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健達ねっと>介護お役立ち記事>【2026年最新】東京都「医療・介護等支援パッケージ」完全活用ガイド:賃上げ・居住支援・DX導入の戦略的対応

【2026年最新】東京都「医療・介護等支援パッケージ」完全活用ガイド:賃上げ・居住支援・DX導入の戦略的対応

※本記事は、厚生労働省および東京都が公表した最新の予算案、公募要領等の一次情報に基づき、2026年1月時点の情報を整理したものです。
特定の制度利用を推奨するものではなく、あくまで「健達ねっと」としての情報提供を目的としています。
実際の申請にあたっては、必ず最新の行政通知をご確認ください。

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序論:東京都における「経営防衛」と「構造改革」の同時進行

東京都の医療・介護支援パッケージ

2026年、東京都の医療・介護現場は全国で最も激しい人材獲得競争と、高い生計費水準に晒されています。
令和7年度補正予算案に盛り込まれた総額 1兆3,649億円 規模の支援パッケージは、単なる延命措置ではありません。

特に東京都の実装においては、国のベースアップ支援に加え、都独自の「居住支援特別手当」 や、区市町村単位での 「物価高騰対策支援金」 が重層的に展開されています。
経営者にとって、ICT導入はもはや業務効率化の手段ではなく、 「高い賃金を支払うための必須条件」へと変質しています。

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人的資本投資:賃上げと処遇改善の多層構造

東京都の事業者が活用できる賃上げ支援は、国の一律支援と都の独自上乗せの「二段構え」となっています。

国の「インセンティブ型」賃上げ支援

政府は、令和8年度の報酬改定を待たずに、即効性のある賃上げを実施します。
本事業の最大の特徴は、取り組み状況に応じた3段階の階層構造です。

【表1】令和7年度補正予算:賃上げ支援の階層構造

支援区分支援額(月額相当)対象・要件のポイント
① 幅広い賃上げ支援10,000円処遇改善加算取得事業所。
訪問看護等も対象。
② 生産性向上加算+5,000円「ケアプランデータ連携システム」活用等が条件。
③ 職場環境改善支援4,000円相当休憩室整備やメンタルヘルス対策への投資。

②の「5,000円」の獲得要件に生産性向上が組み込まれたことは、国の強いメッセージです。
ICTを導入しないことは、スタッフ1人あたり 年間6万円の賃金原資を失う ことを意味します。

東京都独自:居住支援特別手当

都内の高い家賃負担を考慮し、東京都は職員の住居費を直接補助するユニークな制度を継続しています。

  • 基本手当: 対象職員1人あたり 月額10,000円
  • 勤続年数加算: 経験5年未満の職員にさらに 月額10,000円 (合計2万円)
  • 社会保険料補助: 手当額の 15% を事業主負担分として上乗せ補助(法人の持ち出し実質ゼロ)

本制度の利用には、就業規則(給与規程)への明記と労基署への届け出が必須です。
また、埼玉県や千葉県から通勤している職員も対象となりますが、都の「宿舎借り上げ支援事業」との併用はできません。

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デジタルトランスフォーメーション(DX)と生産性向上支援

東京都は、労働力不足をテクノロジーで補うための「次世代介護機器導入促進支援事業」を強力に推進しています。

支援事業の3つのコース

コース補助率補助上限額(目安)特徴
標準型3/4見守り等:40万円/台指定されたロボット・センサーの導入。
パッケージ型3/4最大1,333.4万円Wi-Fi環境整備と機器の一体的整備。
モデル事業型3/4優先採択あり地域の先進事例としてのデータ提供が義務。

補助対象となる「重点分野」の定義

補助対象は、ロボット技術(センサー・処理・駆動)を活用した機器に限定されます。

  • 移乗支援: 装着型(パワーアシスト)または非装着型(ベッド・車椅子間)。
  • 移動支援: ロボット技術を用いた歩行車(シルバーカー)。
  • 排泄支援: 尿量測定による排泄タイミングの予測。
  • 見守り: 複数の利用者の状態をAI解析し、職員のインカムへ通知。
  • 入浴支援: 浴槽への出入りをロボット技術でアシスト。
  • 業務支援: LIFE連携可能な介護記録ソフトやシフト作成システム。

本申請の数ヶ月前に実施される「事前協議」 が必須です。
令和7年度の事前協議は例年 7月頃に締め切られます。
年度初めからベンダー選定を終えていなければ、申請の土俵にすら上がれない点に注意してください。

経営防衛:物価高騰対策とサービス継続支援

エネルギーコストや食材費の高騰に対し、東京都は「サービス継続」の名目で直接的な経費補助を行っています。

医療機関等物価高騰緊急対策支援金

都内の病院、診療所、薬局を対象とした補填措置です。

  • 病院・有床診療所:
    • 食材費:15円 × 延べ入院患者数(実績ベース)
    • 光熱費:基本額11.7万円 + ( 2.1万円 × 許可病床数 )
  • 無床診療所・薬局:
    • 光熱費:一律 7.8万 〜 11.7万円

介護・障害福祉分野の「備え」への支援

単なる現金給付だけでなく、猛暑対策やBCP(事業継続計画)に関わる物品購入も補助対象です。

  • 猛暑対策: ネッククーラー、冷却ベスト、業務用スポットクーラー、遮熱カーテン。
  • BCP対策: 携帯型発電機、ポータブル電源、浄水器、災害用備蓄食料。

区市町村ごとの独自上乗せ事例

東京都内では、各自治体が独自予算で支援金を上乗せしています。

自治体名支援内容(例)申請期限(目安)
北区入所系:22万円 / 訪問系:5万円令和8年2月末
西東京市特養等:50万円 / 訪問:5万円自治体サイト参照
中野区3ヶ月分をまとめて支給令和8年2月中旬
渋谷区施設規模に応じた緊急補助令和7年12月末(注意!)

自治体によって締め切りが大きく異なるため、年内に締め切る渋谷区のようなケースを見落とすと致命的です。

実務運用上の戦略的カレンダー

本パッケージは申請時期が分散しているため、以下の「年間カレンダー」を経営計画に組み込む必要があります。

  • 春(3-4月): 居住支援特別手当の申請、賃上げ計画書の提出。
  • 夏〜秋(7-9月): 次世代介護機器(ICT)の事前協議・計画提出 。
  • 冬(12-1月): 医療機関物価高騰支援金、各自治体の独自給付金申請。
  • 年度末(3月): ICT機器の納品完了、実績報告書の提出。

結論:持続可能な地域包括ケアシステムの構築に向けて

結論:持続可能な地域包括ケアシステムの構築に向けて

令和7年度の東京都における支援パッケージは、短期的な危機の「止血(物価対策)」と、2040年を見据えた「体質改善(DX・人的資本投資)」が混在した野心的なプログラムです。
都内の事業者には、単に給付金を受け取るだけでなく、これらの資金をテコにして、 「高賃金・高効率」な組織 へと脱皮することが求められています。
特に、ICT導入と賃上げをセットで推進する戦略的経営判断こそが、今後の事業継続の鍵を握ることになるでしょう。

  • 厚生労働省「介護保険最新情報 Vol.1448」
  • 東京都「居住支援特別手当ポータルサイト・事務連絡」
  • 東京都福祉財団「次世代介護機器導入促進支援事業 募集要項」
  • 東京都「医療機関等物価高騰緊急対策支援金 公式資料」
  • 各区市町村(北区、渋谷区、中野区等)物価高騰対策支援金実施要綱

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売

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