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健達ねっと>健康お役立ち記事>関節痛>ひざの関節痛の原因は?治療法や痛む時の対処法をご紹介!

ひざの関節痛の原因は?治療法や痛む時の対処法をご紹介!

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ひざの関節痛について

ひざの関節痛は、多くの人々が経験する一般的な症状です。
ひざの関節痛は、運動不足、加齢、怪我などさまざまな原因があります。

では、ひざの関節痛の原因となる病気にはどのようなものがあるのでしょうか?
ひざの関節痛を治療する方法にはどのようなものがあるのでしょうか?

本記事では、ひざの関節痛について以下の点を中心にご紹介します。

  • ひざの関節痛の原因となる病気とは
  • ひざの関節痛の治療法とは
  • ひざの関節が痛む時の対処法について

ひざの関節痛について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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関節痛とは

関節は骨と骨がつながっている部分で、体を動かすために必要な部分です。
関節痛は、さまざまな原因で起きます。
たとえば、以下のようなことが原因で関節痛が起こります。

  • 関節に炎症が起こる
  • 骨や軟骨がすり減る
  • 靭帯が傷つく

また関節痛は、年齢や生活習慣、運動不足などによっても引き起こされることがあります。
関節痛が起きやすいのは、ひざやひじ、手首や指などの関節です。
しかし、肩や首、腰などの部位にも起こることがあります。

ひざの関節痛の原因となる病気

ひざの関節痛は、日常生活に支障をきたす辛い症状です。
ひざの関節痛にはさまざまな原因があり、それぞれに適した治療法があります。
ここではひざの関節痛の原因となる病気や症状、原因についてご紹介します。

変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)

変形性膝関節症の症状と原因についてご紹介します。

症状

変形性膝関節症とはひざの関節にある軟骨がすり減って、骨と骨がぶつかるようになる病気です。
軟骨は関節の動きをスムーズにする役割があります。
しかし、加齢や過度な負荷などで損傷すると、炎症や変形が起こります。

変形性膝関節症の主な症状は、以下の通りです。

【ひざの痛み】

初期では動作の開始時や階段の昇降時に痛みますが、進行すると安静時にも痛みます。
ひざの水がたまると、関節内に水がたまってひざがふくらみます。
ひざの動きが悪くなるのは、ひざに水がたまるからです。

【ひざの変形】

骨がぶつかって変形すると、ひざが曲がったり、内側や外側にずれたりします。

【ひざのこわばり】

ひざがピンと伸びなかったり、曲げにくくなったりします。
正座やしゃがむことも困難になります。

変形性膝関節症は完治することは難しい病気です
しかし、早期に治療を始めることで進行を遅らせられます。
適切な運動や体重管理、サポーターや杖の使用などで負担を減らすことが大切です。

原因

変形性膝関節症の原因は、大きく分けて以下の2つに分かれます。

【一次性(原発性)】

明らかな原因がなく、加齢や慢性的な刺激によって発症します。
関節軟骨が年齢とともに弾力性を失い、すり減ってしまうことが主な原因です。

【二次性(続発性)】

外傷や炎症性・代謝異常疾患などに伴って発症します。
以下のようなことが原因となることがあります。

  • 骨折
  • 靭帯や半月板損傷などの外傷
  • 化膿性関節炎などの感染の後遺症

変形性膝関節症の原因には、個人差があります。
一般的には、肥満や素因(遺伝子)も関与していると考えられています。
また、スポーツや仕事などでひざに負担をかけることも影響する可能性があるでしょう。

関節リウマチ(RA)

ここでは、関節リウマチの症状と原因についてご紹介します。

症状

関節リウマチの主な症状は、以下の通りです。

【関節の腫れや痛み】

主に手の指や手首などの小さい関節に起こります。
左右対称に同時に、複数の関節に症状が出ることが多いです。
朝起きた時に、関節がこわばって動かしにくいこともあります。

【全身症状】

発熱や倦怠感、食欲不振などが起こることがあります。
関節以外の部位にも影響を及ぼすことがあり

  • 目や口の乾燥
  • 皮膚の結節
  • 肺や心臓の炎症

などが見られることがあります。
関節リウマチは、免疫系が誤って関節を攻撃することで起こる病気です。
原因は不明ですが、遺伝的な素因や喫煙などの生活習慣が関係している可能性があります。
早期発見・早期治療が重要です。

原因

関節リウマチの原因は、はっきりとはわかっていません。
関節リウマチになりやすい方は、以下のような傾向があります。

【年齢】

40歳以上の成人に多く見られます。

【性別】

女性よりも男性の方が発症しやすいです。

【遺伝】

関節リウマチに関する遺伝子が複数見つかっています。
家族に関節リウマチの病歴がある人はリスクが高まります。

【喫煙】

タバコを吸う人は吸わない人よりも発症しやすいです。
また、喫煙は関節リウマチの重症化にも影響します。

【肥満】

体重が増えると関節への負担が増えるだけではありません。
体重の増加により、脂肪組織から炎症を引き起こす物質が分泌されます。
そのため、関節リウマチの発症や悪化につながります。

関節リウマチは、自己免疫疾患と考えられています。

自分の身体の一部を自分のものではないとして、これに対する抗体をつくって反応を起こしてしまいます。
そのため、関節液を作る膜が炎症を起こすのです。

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ひざの関節痛の治療法は?

