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トップページ>認知症を学ぶ>認知症の予防>認知症予防できていますか?効果的な食べ物やトレーニング内容を徹底紹介!

認知症予防できていますか?効果的な食べ物やトレーニング内容を徹底紹介!

脳細胞の減少や死滅、活動の低下などで認知機能に障害が起きる認知症。
「加齢とともに認知症になるのは仕方ない」と諦めていませんか?

認知症を予防する方法はいくつかあります。

今回は、認知症を予防する上で大切な「食事」や「運動」について詳しくご紹介します。

  • 認知症予防の重要性や始めるタイミング
  • 認知症を予防するための食事や運動方法
  • 回想法と音楽療法

認知症は、加齢とともに誰でも起こりうるものです。

しかし、脳や心身を活性化させ、脳の健康を維持することが認知症の予防に繋がります。
認知症の予防法は難しいものではなく、日々の生活に取り入れやすいことが特徴です。

認知症の予防に繋がる食事や運動方法は、本人ができることから少しずつ取り入れてあげましょう。

認知症を予防するためにも、参考にしていただけると幸いです。
是非最後までご覧ください。

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認知症を予防する重要性

認知症の原因となる加齢を止めることは不可能です。

しかし、日頃の生活次第である程度予防することができます。
「認知症になるのは仕方ない」と諦めるのではなく、まずは予防するための行動を取ることが重要です。

どんな病気にも言えることですが、予防法を知り日頃の生活で取り入れることはとても大事なことなのです。

認知症の予防はいつから始めるべき?

認知症の人と、そうでない人の境界線はとても曖昧です。
そのため、少しでも違和感や不安を感じた場合はすぐに認知症の予防を始めましょう。

始めることに早いということはなく、逆に言えば早めの行動が認知症予防に繋がります。

ここからは認知症を予防する方法をご紹介するので、今後の生活の参考にしてください。

年代別の認知症予防

認知症の中には、20代~30代ごろからゆっくり進行するものもあります。
つまり将来の重症化を防ぐには、若いうちから認知症予防を心がけることが大切です。

年代別の認知症予防対策をご紹介します。

20〜30代の認知症予防

20代~30代の方がまず心がけたいのは適度な運動です。
より具体的には、動脈硬化の予防を心がけましょう。

認知症の原因の1つとして、動脈硬化が挙げられているためです。
動脈硬化によって脳血管が脆くなると、脳に重大なダメージが加わるおそれがあります。

つまり認知症のリスクが高まるのです。
動脈硬化は、早い方は10代から始まっています。

動脈硬化の主な要因は、運動不足・喫煙・飲酒・乱れた食習慣です。
予防には生活習慣全般の見直しが大切ですが、特に運動習慣は動脈硬化のリスク軽減に役立ちます。

普段あまり運動しないという方は、意識的に体を動かすことを心がけましょう。

また、20代~30代の方が心がけるべき予防策として、「高等教育」と「習慣力」も挙げられます。

高等教育とは、どれだけ自分の頭を使って考えたかということを指します。
たとえば困難にぶつかったときや、新しいことにチャレンジするとき、自分なりに考えて工夫する能力が高等教育です。

若いうちに頭を使う頻度が高いと、そのぶん脳内の神経ネットワークが多く作られます。

認知症は脳内の神経ネットワークが壊れた状態であるため、予備のネットワークを十分に用意しておくことが大切です。

習慣力とは、簡単にいえば生きる力です。
日ごろから身につけた生活習慣・思考習慣などは、脳機能が低下しても維持されるものです。

よって、日ごろから自立した生活を送っている方は、たとえ将来認知症になっても、生活の質を高く維持できる可能性があります。

40〜50代の認知症予防

40代~50代の方は、生活習慣病の予防を心がけましょう。
生活習慣病は認知症リスクを高める要因であるためです。

特に気をつけたいのが高血圧・動脈硬化などです。
高血圧や動脈硬化は脳血管に負担をかけるため、認知症を誘発するおそれがあります。

高血圧の原因はさまざまですが、中でも過剰な塩分摂取が代表的です。
塩分は血管を収縮させる作用があるため、摂りすぎると慢性的に血圧が高くなるためです。

成人の場合、1日の食塩摂取基準量は6.5~7.5g未満です。

すでに血圧が高いという方は、基準値よりも少ない摂取量を心がけましょう。

【ナトリウムの目標量(食塩相当量:g/日)】

年齢(歳)

