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健達ねっと>認知症を学ぶ>認知症の症状>認知症の方が入院すると悪化する?原因を徹底解説します!

認知症の方が入院すると悪化する?原因を徹底解説します!

超高齢社会の日本において、年々増加している認知症。

認知症は家族の介護負担が大きく、入院する方も多いです。
医療体制が整った環境であれば、家族の方も安心できます。

一方で、入院生活によって認知症が悪化してしまった方がいるのも事実です。

本記事では、認知症の方による入院と、悪化のリスクについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 認知症の方が入院すると症状が悪化する理由
  • 入院による症状悪化の防ぎ方
  • 退院を促された時の対処法

周囲の人が認知症になったときのためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。

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認知症の方が入院する目的

認知症で入院する目的

現在では認知症を治療するための入院施設も増えてきました。

しかし、全ての認知症の方が入院できるわけではありません。
多くの施設では回復が見込める方のみを入院の対象としています。

入院期間は様々ですが、ほとんどの施設が短期間です。
本人が地域で暮らせる状態までの回復を入院のゴールとしています。

精神症状や行動障害など、在宅介護での問題点を明確にします。
症状を緩和し、地域で暮らせる状態へと導きます。

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入院すると認知症の症状が悪化する?

入院して認知症の症状が悪化する可能性

入院によって、認知症の症状が悪化する場合もあります。

多くの原因は、筋力の低下環境の変化によるものです。

筋力の低下

入院中は一日のほとんどをベッド上で暮らします。

病院側としても、必要な活動量を確保するよう努力はしています。
しかし、入院前よりも極端に活動量が減ってしまう方がほとんどです。

高齢者の場合は特に、活動量の低下が筋力の低下に直結します。

筋力の低下によって運動が難しくなると、認知症が進行していく要因となります。

入院しても軽い運動を取り入れる姿勢が重要です。
高齢者は転倒リスクが高いため、十分注意して実践しましょう。

環境変化が苦手

認知症の方は、環境の変化を苦手としています。

新たな情報を覚えることが苦手なので、新しい環境に適応することが難しいです。
人によっては、ストレスの原因となる場合もあります。

入院生活は住み慣れた自宅での生活とは程遠い環境です。
日常生活の中身や周囲の人など、何から何まで違っています。

したがって環境変化に適応できず、入院中の高齢者がせん妄を発症するケースも少なくありません。

病気やケガによる入院であっても、症状が悪化する可能性を考えておきましょう。

入院時の認知症の症状悪化を防ぐ方法

入院時の認知症症状悪化の予防

入院中の意識次第では、症状の悪化を防げる場合があります。
「ストレスを溜めない」「リハビリをする」の2つについてご紹介します。

ストレスを溜めない

ストレスを溜めないポイントは以下の4つです。

  • 規則正しい生活リズムを作る
  • 十分な睡眠を取る
  • ストレス解消法を見つける
  • 本音で話せる相手を見つける

規則正しい生活リズム

前述したように、認知症の方は環境の変化が苦手です。
不安を解消するためにも、規則正しい生活リズムが重要になります。

日々の生活を習慣化できれば、本人の安心にもつながります。

十分な睡眠

十分な睡眠も重要なポイントです。

睡眠不足は、うつ症状や不安といった認知症の周辺症状を悪化させる場合があります。
規則正しい生活の中に、十分な睡眠時間を確保しておきましょう。

ストレス解消法

本人がストレス解消法を見つけることも効果的です。

無理なく、楽しんで行うことで認知症のリハビリにも繋がります。

本音で話せる相手を見つける

認知症の方は、日々できることが減っていきます。
周囲とのズレを感じ、不安が募る毎日です。

本音で話せる相手は本人にとって心の支えともなります。

家族や介護士、認知症の仲間など、誰でも構いません。
ストレスを溜め込まず、楽しく毎日を送ることが重要です。

リハビリをする

認知症の非薬物療法として様々なリハビリがあります。
リハビリの目的は、症状を悪化させないことです。

リハビリと聞くと、難易度が高いものを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、病院ではもちろん、自宅でもできる簡単な方法ばかりです。

以下に代表的なリハビリ方法をまとめます。
ぜひ実践してみてください。

  • 回想法
  • 音楽療法
  • 運動療法

脳を刺激することで、認知機能の維持・認知症の悪化防止につながります。

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認知症で退院を促されたときの対処法

認知症で退院を促された場合の対処法

入院中に徘徊や暴力、大声などによって共同生活が難しくなると、退院を促される場合もあります。

急な退院は、以下のような困りごとが発生します。

  • 転院先の病院が見つからない
  • 入れる介護施設がない
  • 利用可能な在宅介護サービスが少ない

問題点が多い中でも選択肢は2つあります。
在宅介護と認知症専門病院への転院です。

自宅で介護できる状態であれば、自宅へ連れて帰るのも選択肢の一つです。
病院の看護師にどのような介護や対応が必要なのか確認してください。

自宅での介護が難しい場合には、認知症専門病院への転院が可能か相談してみましょう。

不安な場合は、担当のケアマネージャーや地域のソーシャルワーカーへの相談もおすすめです。
どの選択肢が最も幸せなのか一緒に考えてみましょう。

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まとめ:認知症の方が入院すると悪化する?

認知症の入院で症状が悪化するのまとめ

ここまで、認知症の方による入院と、悪化のリスクについてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • 認知症の方は、入院時の筋力低下や環境の変化によって症状が悪化することもある
  • 症状悪化を防ぐために、規則正しい生活リズムや十分な睡眠が大切
  • 退院を促されたら、在宅介護や認知症専門病院への転院を検討する

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

薬の使い方

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
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