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健達ねっと>健康お役立ち記事>生活習慣病>糖尿病とは?|三大合併症や関連する生活習慣病について解説!

糖尿病とは?|三大合併症や関連する生活習慣病について解説!

糖尿病は日本の国民病といわれ、5.6人に1人が糖尿病または予備軍と推計されています。
しかし、糖尿病について、具体的な症状まで知らないという方も多いのではないでしょうか。
糖尿病は、どのような症状が現れるのでしょうか。

発症のリスクを抑える方法はあるのでしょうか。
本記事では、糖尿病について以下の点を中心にご紹介します。

  • 糖尿病になる原因
  • 糖尿病の治療法
  • 糖尿病の予防法

日本における糖尿病の現状についても解説します。
糖尿病について理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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糖尿病とは

糖尿病とは、インスリンが正常に働かず高血糖状態が続く病気です。
自己免疫疾患などが原因で発症する1型糖尿病と、生活習慣病が原因で発症する2型糖尿病に分けられます。
高血糖状態を長年放置すると、体のさまざまな部分に影響が出てきます。

糖尿病は自覚症状がなく、気づかないうちに重篤な合併症を引き起こすことがあります。
主な合併症には、網膜症・腎症・神経障害があり、これらは糖尿病の三大合併症と呼ばれています。

インスリンのはたらき

インスリンは、体内の血糖値を下げる働きがある唯一のホルモンです。
インスリンは、膵臓にあるランゲルハンス島と呼ばれる場所で作られて、全身に運ばれます。
食後に血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が上昇すると、インスリンが分泌されます。

分泌されたインスリンは、細胞の表面にあるインスリン受容体と結合します。
その結果、細胞が血液中の糖を取り込みエネルギー源として利用します。
インスリンは余ったブドウ糖を、グリコーゲンなどに合成する役割も担っています。

糖尿病とインスリンの関係

インスリンが正常に働かない状態が続くと、糖をうまく細胞に取り込めなくなります。
その結果、血液中に糖があふれ、糖尿病を引き起こします。
インスリンが正常に働かなくなる原因は、主に2つあります。

  • インスリン分泌能低下
  • インスリン抵抗性

それぞれ解説します。

インスリン分泌能低下

膵臓の機能が低下すると、十分なインスリンを作れなくなります。
そうなると、糖が細胞の中に入ることが難しくなり、血液中にあふれ出します。

インスリン抵抗性

インスリンは十分な量を生成されているのに、効果を発揮できていない状態です。
インスリンの働きが十分でないと、血液中の血糖値が高くなり糖尿病を発症します。

運動不足や肥満などが原因として挙げられます。

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糖尿病の種類

糖尿病には1型(インスリン依存型)と2型(インスリン非依存型)の2種類があります。

1型糖尿病

1型糖尿病は、2型糖尿病とは性質の異なる病気です。
1型糖尿病は、インスリンを作り出す膵臓にある、β細胞という細胞が破壊されて発症します。
なぜβ細胞が破壊されるのか、原因はまだ分かっていません。

自分自身の細胞を攻撃する「自己免疫」が関係していると考えられています。
1型糖尿病は、生きていくためにインスリン補充が必須です。このような状態を「インスリン依存状態」と呼びます。
1型糖尿病は、インスリン依存状態となるまでの期間によって3つに分類されます。

  • 劇症1型糖尿病
  • 急性発症1型糖尿病
  • 緩徐進行(かんじょしんこう)1型糖尿病

順番に解説していきます。

劇症1型糖尿病

インスリン依存状態となるまでに1週間前後かかり、3分類の中で最も急激に発症します。
早急にインスリン補充をしなければ「糖尿病ケトアシドーシス」を引き起こします。

糖尿病ケトアシドーシスは、重症化することもあるため早い段階で診断が必要です。

急性発症1型糖尿病

糖尿病の症状が出始めてから、数か月でインスリン依存状態になります。
1型糖尿病の中で、最も多いといわれています。

緩徐進行1型糖尿病

インスリンの分泌が、半年~数年をかけて徐々に低下していきます。
血液検査でGAD(抗グルタミン酸デカルボキシラーゼ)抗体が認められます。

GAD抗体検査で陽性(15U/ml以上)となった場合、緩徐進行1型糖尿病と診断されます。
発症当初は、自身のインスリン分泌のみで血糖コントロールが可能な場合もあります。
しかし、病状の進行とともにインスリン依存状態になります。

