ホーム

認知症を学ぶ

down compression

介護を学ぶ

down compression

専門家から学ぶ

down compression

書籍から学ぶ

down compression

健康を学ぶ

down compression
健達ねっと>介護お役立ち記事>介護資格>認知症ケア専門士とは?仕事内容から資格取得、費用まで徹底解説!

認知症ケア専門士とは?仕事内容から資格取得、費用まで徹底解説!

認知症患者数は世界的に見ても増加傾向にあり、とくに日本の65歳以上の高齢者のうち、20%は認知症患者といわれています。

認知症患者の増加に伴い、認知症に関する専門資格も創設されています。
代表的な資格は、「認知症ケア専門士」「認知症ライフパートナー」「認知症ケア指導管理士」です。

本記事では、「認知症ケア専門士」の仕事内容や資格の取り方について解説します。

  • 認知症に関する資格とは?
  • 認知症ケア専門士とはどんな仕事?
  • 認知症ケア専門士のメリット・注意点とは?
  • 認知症ケア専門士資格を取得するには?
  • 認知症ケア専門士からレベルアップを目指すには?
  • 認知症ケア専門士の取得が難しい場合は?

ぜひ本記事を最後までお読みください。

スポンサーリンク

認知症に関する様々な資格

認知症関連の資格

認知症に関する資格には、「認知症ケア専門士」「認知症ライフパートナー」「認知症ケア指導管理士」があります。

「認知症ライフパートナー」と「認知症ケア指導管理士」について、簡単に見ていきましょう。

認知症ライフパートナー

認知症当事者や家族の生活状況・価値観に寄り添い、その人らしい生き方のサポートを目的とした資格です。
1~3級まであり、1級を受験するには2級に合格する必要があります。

関連記事

認知症患者の日常生活を支える認知症ライフパートナー。認知症の発症率が高まると共に、認知症ライフパートナーの重要性も高まっています。認知症に関する資格ごとの違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。本記事では、認知症ライ[…]

認知症ケア指導管理士

認知症当事者や家族のサポートはもちろん、認知症の方をケアする介護スタッフなどの育成をおこなうための資格です。
初級と上級の2段階があり、上級を受験するには初級を取得する必要があります。

スポンサーリンク

認知症ケア専門士とは?

認知症ケア専門士とは

認知症ケア専門士は、2005年に創設された民間資格です。
認知症ケアに関する学識・技術・倫理観を備えた専門技術士と定義づけられています。

仕事内容

認知症ケア専門士は習得した学識や技術を生かし、認知症当事者およびその家族に、最適な介護サポートを提供することが主な役割です。

仕事内容は多岐にわたります。
一般的には、介護施設などで介護スタッフとして、認知症の方のケアに直接携わる場合が多いです。

認知症ケア専門士ならではの仕事内容として、「介護をする人のサポート」が挙げられます。
たとえば、介護現場で働くスタッフの指導は、認知症ケア専門士の重要な仕事の1つです。

その他に、認知症の方を介護する家族の相談やサポートにあたるのも、認知症ケア専門士ならではの仕事といえます。

  • 介護スタッフとして、介護現場で働く
  • 介護スタッフの指導・育成
  • 認知症当事者やその家族のサポート

資格を活かせる場所

認知症ケア専門士の資格を取得すると、介護施設だけでなく、医療分野などの広い場面での活躍が期待できます。
認知症ケア専門士は、認知症の方への直接サポートだけでなく、介護にあたる人材の育成・指導をおこなえるのが強みです。

介護をおこなう場所ならばどこでも、知識や技術を活かすことができるでしょう。
具体的には、介護保険施設や有料老人ホーム、グループホームが主な活躍場所です。

近年では、医療の場面でも認知症ケアの知識が必要とされることから、病院でのケアや人材育成を担当するケースもあります。

さらに各市町村などの福祉関連の職場ならば、認知症に関する高度な知識を、実用性の高い公的サービスにつなげられるでしょう。

資格の更新

認知症ケア専門士は、5年ごとに更新が必要です。

更新資格を満たさない場合は、資格が消失するため注意しましょう。
更新資格とは、具体的に5年間で30単位の取得です。
単位を取得するには、「日本認知症ケア学会」主催のプログラムや勉強会への参加が必要です。

5年間で30単位に満たない場合、保留を申し出れば、最長1年間の猶予が認められます。
ただし、保留期間内に必要単位を取得できない場合、認知症ケア専門士の資格は失われます。