目標量(g)

男性

女性

1~2

3.0

3.0

3~5

3.5

3.5

6~7

4.5

4.5

8~9

5.0

5.0

10~11

6.0

6.0

12~14

7.0

6.5

15~17

7.5

6.5

18~29

7.5

6.5

30~49

7.5

6.5

50~64

7.5

7.0↓

65~74

8.0↓

7.0↓

75以上

7.5

7.0↓

出典:厚生労働省「3 生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連 3─1 高血圧
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020 年版)

食塩とあわせて、糖質・脂質の摂りすぎなどにも注意しましょう。
また、適度な運動習慣も高血圧・動脈硬化の予防として有効です。

下記の記事では「40代以降の認知症予防」について、認知症研究の権威である新井先生にインタビューした内容をご紹介しています。
併せてご覧ください。

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60代以降の認知症予防

60代以降の方は、60代以前の方と比べて認知症のリスクが非常に高くなります。
理由は、これまでの食事・運動・喫煙・飲酒習慣などの積み重ねがあらわれやすくなるためです。

特に喫煙・運動不足は認知症発症と深い関わりがあります。
なお、禁煙・運動は60歳以降にはじめても遅くはありません。

また、認知症かも?という不安が少しでもある場合は、できるかぎり早めに医療機関を受診してください。

認知症は発見・治療がはやいほど、その後の進行をゆるやかにできるためです。
物忘れなどが増えたと感じるなら、まずかかりつけ医に相談してみましょう。

認知症のチェックリストなどを活用して、自分が当てはまるかどうか定期的にチェックするのも良い方法です。

認知症予防の10ヵ条

医師の杉山孝博氏が考案した「認知症にならないための10か条」があります。
具体的な内容をみていきましょう。

  1. 脳血管を大切にする
  2. 食生活を整える
  3. 運動に心掛ける
  4. 飲酒・喫煙が過度にならないようにする
  5. 活動・思考を単調にしないように努める
  6. 生き生きとした生活を
  7. 家族・隣人・社会との人間関係を普段から円滑にしておく
  8. 自らの健康管理に心掛ける
  9. 病気や障害の予防や治療に努める
  10. 寝たきりにならないよう心掛ける

出典:川崎幸クリニック「認知症にならないための10か条

認知症予防において大切なことをまとめましたが、上記の内容は認知症に限らず健康な生活を送るために大切なことばかりです。
「認知症にならない」ことにこだわりすぎず、日々の良くない習慣を少しずつ減らすことを意識しましょう。

より具体的な予防方法を以下の見出しでご紹介します。
続けてご覧ください。

認知症予防に効果的な食べ物

認知症を予防するには、日々の食生活を見直すことが大切です。
食材と食事の摂り方に分けてご紹介します。

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アミロイドβの排出を減らす食べ物

認知症の原因の一つにアミロイドβの蓄積があります。
アミロイドβの抑制に効果的な食材は、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)といった多価不飽和脂肪酸、ポリフェノール、カテキンといった抗酸化物質を多く含んだものです。

そこで、ここからは上記の栄養素を多く含んだ食材をご紹介していきます。

青魚

青魚には、「サンマ」「サバ」「イワシ」などが挙げられます。

青魚の中にはオメガ3脂肪酸である、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)がたくさん含まれています。

DHAは判断力と記憶力の維持や向上に効果的であるため、認知症予防に有効です。
EPAは、血管や血液を健康に保つために重要な必須脂肪酸の1つです。

血液をサラサラにしたり、中性脂肪値を下げる効果があります。
また、EPAは血管を拡張させ、血行を促進させる効果もあるので、生活習慣病を予防することができます。

生活習慣病を予防することは、認知症の予防にも繋がります。

オメガ3脂肪酸は加熱に弱く、揚げることでDHAやEPAが減ってしまいます。
青魚は揚げ物にして食べるのではなく、刺身や煮魚がおすすめです。

野菜や果物

「ほうれん草」「小松菜」「人参」などの緑黄色野菜や、「イチゴ」「キウイ」「柿」などの果物には「葉酸」が多く含まれています。

アルツハイマー型認知症の原因であるのが、悪玉アミノ酸です。
葉酸が不足することで、肝臓で老廃される悪玉アミノ酸を増加させます。

しかし、ほうれん草などの緑黄色野菜や果物に含まれる葉酸は、悪玉アミノ酸を減少させる効果があります。
また、緑黄色野菜や果物にはビタミンC・Eも多く含まれています。

