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トップページ>健康お役立ち記事>高齢者の病気>不整脈の治し方とは?不整脈になりやすい人の特徴と落ち着かせ方

不整脈の治し方とは?不整脈になりやすい人の特徴と落ち着かせ方

不整脈は脈拍が乱れることをいい、誰にでも起こりえる病気です。
治療が必要のない軽度のものから、命を落としてしまう重度なものまで症状はさまざまです。
不整脈と診断された場合はどのような「治し方」があるのでしょうか?

本記事では不整脈の治し方を中心にご紹介します。

  • 不整脈と診断された場合の治し方は?
  • 不整脈になりやすい人ってどんな人?
  • 不整脈になった時の落ち着かせ方とは?

不整脈の治し方について理解するためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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不整脈とは

 
不整脈とは脈のリズムが乱れ、速くなったり遅くなったりする状態のことをいいます。
正常な心臓は1日に約10万回動くといわれ、1分間に60〜100回程度の同じリズムで拍動を繰り返します。

不整脈には大きく分けて2つあります。

  • 頻脈性不整脈(速い脈)⇒100回以上/分
  • 徐脈性不整脈(遅い脈)⇒50回未満/分

「頻脈性不整脈」は拍動が1分間に100回以上あり正常よりも速い不整脈のことです。
頻脈によって胸の痛みや動悸、失神などの症状を引き起こします。

「徐脈性不整脈」は拍動が1分間に50回未満と異常に遅い不整脈のことです。
徐脈が続くと脳への血流が不足してめまいや息切れ、だるさなどの症状を引き起こすことがあります。

心臓は、血液を全身に送るための重要な役割があります。

  • 【心室】⇒血液を送るためのポンプの役割をする
  • 【心房】⇒全身を巡った血液が戻ってくる

心臓が拍動することで血液を全身へ循環させて、酸素や栄養素など体に必要なものを運びます。
また二酸化炭素や老廃物を回収して受け取るという働きがあります。

心臓には司令塔の役目をする「洞結節(どうけっせつ)」という部位が心房の上部にあります。
洞結節から発生した電気信号が伝達路を通って、心臓全体を刺激していきます。
このように電気が心臓へ伝わる通り道のことを「刺激伝導系」といいます。
その電気刺激によって心臓は規則正しいテンポで拍動し、収縮と拡張を行うのです。

規則正しい脈の拍動が一瞬でも乱れた場合も「不整脈」といいます。
自覚症状がなかったり、疾患のない健康な方でも不整脈は起こります。

時々起こる不規則な脈拍は「期外収縮」ともいわれ、一瞬胸に空気が入ったような不快感があります。
このような脈がつまずいた様な感覚で「不整脈かも」と受診する方の多くは、治療しなくても問題ないケースがほとんどです。
しかし、不整脈の中には命に関わる重篤な症状のことがありますので注意が必要です。

不整脈の方は、動脈硬化が進み血圧が変動しやすくなっていることが多いです。
血圧が変動しやすいと、入浴時などに急激に血圧がさがり、失神などを起こしてしまうヒートショックを起こすリスクが高くなります。
寒い時期は入浴前に脱衣所を暖かくしておくなど、急激な温度変化を起こさないよう対策しましょう。

ヒートショックについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、ご参考ください。

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不整脈の種類

不整脈は、心臓のリズムが正常でない状態を指します。
これにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる症状や治療法が存在します。
この記事では、不整脈の主な3つの種類について詳しく解説します。

期外収縮

期外収縮は、心房性期外収縮と心室性期外収縮の2つの主な形態があります。
これらは、心臓の電気的な活動が正常なパターンから逸脱し、予期しない心拍が発生する状態を指します。

症状としては、脈が急に飛んだり、ドキッとする感覚があります。
多くの場合、経過観察で良好な結果が得られますが、症状が強い場合や頻度が多い場合は、薬剤治療やカテーテル治療が必要となることもあります。

頻脈

頻脈は、心拍数が異常に多い状態を指します。
洞性頻脈、発作性上室頻拍、心房細動、心房粗動、心室頻拍、心室細動、WPW症候群などがあります。

これらは、心臓が電気刺激を異常に多く発生させるか、または正常でない電気回路が形成され、その結果として心拍数が増加します。
頻脈の症状としては、動悸や息切れ、失神などがあります。
一部の頻脈は、まれに死に至る可能性もあります。

徐脈

徐脈は、心拍数が異常に少ない状態を指します。洞不全症候群や房室ブロックなどがあります。
これらは、心臓が電気刺激を適切に生成できないか、または電気刺激が適切に伝達されない結果、心拍数が減少します。

