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健達ねっと>介護お役立ち記事>介護施設>小規模多機能型居宅介護とは?サービス概要・料金まで分かる徹底ガイド

小規模多機能型居宅介護とは?サービス概要・料金まで分かる徹底ガイド

  • 「住み慣れた家で、できるだけ長く暮らしたい」
  • 「でも、家族だけで介護を続けるのは、正直もう限界かもしれない…」
  • 「デイサービスや訪問介護、いろいろあるけど複雑でどれがいいのか分からない」
  • 「費用はいったい、どれくらいかかるのだろう?」

在宅での介護には、このような尽きない悩みや不安がつきものです。
先の見えない状況に、ご自身やご家族を責めてしまうこともあるかもしれません。

この記事では、そのようなお悩みを抱える方のために、「小規模多機能型居宅介護」という在宅介護の強力な選択肢について、専門的な知見から徹底的に解説します。

この記事を最後までお読みいただくことで、以下のことが分かります。

  • 「通い」「訪問」「宿泊」を組み合わせた柔軟なサービス内容
  • 要介護度別の料金目安と、負担を軽くする制度
  • ご自身の家族に本当に合うかを見極めるメリット・デメリット
  • 後悔しない事業所の選び方と、賢い使い方

サービスの全体像から具体的な費用、事業所の選び方までを深く理解し、ご家族にとって最適な介護の形を見つけるための、確かな次の一歩を踏み出せるはずです。

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小規模多機能型居宅介護とは?在宅介護の限界を感じた時の救世主になる?

在宅での介護生活を支えるための選択肢はさまざまですが、「小規模多機能型居宅介護」は特に柔軟性の高さで注目される地域密着型のサービスです。
ここでは、その基本的な仕組みと特徴を分かりやすく解説します。

【結論】小規模多機能とは「通い/訪問/宿泊」を定額で組み合わせる安心パック

小規模多機能型居宅介護とは、ひとつの事業所との契約で「通い(デイサービス)」「訪問(ホームヘルプ)」「宿泊(ショートステイ)」の3つの介護サービスを、月額定額制で柔軟に利用できる仕組みです。
ご利用者さまの状態やご家族の都合に合わせて、必要なサービスを自由に組み合わせられるのが最大の特長といえます。

例えば、以下のような利用が可能です。

  • 普段は「通い」を中心に利用し、体調が優れない日は「訪問」に切り替える
  • ご家族が数日間留守にする際は、慣れた場所で「宿泊」する
  • 午前中は「通い」で入浴し、午後は自宅で過ごす

このように、24時間の相談体制や体調の変化、ご家族の急な用事など、予測が難しい在宅介護の「困った」に、ひとつの窓口で対応できるのが「安心パック」といわれる理由です。

※重要な補足
「24時間365日」という表現については、これは相談体制のことを指しており、実際のサービス提供が24時間365日利用し放題という意味ではありません。
事業所には定員があり、特に宿泊サービスは1日あたり9名以下という制限があります。

デイサービスやショートステイなどとの決定的な違い

小規模多機能型居宅介護は、既存のサービスを組み合わせたものですが、決定的な違いはその運営方法にあります。
個別にデイサービスやショートステイを契約する場合と比べ、どのような違いがあるのか見ていきましょう。
小規模多機能型居宅介護の詳しいメリット・デメリットについても参考にしてみてください。

比較項目小規模多機能型居宅介護個別サービス(デイ・訪問・泊まり)
契約先ひとつの事業所のみ各サービスを提供する複数の事業所
ケアマネジャー事業所所属のケアマネジャー居宅介護支援事業所のケアマネジャー
スタッフなじみのスタッフが一貫して対応各サービスのスタッフが対応
料金体系月額定額制(介護度別)利用した分だけの従量制

大きな違いは、ケアプランの作成からサービスの提供までを、すべて顔なじみのスタッフがいるひとつの事業所が担う点です。
これにより、ご利用者さまの細かな変化にも気づきやすく、一貫性のあるケアが実現しやすくなります。

