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トップページ>健康お役立ち記事>ストレス>ストレスでニキビができるのはなぜ?原因・治し方や特徴・場所を解説

ストレスでニキビができるのはなぜ?原因・治し方や特徴・場所を解説

ストレスを感じるとニキビができると感じる方は少なくありません。
実際に、ストレスはニキビを誘発する要因の1つです。
では、なぜストレスがニキビを引き起こすのでしょうか。

また、ストレスニキビを改善するにはどうしたらよいのでしょうか。
本記事では、ストレスとニキビについて、以下の点を中心にご紹介します。

  • なぜストレスがニキビを引き起こすのか
  • ストレスニキビの改善方法
  • ストレスニキビの特徴とは

ストレスとニキビについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。

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ストレスとは

ストレスとは、外部からの刺激に対して心身が示す反応のことです。
外部の刺激とはたとえば以下のようなものがあります。

  • 環境的要因(騒音・振動・寒暖差)
  • 身体的要因(病気・けが・睡眠不足・疲労)
  • 心理的要因(悩み・不安・心配)
  • 社会的要因(対人関係・仕事)

単純にストレスという場合は、精神的ストレスを指すことが一般的です。
精神的ストレスが積み重なると、心身に不調をきたすこともしばしばあります。

出典:厚生労働省【ストレスって何?

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ストレスによるニキビの原因

ストレスがたまると肌荒れを引き起こすことがあります。
代表的な症状がニキビです。
なぜストレスがニキビを引き起こすのかをみていきましょう。

皮脂の過剰分泌

ストレスを受けると、皮脂が大量に分泌されやすくなります。
理由は、ストレスによってアンドロゲンが活発化しやすくなるためです。
アンドロゲンとは男性ホルモンの1種です。

とくに思春期に活性化しますが、成人以降もストレスを受けることで働きが盛んになります。
アンドロゲンによって皮脂が大量に分泌されると、毛穴が詰まりやすくなります。
結果、毛穴の中でアクネ菌が繁殖しやすくなり、ニキビができるというわけです。

毛穴が収縮し皮脂が溜まる

ストレスを受けると毛穴が収縮しやすくなります。
原因は、アンドロゲンやノルアドレナリンなどのホルモンにあります。
アンドロゲン・ノルアドレナリンには皮膚をかたくする作用があります。

皮膚がかたくなると毛穴は縮こまります。
皮脂などが詰まりやすくなり、アクネ菌の繁殖を招きます。
結果、毛穴で炎症が起きてニキビができてしまうわけです。

免疫力が低下する

ストレスを受けると身体の免疫機能が低下します。
免疫機能とは、身体をウイルスなどから守るバリア機能のことです。
免疫が下がると、通常ならば無害なウイルスにも悪影響を受けやすくなります。

肌に関していえば、ニキビの原因菌であるアクネ菌が普段よりも活発化しやすくなります。
また、ストレスを受けると皮脂が大量に分泌されます。
皮脂はアクネ菌の大好物です。

つまりストレスは免疫を下げてアクネ菌の増殖を許すだけでなく、アクネ菌のエサも与えてしまうわけです。
結果、アクネ菌にとっては住み心地のよい環境が整うため、ニキビができやすくなります。

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ストレスによるニキビの治し方

ストレスによるニキビは繰り返すことが少なくありません。
予防・改善するには、根本原因であるストレスを解消する必要があります。
ここからは、ニキビ改善に役立つストレスの解消法をご紹介します。

香りでリラックスする

アロマオイルの香りには心身をリラックスさせる作用があります。
なぜアロマオイルの香りがリラックスをもたらすのかは、はっきりと解明されていません。
しかし一説では、ストレスと香りは、同じ経路をたどって脳に届くと指摘されています。

よい香りを嗅ぐことでストレスの脳への伝達が抑制されるため、ストレスを感じにくくなります。
特にアロマオイルの成分は脳に直接届きやすいのが特徴です。
ストレスによるニキビを改善するには、アロマオイルの香りでリラックスするのもよい方法です。

なお、アロマオイルは香りによって効果が異なります。
リラックス効果があるのは以下のような香りです。

  • ラベンダー
  • ローマン・カモミール
  • ベルガモット
  • ヒノキ
  • セージ
  • オレンジ・レモンなどの柑橘系

お風呂につかる

お湯を張った浴槽につかると、心身がリラックスします。
理由は、お風呂につかると副交感神経が優位になるためです。
副交感神経とは自律神経の1つです。

脈拍・血圧を下げて心身を休息させる作用があります。
入浴のポイントは、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることです。
具体的には38〜40℃前後のお湯に20分程度浸かりましょう。

ちなみに、入浴は就寝の2〜3時間前がおすすめです。
就寝前に心身の緊張をほぐすことで、深い眠りを得やすくなるためです。
また、就寝の2〜3時間前にお風呂に入ると、寝る頃にちょうど体温が下がり始めます。

体温が下がるときには眠気を感じやすくなるため、スムーズな入眠を期待できます。

適度な運動を行う

適度な運動は心身をリフレッシュさせる効果があります。
理由は、筋肉の硬直をほぐし、全身の血流を改善させるためです。
副交感神経が活発化しやすくなるため、ストレスの解消が期待できます。

なお、ストレス解消におすすめなのは有酸素運動です。
有酸素運動は、息切れしない程度に一定時間続けられる運動です。
具体的には以下のような運動があります。

  • ウォーキング
  • 軽いジョギング
  • 水泳
  • ヨガ・ストレッチ

特におすすめなのが、ウォーキング・ジョギングです。
一定のリズムをもって身体を動かすことで、脳内のセロトニンの量が増えるためです。
セロトニンは「しあわせホルモン」とも呼ばれるホルモンです。