徐脈の症状としては、倦怠感や失神があります。
原因が特定できればその治療を優先します。
しかし、特に原因がない場合は、自然な老化現象により起こることが多く、その場合はペースメーカの植え込みが必要となることもあります。

不整脈の原因

不整脈は心臓のリズムが不規則になる状態を示します。
その起源は多種多様で、心臓の疾患だけでなく、生活習慣、年齢、ストレスなども影響を及ぼします。
このセクションでは、不整脈の主要な起源について深く掘り下げます。

心臓疾患による不整脈

心臓に疾患が存在する場合、不整脈の発生はより頻繁になります。
具体的には、心筋梗塞や心筋症などの心臓疾患、冠動脈疾患、心臓弁の問題、心不全、先天性心疾患などが挙げられます。
これらの疾患は心臓の筋肉や刺激伝導系に影響を与え、不整脈を引き起こします。

他の疾患による不整脈

心臓以外の疾患でも、不整脈は合併症として現れることがあります。
これは心臓が、ホルモン・血液中の電解質イオン・自律神経によって心拍数や収縮力が調整されるためです。
具体的には、高血圧、甲状腺の疾患、慢性閉塞性肺疾患などの肺の疾患があります。

薬物の副作用による不整脈

心臓疾患の治療のために服用する薬物の副作用で、不整脈が発生することもあります。
降圧薬の一部、抗うつ薬の一部、抗不整脈薬などが該当します。

薬物の服用を自己判断で停止するのは危険ですので、心当たりのある方は主治医や薬剤師に相談することをお勧めします。

生活習慣や環境要因による不整脈

心臓の疾患とは無関係に、加齢、体質、ストレス、睡眠不足、疲労などによっても不整脈は発生しやすくなります。

また、BMI(肥満指数)が高い人、喫煙者、アルコール消費量が多い人は、不整脈の一種である心房細動を発症しやすいとされています。

適切な体重を維持し、禁煙を心掛け、飲酒量を管理しましょう。
さらに、適度な休息と睡眠を取ること、ストレスや疲労が溜まらないように注意することも重要です。

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不整脈の治し方

心電図や超音波検査の結果「不整脈」であると診断された場合の治し方は病状によってさまざまです。

不整脈の治し方はおもに以下の通りです。

  • 薬物療法
  • 心臓ペースメーカー
  • ICD(植え込み型除細動器)
  • カテーテルアブレーション

それぞれ詳しく解説していきます。

薬物治療

不整脈の治し方ではまず薬物療法が挙げられ、おもに安定剤や抗不整脈薬が処方されます。

  • 安定剤⇒自律神経の興奮を抑える
  • 抗不整脈薬⇒過剰に心臓内の電気を発生させないようにする
    (原因となるナトリウムやカリウムなどが心筋細胞に出入りするのを防ぐ)

また不整脈が続くと、血栓(けっせん)という血液のかたまりができ血管をつまらせ脳梗塞を引き起こすことがあります。

そこで血栓の予防に使われるのが「ワルファリン」などの抗凝固薬です。
ワルファリンは血液を固まりにくくする作用があり、脳梗塞などの合併症を防ぎます。

徐脈や頻脈、期外収縮など、ほとんどの不整脈の治療に薬物療法が有効とされています。

心臓ペースメーカー

心臓ペースメーカーは、一般的な徐脈性不整脈の治し方です。
体内に直径4〜5cm、厚さ5〜8cm、重さは40g程度の小さな器械を植え込みます。

ペースメーカー本体から繋がる電線のようなリードを心臓内に留置し、心臓の外から人工的に電気刺激を与えます。
規則正しく電気を送ることにより、心臓の拍動を正常に促します。

本体には電池が内蔵されていますので、定期的に受診します。
ペースメーカーの作動チェックや、数年ごとに電池交換が必要になるためです。

ICD(植え込み型除細動器)

ICDもペースメーカーと同様に体内へ植え込む、小型の「体外式除細動器」で頻脈の方に用いられます。

「除細動」とは、細かい震えが起きている心臓に刺激や電気ショックを与えて、痙攣(けいれん)を抑える不整脈の治し方です。

ICDが「心室頻脈」や「心室細動」など心臓の異常な動きを感知して自動的に除細動を行います。
また本体にコンピューターが搭載され治療記録を保存できるため、医師が確認することができます。

