「ココアにはカフェインが含まれているから妊婦には危険?」
「妊婦でも安心して飲めるココアの飲み方はある?」
現在妊娠されている方の中には、ココアに含まれるカフェイン量をしっかりと把握して、安心してココアを飲みたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
カフェインの過剰摂取に関する情報によると、妊婦の方が摂取する1日あたりのカフェイン摂取量には、ある程度の制限を求めるように呼びかけています。
本記事では、ココアと妊婦の関係性について、以下の点を中心に詳しく解説します。
- ココアに含まれる成分
- 妊娠中にポリフェノールを摂ることは危険?
- 妊婦がココアを飲むときの注意点
ぜひ最後までお読みください。
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ココアと妊婦の関係性
はじめに、ココアと妊婦の関係性について以下の2つをご紹介します。
- 妊娠中のカフェイン摂取量について
- カフェインの過剰摂取が妊婦に与える影響
妊娠中のカフェイン摂取量について
ココアと妊婦の関係性の1つ目は「妊娠中のカフェイン摂取量について」です。
妊婦が1日に摂取しても問題のないカフェイン摂取量は、200〜300mg未満とされています。
コーヒー1杯(100ml)に対して、カフェインの量は、約60mgといわれているので、コーヒーを嗜みたい妊婦の方は、1日3杯程度に留めましょう。
一方で、より安全な状態を期するため、1日の推奨摂取量を200g以下に設定している地域などもあります。
安全な摂取量には個人差があるので、受診している産婦人科医などと相談をしながら、1日に摂取する量を定めましょう。
カフェインの過剰摂取が妊婦に与える影響
2つ目は「カフェインの過剰摂取が妊婦に与える影響について」です。
個人差はあるものの、カフェインを過剰に摂取することは、めまいや脈拍の増加、不眠症などを引き起こす可能性があるといわれています。
また、妊婦の方がカフェインを過剰摂取した場合、出生時の体重が低体重になってしまうリスクや、高濃度のカフェインにおいては胎児の健康状態に大きな影響を与える可能性があります。
妊娠中は嘔吐などにより水分が失われやすい時期もあるので、なるべくカフェインが含まれていない飲み物を体内に取り入れながら、1日の推奨摂取量を守りましょう。
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ココアの効果
続いて、ココアの効果について、以下の4つをご紹介します。
- 疲労回復
- 抗菌効果
- 腸内環境改善
- リラックス効果
効果①|疲労回復
ココアの効果の1つ目は「疲労回復」です。
ココアに含まれるカフェインなどの成分は、血流を促進させる働きがあるため、体内に必要な栄養素を届けてくれる働きを促してくれます。
ただし、ココアには利尿作用もあり、体内の水分が失われやすくなる場合もあるので、ココアの飲みすぎには注意しましょう。
効果②|抗菌効果
2つ目は「抗菌効果」です。
ココアに含まれているポリフェノールには、口臭の原因となる細菌に対して、抗菌効果の働きをしてくれたり、胃炎のリスクを防いでくれる働きが期待されています。
食後にココアを取り入れて、口臭予防や血行促進を期待してもいいでしょう。
効果③|腸内環境改善
3つ目は「腸内環境改善」です。
ココアに含まれている食物繊維は、腸内の善玉菌を生み出してくれたり、腸内フローラを整えてくれる働きをしてくれます。
便秘に悩んでいる方や、便の調子に悩んでいる方は、食物繊維が含まれているココアを取り入れてみるといいでしょう。