ひざの関節は体重を支える重要な部分であり、日常生活に大きく影響します。

ひざの関節痛を放置すると、以下のような重篤な合併症につながる可能性があります。

  • 歩行困難
  • 変形性関節症など

ここでは、ひざの関節痛の治療法についてご紹介します。

保存療法

保存療法には

  • 薬物療法
  • 装具療法

などがあります。

薬物療法は、ひざの関節に炎症や腫れがある場合に行います。
消炎鎮痛剤やステロイド剤などの薬を内服したり注射したりする方法です。

薬物療法は、ひざの痛みを和らげる効果が期待できます。
しかし、副作用や依存性に注意が必要です。

装具療法は、ひざの関節に装具やサポーターなどを装着する方法です。
ひざ関節の安定性や機能性を向上させる効果が期待できます。
装具やサポーターは、医師や理学療法士などの指導のもとで適切なものを選ぶ必要があります。

運動療法

運動療法は基礎的かつ重要な方法です。
運動療法とは、ひざの関節周囲の筋力や柔軟性を高めるために、ストレッチや筋トレなどの運動を行う方法です。

運動療法はひざの関節にかかる負担を減らし、変形の進行を遅らせる効果が期待できます。
自宅で行うこともできますが、無理しないように注意する必要があります。

運動療法におすすめの運動は、以下のようなものがあります。

【ストレッチ】

ひざの関節や筋肉を柔らかくすることで、痛みを和らげる効果が期待できます。
たとえば、ひざを曲げて伸ばすストレッチやひざを内側に曲げるストレッチなどがあります。

【筋トレ】

ひざの関節を支える筋肉を強化する運動です。
たとえば、あおむけに寝て片方の脚を伸ばして床から10cmほど持ち上げて5秒間キープするなどです。

【有酸素運動】

ひざの関節に栄養や酸素を送る血流を促進する運動です。
たとえば、歩行や自転車などがあります。

手術療法

ひざの変形が進んでいる場合は、手術療法を検討する必要があります。
手術療法とは、ひざの関節内や周囲の組織を切除したり修復したりする方法です。
手術療法には、以下のような種類があります。

【関節鏡視下手術】

ひざに小さな穴を開けて内視鏡を挿入します。
関節内の様子を見ながら、変形した関節軟骨や半月板などを処理する方法です。
比較的軽度な変形性膝関節症に有効です。

【人工膝関節置換術】

人工膝関節置換術は傷んだひざ関節の表面を取り除いて、人工関節に置き換える手術です。
以下の症状でひざの軟骨や骨が磨り減って痛みがひどくなった場合に、有効とされています。

  • 変形性膝関節症
  • 関節リウマチなど

この手術によってひざの痛みが改善され、歩行や日常生活が楽になることが期待できます。

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ひざの関節が痛む時の対処法

ひざの関節痛を放置しておくと、悪化してしまう可能性があります。
ここでは、自宅でできる対処法についてご紹介します。
ひざの関節痛に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

安静にする

ひざの関節が痛む時は、まずは安静にすることが大切です。
安静にすることで、ひざに負担をかけないようにしましょう。
安静にする方法としては、以下のような方法があります。

【患部(痛みのある場所)に冷湿布を貼る】

冷湿布を張ることで、炎症や腫れを抑える効果が期待できます。
ただし、冷湿布は鎮痛剤が含まれていないものを選びましょう。
鎮痛剤が含まれている場合、長時間使用すると皮膚に刺激を与える可能性があるからです。

【運動やスポーツは控える】

運動は、ひざの関節にさらなる負担をかける恐れがあります。
そのため運動やスポーツをしたい場合は、医師や理学療法士に相談してください。

以上のように、ひざの関節が痛む時は安静にすることで痛みを和らげられます。

温める

ひざの関節が痛む時は、温めることで痛みを和らげられます。
温めることで、ひざの血流がよくなり、筋肉や関節の緊張がほぐれるからです。
温める方法としては、以下のような方法があります。