ICDと抗不整脈薬を併用する場合もあり、心臓を正常に機能させ突然死を防ぎます。

カテーテルアブレーション

カテーテルアブレーション治療はおもに「心房細動」や「心室頻拍」の不整脈の治し方です。
アブレーションは「切除」という意味があります。

カテーテル先端から高周波の電流を流して、異常を起こしている部位を焼き切る根治療法です。

心房細動などの原因である「異常な電気興奮」は肺静脈から起こることがほとんどです。
そのため刺激伝導の回路を取り除く必要があります。

体内にカテーテルといわれる細い管を足の付け根から挿入し、心臓の中まで進めていきます。
そして左心房と肺静脈の境目を焼灼し、異常な電気の伝達を遮断します。

この治療法を「肺静脈隔離法」といい、治療を受けた約7〜8割の方の心房細動が改善するといわれています。

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不整脈の改善効果がある漢方薬

栄養素がビタミンの食材

不整脈の改善に「漢方薬」も有用といわれています。
漢方薬はもともと体に備わっている「自然治癒力」を手助けし、不調の根本から改善していくのが特長です。

体内で滞っていたり、不足している「気」や「血」そして「水」を漢方薬で補っていくことで改善につながります。

柴胡加竜骨牡蠣湯

柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)には心を落ち着かせる作用があります。
ストレスや緊張などからくる不安で、不眠やイライラ感を引き起こし気のめぐりが滞ってしまいます。

柴胡加竜骨牡蠣湯は体にこもっている熱を冷まし、自律神経を整えることで不整脈の改善がみられます。

炙甘草湯

炙甘草湯(しゃかんぞうとう)は脈の乱れや動悸、息切れへの効能がみられます。
「甘草」には緊張状態を鎮める効用があり、「結滞(けったい)」の改善にも用いられます。
結滞とは、脈が部分的に乱れる不整脈のひとつです。

桂枝加竜骨牡蠣湯

桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)は神経過敏からくる不眠症やイライラなどを改善します。
神経の高揚を抑え、不安定な気持ちを落ち着かせます。

桂枝甘草湯

桂枝甘草湯(けいしかんぞうとう)は動悸やのぼせの症状の時に効果があるといわれています。
心臓の鼓動が速くなる不安感や胸苦しさを改善し、精神を安定させる効能があります。

半夏厚朴湯

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)を服用することで効果がみられる病気のひとつに「不安神経症」があります。
不安神経症はおもにストレスが原因で頻脈や動悸、呼吸困難を引き起こすといわれます。
強い不安や恐怖が襲いかかるパニック障害も、不安神経症のひとつです。

漢方医学では、これらの不安神経症は「気」が停滞し乱れていることが原因と考えられています。
そのため気の流れを改善し、バランスを整える半夏厚朴湯が不整脈治療にも用いられます。

薬の使い方

不整脈になりやすい人の特徴

 
過度の飲酒や大量のカフェイン、喫煙などは交感神経が刺激されて不整脈を引き起こすといわれています。
そのほかにストレスや過労、運動不足、肥満、睡眠不足などの生活習慣の乱れも大きな要因となります。

【不整脈になりやすいといわれる人の特徴】

過度の飲酒・カフェインストレス過多肥満傾向
喫煙習慣がある運動不足高齢者
睡眠不足高血圧心臓の疾患がある

高齢者の場合、加齢による内臓機能の衰えによって、刺激伝導系の働きがうまくいかなくなり不整脈を引き起こしやすくなります。

心筋炎・弁膜症・心筋梗塞など、もともと心臓に疾患がある場合も不整脈になりやすいといわれています。

対策として食生活の見直しや、適度な運動は血流を良くしてくれるため不整脈や心臓病の予防に効果的です。
健康診断などで「不整脈」と診断された場合は、定期的な検査や通院と並行して生活習慣の改善も必要になります。

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不整脈の予防方法

不整脈は心臓のリズムが乱れる病状で、生活習慣病や心臓の病気が原因となることが多いです。
しかし、予防法があることを知っていますか?この記事では、不整脈の予防方法について詳しく解説します。

生活習慣病の予防とその重要性

心房細動という不整脈の一種は、高血圧や糖尿病といった生活習慣病のリスクを上げることが知られています。
これらの病気を予防する、または発症した場合には適切にコントロールすることが、不整脈の予防につながります。

心筋梗塞も不整脈を引き起こす可能性があり、高血圧や糖尿病がリスクとなります。
また、コレステロールやタバコも心筋梗塞の発症リスクを上げ、結果的に不整脈を引き起こす可能性があります。
したがって、これらの生活習慣病を予防することが、不整脈の予防にもつながります。