小規模多機能型居宅介護の対象者

このサービスを利用するには、いくつかの条件があります。
ご自身やご家族が対象になるか、基本的な要件を確認しておきましょう。

利用の対象となるのは、以下の条件を満たす方です。

  • 要介護認定:要支援1・2、または要介護1~5の認定を受けている方
  • 居住地:原則として、事業所が所在する市区町村に住民票がある方
    (地域密着型サービスのため)

特に、住み慣れた地域での生活継続を目的とした「地域密着型サービス」であるため、住所地の要件は重要です。
要介護2の方が利用できる在宅サービス全般についてはこちらの記事でも詳しく解説していますので、ご自身の状況と照らし合わせてみてください。

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小規模多機能型居宅介護の「通い」「訪問」「宿泊」でできること

小規模多機能型居宅介護が提供する3つのサービス。
それぞれの役割と、具体的にどのようなケアを受けられるのかを詳しく見ていきましょう。
ご利用者さまの生活を多角的に支える仕組みが分かります。

「通い」でできるのはデイサービスの役割

サービスの中心となるのが「通い」です。
事業所に日中通うことで、社会的な交流の機会を持ちながら、生活に必要な支援を受けます。

主に、以下のようなサービスが提供されます。

  • 健康チェック:血圧・体温測定など、日々の体調を確認
  • 食事・入浴:栄養バランスの取れた食事と、安全な環境での入浴
  • 機能訓練:日常生活動作を維持・向上させるための体操やリハビリ
  • レクリエーション:他の利用者との交流を通じた脳の活性化や楽しみの創出

一般的なデイサービス(通所介護)の詳しいサービス内容と同様のケアを基本としながら、ご利用者さまの希望に応じた柔軟な利用時間の設定がしやすいのが特徴です。

「訪問」でできるのはヘルパーの役割

「通い」を利用しない日や、ご自宅でのケアが必要な時に、なじみのスタッフが直接ご自宅へ伺うのが「訪問」です。
安否確認から身体的な介助まで、必要なサポートを提供します。

具体的なサービス内容は以下の通りです。

  • 身体介護:食事、排泄、着替え、服薬などの介助
  • 生活援助:掃除、洗濯、調理、買い物などの身の回りのお手伝い
  • 安否確認:短時間の訪問による様子の確認

必要な時に必要な分だけサポートに入れるため、「通い」と組み合わせることで、在宅生活の安心感を大きく高めます。
訪問介護・ヘルパーサービスの基本的な内容と利用方法も参考に、どのような支援が必要か考えてみるのもよいでしょう。

「宿泊」でできるのはショートステイの役割

ご家族の出張や冠婚葬祭、あるいは介護者の休息(レスパイトケア)が必要な時に、日中通い慣れた事業所にそのまま泊まれるのが「宿泊」サービスです。
環境の変化が少ないため、特に認知症の方でも安心して利用しやすいメリットがあります。

宿泊サービスでは、主に以下のようなケアが行われます。

  • 夜間の見守り:定期的な巡回による安全確認
  • 夜間の介護:就寝・起床の介助、トイレの付き添いなど
  • 緊急時の対応:体調の急変などへの迅速な対応

いつも顔を合わせているスタッフがいる安心感は、ショートステイ(短期入所生活介護)の詳細な料金体系とサービス内容とはまた違った、小規模多機能ならではの大きな利点といえます。

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小規模多機能型居宅介護の費用目安と負担を軽くする制度

介護サービスを利用する上で、費用は最も気になる点のひとつです。
ここでは、月額料金の仕組みから自己負担額のシミュレーション、そして負担を軽減できる公的な制度まで、お金に関する情報を詳しく解説します。

要介護度別の月額基本料金

小規模多機能型居宅介護の料金は、ご利用者さまの要介護度に応じて定められた月額定額制です。
この料金には、「通い」「訪問」「宿泊」のサービス利用料とケアプラン作成費が含まれています。
介護保険制度の基本的な仕組みや自己負担割合についての記事もご参照ください。