【お風呂に入る】

お風呂に入る時は、ひざを含む全身を温かい湯船に10〜15分つけましょう。
その時、ひざの曲げ伸ばしを数回行うと効果的とされています。

【温湿布やカイロを貼る】

温湿布やカイロは、ひざの関節に直接温かさを与えられます。
ただし、長時間貼りすぎるとやけどの原因になるので注意しましょう。

以上のように、ひざの関節が痛む時は、温めることで痛みを和らげられます。

サポーターの使用

ひざの関節が痛む時の対処法として、サポーターの使用が効果的とされています。
サポーターには、以下のような効果が期待できます。

【ひざの冷えを防ぐ】

寒い時期や冷房でひざが痛む場合は、冷えが原因と考えられます。
サポーターを着けることで、ひざを温めて血流を改善し、痛みを緩和できます。

【ひざを安定させる】

変形性膝関節症などでひざの安定性が低下すると、歩行時や階段の上り下りなどでひざに負担がかかります。
サポーターの使用でひざの動きを制限して安定させ、痛みを抑える効果が期待できます。

サポーターには、さまざまな種類があります。
そのため、自分の症状や目的に合わせて選ぶことが大切です。

しかしサポーターは一時的な対処法ですので、根本的な治療や予防策としては不十分です。
医師や理学療法士などの専門家に相談して、適切な診断や治療を受けることをおすすめします。

薬の使い方

ひざの関節痛を予防するためには

ひざの関節痛を予防するためには

  • 正しい姿勢で歩く
  • ストレッチ&体操で筋肉を鍛える
  • 運動習慣をつける

などがあります。

以下でそれぞれ具体的にご紹介します。

正しい姿勢で歩く

ひざの関節痛を予防するためには、正しい姿勢で歩くことが大切です。
正しい姿勢とは、次のような姿勢です。

  • 背筋を伸ばす
  • あごを引く
  • お腹に力を込める

ひざの関節痛は、以下が原因で膝関節に負担がかかることで起こります。

  • 加齢
  • 肥満
  • 運動不足など

ひざ関節は体重を支える大切な部分です。
正しい姿勢で歩くことがひざの関節痛予防に効果的とされています。

正しい姿勢で歩くためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • 背筋を伸ばし、軽くお腹を引き締める
  • あごを引き、視線は5~6m先に落とす
  • ひざをまっすぐ伸ばさずに、少し曲げた状態で歩く
  • 歩幅は小さく、足音は静かにする

毎日少しずつでも意識して歩くことで、ひざ関節の負担を減らせます。
ひざ関節の負担が減れば、痛みを改善する可能性があります。

ストレッチ&体操で筋肉を鍛える

ひざの関節痛を予防するためには、ストレッチ&体操で筋肉を鍛えることが大切です。
筋肉が強くなると、ひざにかかる負担が軽減されます。
ここでは、ひざの痛みに効く簡単なストレッチをご紹介します。

【ひざ裏のストレッチ】

いすに座り、片足を伸ばして爪先を立てます。
ひざを伸ばしたまま、足を上げて5秒間キープします。
反対の足も同様に行います。

【ストレッチ】

首や腕、足などの筋肉を伸ばす運動はおすすめです。
ひざの関節にかかる負担を減らします。

いすに座ったままできるストレッチもあります。
これらのストレッチは、毎日数分間行うだけで効果が期待できます。

運動習慣をつける

ひざの関節痛を予防するためには、運動習慣をつけることが大切です。
運動はひざの関節の動きをスムーズにし、筋力や柔軟性を高めます。
ここでは、ひざの痛みに効果的とされる運動の種類と方法をご紹介します。

【筋トレ】

太ももやふくらはぎなどの筋肉を鍛える運動をしましょう。
ひざの関節を支える力を強化します。
いすに浅く腰かけてかかとを持ち上げる筋トレがおすすめです。

【有酸素運動】

ウォーキングやサイクリングなど呼吸を止めない運動です。
ひざの関節に栄養や酸素を送ります。
運動強度は自分に合わせて調整しましょう。

これらの運動は、毎日継続して行うと効果的とされています。

ひざの関節痛はどんな人がなりやすい?

ひざの関節痛は、さまざまな要因によって引き起こされます。
とくに女性は男性よりもこの痛みが起こりやすい傾向があります。
その理由は、ホルモンバランスの変化や筋力の低下などが挙げられます。

また、変形性膝関節症や関節リウマチにおいても、女性の方が男性よりも罹患しやすい傾向があります。
これらの原因を理解することで、ひざの関節痛を予防したり改善したりする方法を見つけられるでしょう。

女性にとって、ひざの関節痛の対策はとくに重要な課題となります。

出典:NHK【健康チャンネル「変形性ひざ関節症はなぜ「女性」に多いのか?ホルモンや筋肉量との関係」】

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ひざの関節痛についてのまとめ

ここまで、ひざの関節痛の情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • ひざの関節痛の原因となる病気は、変形性膝関節症、関節リウマチ
  • ひざの関節痛の治療法は、保存療法、運動療法、手術療法
  • ひざの関節が痛む時の対処法は、安静にする、温める、サポーターの使用など

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
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  • 障がい者雇用

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