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健達ねっと>介護お役立ち記事>介護ロボットには6つの種類がある?それぞれの特徴や活用方法について徹底解説!

介護ロボットには6つの種類がある?それぞれの特徴や活用方法について徹底解説!

「介護ロボットについて、具体的な種類や特徴について知りたい」
「介護ロボットの導入手順や活用方法について知りたい」
介護現場で働いている方、あるいは介護職に関わっている方の中には、このように考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、要支援と要介護について以下の点を中心に詳しく解説します。

  • 介護ロボットの概要
  • 介護ロボットの種類
  • 介護ロボットを導入するメリット

要支援や要介護について知りたい方はご参考いただけますと幸いです。

ぜひ最後までお読みください。

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介護ロボットとは?

介護ロボットとは?

はじめに、介護ロボットの概要について簡潔にご紹介します。

介護ロボットとは、要支援や要介護者が安全かつ快適な生活を送るために、最先端の技術を駆使して開発された機器やシステムの総称を指す言葉です。

近年、高齢化社会の進行や労働人口の減少に伴い、介護の現場では人材不足や身体的負担の増大が深刻な課題となっています。
こうした問題を解消する手段の一つとして注目されているのが「介護ロボット」です。

たとえば、リフト機能を用いて移乗をサポートするものや、利用者の状態を見守るロボットなどが介護ロボットの例として挙げられます。

介護ロボットを活用するメリットはいくつかありますが、介護者の身体的かつ精神的な負担を軽減し、利用者にとっても自立度が高まる点が代表的なメリットと言えます。

次の記事では、介護ロボットについてより詳しく解説しています。
合わせてご覧ください。

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介護ロボットはどのような分野で役立っている?

介護ロボットはどのような分野で役立っている?

介護ロボットは、単に「人間の代わりをするロボット」というだけではなく、利用者の自立支援やコミュニケーションの活性化など、幅広い役割を担っています。

たとえば、人の手だけでは大きな負担となる移乗作業では、腰への負担を減らして安全に行えるリフトやスライド式ベッドとして活用されています。
また、移動支援機器については、室内外の移動範囲を広げることで利用者の生活の質を高める効果が期待できます。

また、夜間の見守りや離れて暮らす家族との連絡を容易にするコミュニケーションロボットは、利用者の孤独感や不安を軽減するだけでなく、施設や在宅ケアのスタッフがスムーズに状況を把握できるような環境づくりも実現しています。

このように、身体的ケアから精神的なサポートまで幅広くサポートしてくれる介護ロボットは、今や人材不足が目立つ日本において不可欠な存在となりつつあります。

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介護ロボットの種類

介護ロボットの種類

ここでは、介護ロボットの種類について、以下の6つに分けてご紹介します。

  • 移乗介助
  • 移動支援
  • 排泄介助
  • 見守り・コミュニケーション
  • 入浴支援
  • 介護業務支援

介護ロボットには、具体的な分野ごとに様々な種類がありますが、大きく上記の種類に分けられるので、介護ロボットの種類について知りたいという方はぜひ本章の内容を参考にしてみてください。

①移乗介助ロボット

介護ロボットの種類の1つ目は「移乗介助ロボット」です。

移乗介助ロボットは、介護ロボットの中でも代表的なものの1つで、ベッドから車いすへの移乗や、トイレへ行く際の立ち上がりなどをサポートする役割を果たします。
特に、腰や膝への負担が大きい抱きかかえ作業を機械化することで、介護者が抱える身体的な負担やリスクを大幅に軽減できる点が大きな魅力です。

また、近年は利用者の姿勢保持をサポートする機能を備えたものもあり、快適かつ安全な移乗を実現しており、利用者はリラックスした状態で日々の生活動作をしやすくなります。

さらに、高度なセンサー技術を組み合わせて転落や転倒を防止するシステムを搭載するなど、今後も著しく進化を続けるロボット分野として注目されています。

②移動支援ロボット

2つ目は「移動支援ロボット」です。

移動支援ロボットは、歩行が困難な要支援者や、車いすを使用する方々が屋内外で安全に移動できるようサポートするものを指します。

自動走行機能を搭載した電動車いすや、杖に装着して歩行を安定化させるシステムなど、用途や身体状況に応じてさまざまなタイプが開発されています。
移動の自由度が高まると、介護を受ける方の生活範囲や社会参加の機会が増え、利用者の生活意欲や生活の質の向上にも直結します。