2型糖尿病

2型糖尿病は、生活習慣病の1つとして知られ、

  • 遺伝的素因によるインスリンの分泌能低下
  • 環境的素因によるインスリン抵抗性

が組み合わさることによって発症します。

2型糖尿病の発症は、環境的素因だけでなく遺伝的素因も発症の原因になります。
したがって、2型糖尿病の方はもともと糖尿病になりやすい体質であった可能性もあります。

2型糖尿病は、
経口血糖降下薬などの治療法があります。
インスリンの分泌量が足りない場合は、1型の治療と同様にインスリン補充を行います。

薬物治療に加えて、生活習慣の改善や食生活の見直しなども重要です。

2型糖尿病の環境的素因|原因となる生活習慣

2型糖尿病は、日本人の5人に1人の割合で発症するとされる危険な病気です。
2型糖尿病の原因となる生活習慣について、以下の点を紹介していきます。

  • 過食
  • 運動不足
  • 肥満
  • ストレス

2型糖尿病との関係について、解説していきます。

過食

ご飯やお菓子を食べすぎると血液中の糖が増えてしまい、脂肪組織が増えます。
脂肪組織が増えるとインスリンの感受性が低下し、糖を細胞へ取り込む機能が低下します。

運動不足

運動不足になると、筋肉が利用している血中の糖が利用されなくなります。

また、運動不足になると筋肉量が減ってしまうため、糖が利用されづらい状態になります。

肥満

消費エネルギーに対して、摂取エネルギーが増えると肥満になる可能性が高いです。
肥満は内臓脂肪が溜まって状態で、インスリンの働きが悪くなり糖尿病を発症します。

ストレス

ストレスがたまると糖尿病を発症するリスクが高くなります。
ストレスで血糖をあげるホルモンが反応し、糖尿病リスクが高まると報告されています。

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糖尿病の症状

手の震え

糖尿病は、身体が高血糖状態になります。
そのとき身体に起こる症状は、以下のとおりです。

喉が渇き、水をよく飲む尿の回数が増える体重が減っていく
疲れやすくなる手足のしびれ目がかすむ
性機能の問題(ED)皮膚の傷が治りにくい皮膚の乾燥・かゆみ

さらに血糖値が高くなると、意識障害が起こります。
糖尿病は、発症初期は無症状である場合が多いです。
糖尿病は、定期健診で判明することもあれば、別の病気の治療で見つかることもあります。

糖尿病は、症状が見られる段階になるとかなり進行しています。
親が2型糖尿病の場合、遺伝的素因を持っている可能性が高いです。
適度な運動を行い、食生活に注意して生活しましょう。

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糖尿病の検査と判定基準

糖尿病は、早期発見・早期治療が大切です。
早めの対策が、今後の生活の質に大きく影響します。
そのため、定期的に検査を受けることがとても大切です。

糖尿病と診断する指標として使われるのは、以下のとおりです。

  • 血糖値
  • HbA1c(ヘモグロビンA1c)

