【最新版】介護資格の種類一覧!全34種類の難易度・費用・給与とおすすめ取得順を解説

介護の仕事は高齢者や障害のある方の生命と日常生活を支える専門性の高い職業であり、資格の有無によって担当できる業務範囲や待遇、給与が大きく異なります。

本記事では、介護業界で活躍するために知っておくべき主要資格の特徴、取得費用、最新の給与目安、無資格からのステップアップ手順を体系的に解説します。

目次

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介護の主な資格一覧【難易度・費用・給料比較】

介護現場で中心となる主要な資格・職種について、最新の公的データや試験傾向をもとにまとめました。

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資格・職種名受験資格難易度・合格率取得費用の目安平均月給・年収目安
介護職員初任者研修なし(誰でも受講可)ほぼ100%(修了試験あり)3万〜8万円月給:約24万〜26万円
年収:約320万〜350万円
介護福祉士実務者研修なし(誰でも受講可)ほぼ100%(課題・講習のみ)10万〜18万円(初任者保持者は7万〜15万円)月給:約26万〜28万円
年収:約350万〜380万円
介護福祉士(国家資格)実務経験3年以上+実務者研修修了 等約70%前後10万〜15万円(受験料・テキスト等)月給:約30万〜33万円
年収:約400万〜430万円
認定介護福祉士介護福祉士取得後、実務経験5年以上+研修高(課題・レポート多数)約60万円(全単位受講)介護福祉士より高優遇(手当等)
サービス提供責任者(役職)介護福祉士、または実務者研修修了試験なし(資格要件で就任)該当資格の取得費用のみ月給:約28万〜32万円
年収:約380万〜420万円
ケアマネジャー(介護支援専門員)定められた法定資格・相談業務等で実務5年以上20%〜25%前後約5万円(試験代・実務研修費)月給:約30万〜35万円
年収:約410万〜450万円
主任ケアマネジャー専任ケアマネとして実務経験5年以上 等試験なし(研修修了)約2万〜6万円ケアマネジャーより高優遇
社会福祉士(国家資格)4年制福祉大学卒業、一般養成施設修了 等30%〜40%前後約4万〜8万円(受験料等)月給:約29万〜33万円
年収:約390万〜440万円
喀痰吸引等研修介護職員等(受講要件は事業所推薦等)高(筆記・実地研修あり)約6万〜15万円資格手当(数千円〜1万円程度加算)

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介護資格なしで仕事はできる?無資格勤務の現実と正社員化

介護の現場では、無資格・未経験から勤務を始めることも可能です。

ただし、資格の有無で業務範囲や給与・待遇に明確な違いが生じます。

無資格者の業務範囲と待遇

  • 担当できる業務: 主に利用者の身体に直接触れない「生活援助(清掃・洗濯・食事の配膳)」や「介護助手・補助業務」が中心となります
  • 訪問介護(ホームヘルパー)は不可: 訪問介護事業所で利用者の自宅を訪問して身体介護・生活援助を行うには、最低でも「介護職員初任者研修」以上の資格が必須です
  • 無資格者の受講義務化: 介護サービス事業所で働く無資格の介護職員に対しては、「認知症介護基礎研修」の受講が完全義務化されています(入職後1年以内の受講が必要)

無資格から正社員を目指す3つの方法

  • 資格取得支援制度のある事業者に入社する: 受講費用を会社が全額・半額負担してくれる求人を選び、働きながら「初任者研修」を取得する
  • 紹介予定派遣・転職エージェントを活用する: 一定期間の派遣勤務後に正社員登用されるルートを選び、現場経験を積みながら正社員を目指す
  • 無資格可の正社員求人に応募する: 人手不足の事業所では無資格でも正社員採用を行うケースがあります。ただし、入社後に早期の資格取得を求められるのが一般的です

無資格からのキャリアパス(ステップアップロードマップ)

