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ビタミンEの効果とは?女性に嬉しい「若返り」と更年期への働きを解説

「最近、肌のハリがなくなってきた気がする」
「なんとなく体がだるくて疲れが取れない」

年齢を重ねるにつれて、このような悩みを感じることはありませんか?
特に40代・50代の女性は、更年期によるホルモンバランスの乱れや、長年の蓄積疲労が表面化しやすい時期でもあります。

  • 気になるシミやシワ
  • 慢性化して辛い手足の冷えや肩こり
  • 漠然とした将来の健康や認知症への不安

もしひとつでも当てはまるなら、それは体が発している「抗酸化力不足」のサインかもしれません。
この記事では、「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEの効果について、以下のポイントを中心に解説します。

  • 女性特有の悩み(更年期・美容・冷え)への具体的な効果
  • 将来の脳の健康を守るための重要性
  • 効率よく摂取できる食べ物やサプリメントの活用法

ビタミンEは「若返りのビタミン」として知られ、40代・50代女性の健康維持に欠かせない栄養素です。
ビタミン摂取の重要性を理解し、日々の食事やサプリメントで適切に補うことが大切です。

正しい知識を身につけ、内側から輝くような健康的な毎日を取り戻しましょう。

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「若返りのビタミン」ビタミンEが40代・50代女性に不可欠な理由

ビタミンEが「若返りのビタミン」と呼ばれる最大の理由は、その強力な抗酸化作用にあります。
私たちの体は、呼吸をするだけで自然と「酸化(サビつき)」が進行し、これが老化の主な原因となります。

ビタミンEはこの酸化を防ぐ働きがあり、特に女性の体にとって嬉しい多くのメリットをもたらします。(厚生労働省 eJIM)

【更年期・ホルモンバランス】ゆらぎ世代の不調を和らげる

40代後半から50代にかけての更年期は、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少により、心身に様々な不調が現れやすくなります。
ビタミンEは、副腎や脳下垂体といったホルモンを産生する器官に多く分布し、ホルモン分泌の調節に関与するとされています。
これにより、自律神経の乱れからくる不快な症状を緩和することが期待できます。

更年期に入ると女性ホルモンの減少により様々な不調が現れます。
ビタミンEは更年期のイライラ症状を和らげる効果が期待されています。
具体的には、以下のような症状へのアプローチが期待されます。

  • ホットフラッシュ: 急なほてりや発汗への対応
  • イライラ・不安感: 自律神経を整え、精神的な安定のサポート
  • 生理トラブル: 生理不順や生理痛の痛みの緩和

更年期の代表的な症状であるホットフラッシュには、ビタミンEを含む食べ物が役立つとされています。
また、ビタミンEはホルモンバランスの調節に関与すると考えられ、生理不順や生理痛の改善にも役立つ可能性があります。

更年期症状でお悩みの方には、ビタミンをはじめとした50代女性向けのサプリメントを活用するのもオススメです。

※健達ショップでは、記憶力維持をサポートする機能性表示食品のサプリメントも取り扱っています。
※本品は疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。

【美容・アンチエイジング】シミ・シワを防ぎ、血色感のある肌へ

「いつまでも若々しい肌でいたい」と願う女性にとって、ビタミンEは強力な味方といえるでしょう。
ビタミンEの抗酸化作用は、紫外線などの外的刺激から肌細胞を守り、老化の原因となる過酸化脂質の生成を抑制します。(健康長寿ネット)
ビタミンEの強力な抗酸化作用は、アンチエイジングの最強食品として知られ、シミやシワの予防に効果的です。

また、肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促進する働きもあり、古い角質が剥がれ落ちるのを助け、シミの原因となるメラニンの排出を促します。
具体的な美容効果は以下の通りです。

悩みビタミンEの働き期待できる効果
シミ・そばかすメラニンの排出促進肌の透明感を高める
シワ・たるみ細胞の酸化防止肌のハリや弾力の維持
くすみ・クマ血行促進血色感のある明るい肌へ
乾燥肌バリア機能の保護肌の潤いの保護

活性酸素を除去するビタミンEの働きは、若返りを目指す食べ物として注目されています。
日々の食事で意識して摂取することはもちろんですが、食事だけでは不足しがちな場合は、老化防止サプリメントの活用も検討しましょう。