以下は、自己負担割合が1割の場合の料金目安です。

サービスの種類小規模多機能型居宅介護
要支援13,450円
要支援26,972円
要介護110,458円
要介護215,370円
要介護322,359円
要介護424,677円
要介護527,209円

※上記は基本的な単位数であり、事業所の体制や地域区分によって金額は変動します。

基本料金以外にかかる実費

月額の基本料金に加えて、日常生活にかかる費用が別途自己負担となります。
見学や契約の際には、これらの実費についても忘れずに確認することが大切です。

主にかかる実費は以下の通りです。

  • 食費:朝食、昼食、夕食それぞれの料金
  • 宿泊費:1泊あたりの室料
  • おむつ代:ご利用者さまが使用した場合
  • その他:レクリエーションの材料費など、事業所が定める費用

これらの実費は介護保険の適用外となるため、全額自己負担となります。
合計でいくらになるのか、事前に事業所に確認しておきましょう

我が家の場合はいくらかかるかのシミュレーション

具体的な利用を想定して、月々の費用がどれくらいになるかシミュレーションしてみましょう。
これにより、家計への影響をよりリアルに把握できます。

【シミュレーション条件】

  • 要介護3の方(1割負担)
  • 月に「通い」を15回、「宿泊」を5回利用
  • 食費:昼食600円、朝食400円、夕食700円
  • 宿泊費:1泊2,500円
費目計算金額
介護保険基本料金(要介護3)22,359円
食費(昼15回+朝5回+夕5回)14,500円
宿泊費(2,500円 × 5泊)12,500円
合計49,359円

このシミュレーションはあくまで一例です。
実際には各種加算が加わるため、正確な金額はケアマネジャーや事業所に必ず確認するようにしましょう。

高額介護サービス費などの負担軽減制度

介護費用が高額になった場合、自己負担額の一部が払い戻される公的な制度があります。
このような制度を知っておくことで、経済的な負担を大きく軽減できる可能性があります。
高額介護サービス費制度の詳しい申請方法と支給条件も、ぜひご確認ください。

主な負担軽減制度は以下の通りです。

  • 高額介護サービス費:1か月の自己負担額が上限を超えた場合、超えた分が支給される。
  • 高額医療・高額介護合算制度:医療保険と介護保険の年間自己負担額の合計が上限を超えた場合に適用される。
  • 自治体独自の助成:自治体によっては、独自の費用助成制度を設けている場合がある。

これらの制度は、ご自身での申請が必要な場合がほとんどです。
対象になるか分からない場合は、市区町村の窓口やケアマネジャーに問い合わせてみましょう。

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我が家に本当に合う?小規模多機能型居宅介護のメリットとデメリット

どの介護サービスにも、必ずメリットとデメリットが存在します。
両方を正しく理解し、ご家族の状況やご本人の希望に本当に合っているかを見極めることが、後悔しない選択をするための鍵となります。

メリット

小規模多機能型居宅介護の最大の魅力は、その柔軟性と継続性にあります。
在宅生活を続ける上でのさまざまな不安を解消してくれる利点が多くあります。

サービスの主なメリットは以下の通りです。

  • 緊急時の相談体制:困った時に相談できる窓口がある。
  • 柔軟なサービス利用:状態や都合に合わせて「通い」「訪問」「泊まり」を組み合わせられる。
  • なじみの関係性:同じスタッフが一貫して関わるため、信頼関係を築きやすい。
  • 費用管理の容易さ:月額定額制のため、介護費用の見通しが立てやすい。

特に、環境の変化に敏感な認知症の方にとって、顔なじみのスタッフが常に関わってくれることは、精神的な安定に大きく寄与します。
認知症の方の在宅介護で気をつけるべきポイントを押さえつつ、このようなサービスを活用することで、ご本人もご家族も安心して生活を継続しやすくなるでしょう。

デメリット

多くの利点がある一方で、その独特の仕組みゆえの注意点も存在します。
契約後に「こんなはずではなかった」とならないよう、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。