ビタミンCは免疫力を高め、血中コレステロール値を下げる作用があります。
対してビタミンEは、老化の原因である過酸化脂質が生成されるのを妨げる働きがあります。

ビタミンC・Eを一緒に摂取することで抗酸化作用が高まり、認知症予防に繋がります。
葉酸やビタミン類が多く含まれている野菜や果物は、積極的に摂取することが大切です。

大豆製品

大豆製品には、「豆腐」「納豆」「味噌」などが挙げられます。
これらの大豆製品には、「大豆レシチン」が多く含まれています。
大豆レシチンは、神経伝達物質を生成することができます。

脳の中では、視覚や聴覚で得た様々な情報を伝達するために神経伝達物質が働いています。
この神経伝達物質が減少してしまうと、記憶力の低下に繋がってしまいます。

しかし、大豆製品には神経伝達物質を生成する大豆レシチンが多く含まれているので、認知症予防に効果的なのです。

また、大豆製品の中でも納豆には「ナットウキナーゼ」が多く含まれています。
ナットウキナーゼは、血栓ができるのを防ぐ効果があります。
血栓を防ぐことで、脳梗塞や脳出血などによって発症する「血管性認知症」の予防ができます。

大豆製品も青魚や野菜などと一緒に、日頃の食事に取り入れると良いでしょう。

オリーブオイル

オリーブオイルには、認知症予防に効果的である「オレイン酸」が含まれています。
オレイン酸とは不飽和脂肪酸であり、悪玉コレステロールを上昇させないという作用があります。

また、オリーブオイルの中でもエキストラバージンオリーブオイルには、「オレオカンタール」というポリフェノールが含まれています。
「オレオカンタール」には、アルツハイマー型認知症の原因となる「β-アミロイド」の形成を抑える効果があります。

普段の料理に使う油をオリーブオイルに変えたり、ドレッシングにするなどして食事に取り入れることをおすすめします。

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食事の摂り方

ここまで、認知症予防に効果的な食材をご紹介しました。
しかし、必ずしもそれらの食材だけを摂取したり、毎日たくさん摂取すれば良いというわけではありません。

認知症予防に効果的な食材をふまえ、バランスの良い食事を摂る必要があります。

ここからは、より認知症予防の効果を高めるための食事の摂り方をご紹介します。

低糖質・低塩分

糖分や塩分の摂り過ぎは、健康に悪影響をもたらします。

塩分を摂りすぎることで血中のナトリウム濃度が上がり、高血圧に繋がります。
糖分の摂り過ぎは血糖値を急激に上昇させたり、肥満にも繋がります。

塩分を摂りすぎないためには、調理の際に減塩の調味料を使用すると良いでしょう。
また、糖質が多く含まれる米やパンなどの炭水化物の摂り過ぎには注意が必要です。

糖分や塩分を摂りすぎることは、生活習慣病を引き起こし認知症にも繋がります。
そのため、低糖質・低塩分の食事を心がけましょう。

バランスの良い食事

認知症予防に効果のある食材をいくつかご紹介しましたが、食事のバランスもとても重要です。

せっかく効果のある食材を摂取しても、バランスが取れていなければ意味がありません。
どれだけ体に良いものでも、過剰摂取はかえって逆効果です。

ご紹介した食材も大切ですが、偏った食事や特定の成分の過剰摂取には注意が必要です。
主食主菜を中心に、バランスの良い食事を心がけましょう。
バランスの良い食事は、認知症の一因である生活習慣病の予防にも繋がります。

