「クコの実にはどのような効果や効能、副作用があるのだろうか」
「クコの実の効果を得るためには、どれくらいの摂取量が適切なのか」
クコの実が持つ効果や効能、副作用について知りたい方や、クコの実に興味関心があり、これから食事などに取り入れてみようとお考えの方の中には、このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
クコの実は、さまざまな栄養素を含み、体によい効果が期待できるスーパーフードとして注目されている食べ物です。
本記事では、クコの実について以下の点を詳しく解説していきます。
- クコの実が持つ効果や効能
- クコの実の推奨摂取量やおすすめの食べ方
- クコの実の効果が得られにくいといわれる理由
クコの実について、正しい知識を身につけたい方や、これから日々の生活に取り入れていきたいとお考えの方は、ご参考にしていただけますと幸いです。
ぜひ、最後までお読みください。
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クコの実とは
まずは、クコの実とはどのようなものかについてご紹介します。
クコの実は、別名「ゴジベリー」や「ウルフベリー」と呼ばれている、中国北部原産の赤い楕円形の植物の果実です。
紀元前より、生薬として活用されており原産地の中国では、不老不死の実として大変重宝されており、世界三大美女として名高い楊貴妃もクコの実を愛用していました。
そして現在では、クコの実にはカロテンや各種ビタミン、カルシウムなどさまざまな栄養が含まれていることが確認され、ドライフルーツとして広く流通しています。
薬膳料理や漢方の他、デザートのトッピングなどさまざまな場面で使用され、アサイーやチアシードと並ぶスーパーフードとして注目されています。
日本国内でも、スーパーマーケットや専門店、オンラインショップなどさまざまな場所で販売されており、気軽に入手することが可能です。
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クコの実の効果や効能
次に、クコの実の効果や効能について以下の5つをご紹介します。
- 目に良い
- 美肌・美白
- エイジングケア
- 生活習慣病の改善
- 疲労回復・ストレス軽減
クコの実は、豊富な栄養素とさまざまな効果や効能を持っていることから、注目され続けている果実です。
まずは、クコの実を摂取することで得られる効果や効能について知っておくようにしましょう。
①目に良い
クコの実の効果や効能の1つ目は「目に良いこと」です。
クコの実は、ブルーベリーと双璧をなすほど目に良い食べ物として注目されています。
クコの実に含まれているゼアキサンチンには、視力低下を防止する効果が期待でき、加えて高い抗酸化作用で活性酸素を少なくし、目を守ることが可能です。
また、パソコンやスマートフォンなどから発せられる、ブルーライトによる目へのダメージを軽減する効果も期待できます。
その他、疲れ目や白内障の予防、目の乾燥の改善など目に関するさまざまなトラブルを解決する栄養を多く含んでいます。
②美肌・美白
2つ目は「美肌・美白効果」です。
クコの実に含まれているβカロテンやゼアキサンチンには、紫外線や環境ストレスから肌を守ってくれる効果を期待できます。
また、紫外線による肌の炎症の予防や、豊富に含まれるビタミンCによってシミや色素沈着も予防できるため、白くて美しい肌を目指すことが可能です。
ビタミンC以外にも、各種さまざまなビタミンを含んでいるため、肌代謝の活性化が促され、健康的でハリのある肌を持続的に保つことができます。
以上のように、クコの実には肌の調子を整える効果が期待できるため、肌トラブルでお悩みの方にお勧めの食材といえます。
③エイジングケア
3つ目は「エイジングケア効果」です。
クコの実には、ポリフェノールやフラボノイド、クコ果実多糖、βカロチンなどエイジングケア効果が期待できる成分が多く含まれています。
強い抗酸化作用もさることながら、細胞の老化防止や遺伝子の損傷を修復する効果も期待できます。
また、シワやたるみの防止や先述した美肌・美白効果も期待でき、若々しく健康的な肌環境を実現することが可能です。
④生活習慣病の改善
4つ目は「生活習慣病の改善」です。
クコの実に含まれる栄養素の中には、生活習慣病の改善につながるものが多く存在します。
例えば、含まれているベタインには、急激な血糖値の上昇を抑える効果が期待でき、糖尿病の予防や管理に役立つといわれています。
