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トップページ>健康お役立ち記事>ストレス>ストレスで免疫力低下…原因や症状、改善法について徹底解説!

ストレスで免疫力低下…原因や症状、改善法について徹底解説!

最近、体調がすぐれないと感じることはありませんか。

原因のはっきりしない体調不良は、もしかするとストレスのせいかもしれません。
ストレスは免疫力低下に直結し、さまざまな病気や体調不良を引き起こします。

本記事ではストレスによる免疫力低下について以下の点を中心にご紹介します。

  • ストレスで免疫力が低下すると生じる病気や症状
  • ストレスを解消して免疫力をアップする方法
  • 最近注目のストレスコーピングとは

ストレスによる免疫力低下について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。

ぜひ最後までお読みください。

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ストレスで免疫力が低下するのはなぜ 

ストレスで免疫力低下が起こるのはなぜでしょうか。

そのメカニズムを紹介します。

免疫とは

免疫とは異物が体の中に侵入したとき、それを素早く感知し体から取り除くシステムです。
つまり、体の防衛システムといっていいでしょう。

免疫の優れているところは、自分の細胞は守り、異物に対してのみ攻撃することです。

免疫システムの主役は白血球です。
白血球には「リンパ球」「顆粒球」「マクロファージ」の3種類の免疫細胞があります。

この免疫細胞達の働きによって、免疫力が高まったり、弱まったりします。

ストレスによる免疫力低下のメカニズム

ストレスと免疫力低下の関係について、わかりやすく説明します。

ストレスはなぜ免疫力低下につながるのでしょう。
それには、自律神経が大きく関わってきます。

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。

交感神経は、緊張状態や行動が活発になったときに優位になります。
副交感神経は、リラックスしたときに優位になります。

ところが、ストレスによって緊張状態が続いていると、1日中交感神経が優位になります。
そのため、自律神経が乱れてしまいます。

免疫システムは自律神経がコントロールしています。
自律神経が乱れることで免疫システムが正常に機能しなくなり、免疫力低下に繋がります。

また、ストレスと自律神経について詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。

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ストレスで免疫力が低下し生じる病気・症状

ストレスにより免疫力低下が起こると、以下のような病気や症状があらわれます。

  • 風邪
  • 低体温
  • 睡眠不足
  • 口内炎
  • アトピー性皮膚炎

それぞれ詳しくみていきましょう。

風邪

免疫力低下が起こると、鼻や口などの粘膜の免疫システムの働きが鈍くなります。
そうすると、風邪のウィルスが簡単に体の中へと侵入してしまいます。

風邪に頻繁にかかるという方は、ストレスによる免疫力低下が原因かもしれません。

低体温

ストレスによって、自律神経の交感神経が優位に立つと、一種の緊張状態になります。
緊張すると、血管が収縮し血液の流れが悪くなります。
血液の流れが悪くなることで体温が下がり、低体温状態が続きます。

低体温は免疫システムを弱体化させてしまいます。
特に慢性的な冷え性の方は、ストレスが原因かもしれません。

睡眠不足

良質な睡眠に入るためには、副交感神経が優位に立つ必要があります。

ところが、ストレスで交感神経が優位になったままだと興奮や緊張状態が続きます。
なかなか寝付けない、途中で目が覚めてしまうなどの睡眠障害をもたらすことがあります。

口内炎

白っぽい円形の口内炎は「アタフ性」と呼ばれており、最も一般的な口内炎の種類です。
このアタフ性は、ストレスや疲れによる免疫力低下が原因とされています。

過度なストレスによって、歯ぎしりがひどくなるケースもあります。
歯ぎしりをすることで、口腔内が傷つき、そこから菌が入り込んで炎症を起こすこともあります。

ストレスのよる免疫力低下は、癌にも深く関係しています。

体の中では1日5,000〜6,000個の遺伝子に異常が生じ、癌細胞のもとになります。

しかし免疫システムによって、異常のある細胞は排除され、癌の発生を抑えています。
免疫力の低下は、免疫システムが正常に働かず、癌の発生や進行を早めます。

アトピー性皮膚炎

ストレスはアトピー性皮膚炎の「かゆみ」の悪化につながる可能性があります。

子どものアトピー性皮膚炎は、食物や環境が大きな原因となっています。
しかし成人では、心理的なストレスが大きな原因となっていることがわかっています。

 

