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トップページ>認知症を学ぶ>アルツハイマー病の終末期にはどんな症状が出るの?徹底解説します!

アルツハイマー病の終末期にはどんな症状が出るの?徹底解説します!

アルツハイマー病という病気は有名です。
現在アルツハイマー病にかかる人は少なくありません。
ご自身やご家族のことを考えると、あらかじめ症状について知っておきたいものです。

そこでアルツハイマー病の終末期について、本記事では以下の内容を解説します。

  • アルツハイマー病終末期にはどのような症状があるのか
  • 症状を遅らせるさまざまな薬の種類について
  • アルツハイマー病の終末期までの期間

ぜひ最後までお読みください。

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アルツハイマー病とは

アルツハイマー病とは代表的な脳疾患の名称です。

症状は認知機能と呼ばれる認識や判断、記憶などの機能の低下です。
アルツハイマー病の症状は日常的な行動に支障をきたすことが有名で、高齢者に多く見られる病気です。

症状は徐々に悪化していきます。

アルツハイマー病は、アルツハイマー型認知症の原因疾患です。
アルツハイマー型認知症は、認知症の方の6割以上を占めています。

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アルツハイマー病の終末期の症状

アルツハイマー病の症状が進行し、終末期になるとどのような症状が現れるのでしょうか。
項目ごとにご紹介します。

食思不振

食思不振とはある原因によって食欲が減少する状態を指します。
アルツハイマー病の終末期の症状での食思不振により、食事の途中に食べることを放棄してしまうこともあります。

原因はアルツハイマー病の症状による食事への動機や関心が薄れてしまうことです。
食事の香りや見た目を工夫するなどで食欲を刺激することが必要です。

嚥下障害

嚥下障害(えんげしょうがい)とは、咀嚼(そしゃく)した食べ物を飲み込むという行為ができない状態です。
アルツハイマー病終末期の症状により、口腔内の運動力低下や機能障害で嚥下反応が起こらなくなります。

嚥下障害で恐ろしいのは、飲み込めないことで食べ物からの栄養を摂取できないことです。
十分な介護がない場合、数日で死に至るケースもあります。

呼吸困難・咳嗽・喀痰

アルツハイマー病の終末期患者は、肺炎を伴う呼吸困難になる症状が見られます。
合わせて咳や痰が出るといった症状も含め、看病する側の気づきが求められます。

一般的に、咳と呼ばれる症状を咳嗽(がいそう)、痰を喀痰(かくたん)といいます。
適量出ることは良いのですが、過剰に出ることは危険です。
気道を塞いだり菌が溜まるといった悪影響を及ぼすこともあります。

褥瘡

褥瘡(じょくそう)とは床ずれとも呼ばれる症状です。

寝たきりになり体重で体の一部に長時間圧力が加わることで、血流が悪くなります。
その結果ただれや傷、赤みを帯びるといった症状が見られます。

褥瘡は皮膚の表面だけでなく骨に近い部分が傷ついている可能性もあります。

褥瘡の疑いのある赤い部分を指で押すことで確認できます。
指で押した箇所が白く変わったら褥瘡ではありませんが、押しても赤いままであれば褥瘡の可能性があります。

アルツハイマー病の進行

徐々に進行するとされているアルツハイマー病の症状はどのような経過で終末期を迎えるのでしょうか。
前兆から終末期までの症状について解説します。

前兆

アルツハイマー病の前兆とされる症状には以下の3点が挙げられます。

  • 匂いの感覚が弱まる:まず嗅覚の反応が悪くなります。
  • 物覚えが悪くなる:財布や鍵の場所がわからない、同じ質問を繰り返すなどの症状が見られます。
  • 計算や計画、整理整頓ができなくなる:こなせていた日常生活を忘れたり、片付けができなくなったりします。

初期

初期症状には実行機能障害や見当識障害があります。
料理の手順や順序立てた仕事などの遂行が困難になります。
時間感覚にも障害が見られ、季節や日時さらには昼夜の分別も難しくなります。

中期

アルツハイマー病中期では、日常的な場所がわからなくなります。
よく通う近所の店や公園をはじめ、家のトイレでさえわからなくなります。

また、日常的なごく単純な作業ができなくなります。
お金の支払いや衣服の着脱、トイレでの排泄、テレビのリモコンの取り扱いなどが困難になります。

終末期

アルツハイマー病の終末期では、主要な言語を失い日常的な会話が難しくなります。
日常生活を送る上での基本的な動作である歩行や食事などにも困難を伴います。

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アルツハイマー病の進行を遅らせる薬

アルツハイマーは終末期に向けて進行してしまいます。
症状の進行を遅らせる効果のある薬についてご紹介します。

それぞれ使用する時期や効果、目的がありますのでご確認ください。

アリセプト

アリセプトはアルツハイマー病初期〜中期に服用されます。
記憶障害緩和の効果の目的で使用されます。

細粒やゼリー状、シロップなどさまざまな形状があります。
持病で心疾患をお持ちの方は服用できないケースもあります。

副作用は下痢や嘔吐、吐き気、食欲不振、興奮などです。

レミニール

レミニールはアルツハイマー病初期〜中期に服用されます。

記憶障害や見当識障害緩和の効果の目的で使用されます。

吐き気や嘔吐といった副作用があるとされています。

リバスタッチ

リバスタッチはアルツハイマー病初期〜中期に使用されます。
記憶障害や見当識障害、判断に関する障害緩和の目的で使用されます。

リバスタッチは貼り薬のため、飲み薬が苦手な方や湿布薬に抵抗がない方に向いています。

副作用には胸の痛みや頭痛などがあるとされています。

メマリー

メマリーはアルツハイマー病中度〜終末期に使用されます。
妄想や興奮といった興奮型といわれる症状の緩和の目的で使用されます。
興奮型の症状はケアする人の負担が大きいものです。

メマリーは精神的に落ち着きをもたらす効果があります。
しかし、過剰な服用は意欲や活動を抑えすぎてしまうので、注意が必要です。

目まいや便秘といった副作用があります。

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アルツハイマー病の進行は比較的遅い?

アルツハイマーの症状が終末期に向かい、進行する速さはどの程度なのでしょうか。

アルツハイマーの進行は比較的遅いとされています。
上記した前兆が見られても、すぐに本格的な症状が現れるわけではありません。
前兆が見られてから20年ほどで本格的な症状を発症するとされています。

一方、三大認知症の一つであるレビー小体型認知症の進行は速いとされています。
進行が速いにもかかわらず、認知機能が良いときと悪いときに波があるため気づかれにくいです。

また、同じく三大認知症の血管性認知症の進行は、階段状に進行していきます。
これは、血管障害を起こすたびに症状が進行していくためです。

進行が遅いとされているアルツハイマー病ですが、適切な治療を行わなければ徐々に進行します。
少しでも前兆が見られたり、初期症状が見られたりする場合には、いち早く受診する必要があります。

いち早く受診することで、早くから治療を始められ、より進行を遅らせることができます。

薬の使い方

アルツハイマー病の終末期の症状のまとめ

ここまでアルツハイマー病の情報や、終末期までの症状などを中心にお伝えしてきました。
内容をまとめると以下のようになります。

  • 終末期は食思不振や嚥下障害、呼吸困難、咳嗽、喀痰、褥瘡などの症状がある
  • 効果を遅らせる薬にはアリセプト、レミニール、リバスタッチ、メマリーがある
  • 本格的な症状が見られるまで、初期症状から約20年ほどかかることが多い

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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