2月20日は「アレルギーの日」です。
1966(昭和41)年のこの日、免疫学者の石坂公成・照子ご夫妻が、アレルギーを起こす原因物質である「IgE抗体(免疫グロブリンE)」を発見し、学会で発表したことを記念して制定されました[*1]。
アレルギーと言えば「花粉症」や「子供の食物アレルギー」をイメージする方が多いかもしれません。
しかし、アレルギーは年齢に関係なく、ある日突然発症する可能性があります。
特に中高年以降は、免疫バランスの変化や長年の蓄積により、「寒暖差アレルギー」や「大人の食物アレルギー」などに悩まされるケースが増えています。
この記事では、アレルギーの日にちなんで、アレルギーの基礎知識から、中高年が特に注意すべき種類、そして意外な原因と対策までを網羅的に解説します。
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アレルギーの正体とは?免疫の「暴走」を知る

アレルギーとは、本来ならウイルスや細菌などの異物から体を守るはずの「免疫」システムが、花粉や食べ物など、通常は無害なものに対して過剰に反応してしまう状態のことです。
IgE抗体とヒスタミン
アレルゲン(抗原)が体内に入ると、「IgE抗体」が作られます。
これがマスト細胞(肥満細胞)にくっつき、再びアレルゲンが入ってきた時に、ヒスタミンなどの化学物質を放出します。
これがくしゃみ、鼻水、かゆみなどの症状を引き起こします。
アレルギー性紫斑病などの特殊な病態
血管の炎症によって出血斑が出る「アレルギー性紫斑病」など、皮膚症状がメインとなる疾患もあります。
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【季節性】花粉症と「寒暖差アレルギー」の見分け方

春先のくしゃみや鼻水、すべて花粉症だと思っていませんか?
実は「寒暖差」が原因の場合があります。
花粉症による喉の痛みと咳
花粉症は鼻水や目のかゆみだけでなく、喉のイガイガや咳を引き起こすことがあります。
これを「アレルギー性咽喉頭炎」と呼びます。
風邪と違い、熱はないのに喉の不快感が続くのが特徴です。
7度以上の温度差が引き金?寒暖差アレルギー
「寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)」は、気温差が7度以上になると自律神経が乱れ、鼻水やくしゃみが出る症状です。
アレルゲンがないため、目のかゆみはなく、鼻水が透明でサラサラしているのが特徴です。
花粉症や食物、動物など様々なアレルギーで困っている方は少なくありません。中には、自分に何のアレルギーがあるか知りたい方もおられるでしょう。また、アレルギーはどのような手順で調べるのか、気になることもあります。アレルギーの検査[…]
【食物】大人は要注意!小麦・卵・果物アレルギー
食物アレルギーは子供だけの病気ではありません。
大人になってから発症することもあり、重篤化しやすい傾向があります。
小麦・卵アレルギーと「大人の発症」
「グルテンフリー」が話題になる背景には、小麦アレルギーやグルテン不耐症の増加があります。
パンやパスタを食べた後に、腹痛や倦怠感、肌荒れが起きる場合は注意が必要です。
また、卵の過剰摂取がアレルギーリスクを高める可能性についても知っておきましょう。
【皮膚・環境】虫刺され、紫外線、蕁麻疹
皮膚に出るアレルギー症状は、QOL(生活の質)を大きく下げます。
紫外線アレルギー(光線過敏症)
日光を浴びた部分が赤く腫れたり、湿疹ができたりします。
春先から紫外線量は急増するため、日焼け止めや帽子での対策が必須です。
虫刺され・蕁麻疹
蚊やブヨ、ハチなどに刺された際、過剰なアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こすことがあります。
また、原因不明の蕁麻疹や湿疹に悩む方も少なくありません。
【検査・治療】何科に行けばいい?費用と薬の選び方
「アレルギーかも?」と思ったら、自己判断せず医療機関を受診しましょう。
内科、耳鼻咽喉科、皮膚科、アレルギー科などが窓口になります。
アレルギー検査の種類と費用
血液検査でIgE抗体の量を調べるのが一般的です。
一度に39種類のアレルゲンを調べられるセット検査(View39など)は、原因特定に非常に有効です。
保険適用となるケースが多いため、医師に相談してみましょう。
薬による治療と体質改善
抗ヒスタミン薬や点眼薬、点鼻薬など、症状に合わせた薬が処方されます。
また、長い時間をかけて体質自体を変えていくアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法など)や、生活習慣の見直しによる体質改善も注目されています。
まとめ:正しい知識でアレルギーと共存しよう
アレルギーは、現代人にとって避けて通れない国民病とも言えます。
しかし、原因を正しく知り、適切な対策をとることで、症状をコントロールし、快適に生活することは十分に可能です。
2月20日「アレルギーの日」をきっかけに、ご自身の体の声に耳を傾け、気になる症状があれば専門医に相談してみてはいかがでしょうか。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。
症状がある場合は医師にご相談ください。