【冷え・肩こり】「巡り」を良くして慢性的な辛さを解消

多くの女性を悩ませる「冷え」や「肩こり」の主な原因のひとつに、血行不良が挙げられます。
ビタミンEには、末梢血管を広げて血液の通り道をスムーズにする働きがあります。
血液が体の隅々まで行き渡ることで、手足の先まで温かい血液が届き、冷えの改善につながります。

ビタミンEは血管を拡張し血流を改善することで、冷え性の改善に効果が期待できます。
また、血流が良くなることで筋肉に溜まった疲労物質も排出されやすくなり、頑固な肩こりや腰痛の緩和にも役立ちます。

ビタミンEによる血流改善が期待できる症状は以下の通りです。

  • 手足の冷え: 末梢まで血液を届け、体温の維持
  • 肩こり・腰痛: 筋肉の緊張をほぐし、疲労物質の排出
  • 頭痛: 血行不良による緊張型頭痛の緩和
  • しもやけ: 寒さによる血流障害の予防

慢性的な冷えにお悩みの方は、ビタミンEなどを含む血行促進サプリも選択肢のひとつです。
血行不良が原因の肩こり症状にも、ビタミンEによる血流改善が役立つとされています。

逆に、ビタミンEが不足すると、冷え性や肩こり、頭痛などの症状が現れることがあるため注意が必要です。

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実は「脳の健康」にも!ビタミンEの知られざる健康効果

美容や更年期対策として注目されがちなビタミンEですが、実は「脳」や「血管」の健康を守る上でも重要な役割を果たしています。
特に人生100年時代といわれる現代において、将来にわたって健康で自立した生活を送るためには、血管の老化を防ぐことが欠かせません。

ここでは、あまり知られていないビタミンEの健康効果について解説します。

動脈硬化などの生活習慣病リスクを軽減

ビタミンEは、血液中のLDL(悪玉)コレステロールの酸化を防ぐ働きがあります。
LDLコレステロールが酸化すると、血管の壁に付着してプラーク(コブ)を作り、血管を狭く硬くしてしまいます。これが動脈硬化です。
ビタミンEの抗酸化作用は、生活習慣病の予防に重要な役割を果たします。

血管がしなやかさを保つことで、以下のような重大な病気のリスクを軽減できる可能性があります。

  • 動脈硬化: 血管の老化を防ぎ、血流の維持
  • 高血圧: 血管の弾力性を保ち、血圧の上昇を抑制
  • 心筋梗塞・脳卒中: 血栓(血の塊)ができにくい状態の形成

動脈硬化を防ぐことは、脳梗塞の予防にもつながります。
健康診断の数値が気になり始めたら、食事内容を見直すよいきっかけといえるでしょう。

抗酸化作用と「認知症予防」への期待

脳は水分を除くとその約60%が脂質でできており、体の中で最も酸化されやすい臓器のひとつです。
脳細胞が酸化ストレスを受けると、神経細胞がダメージを受け、認知機能の低下を招くリスクが高まると考えられています。

ただし、厚生労働省の「認知症と栄養」に関する資料(PDF)では、「ビタミンEなど抗酸化と関連するビタミンと認知症予防の関連については、結論に至らない(今のところ否定的)」とされています。
また、認知症疾患診療ガイドライン2017でも、ビタミンEを多く含む食物がリスクを軽減する可能性は示唆されているものの、確定的なエビデンスは得られていません。

ビタミンEとビタミンCの同時摂取は、認知症を予防する食事の一環として考えられています。
適切な栄養摂取は、認知症予防に適した食事の基本となります。

酸化ストレスと脳への影響については、以下の表の通りです。

状態脳への影響ビタミンEの役割
酸化ストレス増大神経細胞の破壊、アミロイドベータの蓄積フリーラジカル(活性酸素)の除去
血流不足脳への酸素・栄養不足血行促進により脳の活性化をサポート
脂質の酸化脳細胞膜の機能低下細胞膜を安定させ機能を維持する

私たちメディカル・ケア・サービスは、日本全国で300以上のグループホームを運営し、日々認知症の方々のケアに向き合っています。
その中で実践している独自の「MCSケアモデル」でも、適切な水分摂取(1日1,500ml〜)や栄養バランスの管理が、認知症状の安定や改善に大きく寄与することが実証されています。