血糖値とHbA1cの値が、基準値より高いかを測定します。
検査の方法は以下の4つです。

  • 随時血糖検査
  • 空腹時血糖検査
  • ブドウ糖負荷試験
  • HbA1c

検査方法、判定基準も合わせて解説します。

随時血糖検査

食事の時間とは関係なく測定した血糖値です。
食後、何時間後の測定かを把握し、食後の血糖値の動きを推測します。

空腹時血糖検査

朝食の前に血糖を測定する検査です。
空腹時は血糖値が安定しており、インスリンの働きや状態を確認しやすいとされます。

ブドウ糖負荷試験

空腹時に血糖値測定したのち、ブドウ糖液を飲みます。
30分後・1時間後・2時間後に血糖値を測定する検査です。

【HbA1c】
血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンに、ブドウ糖が結合したものです。
過去1〜2か月間の血糖の状態を反映した数字をみて、糖尿病の判定をします。

検査正常型(㎎/dL)糖尿病型(㎎/dL)
随時血糖検査200以上
空腹時血糖検査110未満126以上
ブドウ糖負荷試験140未満200以上
HbA1c(%表記)6.5%以上
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糖尿病を放置するとどうなる?危険な合併症とは?

糖尿病は自覚症状がほぼないのに、命にかかわる合併症を引き起こす病気です。
生活習慣病のひとつとして知られており、一度発症すると完治は望めません。
病状の進行により、生活の質が著しく低下します。

糖尿病が引き起こす合併症で、三大合併症と呼ばれる病気は以下の3つです。

  • 糖尿病網膜症
  • 糖尿病神経障害
  • 糖尿病腎症

いずれの病気も、身体が高血糖の状態が続いたのち血管障害を引き起こし、発症します。
それぞれの症状を詳しく解説します。

糖尿病の三大合併症①|糖尿病網膜症

網膜に張り巡らされている毛細血管が、高血糖の影響で眼底出血を起こす視力障害です。
糖尿病による網膜症の失明は、毎年約3000人にも及びます。
網膜症の進行には、以下のような段階があります。

  • 単純網膜症
  • 前増殖網膜症
  • 増殖網膜症

単純網膜症

網膜内だけに、病変がある状態です。
毛細血管のところどころに小さなコブや出血、白い斑点などが出現します。

前増殖網膜症

単純網膜症が進行し、大きな出血などがみられるようになります。
また、新生血管(既存の血管から分岐してできる血管)ができ始めている状態です。

新生血管は簡単に出血しやすく、出血すると急な視力の低下が起こります。

増殖網膜症

新生血管がさらに増え、出血が硝子体内へと及ぶ状態です。
増殖網膜症まで進行しても、網膜剥離など別の症状がない場合は無症状のこともあります。

眼科の専門的な診療を受けないと、失明するまで気づかないことがあります。

糖尿病の三大合併症②|糖尿病神経障害

足先や足の裏、手の指に痛みやしびれなどの感覚異常が起きる合併症です。
糖尿病による神経障害の場合、手足の「左右対称」に症状があらわれます。
進行すると、知覚が次第に低下していきます。

その結果、足潰瘍や足壊疽となり、足を切断することがあります。

糖尿病の三大合併症③|糖尿病腎症

腎臓にある毛細血管が、高血糖により痛んでいく病気です。
進行すると、老廃物を尿として排泄する腎臓の機能が失われます
症状が進行すると、人工透析治療が必要になることがあります。

糖尿病は動脈硬化にもつながる

糖尿病で高血糖状態が長く続くと、動脈硬化のリスクを高めます。
特に、食後の高血糖が動脈硬化を進行させることが分かってきました。
動脈硬化が起こる仕組みは以下のとおりです。

  • 高血糖によって血管の壁が傷つき、コレステロールが蓄積
  • 蓄積したコレステロールが、血管内にプラークという塊を形成
  • プラークによって動脈の壁が硬くなり、血液が流れる部分が狭くなる

動脈硬化が起きると、次のような影響が出ます。

  • 血液中に含まれる酸素や栄養を、臓器などに十分供給できなくなる
  • プラークを覆う被膜が破れて血栓を形成し、血管内部をふさぐ
  • 血栓で血管が閉塞され、心臓病や脳梗塞、脳卒中を発症する
薬の使い方

