第4回:夜中の付き添いで眠れない……。介護世代の「不眠」と上手な相談のしかた

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第4回:夜中の付き添いで眠れない……。介護世代の「不眠」と上手な相談のしかた

  • 夜中に何度も親の介護で目が覚めてしまい、その後なかなか眠れません。
  • 睡眠薬に頼るのは怖いけれど、疲れが取れず、このままでは私が倒れてしまいそう……

デイサービスへの送り出しや毎日の家事、夜間の見守りなど、介護に一生懸命な方ほど「自分さえ我慢すれば」と、自分の体調を後回しにしていませんか。

しかし、睡眠の不足は心と体の健康に影響を与えます。今回は、介護を続けるなかで大切な「良質な睡眠」を取り戻すために、どこに、どう相談すればよいかを、できるだけシンプルにお伝えします。

1. 気づかないうちに溜まる「睡眠の借金」

「布団に入っても目が冴えてしまう」だけが不眠ではありません。特に夜間の付き添いが多い介護生活では、以下は、不眠のサインかもしれません。ひとつでも当てはまるものがないか、チェックしてみてください。

  • 布団に入ってもなかなか寝つけない(入眠障害):「今のうちに少しでも眠らなければ」と思うほど、逆に目が冴えてしまう。介護のことが頭から離れず、布団の中で考え事をしているうちに時間だけが過ぎていく。
  • 夜中に何度も目が覚める(中途覚醒):親御さんの様子を見るために一度起きると、その後ベッドに入ってもなかなか寝付けなくなる。
  • 朝早くに目が覚めてしまう(早朝覚醒):起きたい時間よりもずっと前に目が冴えてしまい、そのまま眠れなくなる。
  • 寝た気がしない(熟眠障害):睡眠時間は足りているはずなのに、朝起きたときに「スッキリ感」や「疲れが取れた感覚」がない。

これが週に何度もあるなら、それは「気合が足りない」のではなく、脳の睡眠スイッチがうまく働いていないサインです。

2. 「薬はやめられなくなりそう」…その不安、今は少し変わってきています

「睡眠のお薬は一度飲み始めるとやめられなくなるのでは」「翌朝まで薬が残ってフラフラしそう」という不安から、受診をためらう方は少なくありません。

しかし今は薬の種類が増え、生活スタイルや症状に合わせて、依存性の少ないタイプを選べるようになってきました。

たとえば、脳の覚醒システムを自然に抑える「オレキシン受容体拮抗薬(オレキシンじゅようたいきっこうやく)」と呼ばれるタイプのお薬も選択肢の一つです。

特徴
  • 過剰に脳を眠らせない: 脳を無理やり眠らせるのではなく、「目が冴えて緊張している状態」をそっと解きほぐす作用があります。
  • 翌朝への影響やふらつきが少ない:従来のタイプの睡眠薬と比べて、お薬の影響が翌朝まで残りにくく、朝からの介護や家事に支障が出にくいとされています。また、夜間のふらつきのリスクも比較的低いとされています。
ご注意

※効果や副作用の現れ方には個人差があります。睡眠薬の種類や服用方法については、患者さんの持病や体質に合わせて医師が適切に判断する必要があります。自己判断で増量せず、必ず医師の診察のもとで正しく使用することが大切です。

3. 体調や好みに合わせて相談できる「漢方」という選択肢

「どうしてもお薬には抵抗がある」という方や、「お薬を飲むほどではないけれど、イライラして気持ちが高ぶる」という場合には、漢方薬を用いて体を整えていくアプローチもあります。

一例として、以下のような漢方薬が用いられることがあります(※これらはあくまで代表的な例であり、実際の処方は個人の体質に合わせて医師が判断します)。

  • 抑肝散(よくかんさん): 神経の高ぶりを抑え、筋肉の緊張やイライラを鎮めて寝付きをサポートします。
  • 加味帰脾湯(かみきひとう): 心配事や不安感があり、疲れすぎて逆に眠れないという方に用いられます。

4. まとめ

睡眠の悩みは心身のデリケートな問題であり、介護による生活リズムの乱れだけでなく、体の不調やこころの不調が隠れていることもあります。そのため、「年のせい」「介護だから仕方ない」と決めつけず、まずは原因を確認することが大切です。

また、睡眠の改善には薬だけでなく、毎日できる工夫も重要です。

  • 起床時刻をなるべく一定にする
  • 昼寝は30分以内にとどめる
  • 夕方以降のカフェインを控える
  • 寝室の明るさや温度を整える

こうした「睡眠衛生」の見直しに加え、不眠に対する認知行動療法(CBT-I)という方法が効果的な場合もあります。薬と組み合わせて行われることもあります。

「何科を受診すればよいか分からない」という場合は、まずはかかりつけ医や内科に相談し、必要に応じて睡眠外来や精神科・心療内科などの専門医療機関を紹介してもらう方法があります。通院の時間が取りにくい方には、オンライン診療という方法もあります。自宅の静かな部屋から相談でき、お薬も自宅に届くため、外出の負担を減らすことができます。(薬の種類によっては、法律上オンライン診療での処方ができないものもあります。詳しくは診察の際にご相談ください。)

介護を無理なく続けるためには、ご自身の睡眠や体調を大切にすることも、介護を続けるための土台です。一人で抱え込まず、オンライン診療も含めて、頼れるものは頼ってみてください。

患者目線のクリニック

土日祝含む年中無休、早朝6時から24時まで幅広い時間で、初診からのオンライン診療を提供している総合クリニックです。12もの診療科(内科・皮膚科・睡眠外来・漢方外来など)を、安心の保険診療価格で受診することができます。最短翌日に届く、お薬の自宅配送も可能です。

【あなたの「介護と健康」のお悩みを大募集!】

「うちの親のこういう症状、画面越しでも診てもらえる?」「介護の合間に自分の不調を相談したいけれど……」など、皆様のリアルなお悩みをコメント欄にて募集します。今後の連載の中で、当院の医師が丁寧にお答えしていきます。

佐藤 亜紀 先生
所属:患者目線のクリニック
日本循環器学会専門医、日本内科学会 認定内科医。「患者目線のクリニック」では総合診療医として、身体症状だけでなく不眠やストレスなどライフスタイルに起因する悩みまで幅広く対応。同院の睡眠外来診療も担当。
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筆者プロフィール

患者目線のクリニック
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オンライン診療の充実: 全国どこからでも初診から受診が可能(年中無休・保険適用)。専用アプリを利用して診察から薬の配送まで完結できます。 対面診療と拠点: 東京の「虎ノ門院」と「銀座新橋院」があり、一般診療(内科・皮膚科など)だけでなく人間ドックや日帰り手術にも対応しています。 予約システム: DX(デジタル・トランスフォーメーション)を活用し、待ち時間のストレスを最小限に抑えるスムーズな医療体験を目指しています。
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オンライン診療の充実: 全国どこからでも初診から受診が可能(年中無休・保険適用)。専用アプリを利用して診察から薬の配送まで完結できます。
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予約システム: DX(デジタル・トランスフォーメーション)を活用し、待ち時間のストレスを最小限に抑えるスムーズな医療体験を目指しています。

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