超高齢社会の日本において、年々増加している認知症。
また、高血圧も未治療患者を含めると4300万人に上り、まさに国民病ともいえます。
実は、認知症と高血圧が密接に関わっていることをご存知ですか?
本記事では、認知症と高血圧の関係について以下の点を中心に解説します。
- 高血圧が引き起こす血管性認知症
- 高血圧の原因
- 高血圧を抑える方法
- 高血圧が引き起こす認知症以外の病気
認知症リスクを緩和させるためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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高血圧が引き起こす血管性認知症
![高血圧が引き起こす血管性認知症](https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/wp-content/uploads/2022/01/AdobeStock_479276308-scaled.jpeg)
高血圧と認知症には密接な関係があるとご説明しました。
高血圧は血管性認知症の危険因子であることも研究によって明らかになっています。
血管性認知症は、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳の血管のつまりや出血によって発症します。
脳の血管につまりや出血が生じる原因として、高血圧が挙げられます。
高齢者は、特に動脈硬化に起因する収縮高血圧の増加が特徴的です。
脳の血管のつまりや出血が、認知症の症状を促進させる可能性もあります。
降圧剤などを利用して高血圧を管理することが必要です。
血管性認知症の主な症状を以下にまとめます。
- 記憶障害
- 時間、場所、人の認識力低下
- 計画立った行動ができなくなる
脳梗塞や脳出血など、脳の血管に障害が起こることで発症する脳血管性認知症。脳血管性認知症はどのような症状があるのかを知っていますか?今回は脳血管性認知症の原因や症状についてご紹介した上で、診断方法や治療法をご紹介します。[…]
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認知症を引き起こす高血圧の原因
![認知症を引き起こす高血圧の原因](https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/wp-content/uploads/2022/01/AdobeStock_479276345-scaled.jpeg)
高血圧には目立った症状がないことがほとんどです。
なかなか気づきにくい一方で、命にかかわる病気につながる場合もあります。
高血圧は「サイレントキラー(静かなる殺人者)」といわれ、自覚症状がないことが多いです。
知らない間に血管がダメージを受け、「動脈硬化」を引き起こす方も多いです。
症状が目に見えないからこそ、日々の生活から高血圧予防を心がけましょう。
代表的な原因を以下に示します。
肥満
高血圧の代表的な原因として、肥満があります。
肥満になると、酸素消費量や心拍出量、循環血液量の増加によって高血圧のリスクが高まることが分かっています。
塩分過多
塩分を多く摂りすぎる人も高血圧になることが多いです。
塩分を摂りすぎると、血液中の塩分濃度が高まります。
水分を溜め込み濃度を下げようとするために、血液量が増えて血圧が上がります。
一日の塩分摂取量の目安は6g未満(日本高血圧学会2020年6月)に収めるようにしましょう。
ストレス
仕事や人間関係、過労によって生じるストレスも高血圧の原因です。
ストレスで心拍数が上がることで血圧が上昇しやすくなります。
たばこ
喫煙は、末梢血管の収縮により血圧上昇を引き起こすため、高血圧の原因になります。
高血圧を抑えるために
![高血圧を抑えるために](https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/wp-content/uploads/2022/01/AdobeStock_450274387-scaled.jpeg)
高血圧の診察を受けた場合、生活習慣を改善する必要があります。
高血圧でなくても生活習慣を見直すことは認知症予防に繋がります。
日頃からの血圧のコントロールと生活習慣の改善をしてきましょう。
食事
食事の改善は、高血圧予防において重要な役割を果たします。
塩分・コレステロール・飽和脂肪酸などの過剰摂取を控えるようにして下さい。
野菜・果物・魚(魚油)を摂るように心がける必要があります。
運動
血圧の上昇を抑えるには日頃から適度な運動が必要です。
過度な運動は必要ありません。
適度な運動を継続的に行うと、血の巡りが改善されて血圧が徐々に下がっていきます。
高血圧だけではなく、適正体重の維持などにも効果があるでしょう。
薬
血圧を下げる薬が必要となる場合もあります。
生活習慣の改善によって血圧が下がれば、服薬を不要とすることも可能です。
血圧を下げる薬(降圧剤)は高齢者に使用することを控えるべきとの意見もあります。
降圧剤などの使用を減らせるように生活習慣を改善するようにして下さい。
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高血圧が引き起こす認知症以外の病気
![高血圧が引き起こす認知症以外の病気](https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/wp-content/uploads/2022/01/AdobeStock_448904306-scaled.jpeg)
高血圧はさまざまな病気の原因となることが分かっています。
どのような病気が高血圧によって引き起こされるのかを解説していきます。
脳梗塞
脳の血管が詰まることによって脳の機能が低下する病気です。
脳出血
脳梗塞と似た症状と捉えられることが多いですが、脳内の血管が破けて出血する病気です。
視力低下
高血圧と視力は一見関係なく感じる方が多いです。
しかし、高血圧によって眼底の動脈硬化が進行すると視力低下が起こることがあります。
狭心症
心臓の筋肉へ供給される酸素量が不足するために起こる心臓の病気です。
高血圧状態によって引き起こされることも要因の一つです。
心筋梗塞
心筋梗塞は、心臓が酸素不足によって壊死してしまう病気です。
動脈硬化が原因ですが、動脈硬化を引き起こす根本的な原因に「高血圧」があります。
心不全
心不全などを引き起こす要因の一つが高血圧です。
高血圧の自覚症状がないため、死に至る疾患を引き起こしてしまいます。
腎機能の低下
腎臓の働きが悪くなると余分な塩分を排出できなくなります。
血液量が増えるために、血圧上昇を引き起こすきっかけになります。
高血圧予防には緑茶やコーヒーが良い?
![高血圧予防には緑茶やコーヒーが良い?](https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/wp-content/uploads/2022/01/AdobeStock_75490468-min-scaled.jpeg)
高血圧予防として食事や運動、薬があるということを解説してきました。
他にも、「緑茶」や「コーヒー」も高血圧予防に効果的です。
コーヒーは、コーヒーポリフェノールによる抗酸化作用で、血管壁の修復をします。
緑茶には、カテキンやテアニン、GABAによって炎症修復作用や抗酸化ストレス作用があります。
以上のように、コーヒーと緑茶にはそれぞれ血圧低下の効果が存在します。
ただ、どちらもカフェインを多く含むため、過剰摂取には注意しましょう。
高血圧と認知症のまとめ
![高血圧と認知症のまとめ](https://www.mcsg.co.jp/kentatsu/wp-content/uploads/2022/01/AdobeStock_450772152-min-scaled.jpeg)
ここまで高血圧と認知症の関係性についてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- 血管性認知症は、脳の血管につまりや出血が生じることで発症する
- 肥満や塩分過多が高血圧の原因となる
- 高血圧予防には、食事改善・適度な運動が効果的
- 高血圧によって発症する病気は認知症以外にも多くある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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