糖尿病を防ぐには

糖尿病を発症する原因には、生活習慣が大きく関わっています。

自己免疫などが原因で起こる1型糖尿病は全体の1割程度です。
そのため、残りの9割は生活習慣の見直しによって発症を予防できます。

ここからは、糖尿病を予防するための生活習慣を紹介していきます。
糖尿病だけでなく、生活習慣病を予防するためにも効果的な方法です。
糖尿病の発症を防ぐためには、どうしたらいいのでしょうか。

糖尿病を予防するための生活習慣

糖尿病予防で大切なことは以下のとおりです。

  • 食生活を見直す
  • 適度な運動をする

それぞれ見ていきます。

食生活を見直す

糖尿病を予防するために、食事はとても大切です。
食事は、血糖値の変動に直接影響します。
体内の糖分をコントロールできれば、血糖値の安定につながります。

糖尿病を予防するために心がけたい、食生活のポイントは以下のとおりです。

  • 水分補給は糖分の含まないものを選ぶ
  • ゆっくりよく噛んで食べる
  • 夜遅い時間や、寝る前に食事をしない
  • 糖質の多い食事を減らす
  • 汁物・野菜・肉類・炭水化物の順番で食事をし血糖値の急上昇を防ぐ

また、糖質制限を意識するあまり、野菜の摂取量が減ると食物繊維が不足します。
食物繊維はしっかりと摂取しましょう。

適度な運動をする

糖尿病を予防するためには、血糖値の上昇を抑えることが大切です。
運動を習慣にすると糖分の代謝が上がり、血糖値が上がりにくい体質になります。
糖尿病の予防や、改善のために運動するときのポイントは以下のとおりです。

  • 食事の1~2時間後に行う
  • ウォーキングなどの有酸素運動をする
  • レジスタンス(筋力)トレーニングをする
  • 「ながら運動」で、運動習慣を無理なく生活に取り入れる

「ながら運動」は、歯磨きや入浴など、普段の生活の動きにプラスした運動のことです。
歯磨きをしながらかかとを上げ下げしたり、入浴中に腕を上下に動かしたりします。
はじめのうちは、無理なく続けられる運動をしましょう。

時間設定は、なくてもかまいません。
慣れてきたら、少しずつ時間を延ばしたり種目をふやしたりするといいでしょう。
出典:厚生労働省「糖尿病を改善するための運動

定期的に検査を受ける

糖尿病を早期に発見するには、定期的な検診を受けるのが大切です。
糖尿病は、自覚症状はほぼない状態で進行します。
自覚症状が出ると、治療の幅を狭めることがあります。

糖尿病の発症をいち早く察知するために、定期的に検診を受けましょう。

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糖尿病の治療法

糖尿病の治療で最も大切なことは、血糖値のコントロールです。
血糖値を基準値に保つことで、合併症の予防や進行を食い止めます。
血糖値のコントロールをするには、以下の3つの治療法があります。

  • 食事療法
  • 運動療法
  • 薬物療法

それぞれ解説します。

食事療法

食事によって身体に取り込まれる糖の量や栄養バランスを調整する治療方法です。
糖尿病は摂取に気を付けるべき食べ物はありますが、食べてはいけないものはありません。

栄養バランスのとれた食事が大切です。
身長と体重、身体活動量で、1日の食事で摂取すべきエネルギー量がわかります。
年齢や性別、合併症の有無などでも異なるため、主治医と相談しましょう。

運動療法

運動で血糖値を下げ、インスリンの効果を高める環境を作る治療方法です。
運動をすると、筋肉量が増えて脂肪が減ります。
筋肉量が増えると糖を体に取り入れやすくなり、血液中にあふれる糖の量が減少します。

運動療法の注意点は、運動によって食欲が増して食べ過ぎてしまうことです。
食べすぎは、糖尿病を悪化させるので気を付けましょう。
また、運動療法は、食事療法を合わせて行うと治療効果が高まります。

