認知症

down compression

介護

down compression

健康

down compression

専門家コラム

down compression

連載マガジン

down compression

おすすめ書籍

down compression
健達ねっと>介護お役立ち記事>愛の家グループホーム実践症例>介護の未来を変える!「辞めない職場」はこうして創る ~愛の家グループホーム本庄東台の挑戦~

介護の未来を変える!「辞めない職場」はこうして創る ~愛の家グループホーム本庄東台の挑戦~

介護業界全体が慢性的な人員不足という深刻な課題に直面する中、「愛の家グループホーム本庄東台」では、「人間を救うのは人間だ!」という力強いメッセージを掲げ、「辞めない職場づくり」を目指す実践的な取り組みを進めています。

人手不足の解消が見通せない「お先真っ暗」な状況に対し、本庄東台は「立ち止まっていても何も変わらない」と、スタッフ一人ひとりが施設を心から好きになり、長く働き続けられる環境を、皆で作り上げることに焦点を当てました。

この職場づくりにおいて、本庄東台が実践し、スタッフの満足度向上に効果を上げた5つの柱となる取り組みをご紹介します。

スポンサーリンク

1. 人と人との繋がりを深める「5つの取り組み」

①スタッフ自己紹介の作成

スタッフ同士が共通の趣味や意外な一面を知るきっかけとして自己紹介を作成。
これによって会話が弾みやすくなり、「仕事で助けてもらったから、今度〇〇さんの好きな物を差し入れしよう」といった、自然な感謝や交流が生まれました。
趣味の共有は、フロアを超えた連携を促す重要なツールとなっています。

②入社時のおもてなし

新しく仲間となるスタッフを歓迎するために、温かいメッセージや装飾でおもてなしを実施。
「ここにいていいんだよ」というメッセージを伝え、不安を抱えがちな入社直後の心理的なハードルを下げ、早期の安心感と帰属意識を育んでいます。

③振り返り日誌の作成

日々の業務で感じたことや、言葉では伝えにくいケアの悩みなどを文章で共有する「振り返り日誌」を導入。
これにより、スタッフは自分の思いを整理して伝えることができ、管理者や先輩からのコメントを通じて疑問や不安をそのままにしない環境が実現しました。
相互理解を深める貴重なツールとなっています。

④本庄東台オリジナルロゴと名刺作成

「地域の人々に認識されやすいロゴが欲しい」というスタッフの「やりたい!」を実現。
イラストが得意なスタッフが手作りのオリジナルロゴを作成し、それを用いた名刺も作成しました。
施設としての独自性を高め、地域住民との交流にも役立っています。
これは、スタッフの主体的な発想を大切にする姿勢の表れでもあります。

⑤学ぶ機会を作る取り組み

知識や技術の向上は、自信とやりがいに直結します。

  • 研修会への積極的な参加:外部の研修会へ「一人だと参加しにくいが、職場の仲間と一緒なら心強い」という声に応え、積極的に複数で参加。
  • 勉強会とミニ図書館:認知症や介護に関する本を揃えたミニ図書館を設置し、休憩時間や自宅で自由に学べる環境を提供。
    これにより、スタッフが主体的に知識を深め、ケアの質の向上につながっています。

スポンサーリンク

2. 取り組みがもたらした3つの「まとめ」

これらの実践を通じて、本庄東台では目に見える形で職場の活性化が起こりました。

まとめ①スタッフ間の交流が増えた

1階と2階のスタッフ間の交流が増え、差し入れのやり取りが日常化。
今年からは定期的な親睦会も開催されるようになり、スタッフ間の繋がりがより一層深まっています。

まとめ②ケアの質の向上につながった

スタッフ同士の仲が深まることで風通しの良い環境が生まれ、意見交換が活発化。
また、勉強会などを通じて認知症ケアの基本を学ぶことで、スタッフ一人ひとりの活躍度が向上しました。

まとめ③チャレンジしやすい環境になった

スタッフの「やりたい!」を実現できる環境が整備されたことで、職場には活気とアイデアが満ちています。

「ネタTシャツで笑いのキッカケ作り」「市内の運動施設で軽スポーツ」「犬型ロボットの導入」「褒め褒めボードの設置」など、次々と新しい「やりたいこと」が生まれています。
皆のアイデアを大切にする風土が、更なるモチベーション向上に繋がっています。

3. 職場は「与えられるもの」ではなく「皆で創り上げるもの」

本庄東台の取り組みの根底には、「職場は会社から与えられるものではなく、そこにいる人たちみんなで作り上げていくもの」という哲学があります。
これは、ジョン・F・ケネディ元大統領の「あなたの国が自分に何をしてくれるかではなく、あなたが国の為に何ができるかを問いかけなさい」という言葉を現場に置き換えたものです。

人員不足という大きな壁を乗り越えるには、待遇改善はもちろん重要ですが、それ以上に「この職場で働くことへの誇り」や「人との繋がり」といった、内発的な満足度をスタッフ全員で高めていくことが不可欠です。

愛の家グループホーム本庄東台は、「人員不足から抜け出せ!」を合言葉に、現在の職場環境をより良いものに変えていくための工夫をこれからも続けていきます。
この実践報告は、スタッフの定着に悩む全国の介護事業所にとって、大きな示唆に富む事例となるでしょう。


愛の家グループホーム本庄東台
所在地:〒367-002埼玉県本庄市東台3-4-10
アクセス:JR高崎線 本庄駅北口より徒歩14分 ※駐車場あり
TEL:050-1721-7383

ホーム長からのご挨拶

初めまして。愛の家グループホーム本庄東台のホーム長、原田と申します。
私はIT業界にて約6年働いたあと、介護の世界に入りました。
最初は不安もありましたが、気づけば19年目に突入。
毎日たくさんの方に支えられながら楽しく介護の仕事をしています。

愛の家グループホーム本庄東台では、以下の4つの視点を意識したホーム運営を心掛けています。

  • 「入居者様が持っている力をできるだけ活かし、一人の人として活躍できるホーム」
  • 「家族様が、大切な入居者様が元気で生活している姿を見ることで安心できるホーム」
  • 「スタッフが介護職として働くことにやりがいを感じられるホーム」
  • 「地域住民がボランティアなどで気軽に訪問できるホーム」

認知症の症状により不安やお困りの本人様、家族様。
まずはご見学を通じてホームの雰囲気を感じてみませんか?
介護職に興味があるけど今一歩踏み切れない方。

私も最初はドキドキでした。
ホーム見学をしてみませんか?
ボランティア活動をしてみたいけどどうしていいかわからない方。
勇気をもってホームの門をくぐってみませんか?

お気軽に皆様からのご連絡をお待ちしております。

施設へのご連絡・ご相談はこちら

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売

スポンサーリンク