アルコールの摂取とその影響

アルコールは心房細動を引き起こしやすくするとされています。

しかし、全てのアルコールがダメというわけではありません。
適度な量であれば問題ないとされていますが、過度な飲酒は避けるべきです。
アルコールによって不整脈が起こるリスクが高まるため、節度ある飲酒を心掛けましょう。

定期的な健康診断の重要性

心房細動は、心機能を悪くするだけでなく、それがさらに心房細動を引き起こしやすくするという悪循環を生み出す可能性があります。
そのため、早期発見・早期治療が重要となります。特に40歳以上の人は、年に1回の心電図検査を受けることをおすすめします。
心房細動の症状は人によって異なり、症状が全くない人もいます。

そのため、定期的な健康診断による早期発見が不整脈の予防につながります。

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不整脈になったときの落ち着かせ方

「いま脈が飛んだ」など一瞬の脈の乱れは、誰にでも起こりうる不整脈の症状です。
そのような病的ではない不整脈の場合は深呼吸をすることで落ち着きます。
「深く吸って、深く吐いて」を繰り返し、精神をリラックスさせると数分ほどで治まります。

不眠やストレス状態が続くと起こりやすくなるため、日頃から心身の健康を意識しましょう。

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病的な不整脈を自力で直すのは不可能

治療が必要とされる不整脈は、自力で治すことはできません。
しかし自覚症状があるにも関わらず放置してしまうのは危険です。
滞った血流によって血栓ができ、血管をつまらせて脳梗塞を引き起こす可能性があるためです。

日常生活は送れるからと不整脈を後回しにせず、早めに診察・検査をすることが大切です。

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不整脈治療の目覚ましい発展

日本国内の薬物治療を除いた不整脈治療は、近年目覚ましい成長と発展を遂げています

ペースメーカー治療は、徐脈性不整脈の治し方として多く用いられています。
日本では1974年に保険適用が認められ、そこから急速に普及しました。
その40年後の2017年にはペースメーカーの治療が「新規施行」と「交換」を含めて6万件以上に及びます。

さらに2016年からペースメーカーは小型軽量化され、リードがない「カプセル型」の使用が可能となりました。
カプセル型ペースメーカーは、カテーテルでの挿入のため外科手術の傷跡も残りません。

またリードがないため断線の心配もなくなり、感染症のリスクが大幅に軽減されました。
さらに手術後のMRI検査も可能となり、新たな治療の選択肢が増えています。

頻拍性不整脈の治し方としては1969年から外科手術したことが始まりです。
その後は心室頻拍、心房細動の外科治療へ拡大しました。

頻拍はこれまで外科的治療が主流でしたが、近年はカテーテルアブレーションによる根治療法が増えてきています。
2016年にはカテーテルアブレーション治療が74,000件以上行われました。
そのうち45,000件以上が心房細動への治療として施行されています。

カテーテルアブレーションは「焼灼」がおもな治療法でした。
2015年には冷凍バルーンでの肺静脈隔離法が導入され、さらに多くの治療法が確立してきました。

  • 冷凍バルーン⇒心筋組織を凍結凝固させ、異常な電気興奮の回路を遮断する治し方
  • ホットバルーン⇒60℃に熱したバルーンを用いて問題の組織を温熱壊死させる治し方
  • 内視鏡とレーザー照射⇒バルーン内に挿入した内視鏡で確認しながら赤外線を照射し電気隔離する治し方

上記のさまざまな治し方で、より安全で患者への負担が少ない治療法が確立されてきています。
ICDは頻脈の治し方として医療現場で用いられ、その件数も増えつつあります。
これまで開胸を余儀なくされていたICDですが、2015年には「皮下植え込み型」が開発されました。
このICDは鎖骨の下や左側胸部からの挿入が可能となり、手術時間も短縮されます。
さらに、デバイス感染症やリード断線が起こりにくいなど、問題視されていたリスクの軽減も期待されています。

これらの日本のめざましい技術革新によって、治療の安全面の精度が向上し不整脈の疾患を抱える方の治療の幅が広がっています。

出典:日本循環器学会 不整脈非薬物治療ガイドライン 2018年改訂版

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不整脈の治し方のまとめ

ここまで不整脈の治し方についてお伝えしてきました。
不整脈の治し方の要点をまとめると以下の通りです。

  • 治療法は薬物やペースメーカー、カテーテルアブレーションなどさまざまある
  • 不整脈になりやすい人はストレスや生活習慣の乱れ、老化などが挙げられる
  • 病的ではない不整脈の症状が出た時は、深呼吸と休息で落ち着く

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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  • 介護付有料老人ホーム展開
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