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健達ねっと>介護お役立ち記事>愛の家グループホーム実践症例>「良い施設なんて本当にあるの?」その問いに答えるために~愛の家グループホーム北本が始めた、“地域への扉を開く”活動報告会~

「良い施設なんて本当にあるの?」その問いに答えるために~愛の家グループホーム北本が始めた、“地域への扉を開く”活動報告会~

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はじめに:なぜ、グループホームが「地域発信」をするのか

認知症のグループホームに対して、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
「認知症になったら終わり」「一度入ったら社会と切り離される」 そんな漠然とした不安や、閉鎖的なイメージを抱いている方も少なくないかもしれません。

埼玉県にある「愛の家グループホーム北本」では、そうしたイメージを払拭し、地域の方々にもっとホームのことを知ってもらうための新たな挑戦を始めました。
それは、施設の中だけで完結しがちな「自立支援ケア」の取り組みを、積極的に外へ向けて発信する「実践報告会」です。

今回は、手探りで始めた報告会が、地域住民の心を動かし、新たな交流の場(すこやかサロン)へとつながっていった、愛の家グループホーム北本の「地域連携」の軌跡をご紹介します。

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科学的根拠を地域へ。「自立支援ケア報告会」のスタート

2023年の夏、愛の家グループホーム北本は、地域のケアマネジャーやご家族を招いての「自立支援ケア報告会」をスタートさせました。
記念すべき第1回は熊谷市の「くまぴあ」で開催され、以降も半年に1回のペースで継続しています。

この報告会の特徴は、単なる「イベントの思い出発表」ではありません。
「科学的根拠に基づいた実践」を紹介することに重きを置いています。

専門的な知見を持つ杉本浩司氏(MCS版自立支援ケアの第一人者)による講話や、各ホームの特色を活かしたプレゼンテーションを実施。
現場のケアスタッフ自身も登壇し、自分たちの取り組みを言葉にすることで、「私たちのケアには根拠があるんだ」という自信とやりがいにつなげています。

「良い施設はあるのかな?」参加者の手紙がくれた確信

報告会を重ねる中で、ある一人の参加者(70代女性)から寄せられた感想文が、スタッフたちの心を大きく揺さぶりました。
その女性は、ご自身も親の介護経験があり、有料老人ホームを4ヶ所も転々とした経験をお持ちでした。

感想文には、切実な想いが綴られていました。

  • 「友人たちとの会話でも介護の話題は尽きません。『本当に良い施設ってあるのかな』『嘘をついても当然でしょ、仕方ないでしょ』と迷うこともありました」

しかし、報告会に参加し、北本のスタッフの姿を見たことで、その想いは変化します。

  • 「口先だけの『良いこと』を言う姿勢とは全く違い、誠実であふれることを感じられました。『この方はいい人だなあ』と信頼になりました」
  • 「支援を常に問い続け、人としての尊厳を守ろうとしてくださり、科学的な視点と人間を優しく見つめる視点を感じました」

「施設の中が見えない不安」を抱える地域の方々に対し、嘘偽りのない実践を伝えること。
それが信頼の第一歩になると確信した瞬間でした。

待っているだけではなく、地域の中へ。「すこやかサロン」での講話

地域の協議会などで報告会の活動を伝えていくうちに、嬉しいオファーが届きました。
地域の老人会「すこやかサロン」から、「ぜひ私たちのところでも話をしてほしい」と依頼があったのです。

これは、ホーム側が「来てください」と招く形から、地域の中に「出向いていく」形への大きなステップアップです。 開催は2025年7月23日に決定しました。

認知症の「暗いイメージ」を変えたい

サロンの参加者の中には、「認知症になったら人生終わり」というイメージを持っている方も多く、「実は実家の家族が認知症で…」とこっそり悩みを打ち明けられることもあります。
そこで次回の講話では、以下のようなプログラムを準備しています。

  • 認知症の基礎知識と対応の基本
  • ロールプレイング(認知症役とケア役に分かれて体験)

また、講師はホーム長だけでなく、現場のケアスタッフ(鈴木CSなど)も務めます。 「愛の家グループホーム北本には、こんなスタッフがいるんだ」「北本にあって良かった」と感じてもらうため、スタッフ全員で発信することにこだわりました。

スタッフの成長と、これからの展望

地域への発信を続けることは、ホーム内部にもポジティブな変化をもたらしています。
スタッフからは、「地域で話すことにより、自分自身が『地域資源』になっている自信や意義を実感できた」「チームで地域と関わる力が育った」という声が上がっています。

北本市の中で「ともに暮らす」存在へ

愛の家グループホーム北本が目指す未来は、「ホーム内の事例を積極的に外部へ伝え、地域に溶け込むこと」です。
今後は、運営推進会議や交流の場をさらに増やし、地域住民の方々にとって「困った時に頼れる隣人」のような存在になることを目指していきます。

「認知症になっても、安心して暮らせる街」。
そんな北本市の未来を作るために、愛の家の挑戦はこれからも続きます。

愛の家グループホーム 北本

所在地〒364-0013
埼玉県北本市中丸4-118-2
アクセスJR高崎線 北本駅より車で7分(1.9km)
駐車場あり

ホーム長からのご挨拶

“人として善”と“入居者様が活躍する環境を作る”という気持ちを大事に今までケアをしてまいりました。
入居者様ひとりひとりが役割を持って生活をしていただき、安心して過ごしてもらえたらと思っています。
そしてスタッフ一丸となって生活の中で楽しみが増えるように日々目指してまいります!

現在、愛の家グループホーム北本でスタッフ募集中です。お気軽にお問い合わせください。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売

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