親の家を訪ねると、かつて整然としていた部屋が物であふれていました。
親の部屋が散らかっているのを見て、「なんとか片付けさせたい」と思うものの、声をかけるたびに反発されることがあります。
- 「まずは、窓を開けよう。ゴミを捨てて、洗濯して、トイレも掃除しようか」
- 「もう、いちいちうるさい!!」
こんなやり取りが繰り返されると、子どもとしてはストレスが募ります。
「片付けて!」と強く言うよりも、「これをどうしたい?」と選択肢を与えることで、親も受け入れやすくなります。
まずは一つずつ、小さな行動から取り組むことがポイントです。
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片付けられない親への接し方でストレスを減らす方法
親が年齢を重ねると、些細なことにイライラしやすくなり、片付けられない状態が続くことがあります。
「片付けて!」と強く言っても、「別に汚くない!」と反発されるだけで、親子関係が悪化してしまうことも。
特に同居している場合、「部屋が汚い」「片付けない」ことが原因でイライラが募り、親へのストレスが増えてしまいます。
例えば、片付けを促す際の声かけは、表現の仕方によって相手の反応が大きく変わります。
- NG例:「お母さん、部屋が汚いから片付けて!」
- OK例:「お母さん、最近困っていることない?何かあったら教えてね」
親の状況を尋ねることで、片付けられない原因に気づくきっかけを作ることができます。
例えば、「最近、物がどこにあるかわからなくて……」と言われたら、「それなら、置き場所を決めた方が見つけやすいかもね」と自然に片付けへの誘導が可能です。
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片付けられない親への声かけに「ナッジ」を取り入れる
片付けられない親に対して、一度にたくさんのことを伝えると混乱させてしまうことがあります。
そんなときこそ、「ナッジ」を活用してみましょう。
ナッジとは、本人が自然に行動できるように促すアプローチです。
例えば、「明日はゴミの日だから、この袋いっぱいになるまでゴミを入れよう」と一つだけ提案してみると、「そうだね、手伝ってくれる?」と前向きな反応が返ってくることもあります。
一度に複数のことを伝えると、親は「どれから手をつけたらいいの?」とパニックになることが少なくありません。
その場で全てを片付けようとせず、「次回にもう一つだけ提案する」というスタンスが負担を軽減するポイントです。
シンプルで分かりやすい行動を提案することで、「これならできる」と感じてもらいやすくなります。
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片付けられない親への声かけで意識したいこと
親の生活空間が散らかっていても、「片付けて!」と強く言うのは逆効果になることがあります。
親が混乱せずに受け入れやすい声かけを心がけることが大切です。
- 親の気持ちを優先して聞き出すことが大切: 「最近困っていることない?何かあったら教えてね」と声をかけることで、親のストレスや抱えている問題を引き出しやすくなる
- 行動を促す際は、一度に複数の指示を出さないようにする:「明日はゴミの日だから、この袋いっぱいになるまでゴミを入れよう」といったように、具体的でシンプルな一つの行動に絞って伝えると、取り組みやすくなる
- 次の提案は時間を置いてから伝えるのがポイント:一度にたくさんのことを伝えると負担になるため、「今回できたら、次回は洗濯物を一緒に片付けようか」と少し間を空けて提案することで、親も抵抗感なく受け入れやすくなる
焦らず、一つずつ進めることで、親も負担を感じにくくなり、片付けへのハードルが下がります。
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