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トップページ>健康お役立ち記事>ストレス>ストレスで起こる胸の痛みとは?症状から対処法まで徹底解説!

ストレスで起こる胸の痛みとは?症状から対処法まで徹底解説!

ストレスが原因で生活習慣が乱れている方もいるのではないでしょうか。
中でもストレスによって起こる胸の痛みがあります。

ストレスで起こる胸の痛みは、どのように治せばよいのでしょうか?
本記事では、ストレスで起こる胸の痛みについて以下の点を中心にご紹介します。

  • ストレスによる胸の痛みの治し方について
  • ストレス以外の胸の痛みとは
  • ストレスによる胸の痛みがある場合に受診する主な診療科

ストレスで起こる胸の痛みについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

ストレスについても解説していますので、こちらの記事も合わせてお読みください。

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胸の痛みはストレスが原因?

環境の変化や多忙などによるストレスで、胸の痛みの症状があらわれることがあります。
その結果、ストレスが原因で自律神経が乱れてしまいます。

自律神経が乱れると、心臓にどんな悪影響を引き起こすのでしょうか?
ストレスによる胸の痛みについて以下の点についてご説明します。

  • 動悸の症状
  • 不整脈の症状
  • 胸の痛み以外の症状

動悸の症状

動悸とは、心臓の拍動(心拍)を敏感に自覚する状態をいいます。
例えば、

  • 脈拍が速く打つ
  • 脈拍がふるえる
  • 脈が飛ぶように感じる
  • 胸の不快感
  • 息切れ

などの症状があらわれることもあります。

動悸はよくみられる症状です。
不快感のある方も多いのではないでしょうか。

しかし、動悸が命の危険となるような疾患であることはとてもまれです。
動悸は心疾患のない方でも多くあらわれる症状です。

不整脈の症状

不整脈とは

  • 心拍が不規則
  • 頻脈(速すぎる)
  • 徐脈(遅すぎる)

などの心拍のリズムの異常のことをいいます。

成人の安静時の正常な心拍数は、通常は毎分60~100回です。
しかし、若い方や身体的に健康な方では、心拍数が低くても正常の場合もあります。

また、痛みや怒り、運動したときの心拍数の変化は正常です。

不整脈にはさまざまな種類があり、無害なものから命に関わるものまであります。
しかし、不整脈の症状の重さは命に関わるかどうかとは関係ありません。

多くの場合は不整脈そのものよりも、不整脈の原因となっている心疾患の性質や重症度の方が大切です。

ストレスによる胸の痛み以外の症状

胸の痛み以外の症状には

  • 息切れ
  • 呼吸困難
  • 手足のしびれ
  • 頭痛
  • めまい

などがみられます。

そのほか、抑うつや強い不安感、不眠などのさまざまな精神症状を伴うことが多いとされています。

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ストレスによる胸の痛みの治し方

ストレスで起こる胸の痛みは、自律神経の乱れが原因で起こるとされています。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。

【交感神経】
内臓の働きや代謝、体温をコントロールしている神経です。
日中の活動をしているときに優位になります。

【副交感神経】
夜間や睡眠時などリラックスしているときに優位になる神経です。

交感神経と副交感神経は、24時間互いに働くことで、体のバランスを保っています。
ほかの臓器と同じく、心臓も自律神経の影響を受けます。

そのため、強いストレスや不安などを感じると交感神経が優位になり、脈が速くなり動悸が生じます。
本来なら、副交感神経が働くことで、次第に動悸や胸の痛みなどの症状はなくなります。

しかし、非常に強いストレスや不規則な生活が原因で自律神経が乱れると、交感神経が優位な状態が続きます。
交感神経が優位な状態が長く続くと、さらに心臓に負担がかかり、胸の痛みや不整脈の症状があらわれます。

また、胸の痛みなどの症状があらわれると、心臓を集中的に意識しやすくなります。
その結果、「心臓の病気かもしれない」と不安が強くなり、さらに症状が悪くなるという悪循環になる場合もあります。

ストレスは、心臓だけでなくさまざまな臓器の機能を低下させてしまいます。
そのため、ストレスを解消し、自律神経の乱れを整えることが大切です。

ストレスを解消する方法として

  • ゆっくり湯船に入浴する
  • 軽めの有酸素運動をする
  • 自分なりのリラックスできる時間を作る
  • 信頼できる人に悩みを相談する

などがあります。

ストレスと上手に付き合い、できることから取り入れていきましょう。

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ストレス以外で起こる胸の痛みについて

ストレスが原因で起こる胸の痛みではなかった場合、以下のような疾患の可能性があります。

  • 狭心症
  • 心筋炎
  • 心房細動
  • 弁膜症

それぞれ説明します。

【狭心症】
心筋で一時的に酸素が不足することにより、胸の痛みや苦しさ、胸の圧迫感、左顎の痛みなどの症状があらわれる病気です。
脂質異常症や糖尿病の方は、動脈硬化で血管が狭くなり心筋に血液が不足する状態になります。
そのため、階段の昇り降りなど心臓に負担がかかったときに、酸素が不足し、胸の痛みなどを引き起こします。

