「寝る前にココアを飲んでもいいの?」
「ココアが睡眠や美容に良いって本当?」
寝る前のココアについて調べている方の中には、睡眠の質や美容への影響について知りたい方も多いのではないでしょうか。
ココアには、カカオポリフェノールや食物繊維など、豊富な栄養素が含まれているため、適切な量を摂取できれば睡眠や美容に良い効果が期待できます。
ただし、ココアには種類があり、多量に飲むことで体重の増加や、寝つきが悪くなるなどの悪影響を及ぼす恐れがあるので注意しましょう。
本記事では、寝る前のココアについて以下の点を中心に解説していきます。
- 寝る前にはピュアココアがおすすめな理由
- 寝る前にココアを飲むことで得られる効果と注意点
- 寝る前におすすめのココアの飲み方
寝る前のココアで睡眠や美容の効果を高めたい方はご参考いただけますと幸いです。
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ココアの種類
まず、ココアの種類についてご紹介します。
- ピュアココア
- 調整ココア
①ピュアココア
ココアの種類の1つ目は「ピュアココア」です。
ピュアココアとは、カカオ豆100%で作られている、砂糖やミルクを一切含まないココアのことです。
カカオが持つコクや苦味を楽しめ、ドリンクだけでなく、お菓子作りなど幅広い用途で使われています。
また、添加物が一切使用されていないため、食物繊維やポリフェノールなどの栄養成分が、調整ココアよりも多く含まれているといった特徴があります。
ただし、ピュアココアを摂りすぎると、下痢などの症状を引き起こす可能性があるため、量は1日コップ2杯~3杯にとどめておくことをおすすめします。
②調整ココア
2つ目は「調整ココア」です。
調整ココアとは、ピュアココアに砂糖や脱脂粉乳などを加え、味を調整したココアのことです。
飲みやすいように味が調整されているため、お湯やミルクに溶かすだけで簡単にドリンクが作れます。
ただし、ピュアココアよりも多くの糖類や脂質が含まれており、多くの量を飲んでしまうことで、血糖値の上昇やニキビの発生を引き起こす恐れがあります。
特に血糖値の上昇は、動脈硬化を引き起こすリスクが高まるため、肥満などの健康面が気になる方は、調整ココアではなく、ピュアココアを飲むことをおすすめします。
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寝る前にはピュアココアがおすすめな理由
次に、寝る前にはピュアココアがおすすめな理由をご紹介します。
前述した通り、調整ココアには、糖類や脂質が含まれているため、寝る前に飲むと体重の増加を招く恐れがあります。
そのため、寝る前にココアを飲むなら、糖類や脂質が含まれていない、ピュアココアがおすすめです。
また、ピュアココアには、睡眠を促す作用のあるメラトニンの原料にもなる、トリプトファンという成分が調整ココアよりも多く含まれています。
適切なタイミングで適量を飲めば、快眠が期待できるため、睡眠や美容の効果を期待したいなら、ピュアココアを選ぶようにしましょう。
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寝る前にココアを飲むことで期待できる効果
ここでは、寝る前にココアを飲むことで期待できる効果を5つご紹介します。
- 睡眠の質の向上
- 疲労回復効果
- 腸内環境の改善
- 冷え性の改善
- エイジングケア
①睡眠の質の向上
寝る前にココアを飲むことで期待できる効果の1つ目は「睡眠の質の向上」です。
安定した睡眠に必要なホルモンであるメラトニンを増やすには、食品などからトリプトファンを摂取する方法が効果的とされます。
前述した通り、ココアには、トリプトファンが含まれているため、寝る前に飲むことで睡眠の質の向上が期待できます。
また、ココアにはテオブロミンという成分も含まれており、脳内のセロトニンに働きかけて、リラックスを促す効果が見込まれます。
リラックスすることで、副交感神経が優位になり、眠気が強くなるため、寝つきが悪いときはココアを飲むことで快眠が期待できるでしょう。
②疲労回復効果
2つ目は「疲労回復効果」です。
ココアに含まれるテオブロミンには、以下の作用が見込まれるため、疲労回復に効果が期待できます。
- 血管拡張作用
- 自律神経調整作用
血管が拡張されると、血流が良くなるため、体内の疲労物質が体外に排出されやすくなります。
また、自律神経調整作用は、興奮状態の身体をリラックスさせる効果が見込まれます。