介護業界で収入を増やし、リーダーや専門職へとキャリアアップするための標準的なルートは以下の通りです。

  • 【ステップ1】介護職員初任者研修(基礎知識の習得/訪問介護が可能に)
  • 【ステップ2】介護福祉士実務者研修(より高度な知識・医療的ケア基本の修了/サービス提供責任者になれる)
    ↓ [実務経験3年以上]
  • 【ステップ3】介護福祉士(国家資格/現場リーダー・手当増額)
  • 【ステップ4】専門ルートへ分岐
    ├── ケアマネジャー(要実務5年:ケアプラン作成・施設マネジメント)
    └── 認定介護福祉士(要実務5年+研修:地域・チームの高度指導者)

【分野・目的別】介護で役立つ専門資格まとめ

主要9資格以外にも、特定の分野や対象者に特化した専門資格が多数存在します。

1. 認知症ケアに関する資格(4選)

  • 認知症介護基礎研修: 認知症ケアの最も基本的な知識を学ぶ研修。無資格の介護従事者には受講が義務付けられています
  • 認知症介護実践者研修: 認知症の方への実践的な観察・ケア技術を習得する研修。施設での計画作成担当者などの要件にもなります
  • 認知症介護実践リーダー研修: 実践者研修修了後1年以上・実務5年以上の職員が対象。介護現場で認知症ケアの指導的立場を担う人材を育成します
  • 認知症ケア専門士: 一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する民間資格。実務経験3年以上で受験可能となり、認知症ケアの高度な知識を証明します

2. 機能訓練指導員に関連する資格(7選)

介護施設において「機能訓練指導員」として配置されるためには、以下のいずれかの国家資格等を保持している必要があります。

  • 理学療法士(PT): 運動療法等を用いて基本動作能力の回復を図る医療専門職
  • 作業療法士(OT): 日常生活動作や手作業などを通じて応用動作能力・社会的適応能力を高める専門職
  • 言語聴覚士(ST): 発声、言語機能、聴覚、嚥下(飲み込み)機能の障害に対するリハビリの専門職
  • 看護師・准看護師: 医療処置だけでなく、機能訓練指導員としても配置可能
  • 柔道整復師: 骨折・脱臼・捻挫等の施術のほか、身体機能維持の訓練を担当
  • あん摩マッサージ指圧師: マッサージ技術を活かした関節可動域訓練や筋力維持を担当
  • はり師・きゅう師: 一定の実務経験(他機能訓練指導員のもとで6ヶ月以上)を積むことで機能訓練指導員として配置可能

3. 障害福祉・移動支援の資格(7選)

  • 介護予防運動指導員: 高齢者の筋力向上トレーニングや介護予防プログラムを作成する専門資格
  • 行動援護従業者: 知的障害や精神障害により行動上著しい困難がある方の外出支援を行う資格
  • 同行援護従業者: 視覚障害のある方の移動を安全にサポートし、代筆・代読などを行う資格
  • 重度訪問介護従業者: 重度の身体障害・知的障害・精神障害により常時介護を必要とする方への訪問介護資格
  • 高齢者コミュニケーター: 高齢者の心理や傾聴技術を学び、深い信頼関係を築くための資格
  • 終末期ケア専門士: ターミナルケア(看取り)におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)や尊厳あるケアを実践・指導する資格
  • 難病患者等ホームヘルパー: 特殊な疾患や難病を抱える在宅患者への適切なケア手法を学ぶ知識・研修

4. 業務の幅を広げる資格(6選)

  • ガイドヘルパー(移動介護従事者): 障害のある方の外出や移動をサポートする専門職
  • レクリエーション介護士: 利用者の好みに合わせたレクリエーション企画やコミュニケーション手法を学ぶ資格(2級・1級)
  • 福祉住環境コーディネーター: 段差解消や手すり設置などの住宅改修、福祉用具の選定を助言する検定資格(1級〜3級)
  • 福祉用具専門相談員: 福祉用具貸与・販売事業所に必須の職種。利用者に適した車椅子やベッドの選定・調整を行います
  • 精神保健福祉士(国家資格): 精神障害のある方の社会復帰や生活支援、相談援助を行う専門職
  • 介護事務(各種民間資格): 介護報酬請求(レセプト作成)や事業所の受付・会計・事務全般を担う資格

