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血液と水分の関係|水分補給で体調不良や病気を予防しよう!

血液は1人で何役もこなしている

人間の身体に占める水分(体液)の割合についてのコラムは読んでいただけましたでしょうか。

成人の身体に占める水分(体液)は60%もあり、この水分(体液)には血液も含まれています。
身体に占める水分(体液)の割合は加齢によっても変わり、乳幼児は80%(70~)と多く、高齢者は50%と少なくなります。

詳しくは以下の記事をお読みください。

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この成人であれば身体の60%を占める水分(体液)は細胞の中にある細胞内液と身体の外にある細胞外液に分かれます。
内訳は細胞内液が2/3で細胞外液が1/3になっています。

いきなり難しいですね。この後、わかりやすく解説していきます。

この細胞の外にある細胞外液にはよく聞いたことがある液体が存在しています。

それは血液、リンパ液、脳脊髄液です。
他にも細胞間液(間質液)があります。

この細胞外液の中でも一番馴染みのある、「血液」の役割について簡単に説明します。

血液は、「心臓」というポンプ機能を使って、体の隅々、頭の先から足の先まで酸素や栄養、ホルモンを運ぶ重要な役割を担っています。
そして酸素や栄養等を運ぶだけでなく、老廃物や過剰な物質を運び出して、それを体外に排泄するという働きまでしています。

例えるなら住宅街に移動販売で食べ物とか生活必需品を届けてくれる。
それだけでなく、ゴミ収集もして、そのゴミの処理までやってくれるような感じでしょうか。
血液は何役もこなしてくれる、なくてはならない大切な働きをしていることがわかります。

血液中の水分も減少!?すると、病気発症のリスクも高まる

私たちの身体にとって何役もこなしてくれている血液は体重の1/13(約8%)の量となります。

そして、血液の半分以上は「血漿(けっしょう)」という液体でできており、なんと血漿の91%が水分なんです(血漿はほとんどが水でできている)。

血液の半分以上が「水」とはびっくりです。
私たちはこの血液の半分以上が「水」だということを目で確認したことがあるはずです。

学校や職場、行政等が集団で行う健康診断の場です。
健康診断の血液検査は腕に針を刺して、採血管という透明な短い試験管のような入れ物3本分ほどに血液を採取しますよね。

採取した血液はよく振って、名前を書いたシールを貼ります。
当然ながら採取した血液は「濃い赤」です。
健康診断の会場等では、順番に多くの方が採血をしています。

そういった会場では自分の前に採血されたと思われる方の分の採血管が、採血管立てに立てられているのを見たことがある方も多いかと思います。
自分より前に採血された方の採血管の中の血液の上半分が黄色っぽい半透明になり、下半分が血液の濃い赤に分離しているようなものを見たことありませんか。

見たことがない方は健康診断の会場に行った際には一度注目して見てみてください。
この「黄色っぽい半透明」に分離した液体が血漿です。

このことから血漿が血液の半分以上を占めていることが分かっていただけると思います。

ほとんどが水でできている血漿にはナトリウムイオン、塩化物イオン、タンパク質などさまざまな成分が溶けていて、体に必要な栄養素や酸素は、この水分に乗せて運ばれています。

分離した下半分の濃い赤は液性成分ではなく細胞成分の赤血球、白血球、血小板などです。

体内の水分量が減少すると、血液中の水分も減少するので、粘度が高い状態の「ドロドロ血液」になります。
そうなると、栄養素や酸素がうまく運ぶことができずに体調不良を起こしたり、脳梗塞や心筋梗塞などの血管が詰まる病気を発症することもあるので注意が必要です。

ですから日頃から水分を多く摂取することを心掛けることが大切です(心不全等、疾病によっては水分摂取の制限が必要なものもあるので、医師にご相談ください)。

「ドロドロ血液」はサヨナラ!「サラサラ血液」で身体の活動性もアップ!

「ドロドロ血液」から「サラサラ血液」にするには日々の水分摂取が大切です(食事や運動も大切)。
「サラサラ血液」になると血流(血液循環)も良くなります。
水分が染み渡るので細胞も快適な環境となり、代謝も活性化し、細胞も活性化されます。
当然ながら脳の血流も良くなるので、意識(脳)の覚醒水準も上がります
身体の活動性も上がるので歩行が安定したり、諸活動にもいい影響が出るようになります。

逆に水分摂取量が足りないと、体内の水分量が減少し、血液中の水分も減少するので「ドロドロ血液」になります。
体調不良や病気の発症だけでなく、意識(脳)の覚醒水準が下がるので、身体の活動性は落ち、認知症の方であれば、生活に問題となるような行動が出たり、意識障害(体内水分1%減少で出現
イライラ、ウトウト、ボーっとする、落ち着かない)が強く出ることもあります。

意識(脳)の覚醒水準が下がると尿意・便意を感じられなくなって失禁するようになったり、行動の抑制や情動の制御が難しくなったりすることもあります。
身体の活動性も下がるので歩行がふらついたり、不安定にもなりますし、諸活動にも悪影響を及ぼすことがあります。

これらは記憶力が低下している認知症の方にはより顕著に出現することが多くあります。
こまめな水分摂取で「サラサラ血液」にして、身体を元気に保ちましょう。

脱水だと夜寝られない!?

成人であれば身体の60%を占める水分(体液)のわずか1%が喪失されると「意識障害」が起こります(高齢者の場合は身体を占める水分は50%と成人より少ない)。
ここで言う意識障害とはイライラ・ウトウト・ボーっとする・落ち着かないといった状態のことです。

体重や加齢による個人差はありますが、体重50kgの方であれば、1%は成人で300ml、高齢者で250mlです。
わずか300ml程度が喪失されただけで意識障害を起こしてしまうのです。
これは「脱水症」の症状の1つです。

それでは「脱水症」には他にどのような症状があるか紹介します。

まずは「夜間不穏」です。

夜間不穏とは、日中は問題なく過ごしているのに夕方から夜間にかけて落ち着かなくなったり、興奮したりする状態のことです。
年齢を重ねていくと夜なかなか寝つけないという方が多くいますが、実は年齢のせいではなく、この脱水症の症状だったということがよくあります。

この場合は日中の水分摂取量を少しずつ増やしていくと寝つけるようになります(例外あり)。
この寝つけるようになったときの日中の水分摂取量が、その方の適正量となりますので毎日の目安として摂取するといいです。

脱水症の症状は他にも「夜間せん妄」「傾眠」「便秘」があります。

「夜間せん妄」とは、夜間不穏よりもひどい症状で、幻覚、妄想、興奮、失見当識(見当識とは、現在の年月や時刻、自身がどこにいるかなどの基本的な状況把握のことで、それが失われた状態)を起こしている状態のことです。

「傾眠」は昼間に強い眠気を感じて、毎日居眠りをしたり、たびたび居眠りをする状態のことです。
「便秘」の説明は不要かと思いますが、ここにあげた脱水症の症状は、その方に必要な水分が摂取できれば、消失します(例外あり)。

個人差はありますが、1,500ml以上は目安として摂取したい水分摂取量です(心不全等、疾病によっては水分摂取の制限が必要なものもあるので、医師にご相談ください)。

これらは記憶力が低下している認知症の方にはより顕著に出現することがあります。
認知症の方はこれらが「認知症の症状」と勘違いされがちですが、単に脱水症の症状が強くでている状態ですので、その方に必要な水分摂取ができれば消失するので安心してください(例外あり)。

続きはこちらをお読みください。

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