運動と食事療法、どちらも実践することが大切です。

薬物療法

食事療法と運動療法を行っても、血糖コントロールが難しい場合に行う治療法です。

身体の状態や高血糖状態に合わせて、複数の薬を組み合わせることがあります。
薬の種類は、経口薬と注射の2種類です。

経口薬の効果には

  • インスリンの分泌をよくするもの
  • インスリンの効果を高めるもの
  • 食事で摂取した糖の分解・吸収を遅らせるもの
  • 糖の排出を促すもの 

などがあります。
注射の治療はインスリンの分泌を促し、インスリン自体を補うことができます。

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糖尿病と関連のある生活習慣病

糖尿病を発症すると、他の生活習慣病にかかりやすくなります。
また、他の病気によって糖尿病になることもあるでしょう。
続いては、糖尿病と関連のある病気について詳しく解説します。

三大合併症

三大合併症は、糖尿病だけが原因で起こる症状です。
三大合併症とは、網膜症・神経障害・腎症の総称です。
先述のとおり、高血糖によって毛細血管が障害されて発症します。

症状が進むと、失明や足壊疽による足の切断、人工透析が必要になる場合もあります。

動脈硬化・心筋梗塞・狭心症・脳梗塞

糖尿病の方は、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病を併発する方が多くいます。
そのため、動脈硬化が起こり心臓病や脳梗塞などを起こしやすくなります。

歯周病

歯周病は、内毒素という毒素が原因とされています。
肥満体質の方は糖尿病になりやすく、内毒素が多く作られることが分かってきました。
内毒素は、インスリンの効果を弱くし血糖が下がりにくい状態を引き起こします。

肥満症

肥満症は、生活習慣病の1つです。
肥満になるとインスリン抵抗性が増し、糖尿病を悪化させます。
糖尿病を改善するためには、体重を適正に保ち生活習慣を見直すことが大切です。

肥満で糖尿病の方は、減量だけでインスリン抵抗性が改善することもあります。
減量して血糖コントロールを促すことが、治療の近道です。

メタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームは、生活習慣病が発症する前段階です。
メタボリックシンドロームは、運動不足や肥満が原因となります。
高血圧や脂質異常症などが組み合わさると、糖尿病になりやすくなります。

糖尿病になるリスクは、メタボリックシンドロームと診断された方とそうでない方で、約3倍の差があります。
メタボリックシンドロームの方は、糖尿病や生活習慣病、心臓病などの病気にかかりやすいため注意しましょう。

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糖尿病の急性合併症

糖尿病には、3大合併症以外に急性合併症があります。
糖尿病の急性合併症の原因について、以下で説明するので参考にしてください。

  • 感染症
  • 脱水症
  • 治療中断中に糖分を大量に摂取

急性合併症には、糖尿病ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖症候群があります。
どちらも発症すると命の危険を及ぼす病気なため、適切な対応が必要です。

