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健達ねっと>認知症を学ぶ>ストレスが引き起こす記憶障害とは?物忘れや認知症との違いを解説!

ストレスが引き起こす記憶障害とは?物忘れや認知症との違いを解説!

一定期間の記憶が抜け落ちる記憶障害。
認知症や貧血、脳腫瘍など、原因は様々です。

その中で、日々のストレスが記憶障害の原因になり得ることをご存知ですか?

本記事では、記憶障害とストレスの関係性について以下の内容を中心に解説します。

  • 記憶障害とストレスの関係
  • 解離性健忘症の症状
  • 解離性健忘症と認知症の違い
  • ストレスの軽減方法

記憶障害への不安を解消するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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ストレスによる記憶障害とは

ストレスによる記憶障害

そもそも、ストレスと記憶障害にはどのような関係性があるのでしょうか。
ストレスと記憶障害の関連付けに欠かせない「健忘症」についてご紹介します。

健忘症

健忘症とは、簡単にいうと記憶喪失・記憶障害のことです。

健忘症を発症すると、過去の体験や出来事を思い出すことが難しくなります。
記憶が失われる期間は損傷の度合いによって異なります。

軽い健忘症であれば、失われる記憶は数分、数時間程度が一般的です。
重度の健忘症となると、より長い期間の記憶が失われます。

健忘症の原因の一つはストレスですが、はっきりとした原因は現在も不明です。

健忘症は、解離性健忘症と一過性全健忘の二つに分けられます。
本記事では、ストレスとより密接な関わりのある解離性健忘症を中心にご紹介します。

解離性健忘症

解離性健忘症では、本人にとって重要な記憶を思い出すことが難しくなります

強烈なトラウマを始めとした精神的ストレスが主な原因です。
症状の強さによって記憶のない期間が異なります。

強いトラウマやストレスの一例に、パートナーの死や虐待、災害などが挙げられます。

徐々に発症するのではなく、突然発症することも解離性健忘症の大きな特徴です。
また、男女比では女性の方が多くなっています。

ある研究によると、男性の解離性健忘症の患者数が1.0%であるのに対し、女性は2倍以上の2.6%だとわかっています。
失恋や性的虐待などが原因とされています。

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ストレスによる記憶障害の一種|解離性健忘症の症状

解離性健忘症の症状

では、解離性健忘症を発症するとどのような症状が見られるのでしょうか。

解離性健忘症では、出来事を部分的に忘れることが特徴です。

出来事のすべてを忘れることもあるとされていますが、多くの場合は記憶の一部が抜け落ちています。
強いストレスの原因となった部分だけ完全になくなってしまう状態です。

例えば「戦争を経験した」「虐待を受けていた」方々は、辛い経験だけを「空白の期間」とします。
出来事がまるでなかったように記憶を塗り替えてしまう方が多いです。

ストレスが引き起こす記憶障害|解離性健忘症と認知症の違い

解離性健忘症と認知症の違い

解離性健忘症と認知症は、一見似ているようにも思えます。
しかし、発症原因がストレスだけか、複数かという点が決定的な違いです。

認知症と解離性健忘症の原因の一つに、ストレスがあります。

しかし認知症の原因は、その他にも年齢や脳への刺激不足、食生活の乱れなどが関わっています。

ストレスによって記憶障害の解離性健忘症になったら?

解離性健忘症になった時の対処法

上記の原因を解消したからといって、解離性健忘症にならないという保証はありません。

万が一解離性健忘症になってしまった場合は、以下の治療法を心掛けましょう。

治療法

解離性健忘症の治療法では、失われた記憶を穏やかに呼び戻すことが大切です。
一般的には、精神療法が使われます。

カウンセリングによって、原因となったストレスの内容を判明できる場合もあります。

原因を特定し、失われた記憶を穏やかに取り戻すことが目的です。

家族の接し方

解離性健忘症の方とそうでない方の境は曖昧です。
周囲の方に理解してもらえないというケースも見られます。

しかし、解離性健忘症の治療には家族のサポートが欠かせません。
解離性健忘症について家族も理解を深めることが大切です。

まずは本人が安心して治療に専念できる環境を作ってあげましょう。
安心して自己表現できる環境があれば、本人は治療に専念できます。

失われた記憶を呼び戻すためにも、家族を含めた周囲の方々との信頼関係が最も重要です。

「信頼できる人に今の気持ちを聞いてもらう」ことは、ストレス解消法として効果が高いです。

家族は解離性健忘症の方にしっかりと寄り添うことを意識しましょう。

記憶障害になる前に!ストレスの軽減方法

記憶障害予防のためのストレス軽減法

上述の通り、記憶障害とストレスには深い関連性があります。
ストレスを溜め込まないことが直接的な予防方法ということです。

ストレスの軽減方法を以下にご紹介します。

  • 信頼できる人に気持ちを聞いてもらう
  • 瞑想する
  • 適度に運動する

日々の生活から予防するためにも、ぜひ参考にしてみてください。

ストレスと記憶障害の関係のまとめ

ストレスと記憶障害の関係のまとめ

ここまで、記憶障害とストレスの関係性についてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • ストレスが原因となる健忘症・解離性健忘症では記憶障害もみられる
  • 解離性健忘症になると出来事の一部を忘れる
  • 認知症は解離性健忘症と異なり、原因が複数ある
  • 瞑想や運動、誰かに相談することでストレスを軽減できる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売

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