【心筋炎】
主にウイルス、細菌、真菌などの感染が原因で、心筋に炎症が起こる病気です。
胸の苦しさ、強い胸の痛み、倦怠感、吐き気などの症状がみられます。
進行すると心不全になり、呼吸困難、手足の冷えなどの症状がみられます。

また、体の左側を下にすると痛みが増しますが、前かがみや座っていると痛みが軽くなるのが特徴です。

【心房細動】
心房細動はよくみられる不整脈の1つです。
弁膜症、虚血性心疾患、生活習慣病、バセドウ病などが原因で発症します。
胸の苦しさや不快感、動悸などの症状がみられる場合もありますが、無症状の場合もあります。

【弁膜症】
大腸脈弁、僧帽弁、三尖弁、肺動脈弁の開閉が正常に機能しないことで起こる病気です。
胸の痛み、息切れ、呼吸困難、むくみなどの症状がみられます。

胸の痛みがあるからといって必ず上記のような心臓疾患があるとはかぎりません。
しかし、胸の痛みなどの症状があり心配な方は、病院を受診しましょう。

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ストレスによる胸の痛みと手のしびれ

強いストレスが原因で自律神経が乱れると、手足のしびれがあらわれることがあります。

自律神経のバランスが乱れると、全身の機能に影響をあたえてさまざまな症状が生じます。
自律神経の乱れにより、手足のしびれなどの症状があらわれることを「自律神経失調症」といいます。

自律神経失調症の原因は、症状が一人ひとり違うように原因も多種多様です。
自律神経失調症になると、胸の痛みや手足のしびれ以外に以下のような症状が生じます。

頭痛腹痛倦怠感ほてり
発汗冷えめまい耳鳴り
眠れない朝起きられないイライラする気分が落ち込む

近年は、内科や整形外科などで検査をしても異常が見つからないことが多いです。
そのため、神経科や心療内科などの専門医に受診する場合が多くなりました。
しかし、自律神経失調症だからといって放置せず、病院へ受診し治療することが大切です。

また、生活習慣を改善するだけで、自律神経が整うこともあります。

自律神経失調症について解説していますので、こちらの記事も合わせてお読みください。

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ストレスによる胸の痛みがある場合の受診先

胸の痛みがあるものの症状が軽いときは、主に内科循環器内科呼吸器内科を受診しましょう。
胸の痛みは、命にかかわる場合もあるため、不安になりやすいです。
大切なことは、危険性が高い病気の可能性がないか確認するために診察を受けることです。

以下の表に症状別に受診する診療科をあらわしています。

胸の痛み方相談する診療科
胸骨の裏側やみぞおちが痛む(内臓周辺)内科
胸の痛み・息苦しさがある(肺周辺)呼吸器内科
胸全体に強い痛みや圧迫感がある(心臓周辺)循環器内科
胸全体に強い痛みや圧迫感がある(心臓周辺)心臓血管外科
助骨(胸~脇腹辺りの骨)が痛む(骨周辺)整形外科
強い胸の痛みや不快感・圧迫感がある(全体)心療内科
胸・脇腹が痛み、かゆみもある(皮膚表面)皮膚科
乳房が痛む・発熱がある(胸周辺)婦人科

耐えられないほどの強い痛みの場合は、緊急外来へ受診しましょう。
命にかかわる病気の可能性もあります。

薬の使い方

年齢別にみたストレスを感じている割合

厚生労働省の調べでは、12歳以上の47.9%の方が日常生活で悩みやストレスを感じていることがわかりました。
また、男女ともに40~49歳の年代が最もストレスを感じていることもわかりました。

出典:厚生労働省「2019年国民生活基礎調査の概況

生活しているとさまざまなストレスを抱えることがあります。
しかし、ストレスすべてが悪いわけではありません。
活力となる後押しをしてくれることもあります。

生活習慣や考え方を変えるだけで、上手にストレスと付き合うことができます。
こまめにストレスを発散するように工夫しましょう。

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ストレスで起こる胸の痛みについてのまとめ

今回は、ストレスで起こる胸の痛みの情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • ストレスによる胸の痛みは、自分なりのストレス解消法をみつけて自律神経を整えることが大切
  • ストレス以外の胸の痛みの原因には狭心症、心筋炎、心房細動、弁膜症などがある
  • 痛みがある場合、主に内科、循環器内科、呼吸器内科へ受診する

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

ストレスの種類について解説していますので、こちらの記事も合わせてお読みください。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

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