また、移動を手助けするだけでなく、歩行のリハビリの一環として筋力の維持や回復に役立つロボットも存在し、短時間で身体機能をサポートできる点も大きな特徴となっています。

③排泄介助ロボット

3つ目は「排泄介助ロボット」です。

排泄介助ロボットは、利用者の排泄を補助するロボットでありながら、プライバシー確保と介護者の負担軽減の両面から注目を集めています。

具体的には、尿量や便の状態をセンサーで感知し、自動的に汚物を処理するシステムを備えた機器や、ベッド上でも排泄を可能にする装置などが挙げられます。
排泄は利用者の尊厳に関わるため、他人に頼らずある程度自身で完結できるという点は大きなメリットです。

同時に、介護者側は夜間や忙しい時間帯でも機械がサポートしてくれることで巡回負担が減り、細かいタイミングでの対応が必要なケースに余裕をもって対処できるようになります。

④見守り・コミュニケーションロボット

4つ目は「見守り・コミュニケーションロボット」です。

見守り・コミュニケーションロボットとは、センサーやカメラを通じて利用者の行動を監視し、転倒や体調異変があった際にアラートを出す仕組みを備えたロボットなどを指します。
高齢者の孤立や安全面の不安を解消する上で欠かせないものであり、離れた場所で暮らす家族や施設スタッフにとっても強い味方となります。

また、対話機能を通じて利用者の脳を刺激し、認知症予防や孤独感の軽減につなげるコミュニケーションロボットなども人気を集めています。

⑤入浴支援ロボット

5つ目は「入浴支援ロボット」です。

入浴支援ロボットとは、その名の通り入浴をサポートするロボットです。
浴槽への出入りを電動リフトで補助したり、自動的に洗浄する機能を備えた装置などがあり、転倒リスクを抑えながら心身をサポートする役割を果たします。

入浴は、単に清潔を保つだけでなく、血行促進やリラックス効果が期待できるなど健康維持に重要な要素と言えます。

そのため、介護ロボットを用いることで、従来は複数人の介助が必要だった方も少人数で安全に入浴できるようになり、他のロボットと同様に介護スタッフの負担を軽減できる利点もあります。

⑥介護業務支援ロボット

6つ目は「介護業務支援ロボット」です。

介護業務支援のロボットは、介護記録の自動化やバイタルサインのモニタリング、ベッドや居室の巡回といった管理的な業務を効率化するために利用されるロボットを指します。
特に大勢の利用者がいる施設では、細かい記録やナースコールへの迅速な対応が求められる場面が多く、スタッフの負担が大きくなりがちです。

そのような際にロボットを活用することで、見守りセンサーや自動送信機能などを使い、異常が起きたときに素早く通知を受け取り、必要な対応を迅速に行うことが可能になります。

その結果、スタッフは時間をより質の高いケアや利用者とのコミュニケーションに割り当てられるようになり、施設全体のサービスを向上できます。

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介護ロボットの値段について

介護ロボットの値段について

次に、介護ロボットの値段についてご紹介します。

介護ロボットの価格帯は、その種類や機能性によって大きく異なります。

移乗や入浴支援のように複雑な機能をもつ大型のロボットの場合は、数百万円以上になるケースも珍しくありませんが、見守りロボットなどは数万円から導入できるものも存在します。

また、本体価格以外にも、設置工事やシステム導入の初期費用、ソフトウェアのライセンス料、定期メンテナンス費用などが発生する場合があるため、実際に活用できる状態までにかかる費用は本体価格に上乗せされます。

ただし、国や自治体が実施している補助金制度を活用すれば、導入コストの一部を抑えることが可能であるため、施設や在宅の状況に合わせて必要な機能と、予算を慎重に検討しながらロボットを選ぶことが導入成功のカギとなるでしょう。

介護施設や訪問介護の費用について知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。

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介護ロボットを導入するメリット

介護ロボットを導入するメリット

ここでは、介護ロボットを導入するメリットについて、以下の5つをご紹介します。

  • 身体的な負担が減る(介護を受ける側)
  • プライバシーが守られる(介護を受ける側)
  • 人材不足の解消(介護者側)
  • 介護の質が安定する(介護者側)
  • 24時間で対応可能(介護者側)

