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トップページ>マガジン>やさしい在宅介護>その他>寝床づくりを大切に

寝床づくりを大切に

 

「寝る時間だ」。布団にくるまり目を閉じる、この上なく幸せな瞬間です。それは、眠れないことの苦しさを際立たせる経験でもあります。睡眠は体内リズムによって、就寝時間や必要な睡眠時間は人それぞれです。

一般的に高齢者は睡眠のリズムが早い時間にシフトして、睡眠時間も短くなると言われますが、夜型で起床時間が遅い方も当然ですがおられます。睡眠リズムは人それぞれです。

早寝早起きが健康の秘訣とは単純には言えないようです。大切なのは時間ではなく、毎日リズムよく眠気がきて、スッキリと目が醒めることだと思います。体は正直ですから、いつもの時間が近づくと布団が恋しくなる。それが健康のバロメーターと言っても過言ではないでしょう。

 

「眠れない」あの苦しさは誰もが必ず経験するところだと思います。ベッド、枕、布団、いつもは幸せを運んでくれる同じ環境が、いつもは枕や布団が体になじんで一体感がつくられるのに、なぜか今日は私の体を受け入れてくれない。

眠れない時ほど“寝心地”を意識します。そして意識すればするほど、体を受け入れてくれる枕や布団の位置は、なかなか見つからないものです。

それでも、自由に体が動く人は、狭いベッドや敷布団の上で巧みに体をよじらせ、アクロバティックな体勢をとってでも良い位置を探し出すことができます。

 

良い睡眠を得るには、寝心地は大変に重要です。しかも、それは良い寝具やベッドがもたらすのではなく、寝具やベッドに対して自分の体が探し出して得られるものです。

筋力や体の柔軟性が衰えた高齢者や、脳卒中など何らかの事情で体を自由に動かせられない方にとって、寝心地を確保することが容易なものではないと想像できます。

良かれと思って購入した最新型のベッドや、ふかふかな寝具、あるいは体の姿勢を整えて差し上げる介助にしても、それが本人の睡眠を改善してくれるのでは有りません。寝心地、その具合を感じることができるのは本人だけだからです。

 

寝心地は自分で作るもの。そうだとすればベッドや寝具の選択は、多少なりとも本人の動きやすさを目安とするも有りなのではないかと思います。あるいは、介助が必要な方であれば「寝心地はどう?」、「どこか体の位置を整えましょうか?」と本人に確認してみるのも介助の大切な考え方です。

 

参考図書
明石真:体内時計のふしぎ、光文社新書、東京、2013年

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用