認知症

down compression

介護

down compression

健康

down compression

専門家コラム

down compression

連載マガジン

down compression

おすすめ書籍

down compression
健達ねっと>映画・ドラマ>介護>「桃さんのしあわせ」60年間仕えた家政婦と雇い主の絆

「桃さんのしあわせ」60年間仕えた家政婦と雇い主の絆

  • 公開/放送日:2012年10月13日

あらすじ

60年間、同じ香港の裕福な家庭に家政婦として仕えてきた桃(タオ)さん。

彼女が脳卒中で倒れたことをきっかけに、雇い主の息子で映画プロデューサーのロジャーは、当たり前のように世話してもらっていた桃さんの大切さに気付く。

老人ホームに入った桃さんを献身的に世話するロジャー。
2人の間には、血の繋がりを超えた深い絆が育まれていく。

雇い主と雇われる側という立場を超えて、互いに支え合う姿が静かに、そして温かく描かれる。

特徴・見どころ

もし、自分の親や家族同然の大切な人が、ある日突然病に倒れてしまったら、私たちは何ができるでしょうか。
本作『桃(タオ)さんのしあわせ』は、そんな普遍的な問いを、静かに、そして深く心に投げかけてくれる珠玉の一作です。

第68回ベネチア国際映画祭で主演のディニー・イップが女優賞に輝いたことでも証明されたように、観る者の心を掴んで離さない確かな感動がここにあります。
今回は、本作がなぜこれほどまでに多くの人の涙を誘い、高い評価を得ているのか、その魅力と見どころを詳しくご紹介します。

主人と使用人の関係を超えて育まれる、真の家族愛

物語の中心となるのは、裕福な家庭に60年間も家政婦として仕えてきた桃(タオ)さんと、その家で育った青年ロジャーです。

ある日、桃さんが脳卒中で倒れたことをきっかけに、二人の立場は逆転します。
これまで「支える側」だった桃さんが、「支えられる側」になるのです。

ロジャーは、言葉少なながらも献身的に桃さんの面倒を見始めますが、それは決して単純な同情や義務感からではありません。
二人で過ごす時間の中で、これまで当たり前すぎて気づけなかった感謝の気持ちや、言葉にはならなかった深い愛情が、少しずつ形になっていきます。

本作で描かれる介護と絆は、血の繋がりや立場を超えた、人と人との結びつきがいかに尊いものであるかを教えてくれます。
ユーモアを交えながら描かれる二人の飾らない日常は、私たちに本当の「家族」とは何かを静かに問いかけてくるでしょう。

老いと尊厳をめぐる、私たち自身の物語

桃さんが入居する老人ホームでの暮らしも、本作の大きな見どころのひとつです。

そこには、様々な事情を抱えながらも懸命に日々を生きる高齢者たちの姿が、ドキュメンタリーのようにリアルに映し出されています。
楽しいこともあれば、切ない現実もある老人ホームでの生活は、決して他人事ではありません。

本作は、在宅介護の限界や、施設で暮らすということの意味を、私たち自身の問題として考えさせてくれます。

この映画を観ることで、私たちは以下のようなテーマと向き合うことになるはずです。

  • 自分や家族が望む「老後の暮らし」とはどのようなものか。
  • 身体が不自由になっても、その人らしい尊厳を保ち続けるためには何が必要か。
  • 避けられない「老い」や「死」と、私たちはどう向き合っていくべきか。

主演のアンディ・ラウが、本作のテーマに深く感銘を受け、ノーギャラでの出演と共同プロデューサーを買って出たというエピソードも、この作品が持つメッセージの強さを物語っています。

自分の人生の終わり方、そして大切な人の人生をどう支えていくのかを考える、大きなきっかけを与えてくれる作品です。
鑑賞後、きっとあなたは自分の大切な人に、優しい気持ちで会いたくなるに違いありません。

作品詳細

監督 アン・ホイ
脚本家 スーザン・チャン
原作 ロジャー・リーの実体験
主要キャスト
上映時間 119分
放送局/制作 ツイン
中国・香港

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売

スポンサーリンク