認知症予防に効果的なトレーニング

ここまで、認知症予防に効果的な食材を中心にご紹介しました。
ここからは、認知症予防に効果的な運動についてご紹介します。

スポーツ

ある程度の時間、無理なく続けられるような運動が最適です。
認知症予防に効果的なスポーツは、「サッカー」「ゴルフ」などが挙げられます。

サッカーでは、相手がどう動くかを予測しながら動くため、思考力や判断力が必要です。
そのため、脳のトレーニングにも繋がります。

ゴルフは戦略を練りながらプレーするので、脳に刺激が与えられ活性化します。

また、サッカーやゴルフなどのスポーツは仲間と話しながら楽しく行うことができるため、脳を活性化させることに繋がります。

コグニサイズ

コグニサイズとは、国立長寿医療研究センターが開発した認知症予防運動です。
英語で認知という意味の「cognition」と、運動という意味の「exercise」を合わせて「cognicise」と言います。
その名の通り、頭で考えるコグニション課題と身体を動かすエクササイズ課題を同時に行うものです。

コグニサイズには以下のようなトレーニングがあります。

  • しりとりや計算を交えながら歩く
  • ステップをしながら3の倍数で手を叩く
  • 右手をグー・チョキ・パーの順で出し、左手は右手に勝つように出す

コグニサイズを行うことで、体を動かしながら脳を鍛えることができます。
1人で行うものもありますが、グループで行うことでより楽しさを感じ、脳が活性化されます。

脳トレ

脳のトレーニングを行うことで脳を積極的に使い、脳機能の低下を防ぐことができます。

人間には「計算力」「注意力」「記憶力」「判断力」など、いくつかの認知機能があります。
加齢とともにそれらの認知機能は低下しますが、どの機能から減衰していくかは人によって違います。

ですので、苦手になってきているものを知り、適した脳トレを行うことが重要です。
脳トレには、計算力や記憶力に効果的な買い物の計算や、注意力に効果的なパズルや間違い探しが挙げられます。

それぞれの認知機能を意識し、脳トレを継続することで認知症予防に繋がります。

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認知症予防に効果的な手遊び

手や指先を使うと認知症予防に効果があることが分かっています。
認知症予防の一環として、手軽にできる手遊びを紹介します。

簡単に実践できる手遊びの内容を分かりやすく説明してください。

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指体操

指体操は、時間・場所を問わずにできる認知症予防です。
指を曲げたり開いたりするだけなので、身体が動かしづらい方や体力のない方でも取り組みやすいのがメリットです。

【指折り体操】

  • 右手の親指を曲げ、その後戻す
  • 1と同様に人差し指を曲げ、その後戻す
  • 中指~小指まで順番に曲げる・伸ばすを行う
  • 今度は小指から親指へ、順番に指を曲げ伸ばしする
  • 左手でも1~4を繰り返す

【指回し体操】

  • 両手の指先同士をあわせる
  • 親指同士が、互いにぶつからないよう20回程度くるくる回す
  • 2と同様に、反対向きに20回程度くるくる回す
  • 2~3を人差し指~小指の順番に行う

歌謡曲を使った手遊び

歌謡曲にあわせて手を動かします。
歌謡曲を用いた手遊びは、手だけでなく頭や肺の運動としても効果的です。

たとえば本人が昔好きだった音楽をかけると、記憶がよみがえるため、脳が適度に刺激されます。

歌を歌うことは肺の強化につながるため、呼吸改善や誤嚥予防を期待できます。
曲を選ぶときは、ぜひ本人が楽しんで聞けるものを探してください。

なお、音楽にあわせて動けるよう、ゆっくりした曲調のものを選ぶのがポイントです。

【手遊びの例】

  • 歌を歌いながらリズムにあわせて左手をパー・グー・チョキの順に出す
  • 1と同時に右手はチョキ・パー・グーと出す(じゃんけんで勝つようにする)

リズム運動を使った手遊び

曲のリズムにあわせて、手拍子をしたり、自分の肩・膝を叩いたりする体操です。
リズムを見計らうことが求められるため、頭の体操にもなります。

歌を歌いながら行うと心肺機能の強化も期待できます。

【あんたがたどこさを使った例】

  • 歌を歌いながら右肩を4回叩く
  • 歌を歌いながら左肩を4回叩く
  • 右肩・左肩を交互に3回ずつ叩く
  • 歌い終わりとあわせて両手を胸の前であわせる