ストレスによる不調の症状について詳しく知りたい方はこちらも合わせてお読みください。

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ストレスが溜まりやすい場合

ストレスの感じ方は人それぞれ違います。

一般的にストレスが溜まりやすい場合を紹介します。

介護疲れ

自宅で介護をしている場合、大きなストレスを抱えている方も多いでしょう。
とくに認知症の方の介護は、精神的なストレスが溜まりやすいといわれています。

介護疲れによるストレスには、短い間だけでも介護の現場から離れることが効果的です。

そのためには、利用できる介護サービスを積極的に活用することです。
また、ひとりで介護をするのではなく、家族全員の協力も求めましょう。

職場

職場でのストレス状態が長く続くと、精神的にも肉体的にもさまざまな症状が出ます。
とくに、最近問題視されているのが「うつ病」です。

職場でのストレスでうつ病になりやすい年代は40代、続いて60代、50代です。
職場の中核となる中間管理職に多く、大きなストレスを抱えていることがわかります。

「うつ病」を疑ったら、迷わず医師に相談しましょう。

子育て

子育ては、山あり谷ありの長期戦です。
とくに子どもの反抗期や受験などでは、とくにストレスが溜まりやすくなります。

子育ては夫婦で行うもので、どちらかに負担が偏ってしまうのはよくありません。
子どもに関することは夫婦でよく話し合って、解決しましょう。

人間関係

ストレスの原因として多いのが人間関係です。

学校、職場などで人間関係がうまく築けない場合、かなり強いストレスがかかります。
そして、長期間のストレスとなるケースが多いです。

人間関係がうまくいかない場合、信頼できる人に相談してみるのもよいでしょう。
解決しなくても、相談したということ自体がストレス解消になる場合もあります。

ストレスによる不整脈に関して興味がある方は、こちらの記事も合わせてお読みください。

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免疫力低下を防ぐストレス解消法 

免疫力の低下を防ぐためには、まず溜まっているストレスを解消することです。

ストレス解消法は人それぞれですが、思い浮かばないという方は参考にしてください。

考え方を変えてみる

同じストレスでも、考え方によってダメージの強さが変わってきます。
自律神経が乱れやすい人のストレスの受け止め方は、大きく分けて2つのタイプがあります。

ひとつはストレスを大きく膨らませてしまうタイプ。
もうひとつは、ストレスを無視してがんばりすぎるタイプです。

どちらのタイプも「ストレスの受け止める考え方が偏っている」ことが特徴です。

そこで、いつもストレスと感じることへの考え方を少しだけ変えてみましょう。
ダメージを少なくして、ストレスにうまく対処できるかもしれません。

誰かに相談する

ストレスが溜まっているなと感じたら、親しい人に話を聞いてもらいましょう。
誰かに相談することで、心に抱えていたストレスが発散できます。

話をすることで気持ちが整理されて、解決策なども出てくるかもしれません。
いずれにせよ、ひとりで思い悩まずに「愚痴」を言える人を確保しておくことです。

気分転換やリラックスをする

ストレスで一日中緊張状態が続く場合は、気分転換やリラックスが必要です。

気分転換では、ストレスの原因となっていることから離れるのが一番でしょう。
たとえば、温泉に日帰り旅行をしてみるなど、場所を変えることも大切です。

ストレス解消グッズを使う

ストレスが溜まったら、手軽にストレス解消できるグッズはいかがでしょうか。

雑貨店や通販でもいろいろなストレス解消グッズを取り扱っています。
「握る系」「殴る系」「癒し系」「絶叫系」など自分に合った解消グッズを選びましょう。

趣味を持つ

ストレス解消には、自分の好きなことをする時間を作ることです。
趣味を持つことで没頭し、嫌なことを忘れる時間を作ることができます。

人間関係でストレスを感じているなら、ひとりでできる趣味がいいかもしれません。
読書、釣り、映画、音楽鑑賞、ひとりカラオケなども最近人気があります。

環境を変える

ストレスの原因は、排除できるものとできないものがあります。

たとえば、職場の人間関係です。
このような場合には、配属を変えてもらうなど環境を変えることが解決策になります。

身の回りの環境を変えるという方法もあります。
たとえば断捨離をしたり、部屋の模様替えをするのもストレス解消になります。

 

ストレス解消に効果的な食べ物について興味がある方は、合わせてこちらもお読みください。

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ストレスコーピングでコントロール 

ストレスコーピングという言葉を聞いたことはありますか?
現在、ストレスをやり過ごす方法として注目されています。

コーピングは、メンタルヘルス用語で「対処する」「切り抜ける」という意味です。
そしてストレスコーピングとは、ストレス要因の解決、あるいは対処行動を意味します。

ストレスコーピングには大きく分けて2つの手法があります。
「問題焦点型コーピング」と「情動焦点型コーピング」です。

問題焦点型コーピング

問題焦点型コーピングは、ストレスの要因自体にアプローチする方法です。

たとえば「上司との関係がストレス」という要因に対しては「配属替え」が解決策です。
また、上司や同僚などに相談してアドバイスを求めるのも問題焦点型コーピングです。

情動焦点型コーピング 

一方情動焦点型コーピングは、ストレスの要因に働きかけるものではありません。
むしろ、ストレスの要因に対する考え方や感じ方を変えるという方法です。

たとえば、上司との関係がギクシャクしてストレスが溜まってしまった場合です。

相手の立場に立って物事を考えます。
「きっと上司は、さらに上からプレッシャーがかかり、イライラしていたんだ」
と理解を示せば、ストレスもグッと減るでしょう。 

このようにストレスコーピングを実践することで、ストレスを減らします。
その結果免疫力低下を抑えられ、体調不良などからも解放されることになります。

 

ストレスの対処法について詳しく知りたい方は、こちらも合わせてお読みください。

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ストレスで免疫力が低下することのまとめ

ここでは、ストレスによる免疫力低下について紹介してきました。

その要点を以下にまとめます。

  • ストレスで免疫力が低下すると自律神経が乱れ、風邪、癌などのリスクが高まる
  • ストレスを解消して免疫力低下を防ぐには、誰かに相談したり、気分転換をする
  • ストレスコーピングは「問題焦点型」「情動焦点型」がありストレス問題を解決する方法

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

ストレスの種類について知りたい方は、こちらの記事をお読みください。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

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  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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