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トップページ>認知症を学ぶ>脳血管性認知症>血管性認知症の危険因子とは?予防法やおすすめの食材など徹底解説!

血管性認知症の危険因子とは?予防法やおすすめの食材など徹底解説!

血管性認知症の危険因子を知っていますか?
多く血管性認知症の危険因子はケアすることで減らすことができます。

本記事では、血管性認知症の危険因子について解説します。

  • 血管性認知症の危険因子とは
  • 血管性認知症の予防法とは

血管性認知症の危険因子をお伝えしたうえで、予防法も紹介します。
ぜひ本記事を最後までお読みください。

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血管性認知症とは

脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血によって脳細胞に十分な血液が送られずに、脳細胞が死んでしまうことで起こる認知症です。
血管性認知症は、認知症全体の約20%を占めます。
比較的若い方でも発症率が高いといわれています。

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血管性認知症の危険因子とは

危険因子とは、疾患の発症や進行の原因となる要素です。
血管性認知症の危険因子は多岐にわたります。

以下では、6つの危険因子についてみていきます。

加齢

年齢とともに老化が進むと、血管性認知症の原因である脳血管障害(脳卒中)が起こりやすくなります。
加齢は、血管性認知症だけでなく、アルツハイマー型認知症の危険因子でもあります。

年齢が高くなるにつれて認知症有病率が上昇する、95歳以上の方の約8割が認知症というデータがあります。

脳卒中の既往

血管性認知症は、脳卒中を原因とする認知症です。
脳卒中を発症したことがあると発症リスクが高まります。

脳卒中には、大きく分けて血管が詰まるタイプと血管が破れるタイプの2種類があります。

血管が詰まるタイプとして代表的なのが、脳梗塞です。
脳梗塞では、脳の血管が詰まり、脳細胞に血液や酸素が届かなくなります。
血液が届かず酸素不足になった脳細胞は、次第に死滅していきます。

血管が破れるタイプには、くも膜下出血や脳出血があります。
血管が破れることで、脳細胞に血液や酸素が届かなくなるため、脳細胞は次第に死滅します。
脳細胞が死滅することによって、脳機能障害を起こし、血管性認知症に至ります。

高血圧

高血圧は、血圧が慢性的に高い状態です。
高血圧になると、動脈硬化引き起こしやすくなり、脳卒中のリスクを高めるといわれています。

中年期に高血圧だった方は、老年期の血管性認知症のリスクが高いことが報告されています。

高血圧は、発見が遅れることがしばしばあります。
重大な疾患があらわれるまで見つからないことも多いため、サイレントキラー(静かな殺し屋)と呼ばれています。

血管性認知症の予防のためには、若いうちから血圧をコントロールすることが大切です。

糖尿病

糖尿病とは、血糖値が慢性的に高い状態です。
糖尿病は、動脈硬化を引き起こしやすく、脳卒中のリスクを高めます。

糖尿病でない方に比べて、血管性認知症のリスクが2.77倍高いというデータがあります。

脂質異常症

脂質異常症とは、血中の中性脂肪値やコレステロール値が異常に高い状態です。
脂質異常症は、血液がドロドロになり動脈硬化を引き起こしやすくなります。
動脈硬化は脳卒中のリスクを高めるため、血管性認知症のリスクも上昇させます。

喫煙

喫煙も血管性認知症の危険因子の一つです。
タバコの煙には、血管や細胞を酸化させる作用があります。

酸化ストレスを受けた血管は硬化し、動脈硬化引き起こしやすく脳卒中や血管性認知症のリスクを高めます。
喫煙すると脳が酸素不足に陥るため、脳機能が低下しやすくなります。
中年期に喫煙していた方は、血管性認知症のリスクが2.6倍高いと報告されています。

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脳血管性認知症の特徴

血管性認知症は、まだら認知症とも呼ばれます。
まだら認知症と呼ばれる理由は、主に2つあります。

1つ目は、あらわれる症状に偏りがあることです。

障害が起こった部位の脳細胞は損傷するものの、それ以外の脳細胞は健常に保たれます。
失われる脳機能と失われない脳機能にも偏りが生じます。
判断力はしっかりしているが、記憶力がないのような場合があります。

2つ目は症状に波があることです。

症状の出現が、脳の血流などに影響されるため短時間で症状が大きく変動することがあります。
血流や血圧は、時間や寒暖の差によって変動します。
起床直後や入浴中は血流が低下するため、認知症の症状があらわれやすくなります。
さっきまで意識がはっきりしていたのに、今はボンヤリしているなど短時間で症状が変動することが少なくありません。

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脳血管性認知症の予防

血管性認知症を予防するには、生活習を見直すことが重要です。

食生活の見直し

食事では、塩分、糖分、脂質の摂取を控えましょう。
様々な食品をバランスよく食べることが望ましいです。
また、1日3回の食事時間を決め、腹八分目を心がけると、身体に負担がかかりにくいです。

運動

運動は、肥満解消や血行の促進作用を期待できます。
脳を刺激し、脳細胞を活性化させるため、脳の老化防止としても有効です。
ウォーキングや水泳、ヨガのような有酸素運動に取り組みましょう。

禁煙

禁煙することによって、認知症のリスクが低下するといわれています。
65歳以上である老年期に禁煙した場合は、血管性認知症のリスクが低下することも分かっています。

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何を食べたら良い?

以下では、認知症予防に効果がある食品を紹介します。

青魚に豊富なDHAとEPAは、脳神経の再生に作用し、情報伝達を助けます。
DHAを補給すると脳の情報伝達がスムーズになるため、認知機能の改善が期待できます。
EPAには血液をサラサラにする作用があるため、動脈硬化や脳卒中の予防に役立ちます。

青魚の他に、マダイやマグロにも多く含まれています。

【DHAやEPAを多く含む魚】

  • イワシ
  • サバ
  • マダイ
  • マグロ など

野菜

緑黄色野菜に豊富なビタミンやミネラルは、高血圧や動脈硬化を防ぐ効果があります。
アブラナ科の野菜は、動脈硬化の予防効果がとくに高いというデータがあります。

【緑黄色野菜やアブラナ科の野菜】

  • ほうれん草
  • 小松菜(アブラナ科)
  • キャベツ(アブラナ科)
  • ブロッコリー(アブラナ科) など

大豆食品

納豆がおすすめです。
納豆に含まれるナットウキナーゼは、血栓を溶かし、血をサラサラにする効果があります。

脳梗塞のリスクが下がるため、血管性認知症を予防できます。

飽和脂肪酸が少ない肉

肉の脂身は、飽和脂肪酸が豊富に含まれているためなるべく避けましょう。
飽和脂肪酸は、血中の中性脂肪値やコレステロール値を上昇させるため、動脈硬化や血管性認知症のリスクを高めます。

どうしても肉を食べたいときは、飽和脂肪酸が少ない赤身肉や鶏肉がおすすめです。

【飽和脂肪酸が少ない肉】

  • 鶏むね肉
  • ササミ
  • ひれ肉 など
薬の使い方

血管性認知症の危険因子まとめ

ここまで血管性認知症の危険因子に関する事柄についてお伝えしてきました。

  • 血管性認知症の危険因子は、加齢、脳卒中、生活習慣病、喫煙 など
  • 血管性認知症の予防には、バランスの良い食事、適度な運動、禁煙などが効果的

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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