また、クコの実には肝細胞の再生を助ける効果や、肝臓に脂肪がつきにくいようにする効果も期待でき、脂肪肝やコレステロールや中性脂肪の数値上昇のリスクを軽減する効果が期待できます。
そして、クコの実の多糖類には免疫機能を向上させる効果が期待でき、感染症予防の観点でも高い効果を期待できます。
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⑤疲労回復・ストレスの軽減
5つ目は「疲労回復・ストレスの軽減」です。
クコの実に含まれるビタミンCが、神経伝達物質の合成やドーパミン、GABAの生成を促すことでストレスを軽減する効果が期待できます。
また、疲労回復につながる各種ビタミンや鉄分、リン、カルシウムなどさまざまな栄養分を含んでいます。
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クコの実の男性必見の効果や効能
次に、クコの実の男性必見の効果や効能について、以下の3つをご紹介します。
- 精力向上
- ホルモンバランスの調整
- 滋養強壮効果
クコの実は、エイジングケアや美肌効果が期待できるなど女性にうれしい効果が多いですが、男性にとってもうれしい効果や効能が期待できます。
ぜひ、男性の方もクコの実のもたらす効果を正しく理解し、日常生活の食事に取り入れていきましょう。
①精力向上
クコの実の男性必見の効果や効能の1つ目は「精力向上」です。
原産地の中国では、古くから精力剤として重宝されており、実際にクコの実には男性器の勃起を手助けする成分であるシトルリンが含まれています。
シトルリンはEDの改善にも効果が期待でき、加えてクコの実に含まれている多種多様な栄養素が、体力や活力の向上につながっています。
②ホルモンバランスの調整
2つ目は「ホルモンバランスの調整」です。
クコの実は、古くから肝臓と腎臓の働きを補うものと考えられており、肝臓と腎臓のそれぞれの働きは、体内のホルモンバランスと密接に関わっています。
特に男性の場合は、クコの実を摂取することで、男性ホルモンであるテストステロンの働きを強化する効果が期待できます。
テストステロンの分泌が活発になると、体内で生み出される精子の量の増加や質の向上が期待できます。
③滋養強壮効果
3つ目は「滋養強壮効果」です。
先述した通り、クコの実には各種ビタミンや鉄分、カルシウム、リンなど約40種の栄養素が含まれています。
それらの栄養素が総合的に働くことで、肝臓機能や免疫力の向上、血流改善、ストレス軽減などさまざまな効果につながります。
その結果、体の全体の機能を高め、滋養強壮効果が期待できるため、近年スーパーフードとして注目中です。
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クコの実の推奨摂取量とは
次に、クコの実の推奨摂取量についてご紹介します。
クコの実の推奨摂取量は、1日あたり10粒から20粒であり、小さじ1杯から2杯程度に相当します。
しかし、推奨摂取量はあくまで目安で個人差があるため、摂取を開始する際は少量から始めてみるのがおすすめです。
クコの実には、多くの栄養素が含有されており、体に非常に良い効果を期待できる一方で、過剰摂取を続けてしまうと下痢などの副作用が生じる場合があるため、注意するようにしましょう。
クコの実の効果や効能はいつから実感できるのか
次に、クコの実の効果や効能はいつから実感できるのか、そのタイミングについてご紹介します。
効果や効能については、早くても数週間から1か月程度で、冷え性や疲労回復効果が実感できる場合があります。
また、数か月以上継続摂取すると、エイジングケア効果や生活習慣予防の効果が期待できます。
クコの実の効果や効能については、即効性はなく、適量を継続的に摂取し続けることが重要です。
加えて、毎日の規則正しい生活や、バランスの取れた食事をとることでクコの実の効果を最大限引き出すことが可能なため、継続的に毎日の生活に取り入れていくようにしましょう。
クコの実の効果を得るためのおすすめの食べ方
次に、クコの実の効果を得るためのおすすめの食べ方についてご紹介します。
クコの実は、主にドライフルーツとして販売されていることが多く、さまざまな料理に応用が可能です。
クコの実をおいしく食べられ、なおかつ効果や効能を得るためのおすすめの食べ方は、以下のとおりです。
- ドライフルーツとしてそのまま食べる
- 杏仁豆腐や寒天、ヨーグルトのトッピングとして食べる
- 火鍋やおかゆなどの料理に使用して食べる
- ケーキ生地などに混ぜ込み、デザートの具材として食べる
- 日本酒やホワイトリカーに漬け込み、クコ酒として飲む