仕事や勉強で疲れているときは、ココアを飲むことで、身体をしっかり休ませることが期待できるでしょう。
ただし、テオブロミンはカフェインに似た作用が見込まれるため、過剰摂取は覚醒状態を引き起こすことにつながります。
寝る前に多量のココアを飲むと、かえって寝つきが悪くなるので注意しましょう。
③腸内環境の改善
3つ目は「腸内環境の改善」です。
便秘の方を対象に行った実験では、2週間継続してココアを飲むと、便秘が改善されたという結果が出ています。
ココアが便秘の改善に効果が期待できるのは、食物繊維の一種であるリグニンが、腸壁を刺激して便通を促すからです。
便秘に悩んでいる人は、寝る前にココアを飲むことで便通の改善が期待できます。
また、腸内環境が整うことで、ニキビや肌荒れも改善します。
寝る前のココアは、便秘に悩む方だけでなく、肌トラブルに悩む方にもおすすめです。
④冷え性の改善
4つ目は「冷え性の改善」です。
冷え性が続くと、むくみや肩こり、女性の場合は生理不順を引き起こします。
また、冷えによって内臓の動きが低下すると、免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなりので要注意です。
冷え性の改善には、血流を良くすることが欠かせませんが、ココアに含まれるテオブロミンには、血管拡張作用があるとされるため、体温が上昇し、冷え性改善につながります。
寝るときの冷えで悩む方や、お風呂上りで湯冷めしてしまった方は、ココアで身体を温めると良いでしょう。
特に寝る前のホットココアは、身体の芯までしっかり温まるのでおすすめです。
⑤エイジングケア
5つ目は「エイジングケア」です。
肌のシミやシワは、紫外線などのストレスによって発生した活性酸素が、細胞内にあるコラーゲンやエラスチンを破壊することが原因です。
そのため、肌の老化を抑えるには、紫外線対策や、発生した活性酸素を除去することが大切です。
ココアに含まれるポリフェノールには、抗酸化作用が見込まれており、活性酸素を除去する効果が期待できます。
肌トラブルに悩む方は、ココアを定期的に飲むことで、エイジングケアの効果が期待できるでしょう。
また、寝る前のココアは、日中浴びた紫外線によって発生する活性酸素の増加を抑えることにつながり、肌トラブルの予防にもなります。
ココアの効果についてより詳しく解説していますので、こちらの記事も合わせてお読みください。
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寝る前にココアを飲むときの注意点
ここでは、寝る前にココアを飲むときの注意点を4つご紹介します。
- 砂糖を入れるのは避ける
- 歯磨きをしっかり行う
- 飲む量やタイミングに注意する
- アイスココアは避ける
①砂糖を入れるのは避ける
寝る前にココアを飲むときの注意点の1つ目は「砂糖を入れるのは避けること」です。
砂糖に含まれる糖質を摂りすぎると、血糖値の急な上昇を招く恐れがあります。
血糖値の上昇は、糖尿病の発症や動脈硬化、肥満のリスクが高まるため、注意が必要です。
とは言え、ピュアココアは苦くて飲みにくい方もいるでしょう。
詳しくは後述しますが、ココアが苦くて飲みにくい場合は、牛乳やはちみつを加えると、飲みやすくなるのでおすすめです。
特に牛乳には、トリプトファンが含まれているため、ココアと一緒に飲むことで、さらに睡眠の質を高めることが期待できます。
②歯磨きをしっかり行う
2つ目は「歯磨きはしっかり行うこと」です。
ココアに含まれるはちみつや砂糖などは、虫歯の原因になります。
健康な口内を保つためにも、寝る前にココアを飲んだら、必ず歯磨きを行いましょう。
歯磨きの際には、一度口をすすぎ、口内に付着しているココアを洗い流してからブラシで磨くと良いでしょう。
また、砂糖を含まない純ココアには、ポリフェノールが多く含まれているため、虫歯や歯周病の原因となるミュータンス菌を減らす効果が期待できることがわかっています。
純ココアを飲んだ場合は、1~2時間ほど時間をおいてから歯磨きを行うと、歯周病や虫歯予防になるでしょう。
③飲む量やタイミングに注意する
3つ目は「飲む量やタイミングに注意すること」です。
寝る直前にココアを飲むと、テオブロミンの覚醒作用によって、寝つきが悪くなる恐れがあります。
睡眠の質を下げないためにも、寝る前にココアを飲むときは、タイミングや飲む量に注意する必要があります。
ココアを飲むときは、寝る直前は避け、寝る前の1〜2時間前に飲むのがベストです。
