診断されています。
高齢になるにつれ発症率は増え、60歳以上では100人に1人と発症率も高くなっています。

社会の高齢化に伴い、今後さらに発症する方は増加すると見込まれます。

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パーキンソン病の原因となる食べ物

パーキンソン病の直接の原因となる食べ物があるわけではありません。

しかし、発症の原因とされるドパミンの減少を促進する食べ物や、パーキンソン病を発症させる可能性が高い物質を含む食べ物は好ましくありません。

上記の可能性を含む食べ物についてそれぞれ紹介します。

動物性脂肪を多く含んだ食べ物

バターやラードのような、動物性脂肪を多く含んだ食べ物の過剰摂取は、ドパミンを減少させることが、実験からわかっています。

動物性脂肪の摂りすぎは、麻薬のように依存状態に陥ることがあり、さらに動物性脂肪を摂取してしまうという悪循環につながる恐れがあります。

農薬の残留した食品

農業をしている方が、そうでない方に比べてパーキンソン病を発症する確率が高いという研究データがあります。

その理由として考えられていることが、農薬や殺虫剤の利用です。
そのため農薬の残留した食品は、パーキンソン病の発症原因になるのではないかと考えられます。

重金属を含んだ飲料水

アメリカの調査で重金属の工場などで働いている方のパーキンソン病の発症率が、そうでない方に比べ高いということが報告されています。

重金属は飲料水などに含まれたものを摂取することでも、パーキンソン病の原因になるとされています。

大量の砂糖

砂糖を大量に摂取すると血糖値が上昇します。

上がった血糖値を下げようと、インスリンが大量に分泌されます。
その分泌されたインスリンが自律神経に影響を及ぼし、ドパミンの分泌を減少させてしまいます。

低脂肪乳製品

乳製品の摂取は健康的にも良いとされていますが、低脂肪乳製品を一定量以上摂取することで、パーキンソン病の発症リスクが高まるということが研究でわかっています。

以上のような食品は、高血圧などパーキンソン病以外の病気のリスクにもなることがあります。
日々の健康のためにも摂取には注意が必要です。

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パーキンソン病を予防する食べ物

パーキンソン病の予防には、ドパミンの元になる物質を含む食べ物や、食物繊維を含む食べ物などが良いとされます。

具体的には以下のようなものが挙げられます。

小麦・卵などのフェニルアラニンを含む食べ物

小麦や卵にはフェニルアラニンというアミノ酸が含まれます。
このフェニルアラニンは、ドパミンの元になる物質です。

小麦や卵を摂取しドパミンの元になる物質を摂取することが、パーキンソン病の予防につながるとされます。

フェニルアラニンを含む食べ物には、ゴマや魚介類、大豆製品などもあります。

乳製品・大豆などのチロシンを含む食べ物

乳製品や大豆に含まれる、チロシンというアミノ酸もドパミンの元になる物質です。

ちりめんじゃこやアーモンド、たらこなどにもチロシンが含まれます。

牛肉・豚肉などのメチオニンを含む食べ物

牛肉や豚肉などに含まれるメチオニンには肝機能の促進効果があります。

ドパミンの元となるフェニルアラニンは、まず肝臓でチロシンに分解されるので、メチオニンを摂取することで分解の促進効果が期待できます。

メチオニンは牛肉や豚肉以外にも、鶏肉やマグロなどにも含まれます。

食物繊維を含むもの

近年の研究で、パーキンソン病の発症原因は脳だけでなく、腸にもあるのではないかということが考えられるようになっています。

腸を整えるためには、正常な便通が大切です。
そのために、食物繊維を多く含む芋類やきのこ類などの摂取が推奨されています。

酸性の食べ物

パーキンソン病の薬を服用している方は、レモンや柑橘類などの酸性の食べ物を一緒に摂ると薬の吸収率が上がり、効果が出やすいとされます。

効果が出やすくなると副作用が強まる危険があるので、医師や薬剤師に相談してから行いましょう。

一つの食べ物を大量に摂取するのではなく、毎日の生活の中でバランスよく取り入れることが大切です。

飲み物

コーヒーは神経保護効果があるといわれています。
コーヒーの成分であるコーヒー酸とクロロゲン酸はカテコール骨格を持つ物質です。
カテコール骨格は、細胞を傷つけるフリーラジカルを安定させる働きがあります。

また前述の通り、酸性の食べ物は薬の吸収力を高めます。
内服薬をレモン水やオレンジジュースなどに溶かして、服用することも有用です。

出典:樋口病院「パーキンソン病と食事

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パーキンソン病の方におすすめのおやつ

パーキンソン病になると嚥下障害や食欲不振などの症状が現れることがあり、食が進まず栄養が不足することがあります。
また、手足の震えによって消費エネルギーが増え、栄養不足とともにエネルギー不足も懸念されます。

そこで、間食を通してこまめに栄養やエネルギーを摂ることが必要となってきます。

これから、パーキンソン病の方におすすめのおやつを紹介します。

本人の好きなもの・おいしいもの

一番良いものは、本人の好きなものやおいしいと感じるものです。
特に食欲が湧かない場合は、食べやすいものや好みをよく聞いて、まずは食べてもらうことを優先しましょう。

嚥下障害が見られる場合は、ゼリーやヨーグルト、アイス、プリンなど飲み込みやすいものがおすすめです。

トッピングの工夫をすることで、簡単にお好みの味が作れるので好みにも合わせやすいです。

パーキンソン病の予防として重要なドパミンの生産という観点からも、ヨーグルトのような乳製品やプリンのように卵が使われるものは、効果が期待できます。

また、きな粉や黒ごまもドパミン生産が期待できる食品なので、トッピングに加えることでさらに効果的です。

エネルギーになるもの

食事だけではエネルギーが足りない場合は、エネルギーの不足を補うおやつを摂ることが重要です。

体重の減少が見られる場合などは、特にエネルギーの供給を意識したおやつを取り入れましょう。

例えば、和菓子にはエネルギー源である炭水化物が多く含まれます。
どら焼きやお饅頭などお好みの和菓子と一緒に、緑茶を飲むことがおすすめです。
緑茶には、α−シヌクレインの蓄積を抑える効果があるとされ、パーキンソン病の予防につながります。

嚥下障害が見られる場合には、羊羹や栗きんとんなどが柔らかく適度に粘り気があるので飲み込みやすくおすすめです。

洋菓子の場合は、乳製品や卵などが使われているものが多く、エネルギーと共にタンパク質を摂取することができ、さらにドパミン生産にも期待が持てます。
また、洋菓子のカステラやスポンジケーキなどはシロップを含ませしっとりさせることで飲み込みやすくなりますし、プリンやムースなどは喉越しも良くおすすめです。

最近では、味はもちろん飲み込みやすさを意識したスイーツも売られているので、ぜひ活用してみてください。

健達ねっとECサイト

パーキンソン病の原因となる食べ物のまとめ

ここまで、パーキンソン病の原因となる食べ物や予防が期待できる食べ物などを中心にお伝えしてきました。

この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。

  • パーキンソン病の原因となる食べ物は、動物性脂肪が多いものや農薬が残留しているものなど
  • パーキンソン病を予防する食べ物は、小麦や卵、乳製品、食物繊維が豊富なものなど
  • パーキンソン病におすすめのおやつは、本人が好きなもの、エネルギー補給になるものが好ましい

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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