上記以外にも、アレンジ次第でさまざまな場面で応用がきく食材のため、自分なりのアレンジを開発してみるのもおすすめです。
クコの実を食べることによる副作用
次に、クコの実を食べることによる副作用について、以下の5つをご紹介します。
- 腎臓への負担
- 早産や胎児への影響
- 服用薬との相互作用の可能性
- 消化器系の不調
- 血圧降下作用
①腎臓への負担
クコの実を食べることによる副作用の1つ目は「腎臓への負担」です。
クコの実にはカリウムが豊富に含まれており、腎臓機能が低下している方がクコの実を過剰摂取すると、高カリウム血症を引き起こすことがあります。
よって、腎臓病を患っている方などは、クコの実を摂取する際に摂取量に十分注意するようにしましょう。
②早産や胎児への影響
2つ目は「早産や胎児への影響」です。
クコの実には、ベタインという成分が含まれており、生理周期が乱れる可能性があるため、妊婦のクコの実の摂取は控えるのが賢明です。
また、ベタインの効果で生理周期が乱れると、早産リスクや間接的に胎児へ悪い影響が出てしまう可能性があります。
③服用薬との相互作用の可能性
3つ目は「服用薬との相互作用の可能性」です。
血液凝固を抑制するワルファリンは、ビタミンKの働きを弱める効果が期待できますが、クコの実には、ビタミンKが豊富に含まれています。
そのため、ワルファリン服用中の方がクコの実を摂取してしまうと、ワルファリンの効果が弱まってしまい、重度の出血を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
④消化器系の不調
4つ目は「消化器系の不調」です。
クコの実はナス科の植物であり、ナス科の植物には体を冷やす作用があるため、過剰摂取すると内臓を冷やし、下痢や嘔吐の症状を発症する場合があります。
そのため、虚弱体質の方や腹を下しやすいかたは、クコの実を摂取するのを控えたり、摂取量を少量にしたりすのがおすすめです。
⑤血圧降下作用
5つ目は「血圧降下作用」です。
クコの実には、ベタインとポリフェノールが豊富に含まれており、2つの成分の効果で血圧が下がることが分かっています。
しかし、もともと低血圧の方や、血圧を下げる薬を服用されている方が、クコの実を過剰に摂取した場合、必要以上に血圧が下がってしまうことがあるため、注意が必要です。
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クコの実は効果がないといわれる理由
最後に、クコの実は効果がないといわれる理由について、以下の3つをご紹介します。
- 個人の体質
- 短期間の摂取や摂取量の少なさ
- 製品の品質的問題
①個人の体質
クコの実は効果がないといわれる理由の1つ目は「個人の体質」です。
クコの実の効果や効能は、個人の体質や健康状態によって変化するため、自分が思っているより効果が得られなかったと感じる方がいます。
また、推奨摂取量は10粒〜20粒ですが、自分に適した摂取量も個人によってさまざまなため、自分にとって一番良い摂取量を探してみましょう。
②短期間の摂取や摂取量の少なさ
2つ目は「短期間の摂取や摂取量の少なさ」です。
クコの実の効果や効能は、即効性がなく、効果が表れる適当な摂取量も個人によって異なります。
そのため、短期間の摂取で効果が出ないと諦めたり、摂取量が少ない場合は、クコの実の効果を実感しづらいのが現状です。
③製品の品質的問題
3つ目は「製品の品質的問題」です。
クコの実は、販売元によって品質に差があることが多く、品質が低い商品を購入すると適切な量を摂取していても、効果が表れにくい場合があります。
そのため、残留農薬や添加物がないものや海外有機認証を獲得している商品など、品質が担保されている商品を購入するように心がけましょう。
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クコの実の効果まとめ
ここまで、クコの実の効果について解説してきました。
以下に要点をまとめます。
- クコの実には、エイジングケア効果や美肌、生活習慣病予防、滋養強壮効果など多くの効果や効能が期待できる。
- クコの実の推奨摂取量は、1日10粒から20粒であり、デザートのトッピングや火鍋、おかゆの材料と日々の料理に組み入れることが重要である。
- 体質や短期間の摂取、製品の品質的問題などの場合は、クコの実の効果をあまり実感できない場合があるため、注意が必要である。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。