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トップページ>健康お役立ち記事>脳卒中>脳出血の治療方法や費用・期間・リハビリまでをくわしく解説!

脳出血の治療方法や費用・期間・リハビリまでをくわしく解説!

脳出血とは、脳卒中の一種であり、脳内の血管が裂けて脳内で出血した状態をいいます。

脳出血には、どのような治療方法があるのでしょうか?
脳出血を予防する方法はあるのでしょうか?

この記事では、脳出血について解説しながら、脳出血の検査方法や脳出血の治療方法などについてご紹介します。

  • 脳出血とは
  • 脳出血の種類とは
  • 脳出血の症状とは
  • 脳出血の治療方法とは

ぜひ、最後までご覧いただき、脳出血の治療方法の参考にしてください。

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脳出血とは


脳出血は、脳卒中の一種であり、脳内の血管が裂けて脳内で出血した状態をいいます。
脳内で出血した血液が血腫となり、脳細胞を圧迫すると壊死してしまいます
脳出血により、脳細胞が壊死してしまうと重篤な後遺症を残す場合があります。

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脳出血での死亡者数


2019年における死亡者数の中の脳出血に関するものを人口動態調査に基づいて見てみましょう。

疾患名男性女性各疾患の総数
くも膜下出血4,319人7,412人11,731人
脳内出血17,957人14,819人32,776人

出典:人口動態調査2019年日本における死因別死亡者数の統計

脳出血に関する疾患は、くも膜下出血と脳内出血になります。

くも膜下出血の死亡者数は、男性は4,319人、女性は7,412人で総数は11,731人となっています。
くも膜下出血の死亡者数は、男性よりも女性が多い傾向であることがわかります。

脳内出血の死亡者数は、男性は17,957人、女性は14,819人で総数は32,776人となっています。
脳内出血の死亡者数は、女性よりも男性が多い傾向であることがわかります。

脳出血に関する疾患での死亡者数は、44,507人となっています。

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脳出血の種類や症状について


脳出血にはどのような種類があるのでしょうか?
脳出血の種類や症状について詳しく見てみましょう。

脳出血

脳出血は、脳内の血管が裂けて脳内で出血した状態をいいます。

脳出血が起こる最も多い要因の1つは、高血圧といわれており、約6〜8割を占めています。
その他の要因としては、脳腫瘍からの出血、脳血管の奇形、薬剤の影響、喫煙、過度の飲酒、ストレスなどがあります。

脳出血の症状は、発症した部位や出血量によって異なります。
脳出血の代表的な症状としては、頭痛、吐き気、めまい、意識障害、手足の麻痺やしびれなどがあります。

脳出血は、脳卒中の一種である脳梗塞と症状が似ています。
いずれにしても迅速で適切な対応が重要であり、異変を感じた時は早期に医療機関を受診する必要があります。

くも膜下出血

くも膜下出血は、脳を保護している3膜のうち、くも膜と軟膜の間にある「くも膜下腔」に出血が起こった状態をいいます。

くも膜下出血の8〜9割が、脳動脈瘤の破裂によって発症しています。
脳動脈瘤は、脳内の太い血管の分岐点でできやすく、大きさが数mmから数cmのものまでさまざまです。

脳動脈瘤ができる要因としては、高血圧や動脈硬化、加齢、喫煙、飲酒、ストレスなどがあげられます。
その他、先天性な要素も考えられていますが、明らかにはされていません。

くも膜下出血は、男性よりも比較的女性に多く発症しやすく、40〜65歳の方に多く見られます。

くも膜下出血の症状は、突発的に見られることが多く、「バットで殴られたような痛み」といわれる激しい頭痛が特徴的です。
その他の症状としては、吐き気や嘔吐、めまい、血圧上昇、意識の低下などがあります。

脳動静脈奇形

脳動静脈奇形は、脳の中の動脈と静脈が毛細血管を介さないで直接つながってしまう状態をいいます。
脳動静脈奇形は、先天性の病気になります。
脳動静脈奇形の動脈と静脈がつながる部位は、ナイダスといわれ、異常血管の塊となっています。
ナイダスは、正常な血管と比較すると血管壁が薄く、破れやすい特徴があります。

