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トップページ>健康お役立ち記事>高齢者の病気>白内障に緑内障の症状・原因・治療法違いを徹底解説!予防策も説明

白内障に緑内障の症状・原因・治療法違いを徹底解説!予防策も説明

眼の疾患には、白内障と緑内障があります。白内障と緑内障は、どのような違いがあるのか気になってる方もいるかと思います。
では、白内障と緑内障にはどのような違いがあるのでしょうか?

本記事では、白内障と緑内障について以下の点を中心にご紹介します。

  • 白内障と緑内障の違いとは
  • 白内障と緑内障の症状の違いについて
  • 白内障と緑内障の治療法の違いについて

白内障と緑内障について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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白内障と緑内障の違い

白内障と緑内障の大きな違いは、白内障は手術を受けることで視力を取り戻せます。
しかし、緑内障は症状を進行させないように、今の状態を保つことしかできません。

白内障は、手術後に数年経つと、視力の低下やかすみを感じることがあります。
視力の低下やかすみは、レーザーを使用して濁った膜を取り除くことで視力は回復できます。

以下に白内障と緑内障について、具体的にご紹介します。

白内障とは

白内障とは病名のとおり、目の中にある水晶体が白く濁ってしまう病気です。
水晶体とは、目の中のレンズの役割をしています。
そのため、水晶体が濁ることで、光がとおりにくくなり、見えにくくなってしまいます。

白内障の患者の約85%は、65歳以上の高齢者が占めています。
また、80代になるとほとんどの方が白内障になる可能性があります。

緑内障とは

緑内障とは、日本の失明原因で最も多い病気です。
眼圧が上昇することで視神経が障害され、進行すると視野が欠けてしまいます。
眼圧とは、目が正常な機能を保つための適正な圧力のことをいいます。

また、一度視神経が障害されると、再生することはありません。
そのため、緑内障は失明する危険がある病気といわれています。

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白内障と緑内障の種類

白内障と緑内障の種類には、どのようなものがあるのでしょうか?
以下でそれぞれ見ていきましょう。

白内障の種類

白内障には

  • 老人性白内障
  • 糖尿病性白内障
  • アトピー性白内障
  • 先天性白内障
  • 外傷性白内障
  • 併発性白内障

があります。
それぞれ具体的にご紹介します。

老人性白内障

老人性白内障は、加齢が原因で起こる白内障です。
白内障を発症する原因のおよそ90%は加齢とされています。
また、早い方では40代で白内障の症状があらわれます。

目の中にある水晶体は、主に水分とタンパク質で構成されています。
水晶体は、レンズの役割と紫外線をカットする働きがあります。

老人性白内障では、長年、水晶体が紫外線にさらされることで活性酸素が増加します。
その結果、水晶体に含まれるタンパク質が変化し、白内障を発症します。

また、生活習慣や体質によっても発症する時期には個人差があります。
心当たりがある方は、早めに眼科を受診しましょう。

糖尿病性白内障

糖尿病白内障は、糖尿病の合併症として白内障が発症することをいいます。
糖尿病白内障では、若い方でも発症率が高くなっています。

糖尿病になると、血糖値のコントロールが不安定になります。
血糖値が不安定になることで、糖の一種であるソルビトールが水晶体の中に溜まります。
ソルビトールが溜まることが原因で、白内障を発症します。

アトピー性白内障

アトピー性白内障は、アトピー性皮膚炎が原因で発症する白内障です。
そのため、若い方でも発症率が高くなっています。
アトピー性皮膚炎の約30%の方が、白内障を発症しているという報告があります。

アトピー性皮膚炎のかゆみが原因で、目を搔いたり、叩いたりする刺激が関係しているといわれています。

また、免疫異常によって、アトピー性白内障を発症することもあります。

先天性白内障

先天性白内障は、生まれつき水晶体に濁りがある症状をいいます。
主な要因として、遺伝的な要因と母親が妊娠中に風疹を発症することで胎児に感染する要因があります。

症状が急激に進行することはほとんどありません。
そのため、経過観察をするのが一般的です。
しかし、水晶体の濁りの症状が強く、見えにくい場合は手術を行います。

また、赤ちゃんが白内障を患っている場合は注意が必要です。
赤ちゃんは言葉で伝えることができないため、親が気付いてあげることが大切です。
白内障で見えない状態を長く放置すると、視覚の発達が遅れてしまい、弱視の原因になります。

外傷性白内障

外傷性白内障は、目に物が当たったりケガをしたりなどの外傷が原因で外傷性白内障になります。
目の傷によっては白内障の進行が早くなり、深刻な状態になることがあります。