少しでも体調へ異変を感じたら、かかりつけの医療機関へ受診しましょう。

また定期的な受診を行っていることで、発症を防ぐことができます。

糖尿病ケトアシドーシス

糖尿病性ケトアシドーシスは、インスリン分泌量低下で血糖値が過剰に上昇した状態です。
インスリン不足になり、脂肪からエネルギーへ分解するように働きます。

脂肪を利用してエネルギーを吸収するとケトン体が増えてしまい、血中が酸性へ傾きます。

酸性の状態になると、以下の症状が現れます。

  • 喉が乾く
  • たくさん水を飲む
  • トイレの回数が増える
  • 倦怠感
  • 腹痛
  • 悪心・嘔吐
  • 大量の便

症状が酷くなると、意識がなくなり意識障害や昏睡状態になる可能性もあります。
最悪の場合は、生命の危険を及ぼす場合もあるので注意が必要です。

糖尿病性ケトアシドーシスの兆候は、極度の脱水症になるのが特徴になります。
体の倦怠感や腹痛などの症状が現れる可能性が高いです。

糖尿病性ケトアシドーシスを発症した場合は、基本的に入院が必要です。
点滴やインスリン注射などを行い、症状の緩和を行っていきます。

普段から血糖のコントロールを行うため、かかりつけ医への受診がおすすめです。
自身の血糖値を知っていることで、リスク管理へ繋がります。

また感染症を予防するのも大事です。
勝手にインスリン注射を中止すると発症リスクが高まるので注意が必要です。

高浸透圧高血糖症候群

高浸透圧高血糖症候群は、高血糖や飲料水不足で脱水症状になる病気です。
糖尿病性ケトアシドーシスに比べてインスリンの不足が少なく、症状が緩やかです。

血糖値の測定を行うと600mg/dL以上なっているのが特徴です。
呼吸の仕方や匂いなどといった症状はみられません。

高浸透圧高血糖症候群は、極度の脱水症状がみられる病気です。

症状について以下で説明するので参考にしてみてください。

  • 倦怠感
  • 喉が乾く
  • トイレの回数が増える
  • 痙攣症状がみられる
  • 体重減少
  • 意識障害
  • 昏睡受胎

症状が強くなると、意識障害や昏睡状態になる場合もあります。

高齢者に多く、利尿剤や副腎皮質ステロイド薬を利用されている方にみられます。
尿路感染など感染症や血糖値を上昇させる薬で発症することがあります。
手術後や脳血管障害の方でも発症する可能性も高いです。

治療方法としては、大量の輸液やインスリン注射を行うことがメインになります。

高血糖の症状が見られた場合は、かかりつけ医へすぐに受診するようにしましょう。
病院へ受診する際には、水分補給をおすすめします。

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日本における糖尿病の現状

厚生労働省は、日本における糖尿病の現状について調査しています。
令和元年、20歳以上で「糖尿病が強く疑われる者」の割合は以下のとおりです。

年齢(歳)男性(%)女性(%)
20~290.00.0
30~391.62.6
40~496.12.8
50~5917.85.9
60~6925.310.7
70以上26.419.6
総数19.710.8

出典:厚生労働省【令和元年・国民健康・栄養調査結果の概要

年齢が高くなると、糖尿病の疑いがある方が多くなることが分かります。
日本で糖尿病になる方の割合は、年々増加傾向です。

それだけポピュラーな病気であり、いつ誰が発症してもおかしくない病気です。
糖尿病は一度発症すると、完治させることが難しい病気です。
糖尿病の予防は、他の生活習慣病の予防にもつながります。

生活習慣の改善と定期健診を受けることで、糖尿病予防を行いましょう。

糖尿病は生活習慣病以外にもリスクがある

私たちの体は、老化現象として視力、聴力、筋力などが衰えます。
膵臓が分泌するインスリンの分量も同様に減少していきます。

活動量の低下に加え、内臓脂肪の増加などによって糖尿病を発症しやすくなります。

 糖尿病は、生活習慣以外にもさまざまなリスクを伴います。
とくに最近注目されているのが、認知症との関係です。

糖尿病を患っている場合、認知症の一種であるアルツハイマー病を発症しやすくなります
糖尿病のない人に比べて、1.5倍の発症率だといわれています。
さらに血管性の認知症では、2.5倍近くも高い発症率となっています。 

糖尿病を発症している方は、注意力、記憶力が低下しやすい傾向になるといわれています。

このことからも、糖尿病は習慣病だけでなく、認知症と深い関係があることがわかります。

                                                        出典「高齢者と糖尿病

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生活習慣病:糖尿病まとめ

ここまで、糖尿病についてお伝えしてきました。
糖尿病についての要点をまとめると以下のとおりです。

  • 糖尿病の原因は、遺伝的素因と環境的素因がある
  • 糖尿病の治療方法は、食事・運動・薬物療法がある
  • 糖尿病の予防法は、食生活の見直し、適度な運動、定期健診

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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