手拍子などのバリエーションは様々です。
本人の身体状況などにあわせて、様々な動きを取り入れましょう。

その他の認知症の予防方法

ここまで、認知症予防に効果的な運動をいくつかご紹介しました。

ここからは、その他の予防法についてご紹介します。
食事や運動以外にも、簡単に始められる予防法があります。

以下の予防法も参考にし、日常生活に取り入れてみてください。

音楽療法

音楽療法とは音楽を聴いたり歌ったりなど、音楽を通して認知症を予防する方法です。

楽器を演奏することも音楽療法の1つです。
音楽療法は、「脳の活性化」「精神的な安定」「不安の軽減」などの効果が挙げられます。

昔の歌を思い出したり、音楽を聴いて歌うことで脳の働きや体の動きが促進されます。
また、歌いながら楽器を演奏するなど、2つの動作を同時に行うことが認知症予防に効果的です。

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回想療法

回想療法とは、昔の写真や思い出の品を見たり触ったりしながら、昔の思い出を語り合う心理療法の1つです。
写真を見ながら、「このときは何をしていたの?」「どんな学生生活を送っていたの?」などと昔のことを聞いてみましょう。

実際に言葉にしながら思い出を振り返ったり、人の話を聞くことで脳が活性化されます。
また、集中力が向上したり自発語の増加が促進され、認知症予防にも繋がります。

コミュニケーションの一環として、回想療法を取り入れると良いでしょう。

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社会活動への参加も認知症の予防に?

人と話す機会が減ってしまうと、家に引きこもりやすくなり、どんどん他人との交流が減ってしまいます。
頭を使ったり体を動かす機会が減り、認知機能が減衰しやすくなります。

適度な運動やバランスの取れた食事だけではなく、社会活動への参加も認知症予防になります。
「ボランティア活動に参加する」「同じ趣味を持つ仲間と交流する」など、他人との関わりはとても大切です。
他人と交流し、自分の生きがいや役割を持つことが脳の活性化にも繋がります。

認知症を予防するためには、楽しくコミュニケーションが取れる場に積極的に出向くことが重要です。

家族のための認知症予防

ここまでご紹介した予防方法は、日常生活に取り入れやすいものです。
しかし、始めるきっかけ作りは難しいでしょう。

違和感を感じてもそのままにしてしまえば、どんどん進行していくことも考えられます。

周りの家族が始める手助けをすることも、認知症予防に大きく繋がります。

たとえ認知症になってもならなくても、本人や家族が充実した生活を送るために、手助けをすることが大切です。

認知症予防との向き合い方

認知症予防は高齢になって取り組めばよいわけではなく、生涯を通じて取り組むべき事柄です。

なお、認知症予防にはいくつかの段階が存在します。
通常の疾患の予防は、1次~3次の3段階に分けられています。

しかし認知症に関しては、0次~3次の4段階での予防が重要と指摘されています。
1次予防と0次予防は、どちらも認知症発症以前の段階です。

たとえば適度な運動・バランスの良い食事・ストレス解消などの生活改善があります。
すでに認知症を発症している場合は、進行緩和や再発防止を目的とした2次~3次のステップに進みます。

ところで、1次予防と0次予防の違いはなんでしょうか?
簡単にいえば、認知症予防を働きかける対象者が異なります。

1次予防は、いわば個人の努力です。
自身の発症リスクを低下させるために、生活習慣の改善などに取り組みます。

対して0次予防では、1人1人を取り巻く社会に働きかけを行います。
たとえば企業に対し、従業員に認知症予防を心がけるような取り組みを促すのが0次予防です。

つまり0次予防とは、1人1人に行動を起こすよう促す「気づき」の段階です。

1人1人が気づくことで、認知症予防に取り組む姿勢が自然と養われるというわけです。

0次予防の充実は、社会全体での認知症予防の意識の高まりにつながります。
結果として、認知症患者数の減少が期待できます。

国の認知症予防策

国が行っている認知症予防の施策をご紹介します。
特に重きが置かれているのは、軽度の認知症患者に対する支援です。

出典:厚生労働省「認知症予防・支援マニュアル (改訂版)

