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トップページ>認知症を学ぶ>認知症の方の施設>認知症の方のショートステイとは?施設や条件を解説します!

認知症の方のショートステイとは?施設や条件を解説します!

ご家族の方が認知症を発症すると、介護負担が大きくなります。

介護負担を減らす方法として、ショートステイがあることをご存知でしょうか?

本記事では、認知症の方のショートステイについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 認知症の方がショートステイを受けられる施設
  • 認知症の方がショートステイを利用できる条件
  • 認知症の方がショートステイを利用できる期間

認知症の方の介護と向き合うためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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ショートステイとは

ショートステイの別名は、短期入所生活介護です。
その名の通り、短期間だけ施設に入所しながら、介護サービスを受けることができます。

ショートステイで受けられるサービスには、送迎、食事、リハビリ、レクリエーションなどがあります。

ショートステイを利用する方の中で、よくみられる理由は以下の通りです。

  • 日頃介護をしている家族の方のリフレッシュのため
  • 介護者が用事で家を空けるため
  • 退院後の生活リズムを整えるため

また、ショートステイはレスパイトケア(介護者が一時的に介護から解放されるためのケア)としても有効です。

介護される側だけでなく、介護する側の事情に合わせて気軽に利用できる点も便利なポイントです。

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認知症の方がショートステイを受けられる施設

認知症の方はどのような施設でショートステイのサービスを受けられるのでしょうか?
それぞれの施設の特徴やメリット、デメリットを踏まえご紹介します。

特別養護老人ホーム

認知症の方など、常に介護が必要で在宅での生活が困難な高齢者に対して、生活全般の介護サービスを提供する施設です。

公的な施設の中でも比較的安価で数も多いというメリットがあります。
しかし、その分入所希望者が多く、すぐに入所できるとは限らないというデメリットがあります。

特別養護老人ホームでは、1~4人の部屋でグループになって介護を受けることになります。

また、特別養護老人ホームを利用できるのは原則として要介護3以上の方です。
ただし、やむを得ない事情によっては要介護1や2の方でも利用できる場合があります。
事前に確認しておきましょう。

有料老人ホーム

高齢者が快適に過ごすための「住まい」です。

タイプは以下のように3種類あります。

  • 介護が必要な方向けの「介護付
  • 介護が必要な場合、別途外部業者と契約する「住宅型
  • 介護が必要になったら退去する「健康型

中でも「介護付」は、24時間体制で介護サービスが整っています。
費用が比較的高く、入居の倍率が低いという点が特徴です。

また、サービス内容やクオリティが業者によって差があるので、事前にしっかり調べておきましょう。

ショートステイ専門施設

単独型といわれ、老人ホームと併設しておらずショートステイだけを目的とした施設です。
そのため、長期利用にはあまり適していません。

しかし、ショートステイのニーズは年々高まっており、ショートステイ専門施設の需要はあると思われます。

介護老人保健施設

退院直後の方などが利用する、在宅復帰を目指した施設です。
介護老人保健施設に入居できるのは、症状が安定していて、自立を目指している方に限られます。

自立に焦点を当てた医療ケアやリハビリを受けられるというメリットがある一方、入居期間が短いといったデメリットもあるので注意が必要です。

介護療養型医療施設

医療的な管理が求められる重度の要介護者の方向け施設です。
医療の管理体制が整っているという強みがあります。

一方で、医療管理が不要とみなされた場合は退去が求められる場合があります。

また、医療の必要性が無い利用者も増えていることから、今後は介護療養型医療施設は廃止され介護医療院が創設されています。

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ショートステイが利用できる条件

ショートステイは、認知症の方であれば誰でも利用できるわけではありません。

要支援1・2、要介護1〜5の方のみ、介護保険適用のショートステイを利用できます。
そのためにも、まずは要介護認定を受けることが前提条件です。

要支援とは、基本的には自立した生活が送れますが、部分的なサポートが必要な状態です。
例えば、排せつや食事は自分でできる一方で、掃除や移動の際には手助けが必要となります。

要支援認定を受けた65歳以上の方でしたら、ショートステイを利用できます。
最長30日間利用でき、負担額は1割から3割です。

また、要介護とは運動機能や認知機能、理解力などが低下した状態です。
排せつや食事が一人では行えない、立ち上がりや歩行ができないといった状態です。

要支援に比べて受け入れられる施設の幅は広いものの、1日あたりの利用額も高くなります。

要介護認定が無い場合は、負担額が10割であれば有料ショートステイを利用できます。

介護費用を抑えるためにも、要介護認定を受けてみることがおすすめです。

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ショートステイが利用できる期間

ここまでショートステイが利用できる施設や条件について説明しました。

加えて、ショートステイが利用できる期間についても施設によって異なってきます。
施設ごとに解説していきます。

ショートステイの利用期間については、以下のような原則2つの条件があります。

  • 介護認定期間の半分を超えない
  • 連続して30日以上利用しない

介護状態の度合が低いほど利用できる期間が短くなる傾向があります。
長期間の利用を望む場合は、お身体の状態に変化があったタイミングで区分変更の申請を検討してみてください。

健達ねっとECサイト

ショートステイは認知症を進行させる?

認知症の方や、家族の方々にとってショートステイは非常に便利なサービスです。

一方で、ショートステイの利用によって認知症が進行する恐れもあります。
どのような理由で認知症が進行するか記載していきます。

環境が変化する

認知症になると、環境の変化に対応することが難しくなります。

新たな情報の処理に追いつかず混乱状態になることで、認知症が進行する可能性もあります。

特に入居した当日、家族が帰ったあとは混乱や不安を感じやすく、そのまま徘徊や愚痴などの行動に移っていきます。

また、ストレスが認知症の進行につながる可能性もあります。
環境の変化があった際は、周りの方々は特に気を付けて見守る体制を整え、認知症の症状が進行しないように注意が必要です。

自分でやることが減る

家にいれば自分でやらざるを得なかったことが、施設ではスタッフがやってくれるようになります。
自ずとボーっとする時間も増えていきます。

それに付随して物事を考えるという機会が減り、認知症が進行する原因となり得ます。

ただし、ボーっとしている瞬間を家族がみて「認知症が進行している」と誤解してしまうケースも考えられます。

自由が制限される

施設に入ることで、自分で自由に過ごせる時間は制限されます。
今まで自分のために費やしていた趣味や習慣の時間が無くなると、無気力になる方が多いです。

脳への刺激がなくなることは、認知症を進行させる一因となります。

さらに人間関係に対する自由も制限され、自分の知らない人ばかりの環境に身を置かなければならない状況になります。
認知症の方は新しい人間関係を築くのが苦手とされているため、その状況がストレスにもなります。

ただし、介護施設によっては比較的自由に過ごせる施設もあります。
本人が過ごしやすい施設を選ぶことが大切です。

薬の使い方

認知症によるショートステイのまとめ

まとめ

ここまで認知症の方のショートステイについてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • 特別養護老人ホームや有料老人ホーム、ショートステイ専門施設などでショートステイを受けられる
  • 介護保険適用のショートステイを利用する場合、要介護認定が必要になる
  • ショートステイを利用できる期間のルールは、「介護認定期間の半分を超えない」「連続して30日以上利用しない」

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
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