脳動静脈奇形は、脳のどこにでも発生します。
脳動静脈奇形は、大脳半球に特に多くみられます。
脳動静脈奇形は、20〜40歳代の脳出血の原因の1つといわれています。

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脳出血の急性期・慢性期について


脳出血は、大きく急性期と慢性期に分けられます。
脳出血の急性期と慢性期について詳しく見てみましょう。

急性期

急性期とは、脳出血の発症から約1ヵ月までの時期をいいます。
急性期に行われる治療は、重症度によって異なります。

脳出血の出血が少ない軽症の場合は、薬物療法で血圧を下げたり、損傷した脳の腫れを抑制させる内科的治療を行います。
脳出血の出血が多い重症の場合は、手術などの外科的治療が行われる場合もあります。

急性期は、全身状態が変化しやすく、危険な状態になりやすいため、生命維持が優先されます。
急性期のリハビリは、医師の指示に従い、主にベッド上でのリハビリテーションが中心となります。
全身状態に問題がない場合は、病状に応じたリハビリテーションが行われます。

慢性期

慢性期とは、脳出血の発症から約1ヵ月以降の時期をいいます。
慢性期に行われる治療は、必要に応じて薬物療法が一般的になります。

脳出血によって壊された脳細胞は、さまざまな治療を行っても残念ながら取り戻すことはできません。
しかし、脳出血によって生じた障害などの症状は、適切なリハビリテーションを継続して行うことで回復することが可能です。
慢性期は、個々の病状や障害に合ったリハビリテーションが行われます。

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脳出血の検査方法


脳出血の発症の有無は、まずCTによって出血部位や出血量を検査し、確定診断を行います。
MRIの検査によって出血の原因や脳内の損傷範囲、脳圧の上昇部位などを調べる場合もあります。
MRIの検査は、脳出血と脳梗塞を見分けるためにも有効な検査になります。

さらに血管造影検査をすることによって、出血が続いているかどうかを判断することができます。
血管造影検査は、カテーテルという細い管を動脈に挿入して脳血管を直接写しだし検査します。

その他にも入院が必要な場合は、血液検査や心電図検査などを行い、全身状態を調べます。

薬の使い方

脳出血の治療方法


脳出血には、どのような治療方法があるのでしょうか?
脳出血の治療方法は、内科的治療法と外科的治療法に分けられます。
それぞれの治療法について詳しく見てみましょう。

内科的治療法

脳出血の内科的治療法は、薬物療法が一般的です。
脳出血の発症から6時間以内は、再出血が起こりやすい時期になります。
再出血を引き起こさないためにも、血圧や脈拍を安定させるために安静が必要になります。

また、最高血圧を120〜140mmHg以内に調節するために降圧剤の点滴が用いられる場合があります。
脳出血により出血部位の周囲にむくみがみられる場合は、グリセロールの投与が行われる場合があります。
グリセロールは、急激な血圧低下により、再出血の危険性があるため、発症24時間以内では基本的に使用されません。

その他にも脳出血による合併症がある場合は、平行して治療が行われます。

外科的治療法

脳出血の外科的治療法は、

  • 出血量が20~30ml以上と多い場合
  • 血腫の圧迫により、生命に直結する危険性があり、血腫を取り除く必要がある場合

などに行われます。
ただし、昏睡状態や脳幹障害に陥ってから、時間が経過しており、救命の可能性が低い場合には行われません。
外科的治療法は、主に開頭血腫除去術と内視鏡的血腫除去術があります。
それぞれの手術方法について見てみましょう。

開頭血腫除去術

開頭血腫除去術は、全身麻酔下で直径約10cm程度の大きさで頭蓋骨を開けます。
脳の一部を切開し、脳内に溜まっている血腫を取り除く手術になります。
開頭血腫除去術は、約3時間程度かかります。

内視鏡的血腫除去術

内視鏡的血腫除去術は、局所麻酔下で直径約10円玉程度の大きさで頭蓋骨を開けます。
直径約10円玉程度の大きさの穴から脳内にシース(筒)を挿入し、内視鏡と吸引管で血腫を取り除く手術になります。
内視鏡的血腫除去術は、約90分程度と開頭血腫除去術の半分くらいの時間で済みます。

内視鏡的血腫除去術は、開頭血腫除去術と比較すると

  • 傷口が小さい
  • 手術時間が短い

などから、患者さんの負担が少ない手術方法になります。

シャント術とは


シャント術は、髄液還流障害による水頭症に対して行われる手術方法になります。
水頭症は、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍、頭部外傷、脳動静脈奇形などの合併症として見られる場合があります。
水頭症は、髄液の循環がうまくいかず、髄液が脳室やくも膜下に過剰に溜まった状態のことをいいます。