考えられる主なデメリットは以下の通りです。

  • ケアマネジャーの変更:契約すると、事業所所属のケアマネジャーに変更する必要がある。
  • 他サービスとの併用制限:原則として、他のデイサービスやショートステイなどは利用できなくなる。(※訪問看護や福祉用具貸与などは併用可能)
  • 利用頻度による割高感:利用回数が極端に少ない場合、個別サービスより費用が高くなる可能性がある。
  • 定員の問題:人気の事業所では、希望時に「宿泊」の空きがない場合がある。

長年付き合ってきたケアマネジャーを変更することに抵抗を感じる方も少なくありません
これらの点を許容できるかが、ひとつの判断基準となります。

向いている人

メリットとデメリットを踏まえると、小規模多機能型居宅介護が特に力を発揮するケースが見えてきます。
以下のような希望やお悩みを持つ方には、非常にフィットしやすいサービスといえます。

  • 退院直後などで状態が不安定な方:状態に合わせてサービスを柔軟に変更したい。
  • 認知症の症状がある方:環境の変化を最小限にし、なじみの関係の中で穏やかに過ごしたい。
  • ご家族の負担を軽減したい方:急な仕事や用事にも対応できる、柔軟な預け先が欲しい。

例えば、認知症ケアに強みを持つ事業所では、ご本人の世界観を尊重した対応で、興奮状態が改善した事例も報告されています。
状況によっては、認知症専門のグループホームという選択肢も含めて検討するとよいでしょう。

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小規模多機能型居宅介護の後悔しない事業所の選び方から申し込みまで

サービスの利用を決めたら、次はいよいよ事業所選びと申し込みです。
ここでは、実際にサービスを開始するまでの流れと、数ある事業所の中からご自身に合った場所を見つけるための重要なポイントを解説します。

利用開始までの4ステップ

小規模多機能型居宅介護の利用を開始するまでの手続きは、大きく4つのステップに分けられます。
全体像を把握しておくことで、スムーズに行動できます。

  1. 相談:まずは担当のケアマネジャーや、お住まいの地域にある「地域包括支援センター」に相談します。
  2. 見学・面談:候補となる事業所を見学し、スタッフと面談します。ご本人の状態や希望を伝え、事業所の方針を確認します。
  3. 契約:利用したい事業所が決まったら、サービス利用に関する契約を結びます。
  4. ケアプラン作成・利用開始:事業所所属のケアマネジャーがケアプランを作成し、いよいよサービスの利用がスタートします。

失敗しない事業所選びのポイント

どの事業所を選ぶかで、その後の生活の質は大きく変わります。
料金や場所だけでなく、ケアの質を見極めることが何よりも重要です。

事業所を選ぶ際は、以下の点を確認するのがオススメです。

  • スタッフの雰囲気と専門性:スタッフが明るく、ご利用者さま一人ひとりに丁寧に関わっているか。
  • ケアの方針と実績:どのようなケアを大切にしているか。科学的根拠に基づいたケアを実践しているか。
  • 緊急時の対応体制:夜間や休日の連絡体制、協力医療機関との連携はどうか。
  • 品質向上のための取り組み:定期的な研修や、全社的な事例共有の仕組みがあるか。

例えば、私たちメディカル・ケア・サービスでは、科学的根拠に基づく「MCS版自立支援ケア」を実践し、85%以上の方で心身の状態改善が見られるという実績があります。
さらに、全国の事業所から優れた事例を共有する「認知症ケア実践・研究報告会」を年1回開催するなど、常にケアの質の向上に努めています。

このような客観的な実績や取り組みも、事業所選びの大きな判断材料となるでしょう。

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小規模多機能型居宅介護の賢い使い方

契約して終わりではなく、サービスを上手に「使いこなす」意識を持つことで、在宅生活はより豊かなものになります。
ご本人とご家族、そして事業所スタッフとの密なコミュニケーションが鍵を握ります。

例えば、以下のような使い方を意識してみましょう。

  • 小さな変化も共有する:「最近、食欲がない」「夜中に何度も起きる」など、ご自宅での様子をこまめにスタッフに伝える。
  • 家族の予定を早めに相談する:冠婚葬祭や旅行など、宿泊の可能性がある予定は、分かった時点ですぐに相談しておく。
  • ケアプランの見直しを積極的に提案する:ご本人の状態に合わせて、「訪問の回数を増やしたい」「通いの時間を短くしたい」など、積極的に希望を伝える。