認知症ケア専門士の資格取得をおススメする職種

認知症ケア専門士の資格は、すこしでも介護に携わる仕事であればどんな方にも有利に働くでしょう。

  • 介護福祉士
  • ヘルパー
  • 看護師
  • 医師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 市区町村の福祉課職員
  • 保健所職員

上記の仕事であれば、様々な場面において大いに役立つでしょう。

関連記事

高齢者介護の中でも大変な場面の多い認知症の介護。介護拒否や危険行動もあるため、介護者にとっては負担の大きい認知症の介護ですが、どのような問題や対策方法があるのでしょうか?今回、認知症介護の特徴をご紹介した上で、その問題の傾向や介[…]

認知症ケア専門士の資格取得のメリットとは?

認知症ケア専門士資格取得のメリット

認知症ケア専門士の資格を取得する「メリット」について解説します。
様々な認知症資格が存在する中で、認知症ケア専門士のメリットをしっかりと押さえることで自身に合った資格取得が目指せます。

知名度が高いため、就職や転職に有利

「認知症ケア専門士」は、認知症に関する資格の中でも難関です。
つまり合格者は、認知症ケアに関する高度な知識・技術を有していることが証明されています。
そのため、認知症ケア専門士資格保有者は介護職における転職・就職活動を有利に進めやすくなります。

認知症ケアの技術向上が期待できる

認知症ケア専門士の資格は更新制です。
更新し続けるには、研修や勉強会への定期的な参加が必須となります。

勉強会などは、認知症ケアに関する最新情報をキャッチする場でもあります。
つまり、認知症ケア専門士資格の取得は自動的なスキルアップや情報収集につながります。

もちろんスキルアップには本人の努力も不可欠ですが、スキルアップしやすい環境が整っていることは、大きなメリットです。

給与面で優遇されやすい

事業所によっては、資格手当を支給しているところもあります。
認知症ケア専門士の資格が、給与アップにつながるかもしれません。

資格手当がない場合でも、認知症ケア専門士は給与面での好待遇が期待できます。
認知症ケア専門士は、専門技術スタッフとして重要なポストを任されることが多いため、給与も高額になりやすいからです。

セミナーなどを通じて横のつながりを持ちやすい

資格の維持のためのセミナーや研修への参加では、自然と認知症ケア専門士同士の交流が生まれます

横のつながりを持ちやすいため、効率的な情報収集を期待できるでしょう。
また、仲間がいることは単純にモチベーションのアップにつながります。

関連記事

認知症ケアという言葉を聞いたことあるでしょうか?認知症ケアには多くの心構えがあり、1人1人にあったケアをすることが重要です。この難しさから、介護者自身が体調を崩すことも多く、認知症ケア専門士といった資格も存在しています。今回は、[…]

スポンサーリンク

認知症ケア専門士の合格率は?

認知症ケア専門士の合格率

認知症ケア専門士の合格率は下記の通りです。
合格率は毎年50%程度となっており、比較的難易度は高い試験となっています。

一次試験、二次試験の内容は下の見出しで紹介していますが、専門性が高いものばかりです。
決して簡単な内容ではないので、事前に準備して試験に臨みましょう。

開催年数合格率(%)受験者数合格者数
第16回試験(2020年)56.52,5501,442
第15回試験(2019年)53.34,8932,607
第14回試験(2018年)54.75,0632,769
第13回試験(2017年)56.56,0293,266
第12回試験(2016年)49.37,4673,983

参考:「認知症ケア専門士 公式サイト 認定試験合格状況

健達ねっとECサイト

認知症ケア専門士の資格に関する注意点

認知症ケア専門士の資格の注意点

認知症ケア専門士の資格取得において、注意点として留意しておくべき点があります。
注意点を理解した上で、自身に必要な資格なのかどうかを判断しましょう。

5年ごとに更新が必要

認知症ケア専門士は、5年ごとに更新が必要です。
更新するためには、研修やセミナーに定期的に参加し、単位を取得しなければなりません。

つまり、資格を維持するためには、それなりに「時間」や「手間」がかかります
仕事などで多忙な人には、保有し続けるのがむずかしい資格と言えるでしょう。

資格の取得や維持にコストがかかる

認知症ケア専門士の資格には、「時間」「手間」だけでなく、「お金」がかかる点も注意点の1つです。

認知症ケア専門士の資格受験には、「受験料」や「テキスト代」、「受験会場までの交通費」などが必要です。
さらに資格取得後も、5年ごとの更新手続きの際に、「更新手数料」がかかります。

