「80代の親の足や背中が赤くなり、とてもかゆそう。
かきむしって傷になっているのも心配だけれど、近くの皮膚科はいつも大混雑。
車椅子での移動や長い待ち時間を考えると、連れて行くのが億劫でつい先延ばしにしてしまう……」
デイサービスや施設、在宅での介護現場でも、高齢の方のお肌のケアに頭を悩ませる声を多く耳にします。
特に気温や湿度が上がる夏は、高齢の方の皮膚トラブルが急増する季節です。
今回は、夏に起こりやすいお肌の病気と、ご家族の負担を減らしながらお家でお医者さんに相談するコツを解説します。
1. 高齢者の夏を襲う「汗」と「おむつ」の肌トラブル
年齢を重ねると肌の潤いが失われ、外からの刺激にとても弱くなります。
特に夏場、寝たきりや車椅子で過ごす時間が長い方に多く見られるのが、次の2つのトラブルです。
- あせも・肌のただれ(間擦疹:かんさつしん) 高齢の方は体温調節が苦手なため、背中や太ももの裏に汗がこもりやすくなります。
特に、皮膚と皮膚が擦れ合う脇の下や胸の下、お腹のたるみの部分が赤くただれる症状が夏に多発します。 - おむつかぶれ 夏の湿気や尿・便の刺激によっておむつの中がふやけ、皮膚が赤く腫れて強いかゆみや痛みを伴います。
これらを「ただの夏バテやかぶれだろう」と放置するのは禁物です。
高齢の方は皮膚が薄いため、かきむしると簡単に深い傷がついてしまいます。
湿疹や皮膚の傷をきっかけに細菌が侵入し、細菌感染症を起こすことがあります。
代表的なものとして、足に生じやすい蜂窩織炎(ほうかしきえん)や、顔に生じやすい丹毒(たんどく)が知られています。
赤みが広がる、腫れる、熱をもつ、痛みがあるといった症状がみられる場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
2. お家で診られる皮膚の病気と、もらえるお薬
お肌を清潔に保ち、夏でもしっかり保湿することが基本ですが、赤みやかゆみが引かない場合は「早めにお医者さんに相談すること」が何より大切です。
とはいえ、お肌の診察のためだけに、混雑する皮膚科へ親御さんを連れて行くのは本当に大変なことだと思います。
通院負担が大きい場合は、「オンライン診療」という選択肢もあります。
実は、皮膚科は「視診」が重要な診療科のため、オンライン診療でも相談しやすい症状があります。
(症状次第で対面診療を案内する場合もあります)
オンライン診療で相談できる具体的な皮膚トラブル
皮膚科では画面ごしでも、以下のような幅広い症状を相談できます。
あらかじめスマホのカメラで患部を写した「写真」を先生に送れば、より詳しく症状を伝えることもできます。
- 夏に多いあせも、おむつかぶれ、皮膚のただれ
- しつこい湿疹、かゆみ、全身の乾燥肌
- 急に広がる蕁麻疹(じんましん)、虫刺され
- 強い痛みを伴う帯状疱疹(たいじょうほうしん)※症状や部位によっては対面診療をご案内する場合があります
- 一度検査をしたことがある方の水虫
処方してもらえるお薬
医師の判断のもと、一人ひとりの症状に合わせた適切なお薬が出されます。
- 症状に合わせた塗り薬(ステロイド剤など)
- お肌のバリア機能を高める保湿剤
- 夜眠れないほどのかゆみを内側から抑える飲み薬
なお、詳しい検査や処置が必要な場合は対面診療をご案内します。
「最初の相談窓口」として安心して頼っていただけます。
かきむしって傷口が深くなってしまう前に、ご家族の手間がかからない「オンライン診療」の仕組みを上手に使って、お医者さんに相談してみてくださいね。
土日祝含む年中無休、平日は早朝6時から24時まで幅広い時間で、初診からのオンライン診療を提供している総合クリニックです。
12もの診療科(内科・皮膚科・睡眠外来・漢方外来など)を、安心の保険診療価格で受診することができます。
最短翌日に届く、お薬の自宅配送も可能です。
「親のこういう皮膚の症状もスマホで診てもらえる?」などのお悩みを募集中です。
今後の連載で医師がお答えしていきます。
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| 桑原 彩乃 先生 所属:患者目線のクリニック 大学病院および関連医療機関にて、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の専門性を活かし、一般皮膚科から専門的な皮膚疾患まで幅広く診療に携わる。 現在は保険診療を中心に、にきび、多汗症、皮膚炎、アレルギー疾患などの日常診療に加え、患者の生活背景を踏まえた治療提案を大切にしている。 「患者目線のクリニック」では内科および皮膚科のオンライン診療を担当。 |


