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トップページ>認知症を学ぶ>認知症の薬>認知症の薬は飲まない方がいい?薬の効果や副作用を解説します。

認知症の薬は飲まない方がいい?薬の効果や副作用を解説します。

認知症の根本的な治療方法はまだありません。
進行を抑制する効果がある一方でさまざまな副作用もあります。

薬の使用を不安に思っている方も多いのではないでしょうか?

本記事では、認知症の薬を飲まない選択について以下の点を中心に解説します。

  • 認知症治療における薬の捉え方
  • 認知症治療薬の中断を検討するべき場合
  • 認知症治療薬の副作用
  • 認知症治療薬を飲まなくなった場合

ご自身に合った治療法を選ぶためにも、ご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。

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認知症治療における薬の捉え方

認知症治療における薬の捉え方

認知症治療において薬の服用は必須ではありません。
あくま家族と相談の上で決定されることです。

また認知症は一度発症してしまうと完治させることが難しい病気です。

治療薬はあくまで症状の進行抑制を目的としています。

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認知症の治療で薬を飲まないことを検討するべき場合

認知症治療で薬を飲まない方が良い場合

薬を飲まない選択を検討するべき場合について解説していきます。

薬は認知症の治療に役立つものであると同時に、さまざまなリスクもあります。
以下の内容をご決断の参考にしてみてください。

多剤服用している

高齢者は認知症だけでなく、さまざまな薬を服用しているケースが多いです。
身体への負担が大きく、副作用も重いものになってしまうケースがあります。

また、多剤服用をやめることで症状が改善されることもあるのです。

高齢者は身体機能が落ちているため、薬を代謝する肝臓のはたらきも弱くなってしまいます。
体調が優れない場合は、認知症治療薬の服用をやめることも検討してみましょう。

副作用に耐えられない

多剤服用していなくとも、薬の副作用があまりに重く耐えられない場合もあります。

もし処方された薬によって強い副作用が見られるようでしたら、その時点で医師に相談してみるようにしましょう。

基礎疾患の症状が悪化している

糖尿病などの基礎疾患も大事な要素です。
薬の服用によって重い副作用があらわれる危険性があります。

こうした場合、医師の方から薬の処方を中断するなどの判断がなされる場合があります。

基礎疾患を持っている人は治療薬の服用には特に気をつけましょう。

末期状態

症状が進行し寝たきり状態になってしまうと、薬の服用が難しくなります。
薬の服用時に誤嚥してしまう可能性があるからです。

薬の服用によって、かえって危険な状態になってしまう可能性もあります。
このような場合は、服用の中断を検討するケースが多いです。

ただし絶対にやめなければいけないわけではありません。
上体を起こしてから薬を飲ませるなど、工夫次第で服用できる場合もあります。

認知症の治療薬ごとの副作用

認知症の治療薬ごとの副作用

ここからは認知症治療薬ごとの副作用について解説していきます。

治療薬には副作用が強くでてしまう可能性もあるので注意が必要です。
以下の内容を参考にしてみてください。

アリセプト

アルツハイマー型認知症などによる記憶障害、見当識障害といった症状に効果のある治療薬です。

発疹、食欲不振、下痢などの副作用があらわれることもあります。
心不全や胃潰瘍といった重い症状が出てくる場合もあります。

レミニール

軽度から中等度のアルツハイマー型認知症の進行を抑制する治療薬です。

副作用としては、尿路感染、食欲不振、嘔吐、下痢が一般的です。
重大な副作用として失神などの症状がでる可能性があります。

イクセロンパッチ・リバスタッチパッチ

イクセロンパッチとリバスタッチパッチは、軽度から中等度のアルツハイマー型認知症の進行を抑制する貼り薬です。

貼り薬であるため、副作用には皮膚のかぶれや痒みが出ることが特徴的です。

また、貧血や嘔吐どにも注意が必要で、心筋梗塞などの疾病を持っている方が服用する際は注意すべき治療薬となっています。

メマリー

アルツハイマー型認知症の患者の神経細胞障害や記憶、学習能力の障害を抑える治療薬です。

副作用として頻尿、頭痛、めまい、不眠といった症状があらわれる場合があります。
また血糖値が上昇することもあるようです。

また、メマリーについて詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。

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認知症の薬を飲まなくなった場合

認知症の薬の服用をやめた場合

認知症治療薬を突然やめると、服薬以前の状態まで戻る場合があります。

副作用があらわれたとしても、自己判断で服用をやめるのは危険です。
服用の中止を検討したい場合は医師に相談するようにしてください。

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薬で改善が見込める認知症症状

薬による認知症症状の改善

認知症は、完治させる方法がまだ見つかっていない症状です。
記憶障害や見当識障害などの中核症状は、改善を実感しにくい面があります。

ただし徘徊や妄想、怒りっぽくなるといった目に見える周辺症状は改善を実感しやすいです。

認知症の方にも改善が見られないからと、治療薬の服用を自己判断でやめてしまう人もいます。
ご自身だけでは気付けないこともあるため、必ず医師に相談しましょう。

薬の使い方

薬を使用しない認知症の治療方法

認知症の非薬物療法

認知症の治療方法には、薬物療法と非薬物療法の2種類があります。

非薬物療法は、心理療法や作業療法などが一般的です。

心理療法の目的は、カウンセリングなどを通じて認知症の方の感情を引き出すことです。
作業療法では、少しでも自立した生活を送るための訓練を行います。

薬物療法と非薬物療法、どちらか一方に集中する必要はありません。

ご自身に合った治療方法についてご家族や医師と相談してみましょう。

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認知症の薬を飲まない選択のまとめ

認知症の薬を飲まない選択のまとめ

これまで認知症の薬を飲まない選択について解説してきました。
要点を以下にまとめます。

  • 認知症治療において薬の服用は、本人や家族の判断次第
  • 多剤服用中や末期状態の場合は、服薬中断も検討する
  • 嘔吐や下痢、食欲不振といった副作用が考えられる
  • 急な服用中断は、服用以前の状態まで症状が戻るリスクもある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
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