ビタミンEを含む抗酸化物質の摂取も、バランスの取れた食生活の一部として重要です。
認知症予防には確定的なエビデンスはまだ限られていますが、「まだ早い」と思わず、40代・50代のうちから食事内容を見直すことが、将来の健康につながります。

参考:科学的根拠に基づいた自立支援ケア「MCSケアモデル」とは

脳の健康維持には、日々の食事に加えて認知機能改善をサポートするサプリメントの活用も選択肢のひとつです。
健達ショップでは、記憶力の維持に役立つ機能性表示食品を取り扱っています。

※本品は疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。

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効率よく摂取するために!ビタミンEを多く含む食べ物ランキング

ビタミンEは体内では作ることができないため、食事から摂取する必要があります。
脂溶性ビタミンであるため、油と一緒に摂ることで吸収率がアップするという特徴があります。
ここでは、日常的に取り入れやすく、ビタミンEを豊富に含む食材を紹介します。

おやつ感覚で手軽に摂れる「ナッツ類(アーモンド)」

ビタミンEといえばアーモンド、といわれるほど、ナッツ類には豊富なビタミンEが含まれています。
アーモンドはビタミンEが豊富な食品の代表格で、1日20~25粒が摂取の目安量です。
小腹が空いたときのおやつとして取り入れれば、無理なくビタミンEを補給できます。

ナッツ類の栄養と効果を知り、毎日の食生活に取り入れましょう。
主なナッツ類100gあたりのビタミンE含有量は以下の通りです。

食品名ビタミンE含有量(mg)特徴
アーモンド約30.0コンビニ等でも手に入りやすく含有量もトップクラス
ヘーゼルナッツ約17.0お菓子作りやサラダのトッピングにも最適
松の実約12.0中華料理やパスタソースなどに活用できる
落花生(ピーナッツ)約10.0手軽なおつまみとして親しまれている

アーモンドを毎日食べた結果、動脈硬化や心臓病の予防効果が報告されています。
ただし、ナッツ類はカロリーも高いため、食べ過ぎには注意し、無塩・素焼きのものを選ぶのがオススメです。

毎日の食卓に取り入れたい「魚介類・野菜・植物油」

ナッツ類以外にも、私たちの身近な食材にビタミンEは多く含まれています。
特に魚介類や緑黄色野菜は、他のビタミンやミネラルも一緒に摂れるため、バランスのよい食事には欠かせません。
魚介類は、ビタミンEとともにDHA・EPAも豊富に含まれており、相乗効果が期待できます。

おすすめの食材と調理のポイントは以下の通りです。

  • 魚介類: うなぎ、ニジマス、アユ、サンマ、明太子など
    サンマに含まれる栄養は、ビタミンEとオメガ3脂肪酸の両方を摂取できる優れた食材
  • 野菜: カボチャ、モロヘイヤ、赤ピーマン、アボカド
    油炒めやマヨネーズ和えなど、油分と一緒に調理することで吸収率が向上
  • 植物油: ひまわり油、サフラワー油、米ぬか油、オリーブオイル
    ドレッシングとして野菜にかけるだけで手軽に摂取

ビタミンEを効率よく摂るなら、サバやイワシなどの青魚に含まれる「DHA・EPA」などの良質な油と一緒に摂るのがオススメです。

実はDHA・EPAは非常に酸化しやすい成分ですが、強力な抗酸化作用を持つビタミンEと一緒に摂ることで、油の酸化を防ぎながら、血管と脳の健康をダブルでサポートしてくれます。
毎日の食事で魚を食べるのが難しい方は、品質管理が徹底されたサプリメントを活用するのもひとつの賢い選択肢です。

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※機能性表示食品は、事業者の責任において特定の保健の目的が期待できる旨を表示するものとして、消費者庁長官に届出されたものです。
ただし、特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。

サプリメントは必要?ビタミンEの摂取量の目安と過剰摂取のリスク

「食事だけで足りているのか不安」「サプリで補ったほうがいいの?」と迷う方も多いでしょう。
基本的には通常の食事で極端に不足することは少ない栄養素ですが、より高い美容効果や健康維持を期待する場合は、意識的な摂取が必要です。
ここでは、1日に必要な量と、摂りすぎた場合のリスクについて解説します。

年代別・男女別の1日摂取目安量

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」によると、ビタミンEの摂取目安量は年齢や性別によって異なります。
ご自身の該当する数値を把握し、日々の食事の参考にしてください。(健康長寿ネット)
ビタミンEが不足すると、冷えや血行不良など様々な健康トラブルが起こる可能性があります。

