ある日、家族のもとに荷物が届きました。
開けてみると、以前購入したのと同じ商品です。
- 「荷物届いたよ……って、この前と同じ商品!?」
- 「必要だから買ってるの!!」
こんなやり取りが繰り返される場合、買い物依存症の可能性も考えられます。
必要のないものを何度も購入してしまう背景には、衝動買いや企業の巧妙なマーケティング戦略が影響していることもあります。
例えば、「年会費4万円のサブスク」は高いと感じても、「通常10万円のところ今だけ6割引。1日約100円」と言われると、「お得だから買わなきゃ」と思ってしまうことがあります。
企業の戦略に乗せられていることに気づかず、買い物を繰り返してしまうケースも少なくありません。
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買い物依存症になりやすい人の特徴と伝え方
買い物依存症になりやすい人には、以下のような特徴があります。
- 感情の起伏が激しい
- ストレス発散として買い物を繰り返す
- セールや割引に弱い
こうした人に「また同じ商品を買っているよ!」とストレートに指摘してしまうと、反発を招く可能性があります。
そこで、以下のような言い方に工夫することが大切です。
- NG例:「こんなに同じ商品ばかり買ってどうするの?」
- OK例:「最近、荷物がたくさん届いているけど、困っていることとかない?」
このように、相手が自分の買い物の頻度や内容に気づけるよう、安心感を与えながら話を進めることが効果的です。
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買い物依存症へのナッジ|お得感を活用して行動を促す
買い物依存症の傾向が見られる人に対して、「ムダでしょ!」と正面から指摘するのは逆効果になりがちです。
そこで有効なのが「ナッジ(Nudge)」というアプローチです。
例えば、「他の店でセールしてるから、まずはこれ、キャンセルしておくね。」と提案してみると、「うん、お願い。」と素直に受け入れやすくなります。
相手は「お得だ」と感じたから購入したわけですが、「ムダだよ!」と伝えるのではなく、「もっとお得に買える方法があるよ」と言うことで、前向きな話し合いにつなげやすくなります。
ナッジのポイントは、本人の意思を尊重しながら、自然に気づきを与えて行動を促すことです。
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買い物依存症に寄り添う対応のポイント
買い物依存症の兆候が見られたとき、「無駄遣いしすぎ!」と正論で押し付けるのではなく、会話の流れをつくりながら自然に本人が気づけるよう促すことが大切です。
- 買い物依存症のサインを見逃さない:以前と同じ商品が何度も届く場合や、衝動的な買い物が増えている場合は注意が必要
- 「なりやすい人」の特徴を理解する:ストレス発散として買い物を繰り返す、セールに弱いといった行動パターンが見られることがある
- ナッジで自然に気づきを促す:「他の店でセールしてるから、まずはこれ、キャンセルしておくね」など、命令ではなく提案することで、反発を避けながら行動の見直しを促せる
買い物依存症の対応には、正論をぶつけるよりも相手の感情に寄り添いながら、気づきを与えることが効果的です。
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