5. 介護食・栄養に関する資格(6選)

  • 介護食士: 咀嚼・嚥下機能に応じた適切な調理技術と知識を証明する資格(1級〜3級)
  • 管理栄養士(国家資格): 栄養マネジメント、特別食の献立作成、指導を行う専門職
  • 介護食アドバイザー: 高齢者の身体的特徴を踏まえた安全で美味しい食事作りを学ぶ通信講座系資格
  • 介護食コーディネーター: 柔らかく美味しい介護食のレパートリーや栄養指導を行う資格
  • 介護食マイスター: 介護食の基礎知識やレシピ構築を証明する認定資格
  • 介護食作りインストラクター: 介護食の作り方を実践し、家庭やスクールで指導・助言できる資格

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施設・サービス形態別で必要・優遇される主な資格

働くサービスの種類によって、求められる職種や配置基準となる資格が異なります。

サービス形態代表的な職種必要・優遇される主な資格
通所介護(デイサービス)介護職員
生活相談員
機能訓練指導員
初任者研修、実務者研修、介護福祉士
社会福祉士、社会福祉主事任用
理学療法士、作業療法士、看護師 等
訪問介護(ホームヘルパー)訪問介護員
サービス提供責任者
介護職員初任者研修 以上(無資格不可)
介護福祉士、実務者研修修了
特別養護老人ホーム(特養)介護職員
施設ケアマネジャー
生活相談員
介護福祉士(推奨)、実務者研修
介護支援専門員
社会福祉士、社会福祉主事任用
小規模多機能型居宅介護介護職員
計画作成担当者
初任者研修、介護福祉士
介護支援専門員、実践者研修修了
グループホーム介護職員
計画作成担当者
初任者研修、介護福祉士
介護支援専門員(実践者研修修了)
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)訪問介護員
コンシェルジュ
初任者研修、実務者研修、介護福祉士
介護事務、福祉住環境コーディネーター

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費用を抑えて資格を取得する制度

資格取得にかかる受講費用は、公的制度や事業者の仕組みを活用することで大幅に軽減できます。

  • 求職者支援制度(ハローワーク): 雇用保険を受給できない求職者を対象に、初任者研修や実務者研修を無料(テキスト代等のみ自己負担)で受講できる制度
  • 教育訓練給付制度: 厚生労働大臣が指定する講座を受講・修了した場合、支払った学費の20%(受講課程によっては最大70%〜80%)が支給される制度
  • 企業の資格取得支援制度: 介護事業所に就職後、勤務継続を条件に受講費用の全額または一部を事業所が負担してくれる制度
  • 介護職員初任者研修・実務者研修受講資金貸付事業: 各都道府県の社会福祉協議会などが実施している貸付制度。受講資金の貸付を受け、修了後に一定期間(2年程度)指定施設で勤務すると返還が免除されます

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まとめ

介護の資格について重要なポイントを振り返ります。

  • 無資格でも就職可能だが、訪問介護は「初任者研修」が必須。また、無資格者には「認知症介護基礎研修」の受講が義務化されている
  • 基本のステップアップは「初任者研修」→「実務者研修」→「介護福祉士(国家資格)」→「ケアマネジャー/認定介護福祉士」
  • 資格を得ることで給与アップにつながり、介護福祉士を取得すると無資格者より年収ベースで数十万円以上の大幅な差が生じる
  • 費用の助成制度や企業の資格取得支援を活用することで、自己負担を最小限に抑えてステップアップできる

自分の目指す働き方や希望する施設に合わせて適切な資格を選び、確実なキャリアアップを目指しましょう。

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