サービスを最大限に活用し、チーム一丸となって在宅生活を支えていくという視点が大切です。

リズム習慣

小規模多機能型居宅介護に関してよくある質問

ここでは、小規模多機能型居宅介護を検討する際に、多くの方が抱く疑問についてQ&A形式でお答えします。
細かい疑問点を解消し、不安なくサービス利用を検討しましょう。

ずっと泊まり続けることは可能?

原則として、小規模多機能型居宅介護は在宅生活を支援するためのサービスであり、永続的な入居を目的とした施設ではありません。
そのため、長期間にわたる連続した宿泊利用は想定されていません。

ただし、ご本人の体調やご家族の状況により、一時的に宿泊が長くなる場合は、ケアマネジャーと相談の上で対応を検討することになります。

ケアマネージャーは、なぜ変えないといけないの?

小規模多機能型居宅介護では、「通い」「訪問」「宿泊」の各サービスを柔軟に組み合わせて提供されます。
そのため、ご利用者さまの状態を最もよく知る事業所内のケアマネジャーが一体的にケアプランを作成する必要があるためです。

これにより、情報伝達がスムーズになり、状態変化にも迅速に対応できるという大きなメリットが生まれます。
よいケアマネジャーを見つけるためのポイントも参考に、新しい担当者と良好な関係を築いていきましょう。

急な発熱や夜間の徘徊など緊急時の対応は?

緊急時や困った時の相談体制が整備されているため、まずは事業所に電話で連絡・相談します。
スタッフが状況を伺い、必要に応じて訪問したり、協力医療機関や救急への連絡をサポートしたりします。

事業所によって具体的な対応フローは異なるため、契約時に緊急時の連絡体制や対応の流れを必ず確認しておくことが重要です。

定員オーバーで希望日に利用できない時はどうなる?

特に「宿泊」サービスはベッド数に限りがあるため、希望者が重なると利用できない場合があります。
そのため、利用の可能性がある予定は、できるだけ早くケアマネジャーに伝えておくことが大切です。

万が一利用できない場合は、他のご利用者さまと調整したり、他の代替サービス(提携しているショートステイなど)を検討したりと、ケアマネジャーが対応策を一緒に考えてくれます。

看護小規模多機能型居宅介護との違いは?

看護小規模多機能型居宅介護(通称:かんたき)は、小規模多機能のサービスに「訪問看護」が加わった、より医療ニーズの高い方向けのサービスです。
医療的なケア(インスリン注射、点滴、褥瘡の処置など)や、看取りへの対応も可能です。

ご自宅での療養生活を続けたいけれど、医療的なサポートも欠かせないという場合に適しています。
より詳しい情報は看護小規模多機能型居宅介護の詳しいサービス内容と料金で解説しています。

まとめ

この記事では、小規模多機能型居宅介護のサービス内容から料金、メリット・デメリット、そして事業所の選び方までを詳しく解説しました。

小規模多機能型居宅介護は、「通い」「訪問」「宿泊」をひとつの窓口で柔軟に利用できる、非常に利便性の高いサービスです。
月額定額制で費用が見通しやすく、なじみのスタッフが一貫して関わることで、特に認知症の方や状態が変化しやすい方にとって、在宅生活を続ける上での大きな安心材料となります。

一方で、ケアマネジャーの変更が必要になる点や、他サービスとの併用が制限されるといった注意点もあります。
大切なのは、これらの特徴をすべて理解した上で、ご本人とご家族のライフスタイルや希望に合っているかを冷静に判断することです。

介護の悩みは、ご家族だけで抱え込む必要はありません。
もし小規模多機能型居宅介護に興味を持たれたら、まずは第一歩として、お住まいの地域包括支援センターや、信頼できるケアマネジャーに相談してみてはいかがでしょうか。
その他の介護サービスとの比較検討にはこちらの記事も役立つはずです。

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監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売

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