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効果④|リラックス効果
4つ目は「リラックス効果」です。
ココアには、リラックス効果を高めてくれる成分が多く含まれています。
ココアに含まれているトリプトファンには、睡眠の質を高めてくれるセロトニンを生成する効果があるとされ、睡眠の質に悩んでいる方は、就寝前にココアを飲むといいでしょう。
これらの効果には個人差があるので、自分に合う適切な摂取量を確認しましょう。
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ココアに含まれる成分
続いて、ココアに含まれる成分について、以下の6つをご紹介します。
- カフェイン
- たんぱく質
- カカオポリフェノール
- 食物繊維
- 脂質
- 糖質
成分①|カフェイン
ココアに含まれる成分の1つ目は「カフェイン」です。
実は、ココアには、ピュアココアとミルクココアの2種類が存在しており、ピュアココア100gに対するカフェインの割合は、0.2g程度です。
また、ミルクココアに含まれるカフェインの量は、ごくわずかだとされています。
コーヒー1杯(約100ml)には、約60mgのカフェインが含まれているので、格段にカフェイン量が少ないことが分かります。
成分②|たんぱく質
2つ目は「たんぱく質」です。
ココア1杯(約100ml)あたり約1gのたんぱく質が含まれています。
たんぱく質は、三大栄養素のひとつで、筋肉や内臓を構成する生命の維持に大切な成分です。
成分③|カカオポリフェノール
3つ目は「カカオポリフェノール」です。
カカオポリフェノールには抗酸化作用があるとされ、生活習慣病やがんから身を守ってくれる働きをしてくれます。
カカオポリフェノールは、チョコやコーヒーの原料であるカカオマスに含まれている成分で、商品によっても差はありますが、1杯(約100ml)あたり約700gのカカオポリフェノールが含まれているココアもあります。
ポリフェノールの効果について詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてお読みください。
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成分④|食物繊維
4つ目は「食物繊維」です。
食物繊維は、便秘の悩みを解消するだけでなく、腸内で善玉菌が吸収する栄養になるため、腸内フローラを整えてくれる働きをします。
食物繊維は、コーヒー1杯(約100ml)あたりに約7gの食物繊維が含まれている商品もあるので、ココアを楽しみながら腸内環境を整える働きを促してくれます。
成分⑤|脂質
5つ目は「脂質」です。
脂質は、ココア1杯(約100ml)あたり約1gが含まれています。
脂質と聞くと、太りやすいイメージを持つ方もいるかと思いますが、エネルギー源として身体のエネルギーを生み出してくれたり、細胞膜を形成するなど良い働きをしてくれる側面があります。
脂質を控えたい方は、ココアの商品成分表を確認して、摂取量をあらかじめ計算しておきましょう。
成分⑥|糖質
6つ目は「糖質」です。
ココアに含まれる糖質量は、ピュアココアとミルクココアで大きな差があります。
ピュアココア1杯(約100ml)あたり1g未満の糖質量に対し、ミルクココアには約15gの糖質が含まれています。
糖質量に違いがある理由は、ミルクココアには、糖質成分が含まれた粉末やブドウ糖を加えて製造しているためです。
糖質を気にしている方は、ココアを購入する際に成分表をよく確認しましょう。
妊娠中にポリフェノールを摂るのは危険?
