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健達ねっと>健康・生活>双極性障害>【2026年最新】五月病の裏に潜む「双極性障害」とは?うつ病との違いや診断・治療・仕事との両立を徹底解説

【2026年最新】五月病の裏に潜む「双極性障害」とは?うつ病との違いや診断・治療・仕事との両立を徹底解説

新年度の緊張が解けるゴールデンウィーク明け、心身の不調を訴える人が増える「五月病」。
多くの人が「一時的な疲れ」として片付けてしまいがちですが、もし激しい気分の落ち込みの後に、妙に活動的になる時期が混在しているとしたら、それは単なる五月病やうつ病ではなく、「双極性障害」のサインかもしれません。

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五月病と「双極性障害」の意外な接点

五月病と「双極性障害」の意外な接点

五月病は医学的には「適応障害」や「うつ状態」を指しますが、実は双極性障害(躁うつ病)の初期症状として現れることがあります。

気持ちの浮き沈みが激しくないか?

双極性障害とは、気分の落ち込む「うつ状態」と、気分が高揚する「躁(そう)状態」を繰り返す病気です。
五月病の時期に「ひどく落ち込んで動けない」と感じる一方で、4月の新生活開始時に「寝る間も惜しんでバリバリ働けた」「自分は何でもできる気がした」という経験がある場合、それは双極性障害の可能性があります。

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双極性障害の種類:Ⅰ型とⅡ型の決定的な違い

双極性障害には大きく分けて「Ⅰ型」と「Ⅱ型」があります。
五月病の延長線上で見過ごされやすいのが「Ⅱ型」です。

Ⅰ型:激しい躁状態で社会生活に支障が出る

Ⅰ型は、入院が必要なほどの激しい躁状態が現れます。
本人は万能感に溢れますが、周囲とのトラブルや多額の散財など、社会的な信頼を失うリスクが伴います。

Ⅱ型:軽い躁状態(軽躁)とうつの繰り返し

Ⅱ型は、Ⅰ型ほどの激しい躁状態はなく、「軽躁状態」と呼ばれる「少し調子が良い時期」とうつ状態を繰り返します。
本人は「調子が良い」と感じているため、周囲からも「活動的な人」と見られ、うつ状態になった時だけ「五月病」や「単なるうつ病」と誤診されやすいのが特徴です。

双極性障害の原因と「遺伝」の正体

なぜ双極性障害になるのか。
その主な原因はまだ完全には解明されていませんが、脳内の神経伝達物質のコントロールがうまくいかなくなる「脳の病気」であることが分かっています。

遺伝の心配について

「親が双極性障害だと自分もなるのか」という不安を持つ方は少なくありません。
統計的には、遺伝的な要因は一定程度関係しているとされますが、「遺伝だけで決まる病気」ではありません
ストレスや生活リズムの乱れなど、環境要因が複雑に絡み合っています。

正しく診断を受けるために:診断基準と合併症

双極性障害の診断は、本人の主観だけでなく、過去の行動歴を詳細に確認する必要があります。

診断の基準

医師は「うつの期間」だけでなく「活動的すぎた期間」がないかを慎重に見極めます。
しかし、アルコール依存症や不安障害などの合併症が診断を複雑にすることもあります。

ADHD(注意欠如・多動症)との見分け方

多動や不注意、衝動性がある場合、発達障害の一つであるADHDと混同されることがあります。
これらは非常に似ていますが、ADHDは幼少期からの持続的な特性であるのに対し、双極性障害は「波」があることが大きな違いです。

ガイドラインに沿った正しい治療法

双極性障害は、うつ病とは治療方針が全く異なります。
間違った治療(抗うつ薬のみの使用など)をすると、躁状態を誘発する「躁転」のリスクがあるため、正しい知識が必要です。

治療の三本柱:薬物療法・心理社会的療法・生活リズム

治療の基本は、日本うつ病学会のガイドラインなどに沿った薬物療法です。
これに加え、自分の病気の特性を理解する心理教育や、睡眠時間を固定する生活リズムの整えが不可欠です。

治療薬と副作用

双極性障害の治療には、気分安定薬(リチウムなど)や非定型抗精神病薬が主に使われます。
これらの薬には、手の震えや喉の渇き、眠気などの副作用が現れることがあるため、医師との緊密なコミュニケーションが重要です。

再発させないための日常の工夫:病気は治るのか?

「双極性障害は治るのか?」という問いに対し、現代医学では「寛解(症状が落ち着いた状態)を目指し、維持することが可能」と答えます。

正しい知識で再発を防ぐ

双極性障害は再発率が高い病気ですが、再発の兆候(睡眠時間の減少、口数の増加など)を自分や家族が把握しておくことで、早めに対処できます。

社会生活とサポート:仕事への向き合い方

双極性障害を持ちながら働いている方は大勢います。
しかし、五月病のようなストレスがかかる時期は特に注意が必要です。

仕事選びと継続のポイント

無理な残業を避ける、規則正しい勤務体系の職場を選ぶなど、仕事選びのポイントを抑えることが長期就労に繋がります。
障害者雇用枠の利用や、リワークプログラムの活用も検討しましょう。

家族や周囲の接し方

周囲の方は、躁状態の時に無理に止めようとして衝突したり、うつ状態の時に励ましすぎたりしないことが大切です。
社会的な支援制度(自立支援医療や精神障害者保健福祉手帳など)を賢く利用することも、家族の負担を減らす鍵となります。

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まとめ:五月病を「自分を知る」きっかけに

五月病の辛さは、決して「心の弱さ」ではありません。
それは脳がSOSを出している状態です。
もし、その不調に「気分の波」という心当たりがあるなら、勇気を持って専門医を受診してください。

双極性障害は、適切な治療と環境調整を行えば、自分らしい人生を送ることができる病気です。
2026年の今、メンタルヘルスは「管理するもの」へと進化しています。
この記事が、あなたの健康と輝く未来への第一歩となることを願っています。

データ参照元・出典

本記事は、厚生労働省の統計資料、日本うつ病学会のガイドライン、および『健達ねっと』の専門記事群(2024年〜2026年時点)を基に構成されています。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
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