認知症ケア専門士は介護報酬の加算対象ではない

介護報酬とは、事業者が介護サービスを提供した際に、その対価として事業者に支払われる報酬です。

認知症ケア専門士は認知度の高い資格ですが、介護報酬の加算対象ではありません
事業所での介護報酬額の加算を目的とするならば、取得にメリットがある資格とは言えません。

関連記事

医療技術が日々進歩している現在、看護師の専門性の向上についても注目が集まっています。認定看護師や専門看護師が誕生してから、今では「専門知識を極めたい」「強みを持って、求められる存在になりたい」と認定看護師や専門看護師を志す看護師[…]

薬の使い方

認知症ケア専門士の資格を取得する方法

認知症ケア専門士資格取得方法

認知症ケア専門士の資格を取得するための基本情報として、条件・費用・受験方式・試験内容について解説します。

条件

認知症ケア専門士の資格を取得するには、まず以下の条件を満たす必要があります。

(過去10年以内に認知症ケアの実務経験が3年以上ある

実務経験は、介護施設などの何らかの事業所・施設・団体・機関で、「合算で3年以上」あればOKです。
ただし、実習期間やボランティア期間は含まれません。

受験の際は、「認知症ケア実務経験証明書」の提出が義務付けられている

「認知症ケア実務経験証明書」は、実務にあたった事業所や団体から取得します。

費用

受験時と更新時に費用がかかります。
詳しい内訳について確認していきましょう。

受験費用

  • 受験の手引き(受験願書):1000円
  • 1次試験の受験料:各分野3000円(全4分野)
  • 2次試験の受験料:8000円
  • 2次試験合格後の認定料:1万5000円

約3万円以上することが分かります。
その他にも必要であればテキスト代等もかかるため、更に費用がかさむことが予想されます。

試験の概要に関して詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
日本認知症ケア学会 認知症ケア専門士認定試験

更新費用

更新手数料:1万5000円
その他:(30単位取得のための)研修会の参加費・交通費など

受験費用や更新手数料だけでもかなりのお金がかかることが分かります。
本当に自身に必要なのか・役に立つのかを考えた上で受験を考えましょう。

受験方式

受験方式は以下の表の通りです。

一次試験の受験方式5者択一のマーク方式(全200問)
二次試験の受験方式論述
6人1グループの集団面接

試験内容

次に試験内容を一次試験と二次試験に分けてみていきたいと思います。
各試験では、それぞれ重要なポイントが異なるのでしっかりと確認し、対策しましょう。

一次試験について

一次試験は4分野で構成されており、設問数は各50問です。
合格要件は、全分野の正答率70%以上です。

受験は1分野ずつ可能で、不合格分野のみ再受験が可能です。
なお、各分野とも、5年間の合格有効期限があります。
つまり、5年以内に4分野すべてに合格すれば、一次試験を突破できます

【一次試験の各分野】

  • 1.認知症ケアの基礎
  • 2.認知症ケアの実際Ⅰ:総論
  • 3.認知症ケアの実際Ⅱ:各論
  • 4.認知症ケアにおける社会資源

二次試験について

まず前提として、二次試験の受験には、一次試験の全4分野の合格が必要です。
二次試験の内容は、論述面接です。

論述試験問題は、一次試験合格後に、郵送で届きます。
出題に応じた論文を作成し、二次試験の申請時に提出しましょう。

面接試験は、6人1グループの集団面接です。
1分間の個人スピーチと、20分間のグループディスカッションがおこなわれます。

二次試験では、「認知症の理解度」「介護計画の立案力」「認知症の倫理課題の理解度」などが重視されると言われています。
なお、認知症ケア専門士試験の合格率は平均50%程度です。

認知症ケア専門士の資格取得の難易度は?