シャント術の種類

シャント術は、主に3つの方法があります。
3種類のシャント術について詳しく見てみましょう。

脳室腹腔シャント(V-Pシャント)

脳室腹腔シャントは、V-Pシャントともいわれます。
シャント術の中で、最も多く行われている方法です。
交通性水頭症、非交通性水頭症のどちらにも適しています。
シャントチューブの先端は脳室に、末梢は腹腔に留置します。
腹膜から髄液を吸収する方法です。

脳室心房シャント(V-Aシャント)

脳室心房シャントは、V-Aシャントともいわれます。
交通性水頭症、非交通性水頭症のどちらにも適しています。
シャントチューブの先端は脳室に、末梢は右心房に留置します。
静脈内に直接髄液を戻す方法です。

脳室心房シャントは、感染性心内膜炎を引き起こすリスクがあります。
腹膜炎などで、V-Pシャントが実施できない場合に適用されます。

腰椎くも膜下腔腹腔シャント(L-Pシャント)

腰椎くも膜下腔腹腔シャントは、L-Pシャントともいわれます。
交通性水頭症に適しています。
シャントチューブの先端は腰椎に、末梢は腹腔に留置します。
腹膜から髄液を吸収する方法です。

開頭や脳への穿刺が必要ないため、患者さんへの負担や感染リスクが最も少ない方法といわれています。

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看護における術前・術後の注意点


脳出血でシャント術が必要になった場合の看護における注意点について詳しく見てみましょう。

術前

シャント術前は、下記の水頭症の症状に注意しながら観察する必要があります。

  • バイタルサイン
  • 頭蓋内圧亢進症状
  • 歩行障害
  • 認知症
  • 尿失禁
  • 意識レベル


シャント術が施術されるまで一時的に腰椎ドレーンが留置される場合があります。
意識レベルなどに注意し、チューブ類の自己抜去がないように看護する必要があります。

術後

シャント術後は、下記の症状に注意しながら観察する必要があります。

  • 創部の感染症状の有無
  • 髄膜炎症状
  • 水頭症の再発
  • 低髄圧症候群
  • 硬膜下水腫
  • 硬膜下血腫


また、ベッド上での生活となるため、下記の点にも注意して観察する必要があります。

  • 疼痛の有無
  • 点滴ルートチェック
  • ベッド周囲の環境整備
  • ナースコールの位置

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脳出血の治療費


脳出血の治療費は、どれくらいかかるのでしょうか?
政府統計の総合窓口「統計でみる日本」の分析表から見てみましょう。

年齢脳血管疾患の1人当たりの入院医療費額(円)
0~14歳176
15~64歳3,529
65~74歳18,026
75歳以上49,090

出典:統計で見る日本

年齢が高くなるとともに入院医療費額は、高くなっていることがわかります。

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脳出血の治療期間


脳出血の治療は、どれくらいの期間を要しているのでしょうか?
政府統計の総合窓口「統計でみる日本」の分析表から見てみましょう。

年齢脳血管疾患の推計平均在院日数(日)
0~14歳19.99
15~64歳46.88
65~74歳53.49
75歳以上74.19

出典:統計で見る日本

年齢が高くなるとともに推計平均在院日数は、長くなっていることがわかります。

脳出血の薬物療法


脳出血の治療は、一般的に薬物療法が行われます。
脳出血の薬物療法で用いられる薬剤には、

  • 心臓の負担を軽減する血管拡張薬
  • 体内の余分な水分を排出する利尿剤
  • 血管を広げて血圧を下げる降圧剤

などがあります。

脳出血の薬物療法では、継続した服薬管理が必要になります。
薬剤の服用により、症状が安定したからといって自己中断をすることは危険です。
薬剤は、必ず医師の指示のもとに継続的に確実に服用することが大切です。

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術後のリハビリについて


脳出血によって壊された脳細胞は、さまざまな治療を行っても残念ながら取り戻すことはできません。
そのため、脳の障害を受けた部位によって、さまざまな後遺症が見られる場合があります。

脳出血によって生じた障害などの症状は、適切なリハビリテーションを継続して行うことで回復することが可能です。
個々の病状や障害に合ったリハビリテーションが行われます。
リハビリテーションには、理学療法、作業療法、言語療法などがあります。
それぞれについて詳しく見てみましょう。