外傷性白内障は早急な手術が必要になります。
また、目が傷ついてすぐに症状があらわれなくても、数年後に発症することもあります。

併発性白内障

併発性白内障は、持病が原因で発症する白内障です。
主にぶどう膜炎や網膜剥離など、ほかの目の病気が原因で発症します。

ほかの白内障と同じく眼科の検診が必要なため、定期的に眼科を受診して経過観察しましょう。

緑内障の種類

緑内障の種類には

  • 急性緑内障(閉塞隅角緑内障)
  • 慢性緑内障(開放隅角緑内障)

があります。
それぞれ具体的にご紹介します。

急性緑内障(閉塞隅角緑内障)

急性緑内障(閉塞隅角緑内障)は、防水の出口である隅角が閉塞するために眼圧が上昇する緑内障です。
40歳以上の女性に多く、また遠視の方がかかりやすいとされています。

治療が遅れると短期間で失明に至ることもあります。
そのため、緊急の対応が必要になります。

しっかりと治療を行い、眼圧を下げることが大切です。

慢性緑内障(開放隅角緑内障)

慢性緑内障(開放隅角緑内障)は、隅角は広いですが、繊維柱帯が目詰まりすることで防水が流れにくくなる病気です。
防水が流れにくくなると、視神経が徐々に障害されます。

40歳以上の4%が慢性緑内障(開放隅角緑内障)とされています。
高齢者や近視の方に多いです。

放置しておくと視野がほとんど欠けてしまい、失明することもあります。
進行はとてもゆっくりであることが多いため、焦らずに治療を継続することが大切です。

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白内障と緑内障の症状の違い

白内障と緑内障の症状の違いには、どのようなことがあるのでしょうか?
以下で、それぞれ見ていきましょう。

白内障の主な症状は、

  • 視界が全体的にかすむ
  • 視力が低下する
  • 光をまぶしく感じる
  • 暗いときと明るいときで見え方が違う

などがあります。

そのほか、眼精疲労、霧視(むし)、乱視から症状が進行することもあります。
霧視とは、視界がベールにかかったように見える状態をいいます。

水晶体が濁ってしまうと光を通しにくくなってしまいます。
そのため、ものが見えにくくなっていきます。

白内障は、目の老化現象と考えられており、誰にでも起こる可能性があります。

緑内障の症状

緑内障は自覚症状がほとんどありません。
そのため、見えにくさを感じて眼科を受診したときには、症状が進行していることもあります。

早期発見には定期的な検診が重要です。

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白内障と緑内障になる原因の違い

白内障と緑内障になる原因の違いにはどのようなものがあるのでしょうか?
以下でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

白内障になる原因


白内障の原因で最も多いのは、加齢による白内障です。
60歳代で70%、70歳代で90%、80歳以上になるとほとんどの方が白内障になるといわれています。

若いうちから発症する場合は、

  • 目の外傷
  • アトピー性皮膚炎
  • 糖尿病
  • 栄養失調

などの原因が考えられます。

そのほか、遺伝、放射線、ステロイド剤、抗精神薬の副作用などの原因があります。
また、ブドウ膜炎などの目の病気による白内障や網膜剥離、緑内障の手術後なども進行しやすくなります。

さらに、生まれつき水晶体に濁りがあることで、白内障を発症することもあります。

緑内障になる原因

眼圧が正常範囲内であっても、視神経が元から弱い場合は、その人の耐えられる限界を超えることによって発症する場合がある。
緑内障の主な原因には、眼圧が上昇することで、視神経が障害され緑内障を発症します。

通常、眼球が丸い状態を保ているのは、毛様体で作られる房水があるためです。
房水には、栄養素の供給と老廃物を排出する働きがあります。
房水がうまく排出されなくなることで、硝子体の圧が上昇し緑内障となります。

そのほか、眼圧が正常範囲内でも緑内障を発症する方もいます。
視神経がもともと弱い場合は、その人の耐えられる限界を超えてしまうことで発症すると考えられています。

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白内障と緑内障の治療法の違い

それでは、白内障と緑内障の治療法にはどのような違いがあるのでしょうか?
以下で、それぞれ見ていきましょう。

白内障の治療法

白内障は、一度濁ってしまった水晶体を元の状態に戻すことはできないため、手術を行います。
白内障の初期の段階では、点眼薬を使用して白内障の進行を遅らせる治療もあります。
しかし、点眼薬での治療は、白内障の進行を遅らせるための処置でしかありません。

白内障の手術では、濁った水晶体を取り除いて人工的に作られた眼内レンズを入れます。
人工の眼内レンズを入れることで、視力を回復できます。

白内障手術は、日帰りでの手術も可能です。

緑内障の治療法

緑内障の治療には、点眼薬を使用して眼圧をコントロールします。
一度障害された視神経は元に戻せないため、進行しないように点眼薬での治療を行います。

そのほか、点眼薬でも眼圧が下がらない場合は、レーザー手術で房水の流れを良くします。
緑内障の治療では、治療を続けないと失明につながります。
そのため、目に異変を感じたら、早めに眼科へ受診することが重要です。