寝る前の1~2時間前に飲むことで、ココアから摂取したトリプトファンからメラトニンが生成され、質の良い眠りを誘います。
また、寝る前に飲む量は、1杯程度に抑えましょう。
多量を飲んだ場合、テオブロミンの過剰摂取による頭痛や、利尿作用によって睡眠の質が低下する可能性があります。
④アイスココアは避ける
4つ目は「アイスココアは避けること」です。
寝る前に冷たい飲み物を飲むと、血行が悪くなり、身体の冷えにつながります。
身体が冷えると、緊張によって寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりするため、睡眠の質が低下します。
睡眠不調は、日中の倦怠感や集中力の低下などの悪影響を及ぼします。
翌日の仕事や勉強のパフォーマンスを低下させないためにも、寝る前は身体を温めて、十分な睡眠を取るよう心がけましょう。
また、ホットココアを飲んでも冷えが気になる場合は、ストレッチやマッサージを行い、血流を改善させると寝つきが良くなります。
寝る前におすすめのココアの飲み方
最後に、寝る前におすすめのココアの飲み方について、以下の4つをご紹介します。
- ミルクココア
- 豆乳ココア
- はちみつココア
- きな粉入りココア
①ミルクココア
寝る前におすすめのココアの飲み方は「ミルクココア」です。
牛乳には睡眠ホルモンの生成に欠かせないトリプトファンや、リラックス効果の見込まれるカルシウムが含まれています。
そのため、ココアと一緒に摂取することで、より高い入眠効果が期待できます。
また、ピュアココアと牛乳の割合は、ピュアココア大さじ2杯に対し、牛乳200ccが目安です。
牛乳を一気に加えると、ダマになりやすいため、加熱した少量の牛乳でココアを練り込んだ後に残った牛乳を加えると良いでしょう。
②豆乳ココア
2つ目は「豆乳ココア」です。
豆乳には、植物性タンパク質が多く含まれており、吸収に時間がかかることから、腹持ちが良いとされています。
そのため、ダイエットをしているときや深夜に小腹がすいたときに、ココアに豆乳を混ぜて飲むと満腹感が得られるのでおすすめです。
また、豆乳に含まれるイソフラボンには、女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用が見込まれていることから、抜け毛の予防や肌の弾力の改善など、様々な効果が期待できます。
ココアと豆乳の割合は、ピュアココア大さじ1杯に対し、豆乳150ccが目安です。
③はちみつココア
3つ目は「はちみつココア」です。
はちみつは、砂糖よりもカロリーが低いため、甘さが欲しいけどカロリーが気になる方におすすめの飲み方です。
また、はちみつには殺菌効果が見込まれており、はちみつの中でも高い殺菌力を持つマヌカハニーは、虫歯予防や感染症対策など、様々な効果が期待できます。
ココアとはちみつの割合は、ピュアココア大さじ1杯に対し、はちみつ小さじ2~4杯が目安です。
お湯の量でも濃さが変わるため、はちみつの量はお好みで調整してください。
④きな粉入りココア
4つ目は「きな粉入りココア」です。
きな粉には、豆乳よりも多くの植物性タンパク質が含まれています。
さらに、食物繊維が豊富なため、エイジングケアだけでなく、便通の改善が期待できます。
便通に悩まれる方は、ココアにきな粉を入れて飲むと良いでしょう。
ただし、きな粉の量が多すぎると、便を固くしてしまい、便秘になる恐れがあります。
ココアときな粉の割合は、ピュアココア大さじ1杯に対し、きな粉小さじ1~2杯が目安です。
はちみつの効果について興味のある方は、こちらの記事も合わせてお読みください。
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寝る前 ココア まとめ
ここまで寝る前のココアについてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。
- ココアにはピュアココアと調整ココアの2種類があるが、寝る前に飲むなら糖類や脂質が少ないピュアココアが良い
- 寝る前にココアを飲むことで睡眠の質の向上や、疲労回復効果、エイジングケアの効果などが期待できるが、多量を飲むと寝つきの悪さにつながるため、飲む量とタイミングに注意する
- 快眠には、ミルクココアがおすすめだが、ダイエットやエイジングケアの効果を期待したいなら、ココアに豆乳やきな粉、はちみつを入れる飲み方がおすすめ
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。