理学療法

理学療法は、立ち上がりや歩行など主に運動機能の回復を目的としたリハビリテーションになります。
理学療法では、運動、温熱、電気、水、光線などを個々の状態に合わせて用いながら、訓練します。

作業療法

作業療法は、日常の作業をできるように回復することを目的としたリハビリテーションになります。
作業療法では、手の麻痺や記憶や注意力などの高次脳機能障害に対する訓練をします。

言語療法

言語療法は、失語症、構音障害、高次脳機能障害などことばの障害の回復を目的としたリハビリテーションになります。
言語療法では、話す・聞く・読む・書くなどのコミュニケーション能力や嚥下の訓練などを行います。

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脳出血のリスクが高くなる病気


脳出血が発症する最大のリスク要因は、高血圧です。
その他にも、脂質異常症や糖尿病、腎不全、てんかんなどの生活習慣病は、脳出血が発症するリスクが高くなる病気といわれています。

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脳出血の前兆と初期症状


脳出血の前兆症状は、あらわれません。

脳出血は、脳内の血管が破れて出血した状態になることで発症します。
脳内の血管が破れて出血するまでは、脳内の血管内の血流は正常に保たれています。
脳内の血管が破れそうな状態では、特に症状は見られません。

しかし、脳出血の前兆や初期症状として下記のような症状が見られる場合があります。
症状がみられたら、早期に医療機関を受診しましょう。

激しい頭痛めまい嘔吐手足のしびれ
ろれつが回らない視野が狭い目が見えづらい左右どちらかの麻痺

脳出血を予防するためにできること


脳出血を予防するためには、どのような方法があるのでしょうか?
脳出血を予防するための方法について詳しく見てみましょう。

血圧管理

高血圧は、脳出血発症の最大のリスク要因になります。
血圧管理は、脳出血の予防の重要なポイントになります。
最高血圧が、140mmHg以上にならないようにしっかりと血圧を管理しましょう。

食事 

脳出血の発症を予防するためには、食生活を見直す必要があります。
高血圧の要因にもなる塩分や脂肪、アルコールの摂取は控えめにしましょう。

調味料やだしをうまく利用したり、食品に含まれている塩分量にも注意する必要があります。
肉類や卵に含まれている飽和脂肪酸やコレステロールは、血圧を上昇させる作用があります。
一方、魚類・植物油などに含まれている不飽和脂肪酸は、血圧を下げる作用があります。
また、野菜類・海藻類・大豆に含まれているカリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルや食物繊維にも血圧を下げる作用があります。

塩分を控えた魚や野菜を中心とした食事を心がけましょう。

適度な運動

脳出血の発症を予防するためには、日常生活に適度な運動を取り入れることが大切です。

適度な運動は、コレステロールや中性脂肪を下げ、肥満解消となる以外にも血圧を下げる効果があります。
運動強度としては、高強度の運動は血圧の上昇につながってしまいます。
そのため、低・中強度の「ややきつい」と感じる程度(心拍数が100~120拍分、最大酸素摂取量50%程度)の運動を1日30分以上継続することが望ましいとされています。

散歩や自分のペースに合ったジョギング、ラジオ体操、自転車に乗ったりすることが適しているでしょう。

生活習慣

脳出血の発症を予防するためには、生活習慣を見直す必要があります。
脳出血の危険因子でもあるタバコやアルコールは控えましょう。

タバコのニコチンは交感神経系を刺激するため、血圧の上昇につながります。
さらにタバコは動脈硬化や心筋梗塞などの重大な危険因子の1つにあげられています。

また、ビール中ビン1本または日本酒1合程度の「ほどほどの飲酒」は循環器疾患にプラスの効果があるといわれています。
しかし、過度の飲酒は循環器疾患のリスク因子になります。
脳出血の危険因子でもある高血圧の要因であるため、禁煙と「ほどほどの飲酒」を心がけましょう。

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脳出血の治療方法のまとめ


ここまで脳出血についてや脳出血の検査方法、脳出血の治療方法などを中心にお伝えしてきました。

  • 脳出血とは、脳卒中の一種であり、脳内の血管が裂けて脳内で出血した状態をいう
  • 脳出血の種類には、脳出血・くも膜下出血・脳動静脈奇形がある
  • 脳出血の症状には、頭痛・吐き気・めまい・意識障害・手足の麻痺やしびれなどがある
  • 脳出血の治療方法には、内科的治療法と外科的治療法がある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

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