その名の通り幸福感を高める作用があるため、脳のリラックスに役立ちます。

質の良い睡眠を心がける

睡眠不足になると、交感神経が活発化しやすくなります。
交感神経は自律神経の1つで、血圧・脈拍を上げる作用があります。
交感神経が活発化しすぎると、ストレスを感じやすくなります。

結果、皮脂分泌が活発化し、ニキビができやすくなってしまいます。
ストレスによるニキビを改善するためにも、睡眠は十分にとりましょう。
なお、単純に睡眠時間を長くすればいいわけではありません。

睡眠の質自体をあげることも必要です。
簡単にいえば、ぐっすり眠れるような工夫をしましょう。
深い睡眠は自律神経のバランスを整えるため、ストレスによるニキビの改善に役立ちます。

また、質のよい睡眠は肌の生まれ変わりを助けることも、ニキビ改善を期待できる理由の1つです。
質のよい睡眠を得るには以下のようなポイントに気をつけましょう。

  • ブルーライトは眠気を妨げるため、就寝1時間前のスマホ・PC使用は控える
  • 就寝の2~3時間前に入浴して身体を温める
  • 起床後は朝日を浴びて、身体をしっかり目覚めさせる
  • 寝る前の刺激物(カフェイン・香辛料・アルコール)は避ける

バランスの良い食事をする

バランスのよい食事は自律神経を整えるのに役立ちます
ストレスを感じにくくなるため、ニキビの改善を期待できるというわけです。
具体的には、様々な食品を少しずつとることを意識しましょう。

幅広い食品を食べることで、栄養バランスが自然と整いやすくなります。
ちなみに、普段の食事で不足しやすいのはビタミン・ミネラル・食物繊維です。
特に意識して摂取したいのがカルシウムです。

カルシウムは脳の興奮を抑えることで、イライラを鎮める作用があります。
ストレスを感じやすいという方は、カルシウムを摂ると心が安定しやすくなります。
カルシウムが豊富な食品は小魚・牛乳・大豆製品などです。

ちなみに自律神経を整えるには、1日3食規則正しく摂ることも大切です。
規則正しい食事は身体のリズムを整えるため、自律神経も整いやすくなります。

出典:厚生労働省【ストレスと食生活

腸内環境を整える

腸内環境を整えると、ストレスを感じにくくなります。
なぜなら、腸と自律神経は相関関係にあるためです。
自律神経の乱れは腸内環境を悪化させ、腸内環境の悪化は自律神経のバランスを崩します。

反対に腸内環境が整うと、自律神経のバランスも整いやすくなるというわけです。
腸内環境を整えるには以下のような方法が有効です。

  • 食物繊維を摂って便通を整える
  • ヨーグルト・牛乳などで乳酸菌を補充する
  • 適度な運動をする
  • 質の良い睡眠をとる
  • 起床後にコップ1杯の水を飲む

なお、腸内環境の悪化は肌荒れを引き起こします。
ニキビを改善するためにも、腸内環境を良好に保つことは大切です。

なかなか治らない場合は病院へ

ニキビの改善が見込めないときは、病院を受診しましょう。
診療科は皮膚科が適当です。
病院では、抗生物質が処方されることが一般的です。

抗生物質は菌の働きを抑制する医薬品です。
ニキビにおいては、原因菌であるアクネ菌にアプローチしてくれます。
病院で治療を受けると、セルフケアよりも早くニキビを改善できることが多いです。

また、病院によっては、ニキビ痕が残らないような治療を受けられることもあります。

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ストレスによるニキビの特徴・場所

ストレスによってできるニキビは、思春期ニキビとは特徴が異なります。
具体的な内容をみていきましょう。

ストレスによるニキビができやすい場所

ストレスニキビと思春期ニキビは、ニキビが出る部位が異なります。
ストレスニキビができやすいのは、以下のような場所です。

  • あご
  • おでこ
  • 眉間・眉
  • こめかみ
  • 口周り

フェイスラインにできやすいのがストレスニキビの特徴です。
一方思春期ニキビは、おでこ~鼻などの皮脂分泌が盛んな場所にできやすいです。

ストレスによるニキビはなかなか治らない?

ストレスによるニキビは繰り返すことがしばしばです。
特に多いのが顎のニキビです。
顎のニキビは、ホルモンバランスの乱れが原因です。

従って、ストレスを感じてホルモンバランスが乱れるたびに、同じ場所にニキビができやすいのです。
ニキビを根本的に改善するには、適切な洗顔やスキンケアが大切です。
あわせて、生活習慣を見直したり、ストレスを解消したりすることも必要です。

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近年のニキビ事情

ニキビは10〜20代の若い世代の悩みというイメージがあります。
しかし実は、40〜50代でニキビに悩んでいる方は少なくありません。
40〜50代でストレスを抱えている人は8割近くを占めます。

現代はストレス社会といわれるほど、ストレスが多い時代です。
そのため、若年者に限らず幅広い世代にもストレスニキビの悩みが広がっています。

出典:厚生労働省【令和2年度 健康実態調査結果の報告】

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ストレスによるニキビまとめ

ここまでストレスとニキビについてお伝えしてきました。
ストレスとニキビの要点を以下にまとめます。

  • ストレスがニキビを引き起こすのは、免疫機能を低下させるとともに、皮脂分泌を活発化させることで、アクネ菌の増殖を招くため
  • ストレスニキビの改善方法は、アロマテラピー・入浴・運動などによるストレス発散とあわせて、睡眠・食事といった生活習慣の見直しが大切
  • ストレスニキビは同じ場所に繰り返しできるのが特徴

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
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  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
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  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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