①身体的な負担が減る

介護ロボットを導入するメリットの1つ目は「身体的な負担が減ること」です。

介護ロボットを導入することで、利用者は移乗や入浴などの動作のサポートを受けられるため、身体的な負担を大幅に減らせます。
抱きかかえられる際の恐怖感や不安感が軽減され、必要以上に力を入れて立ち上がる必要もなくなるため、身体に無理なく安全に日常生活を送りやすくなります。

また、身体的な負担という面においては、実際に介護をする側の負担も減らすことが可能です。

このように痛みや緊張感が和らげられることで、利用者の精神的ストレスが緩和される点も大きなメリットと言えるでしょう。

②プライバシーが守られる(介護を受ける側)

2つ目は「プライバシーが守られる(介護を受ける側)こと」です。

介護の内容の中には、介護を受ける側が恥ずかしさを感じてしまうようなものも多くあります。
特に排泄や入浴といったデリケートな場面では、他人の視線をできるだけ避けたいという利用者の声が多く聞かれているのが現状です。

その点介護ロボットを活用して直接的な人間スタッフとのやり取りを減らすことで、プライバシーを守ることが可能です。

③人材不足の解消(介護者側)

3つ目は「人材不足の解消(介護者側)」です。

現代の日本では、介護業界で慢性的にスタッフが不足しているため、働いている方々一人ひとりの負担が増えがちです。
しかし、介護ロボットを導入することで、重労働や繰り返し作業の一部を機械に任せられるようになり、スタッフがより高度なケアやコミュニケーションに注力できるようになります。

その結果、少ない人数でも複数の利用者をカバーしやすくなるため、人材不足の解消や離職率の低下に繋がる効果が期待できます。

④介護の質が安定する(介護者側)

4つ目は「介護の質が安定する(介護者側)こと」です。

人による介護やケアは、スタッフの経験値や体調、時間帯によってばらつきが出ることがありますが、機械やロボットであれば一定のパフォーマンスを発揮し続けられます。
たとえば、移乗をサポートするリフト機器などを使うことで、誰が操作しても安定した介助が可能となり、利用者に対する負担やリスクを一定水準に抑えられます。

こうしたシステムやロボットの導入は、施設全体の介護品質を底上げし、スタッフ間の業務負担を平準化する上でも有効です。

⑤24時間で対応可能(介護者側)

5つ目は「24時間で対応可能(介護者側)であること」です。

夜間や早朝など、スタッフが手薄になりがちな時間帯にも介護ロボットは稼働し続けられます。

見守りロボットであれば、離床や転倒などの異常をセンサーが検知し、スタッフや家族に通報することもできるため、常に利用者の安全を確保する体制が整いやすくなります。
これにより、スタッフの負担軽減だけでなく、家族にとっての安心感も大きく向上し、全体的なケアの質を持続的に高められます。

特に人材不足が際立つ介護業界においては、24時間で対応が可能なロボットの導入は、今後益々増えていくと言えるでしょう。

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介護ロボットを導入する際のステップ

介護ロボットを導入する際のステップ

ここでは、介護現場等に介護ロボットを導入する際のステップについてご紹介します。

介護ロボットの導入する際は、まず現場が抱える具体的な課題を把握し、どの機能が必要なのかを慎重に検討することが重要となります。
利用者の移乗が多いのか、夜間帯の見守りが不足しているのかといった点を明確化したうえで、予算や導入時期、サポート体制を含めた計画を立案し、関係者全員が同じ目標を共有しておくことが望ましいでしょう。

続いて、スタッフがロボットを正しく扱えるよう研修を実施し、操作方法や注意点について理解を深める必要があります。
また、導入後は、運用ルールを整備して不測の事態に備えながら、日常的な利用手順を統一することが、トラブル防止につながります。

最終的には、得られたデータやスタッフ、利用者の声をもとに改善を繰り返すことで、より効果が期待できますし、安心できる介護ロボットの活用が期待できるでしょう。

介護ロボットの種類についてのまとめ

ここまで要支援と要介護についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。

  • 介護ロボットとは、介護ロボットとは、要支援や要介護者が安全かつ快適な生活を送るために、最先端の技術を駆使して開発された機器やシステムの総称を指す言葉
  • 介護ロボットには、移乗介助ロボットや移動支援ロボット、排泄介助ロボットなど、大きく分けて6つの種類がある
  • 介護ロボットを導入するメリットには、身体的な負担が減ることや人材不足が解消されること、介護を受ける方々のプライバシーが守られるというメリットがある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
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