配信サービスで観る
あらすじ
東京で働くひとり娘の「私」(信友直子監督)は、前作完成後も広島県呉市の実家で暮らす90代の両親を撮り続けた。
母の認知症がさらに進行し、脳梗塞を発症して入院が始まると、外出時には手押し車が欠かせない父も毎日1時間かけて面会に通い続ける。
98歳にして筋トレを始めた父の奮闘ぶりと、一時は歩けるまで回復した母の姿に希望を見出すが、新たな脳梗塞が見つかり、病状は深刻さを極めていく。
2020年3月のコロナ禍により面会すら困難になる中でも、決してあきらめず母を支え続ける父の美しい愛情を娘の視点で記録した感動のドキュメンタリー。
特徴・見どころ
前作で大きな反響を呼んだ『ぼけますから、よろしくお願いします。』の待望の続編。
認知症の進行と終末期ケアという重いテーマを扱いながらも、90代夫婦の深い愛情と家族の絆を美しく描いた感動作品として多くの人の心を打ちます。
実の娘である監督が冷静な記録者の立場と家族としての立場で葛藤しながら撮影した貴重な人生の記録です。
そして、高齢化社会を迎える日本において、誰もが自分のこととして受け入れられる普遍的な物語として高く評価されています。
本作品で描かれる認知症の在宅介護の現実や終末期における家族の向き合い方は、健達ねっとでも重要なテーマとして取り上げており、実際の介護現場での支援に活かされている貴重な記録となっています。