認知症ケア専門士資格取得の難易度

前述の通り、認知症ケア専門士試験の合格率は平均50%程度とやや難易度が高いです。
資格を取得するために一定期間勉学に励む必要があります。

最近の合格率の推移や、資格取得までの期間は以下の通りです。

過去5年の平均合格率

認知症ケア専門士試験の合格率は年度別でわずかに異なります。
過去5年間の平均合格率は以下の表の通りです。

試験開催年(年)

受験者数(人)

合格者数(人)

合格率(%)

2021

3063

1645

53.7

2020

2550

1442

56.5

2019

4893

2607

53.3

2018

5063

2769

54.7

2017

6029

3266

56.5

出典:認知症ケア専門士公式サイト「認知症ケア専門士情報

資格取得までに必要な期間

認知症ケア専門士の勉強方法は様々です。
具体的には以下の通りです。

  • 独学(認知症ケア標準テキストや問題集を解く
  • 受験対策講座(全2日間)
  • e-ラーニング(アプリなど)

また、資格を取得するために必要な勉強期間は約3ヶ月必要です。
自分に合った勉強法でスケジュールを立てて勉強することをおすすめします。

スポンサーリンク

認知症ケア専門士の資格に向けた過去問活用法

資格試験を受けるときには、過去問を活用するのが効果的な勉強方法と言えます。
認知症ケア専門誌試験でもどのように過去問を活用できるのか、見ていきましょう。

過去問はどこで手に入る?

認知症ケア専門士試験の過去問題集は、市販されています。
インターネットで購入することもできます。
過去問ではありませんが、予想問題集も出版されています。

活用法①:試験の傾向を掴む

過去問を見れば、どんな問題が出やすいのか試験の傾向を掴めます。
傾向が掴めればどのポイントを重視すればよいかがわかるので、より効率的に勉強を進めることができます。

また実際の試験の難易度も、過去問を解くことでわかります。
自分が想像していたよりも難しかった、ということもあるかもしれません。

活用法②:本番の練習になる

過去問を解くことで、試験本番の練習をすることができます。
実際の試験では200問を解くことになりますが、どのくらいのペース配分で問題を解いたらよいのかを知ることができます。

過去問を通しで解いてみて、70%以上の正解がだせるかどうか試してみましょう。
できなかった問題はそのままにせず、解説を読んで理解するようにしてください。

スポンサーリンク

認知症ケア専門士より更にレベルアップを目指すのであれば

認知症ケア専門士からのレベルアップ

さらなるステップアップを目指す場合は、認知症ケア上級専門士の資格取得がおすすめです。
仕事の幅が広がり、ケアチームのリーダーや、地域のアドバイザーなどの重要なポストを任されるでしょう。

スポンサーリンク

認知症ケア専門士の資格取得が不安なら

認知症ケア専門士の資格取得が不安な時の対処法

認知症ケア准専門士は、認知症ケア専門士の前段階の資格です。
受験資格は以下の通りです。

  • 受験する年に満18歳以上に達すること
  • (過去10年間に3年以上の)認知症ケアの実務経験がないこと

認知症ケア准専門士は、実務経験のない方でも受験できる点が大きな特徴です。
実務経験がなくとも質の高い介護人材を輩出することを目的に、2018年に新たに創設されました。
新卒で認知症ケアの仕事に携わりたい方や、これから認知症ケアの現場で働きたい方におすすめの資格といえます。

未経験でも取得できる認知症資格:認知症介助士

認知症介助士

「認知症介助士」は、認知症の方をケアするために必要な「心構え」「知識」「コミュニケーション力」などを身に着けるための資格です。

認知症ケア専門士は、実務経験や膨大な知識を必要とします。
そのため、資格取得の対象者は、介護施設スタッフや看護師など、特定の職種に限定されます。

一方、認知症介助士は、認知症の方に適切に対応することを目的としています
そのため、認知症に関する正しい知識を身に着けたいなら誰でも取得が可能です。

スポンサーリンク

認知症ケア専門士のまとめ

認知症ケア専門士のまとめ

ここまで、認知症ケア専門士の仕事内容や受験費用を中心にお伝えしてきました。
以下がまとめになります。

  • 認知症に関する資格は「認知症ケア専門士」「認知症ライフパートナー」「認知症ケア指導管理士」の3つ
  • 認知症ケア専門士は、認知症当事者や介護スタッフのサポートを行う
  • 認知症ケア専門士の資格取得の主なメリットは、「スキルアップ」と「キャリアアップ」
  • 認知症ケア専門士の注意点は、時間・経済的コストがかかる
  • 認知症ケア専門士資格を取得するには、5年以内に試験に合格する
  • さらなるレベルアップなら、認知症ケア上級専門士を目指す
  • 認知症ケア専門士の取得が難しい場合は、「認知症ケア准専門士」や「認知症介助士」を目指す

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

スポンサーリンク