早期対応を促す啓発

認知症予防の施策では、本人や家族を対象に、認知症の早期対応の重要性を広めています。
一般的に、認知症での医療機関の受診は遅れがちです。

より具体的にいえば、症状がかなり進行してから医者にかかるケースが少なくありません。
理由として、認知症の症状を単なる老化現象と見誤ることが挙げられます。

あるいはうすうす認知症に気づいていても、なんとなく受診をためらうケースもしばしばです。

認知症は早期に治療を開始すれば、その後の進行をコントロールしやすくなります。
つまり重症化を防ぐには、なにかおかしいと気付いた時点で、すぐに医療機関を受診することが重要なのです。

早期治療のためには、本人と家族が認知症の早期対応の重要性を理解する必要があります。

いざというときでも、戸惑ったり先延ばしにしたりせず、スムーズな受診につなげられるためです。

具体的には、認知症の初期症状と単なる老化現象を正しく見分ける知識が必要です。
あるいは、おかしいと思ったらすぐに医療機関を受診する姿勢を養うことも求められます。

認知症の正しい対応方法を広く知らしめるために、政府は講演会の実施・相談窓口の設置・パンフレットの配布などを行っています。

かかりつけ医・専門医の受け入れ体制作り

地域の医師が認知症の知識を持ち、患者・家族を受け入れる体制も必要です。
本人・家族が早期に医療機関を受診しても、正しく対応できる医師がいなければ意味がないためです。

近年は、認知症に対応できる医師・病院のリストを設置する自治体も増えています。
患者・家族にしてみれば、いざ医療機関を受診しようと思っても、何科を受けるべきか迷うことは少なくありません。

しかし近隣で認知症患者を受け入れている病院のリストがあれば、スムーズな受診が可能になります。

結果として早期治療につなげられるため、認知症の重症化を防ぎやすくなります。

軽度認知症高齢者に対する支援

国が行っている軽度認知症高齢者への支援内容をご紹介します。
取り組みは大きく3つに分けられます。

問題への対象法の学習支援

認知症を正しく理解・対処するための学習サービスを実施しています。
軽度認知症の方は、思考力は比較的残されていることがほとんどです。

そのため症状が比較的軽いうちに、認知症進行後の事柄を前もって決めておくことが推奨されています。

たとえば金銭的なことや、介護保険サービスの種類、延命措置の是非などが挙げられます。
前もって様々な決定を下しておくことで、たとえ認知症が進行して本人が思考力を失くしても、その人らしい生き方が実現できるためです。

具体的な事柄を決めるには、本人・家族が認知症と向き合う姿勢を養うことも大切です。
認知症の方は恥ずかしさから、自身の認知症を隠すケースは少なくありませんF。

何も手を打たないうちに症状が進行すれば、結果として余生の質が下がりやすくなります。

よって政府は、軽度認知症の方や家族を対象に、認知症との適切な向き合い方を学ぶ場の提供を行っています。

能力維持のための支援

軽度認知症の方に残された能力を長く維持するための支援が行われています。
具体的には、高齢者クラブや自主サークルなどの実施があります。

なお、クラブ・サークルのプログラムは、認知症の方が主体的に取り組めるかどうかに重きが置かれます。

軽度認知症の方は、認知症への不安や恥ずかしさから、プログラムへの参加に意欲を持てないことが多いためです。

あるいは内容次第では、認知症の方の自尊心を傷つけかねません。
そのため、参加者の意欲を引き出し、自ら参加したくなるような企画を考える必要があります。

家族に対する支援

認知症の方の介護を担当するのは主に家族です。
政府は軽度認知症の方の家族・介護者への支援にも力を入れています。

たとえば、かかりつけ医・ケアマネージャーへの相談などが推奨されています。

認知症相談窓口の担当者に対しては、認知症家族のケア方法の研修が行われています。

また、認知症家族に対して、認知症とのかかわり方の情報共有も行われています。

家族が認知症への正しいかかわり方を理解しておけば、介護の身体的・精神的負担を多少なりとも軽減できるためです。

認知症の予防のまとめ

ここまで認知症予防についてご説明しました。
要点を以下にまとめます。

  • 認知症予防は不安に思ったらいつ始めても良い
  • 認知症予防に効果的な食材は「青魚」「野菜や果物」など
  • 認知症予防に効果的な運動は「コグニサイズ」「脳トレ」など
  • 回想療法や音楽療法、社会活動も認知症予防に効果的
  • 周りの家族が手助けをすることがとても大切

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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2022/2/14 健達ねっとがリニューアルしました。