続いて、妊娠中にポリフェノールを摂るのは危険かどうかについてご紹介します。
結論からいうと、妊婦の方がポリフェノールを摂ることで胎児の健康状態に悪影響が生まれるリスクがあります。
ココアの成分にも含まれているポリフェノールは、がんや生活習慣病から身を守ってくれる抗酸化作用があるとされ、身体には良い側面もありますが、妊婦の方には当てはまらないケースがあります。
ポリフェノールを摂取することにより、胎児が心不全を引き起こしたり、動脈に大きな影響を与えたという報告もあります。
ポリフェノールは、緑茶や紅茶など身近な飲み物にも多く含まれているので、過剰摂取しないように心がけ、産婦人科医とも相談をしながら、摂取量を決めましょう。
妊娠中に控えるべき飲み物
続いて、妊娠中に控えるべき飲み物について、以下の3つをご紹介します。
- アルコール飲料
- エナジードリンク
- 糖分の多い飲み物
アルコール飲料
妊娠中に控えるべき飲み物の1つ目は「アルコール飲料」です。
妊娠初期や少量であっても、妊娠中はアルコール飲料を決して体内に取り入れてはいけません。
最悪の場合は、早産や流産を引き起こすケースがあったり、生まれてきても胎児の健康状態に大きな影響が生まれてしまいます。
ちょっとした気の緩みで、アルコール飲料を摂取する行為は必ず控えましょう。
エナジードリンク
2つ目は「エナジードリンク」です。
エナジードリンクを飲むと、気分が高まったり、リラックスする効果を生み出してくれますが、カフェインが多く含まれているドリンクなので注意が必要です。
糖分の多い飲み物
3つ目は「糖分の多い飲み物」です。
妊娠中は体内のエネルギー消費が多く、甘いモノを欲したくなるケースが多くありますが、糖分が含まれている飲み物を多く取り入れると様々なリスクを抱えます。
例えば、血糖値が上昇することによる糖尿病や体重増加による出産時の合併症を引き起こすリスクがあります。
糖分の摂取量は、1日に200kcal以下に控えて、コーラやサイダーなどの糖分が多く含まれている飲み物の摂取は控えましょう。
妊婦がココアを飲むときの注意点
続いて、妊婦がココアを飲むときの注意点について、以下の3つをご紹介します。
- 胎児に影響する可能性を考える
- カフェインを摂ることで起こるリスクを知る
- 医療機関と相談する
注意点①|胎児に影響する可能性を考える
妊婦がココアを飲むときの注意点の1つ目は「胎児に影響する可能性を考えること」です。
母体と胎児は血液を通じてすべて繋がっています。
そのため母体が摂取する食べ物や飲み物の成分は、直接胎児の身体へと運びだされ、悪影響を及ぼす成分であった場合には、大きな影響をもたらす可能性があります。
そのため、妊娠が発覚した日から、胎児に悪影響を及ぼす可能性のあるモノを体内に取り込むのは控えるようにしましょう。
注意点②|カフェインを摂ることで起こるリスクを知る
2つ目は「カフェインを摂ることで起こるリスクを知ること」です。
適量のカフェインであれば、眠気を覚まして覚醒させてくれたり、集中力を高めてくれる効果を発揮します。
しかし、カフェインを過剰摂取することで、母体や胎児の健康状態に大きな影響を与える可能性があります。
そのため、適量のカフェイン摂取量や起こりうるリスクを事前に知っておくことが大切です。
注意点③|医療機関と相談する
3つ目は「医療機関と相談すること」です。
妊婦が1日に摂取しても問題のないカフェイン摂取量や、成分の目安量には個人差があるため、すべての人に当てはまるわけではありません。
そのため、かかりつけの産婦人科医とよく相談をしながら、出産までの経過を過ごすことを心がけましょう。
妊娠中でも安心してココアを飲む方法
最後に、妊娠中でも安心してココアを飲む方法についてご紹介します。
妊娠中でも安心してココアを飲むためには、ココアの商品に記載されている成分表を確認して、カフェイン分量や糖分量をしっかりと把握しておくことがとても大切です。
ココアといってもピュアココアとミルクココアでは糖分量が大きく異なりますし、販売元や商品によっても、ココアを構成する成分は異なります。
そのため必ず購入するまえに、ココアの成分表を確認して1日に摂取しても問題のない範囲でココアを飲むことにより、安心して妊娠中でもココアを飲めます。
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ココアと妊婦の関係性まとめ
ここまでココアと妊婦の関係性についてご紹介しました。
以下に要点をまとめます。
- ココアにはカフェインが含まれているので、妊婦の方は1日1杯程度が好ましい
- 妊娠中にポリフェノールを摂ることで、胎児に心不全や動脈に悪影響を及ぼす可能性がある
- 妊婦がココアを飲むときには、購入前に必ずココアの成分表を確認して、妊娠中に摂取しても問題ない成分で構成されているか確認する
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。