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白内障と緑内障の予防策

白内障の予防策には、

  • 屋外では帽子をかぶる
  • サングラスをかける
  • 遮光眼鏡をかける

などがあります。
白内障の予防では、目を光から守ることが大切です。
緑内障になる原因は明確ではないため、有効な予防策はありません。
しかし、バランスの良い食事や適度な運動など規則正しい生活を心がけましょう。

また、健康な方でも年1回は視力、眼圧検査、眼底検査などを受けましょう。
とくに血縁者に緑内障の方がいる場合は、緑内障を発症する可能性が高くなります。

目の病気を放置しておくと、失明になったり、見えにくくなったりすることで生活の質が下がってしまいます。

ぼやけてきたり、眼鏡をかけても見えにくかったりするなどの症状がでたら、眼科へ行き診察を受けましょう。

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白内障と緑内障の診断方法

白内障と緑内障の診断方法についてご紹介します。
以下で、それぞれ見ていきましょう。

白内障の診断方法

白内障の診断方法には

  • 視力検査
  • 細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)検査
  • 眼圧検査
  • 屈折検査

などがあります。

【視力検査】
視力検査では、裸眼での視力と、眼鏡やコンタクトレンズを使用したときの矯正視力を比較します。
矯正をしても視力が悪い場合は、白内障の可能性があります。

【細隙灯顕微鏡検査】

細隙灯と呼ばれる拡大鏡を使用して、帯状の光を目に当てる検査になります。
細隙灯顕微鏡検査は、白内障の検査だけでなく、さまざまな目の病気を発見できます。

細隙灯顕微鏡検査は、眼科で行う検査の中でも最も重要な検査になります。
そのため、受診のたびに検査を行います。

細隙灯顕微鏡検査では、角膜、結膜、虹彩、水晶体などに傷がないか確認します。
さらに、白内障の診断だけではなく、緑内障の診断にも使用できます。

【眼圧検査】
眼圧検査では、眼圧が正常値より高くなると緑内障と診断されます。
また、白内障が進行し、眼圧が高くなることもあります。

【屈折検査】
近視、乱視、遠視があるか検査します。
また、近視、乱視、遠視があった場合、強さなどの確認ができます。

緑内障の診断方法

緑内障の診断方法には

  • 眼圧検査
  • 眼底検査
  • 視野検査

があります。

眼圧検査では、前述したとおり、眼圧が正常値より高い場合、緑内障と診断されます。
正常眼圧緑内障では、眼圧が高くないことですが、緑内障の種類を判断するためには眼圧検査を行います。

【眼底検査】
眼底検査では、眼底鏡や眼底カメラなどを使用して、眼球の奥にある血管、網膜、視神経を調べます。
視神経の減った場所を確認し、視野の異常が見られる場合に緑内障と診断されます。

【視野検査】
緑内障では、明らかな視野の欠損が確認できます。
緑内障は、片方の目が障害されたり両方の目の障害の程度が違ったりします。
視野検査をすることで、両方の目の異常を確認できます。

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白内障と緑内障は併発することがある

白内障と緑内障は異なる目の病気ですが、併発することがあります。
また、白内障を放置することで、緑内障を進行させる原因になることもあります。
緑内障手術と白内障手術は同時に行えます。
緑内障の手術は、房水を排出することで、眼圧の状態を改善します。

房水は眼の中にある液体で、排出と循環させることで眼圧を安定させています。
しかし、房水の出口がふさがってしまうことで、房水の排出ができずに眼圧が上昇します。

緑内障と白内障の手術を同時に行うことで、目の機能と眼圧の改善が期待できます。

また、同時に手術を行うことで、患者の心身的な負担も軽減できます。

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白内障と緑内障の平均疾患年齢

白内障と緑内障の平均疾患年齢を調べた調査があります。
調査の結果、白内障の平均疾患年齢は67.9歳、緑内障では75.7歳という結果になりました。
結果のとおり、白内障と緑内障は高齢者に多い目の病気といえます。

目の病気は日常生活に大きく影響します。
自覚症状がほとんどなく、気付いたら進行していることもあります。

早期発見のためには定期的な検査が大切です。
40歳を過ぎたら、症状の有無にかかわらず眼科で定期的に検査を受けましょう。

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白内障と緑内障のまとめ

今回は、白内障と緑内障の情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。

  • 白内障と緑内障の違いは、白内障は手術で視力が回復し、緑内障は今の状態を維持しかできない
  • 白内障と緑内障の症状には、白内障は視界がにかすむ、視力が低下する、緑内障は視野が欠ける、などがある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
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  • 介護付有料老人ホーム展開
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