ビタミンEの1日あたりの目安量(mg)

年齢男性女性
18~29歳6.55.0
30~64歳6.56.0
65~74歳7.57.0
75歳以上7.06.0
妊婦5.5
授乳婦5.5

※数値は目安量です。耐容上限量(健康障害をもたらすリスクがないとみなされる習慣的な摂取量の上限)は、成人で1日650mg〜800mg程度と設定されています。

摂りすぎるとどうなる?副作用と薬との飲み合わせ

ビタミンEは通常の食事から摂る分には過剰摂取の心配はほとんどありません。
しかし、サプリメントなどで大量に摂取し続けた場合、過剰症のリスクが生じる可能性があります。
ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、過剰摂取による副作用に注意が必要です。

特に注意が必要な点として、以下のような影響が考えられます。

  • 出血傾向: 血液をサラサラにする作用が強くなりすぎて、血が止まりにくくなる可能性
  • 薬との飲み合わせ: 抗凝固薬(ワーファリンなど)を服用している場合、薬の作用を強めてしまい、出血のリスクを高める恐れ

医師から処方された薬を飲んでいる方は、自己判断でサプリメントを併用せず、必ずかかりつけ医や薬剤師に相談するようにしましょう。
過剰摂取を防ぐためにも、まずは食事からの摂取を基本とし、サプリメントはあくまで補助的な役割として活用することが大切です。

ビタミンEとビタミンCとの「相乗効果」で抗酸化力を最大化させよう

ビタミンEの効果を最大限に引き出すための裏技、それが「ビタミンC」との同時摂取です。
ビタミンEとビタミンCは、お互いに助け合う相棒のような関係にあります。
これを理解することで、より効率的なアンチエイジングケアが可能になります。

ビタミンCの働きを理解し、ビタミンEと一緒に摂取することで抗酸化作用が高まります。
そのメカニズムは以下の通りです。

  1. ビタミンEが活性酸素をキャッチして除去
  2. 活性酸素を除去したビタミンEは酸化して失活
  3. そこにビタミンCが近づき、ビタミンEを元の元気な状態に再生
  4. 復活したビタミンEは再び活性酸素と戦うことができるよう再活性化

このサイクルにより、抗酸化力が持続しやすくなります。
食事のメニューを考える際は、以下のような組み合わせがオススメです。

  • カボチャ(ビタミンE)とブロッコリー(ビタミンC)のサラダ
  • アーモンド(ビタミンE)とキウイフルーツ(ビタミンC)のヨーグルト
  • ウナギ(ビタミンE)とレモン(ビタミンC)

食事だけでは不足しがちな場合は、ビタミンCサプリメントの活用も検討しましょう。
効率的な摂取のために、ビタミンCを飲むタイミングも意識してみましょう。

まとめ

この記事では、40代・50代の女性に嬉しいビタミンEの効果について解説してきました。
ビタミンEは、単なる美容成分にとどまらず、更年期の不調緩和や将来の健康を守るために欠かせない栄養素です。

ビタミンEは、更年期症状の緩和、美容効果、血行促進など、40代・50代女性にとって重要な栄養素です。
ただし、認知症予防については現時点で確定的なエビデンスは得られていません。
老化防止に効く食べ物を積極的に取り入れ、必要に応じてサプリメントも活用しましょう。

ポイントを振り返ります。

  • 抗酸化作用: 「若返りのビタミン」として老化やシミの防止
  • ホルモン調節: 更年期特有のイライラやホットフラッシュを和らげる効果への期待
  • 血行促進: 冷えや肩こりの改善をサポート
  • 脳の保護: 脳の酸化を防ぐ働きがあるが、認知症予防効果は未確定
  • 摂取のコツ: 油と一緒に摂る、ビタミンCと組み合わせて効果アップ

今日からできる小さな習慣が、10年後のあなたの笑顔を作ります。
ナッツをおやつにしたり、食事に彩り野菜を加えたりすることから始めてみませんか?

特に脳の健康が気になる方は、ビタミンEを含むバランスの取れた栄養補給を心がけるとともに、健達ショップの認知機能改善サプリメントもご覧ください。
記憶力の維持をサポートする機能性表示食品を取り揃えています。

※ただし、本品は疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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  • 介護付有料老人ホーム展開
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